こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
ビジネスでも日常用途でも、意外と重宝するのが「通話録音」です。
電話をするシーンでも、意外と聞き漏らしたり、その時覚えても後で忘れてしまったり…といったことが多いでしょう。
そんなときに、通話録音をしておけば後で振り返ることも可能です。
通話録音も、都度録音をする必要のあるスマホ、自動で録音してくれるスマホ、LINEなど他社アプリでも通話録音できるスマホなど、スマホによってだいぶ異なります。
今回は、通話録音ができるスマホをメーカー・ブランドごとにまとめるとともに、電話の録音方法を解説します。
同時公開のYouTube動画でも、詳しくスマホメーカー・ブランドごとに解説しています。
ぜひ、YouTube動画も合わせてご覧ください!
自動で通話録音ができるスマートフォン
自動で通話録音ができるのは、以下のメーカーです。
(可否については、バージョンによって異なる場合があるため、ご注意ください)
Samsung Galaxy

Samsung Galaxy S・Z・Aシリーズ各種スマートフォンは、自動での通話録音に対応しています。
フラッグシップのGalaxy S25シリーズ、Galaxy Z Fold6・Flip6だけでなく、2万円と最安のGalaxy A25 5Gでも通話の自動録音は搭載しています。

電話アプリの通話設定より「通話の自動録音」で「全ての通話」を選択すれば、設定が可能です。
通話録音時に、相手に録音開始の旨の通知はなく、設定すればすべての通話録音が可能です。
Galaxy AIに対応している最新のGalaxy S・Zシリーズのスマートフォンでは、録音データをボイスレコーダーアプリで文字起こし・要約することができます。

One UI 7対応のGalaxy S25・Galaxy S25 Ultraなどでは、電話アプリ内の着信履歴から、発言内容を分かりやすく吹き出しで表示することもできます。
着信履歴内で電話の要約も確認できるので、このとき何を話したか?も確認できるのがいい感じです。

通話時のリアルタイム翻訳もできますが、翻訳と通話録音は両方使うことはできません。翻訳時は、通話録音しない形となります。
通常の電話アプリでの通話録音は可能ですが、SNSアプリなどでの通話録音はできません。


\ MNP・新規でおトク! /
\ 機種変更も! /
ASUS Zenfone・ROG Phone

ASUS Zenfone・ROG Phoneも、最新のスマートフォンでは自動での通話録音ができます。
Galaxyでの通話録音と同様に、通話アプリから録音の設定をすることで、すべての通話の録音が可能です。

ASUSのスマートフォンでは、電話アプリだけでなく、LINE・WhatsAppなどのアプリの通話録音も設定により可能です。
「アプリの通話録音設定」から設定することで、簡単に設定ができます。
LINE通話やビデオ通話についても、音声の録音ができます。
自動的に録音開始することもできますし、着信時に録音のリマインダーポップアップのみ表示して、録音するか選択することも可能です。

アプリの通話録音はLINEなど3種類のみです。個人的にはRakuten Linkなどほかのアプリでも解禁してほしいところです。

録音データは、ASUSのボイスレコーダーアプリからAI文字起こし・要約も可能です。

ZTE nubia Flip 2
ZTEのnubia Flip 2・nubia S 5Gなど一部のスマートフォンでは、通話録音設定が可能です。
こちらも、設定から通話録音の設定をすることで、自動での通話録音ができます。

Nubia Flip2などでは、通話ステータスにある場合には通話録音することができるとのことで、LINEだけでなくほかのアプリでも自動での通話録音ができます。
通話録音前に音声プロンプトを再生します」という項目もあり、相手に知らせずに録音をするということも可能なようです。

AIによる文字起こし・通訳等の機能も対応はしているようですが、基本的にはオンデバイスでの処理ではなく、クラウドへの通信を介して処理されます。

SHARP AQUOS R9・R9 pro・sense9・wish4

SHARP AQUOSスマートフォンでは、2024年発売モデルからすべての価格帯に迷惑電話対策機能が搭載されています。
この迷惑電話対策で、自動での通話録音が利用可能です。

通常の電話録音も通話中の画面から可能ですが、そちらでは相手へのアナウンス(録音を開始する旨)が流れます。
迷惑電話対策の「すべての通話録音する」設定をONにしておく場合には、相手へのアナウンスは流れません。
録音した通話録音を再生する場合は、通話履歴からではなく通話録音一覧の画面から再生する必要があります。
ホーム画面へショートカットを置いておくと、聞き返しやすくなりそうです。

AQUOS R9では伝言メモ(スマホ内の留守電録音)を要約する機能が、AQUOS R9 proでは通話内容も文字起こしする機能が搭載されています。

\ MNPなら! /
\ 新規・機種変更もCB! /



FCNT arrows We2・We2 plus

arrowsも近年、2万円台のスマホ「arrows We」のシリーズを中心に、通話の自動録音機能を搭載しています。
arrows We2 Plusでは、当初は通話録音機能は搭載されていませんでしたが、アップデート後に自動通話録音も含めて録音できるようになりました。
通話設定から自動通話録音の設定をONにすると録音が可能です。
ONにすると、相手へのガイダンスは流れません。

自動通話録音はできないが、通話録音はできるスマートフォン
続いて、日本国内において「自動」での通話録音はできないが、通話録音自体はできるスマートフォンをまとめます。
Apple iPhone

iPhoneは、iOS18.1よりApple Intelligenceの提供開始とともに、通話録音ができるようになっています。
通話録音時は相手へ録音開始のガイダンスが流れます。
▼実際のアナウンスは、動画内でも収録しています

録音した通話は文字起こしされ、録音データを簡単に確認することが可能です。

Sony Xperia・Xiaomi (POCO・Redmiも)・Nothing Phone

Xperia・Xiaomi・Nothing Phoneなどには、現在Google標準の通話アプリが搭載されています。
以前はキャリアによって録音有無が分かれていましたが、現在はすべてのバージョンで通話録音ができます。自動録音はできません。

通話録音する場合には、相手へ事前のガイダンスが流れます。
▼実際のアナウンスは、動画内でも収録しています
Nothing Phone (3a)などのNothing Phoneも、Google標準の通話アプリが搭載されており、XperiaやXiaomiのスマートフォンと同様に手動での録音開始が可能です。相手への事前アナウンスが流れます。

Googleの通話アプリで自動通話録音も可能なのは、執筆時点では独自カスタマイズが施されているSHARP AQUOSスマートフォン(2024年以降発売モデル)のみです。


OPPO:緑の電話アプリと青の電話アプリの違いに注意!
OPPOのスマートフォンは、機種・モデルによって2種類の電話アプリが存在しています。
どちらの電話アプリが搭載されているかによって、自動通話録音可否が異なります。

青の電話アプリ(Google電話アプリ)の場合
青の電話アプリ(Google電話アプリ)が搭載されている場合は、前の節のXperia・Xiaomi・Nothing Phoneと同じです。

自動での通話録音に対応しておらず、手動での通話録音に対応。
また、通話録音開始時には、通話相手に通知音声が流れます。
2024年までに発売されている近年のスマートフォンでは、この青の電話アプリが主流。
日本でも、OPPO Reno11 AやOPPO Find X8は、すべてのキャリア・発売モデルがGoogle電話アプリを搭載しています。
緑の電話アプリ(OPPO純正)

緑のOPPO純正電話アプリが搭載されているモデルの場合は、自動での通話録音に対応しています。
設定から、「通話の録音」>「全ての通話を録音」を選択すると、自動通話録音に対応します。
また、通話中に手動での通話録音にも対応しています。
長らく、楽天モバイル版など一部のエディションのスマートフォンのみ緑の電話アプリが採用されていました。
2024年の国内発売モデルは、基本的に青のGoogle電話アプリを搭載しています。
少なくとも2024年は国内発売モデルと海外版の電話アプリエディションはリンクしているようで、国内未発売のOPPO Find X8 Proは、国内発売されたOPPO Find X8と同様、青いGoogleの電話アプリを搭載しています。
一方、至近で日本発売もうわさされている極薄折りたたみスマホOPPO Find X8は、国内メディア等への貸出機は中国エディションで緑の電話アプリを搭載していますし、香港版購入者のものも緑の電話アプリが搭載されているようです。
OPPOは3月に開催されたMWC2025にて、OPPO AIの新機能として文字起こし・要約・翻訳機能の搭載も言及しており、独自カスタマイズするとすればOPPO純正アプリのほうがしやすいと思われることもあり、今後また緑のOPPO純正電話アプリの搭載機種が増えるのでは…?と予想しています。

通話録音ができないスマートフォン
続いて、日本国内において執筆時点で通話録音ができないスマートフォンをまとめます。
Google Pixel

Google Pixelにも当然、Google標準の通話アプリが搭載されているのですが、Pixel向けにはほとんどの国で通話録音をふさいでいます。
日本では、Pixelを使って通話録音をすることはできません。

海外の一部の国では「Call Notes」という、通話内容を文字起こしする機能をPixel 9シリーズでも使えるのですが、アメリカでの利用に限定されています。こちらも、日本で使うことは現時点ではできません。
なお、迷惑電話対策として「通話スクリーニング」を利用できます。
AIが代わりに通話に出て、要件を聞き、それを文字にしてくれる機能です。

これに関してはかなり使い勝手がよく、最近は迷惑電話も多い世の中なので無駄に電話に出る必要なく相手の要件がわかるのは非常に評価できます。
通話スクリーニング自体はGoogle Pixel限定で、他のスマホでも「伝言メモ」(留守番電話) である程度代替できるのですが、一度電話を切って録音内容を聞き返さないと用件がわからないため、本当に大事な案件の場合は取り逃がしてしまう、というデメリットがあります。
「通話スクリーニング」を目当てに、Google Pixelシリーズを使っている方も、結構多いです!

相手にアナウンスさせずに通話録音をする方法
通話録音は非常に便利ですが、いちいち相手にアナウンスするほどでもないですし、メモ代わりに録音をするのでアナウンスが流れてほしくない、という方も多いと思います。
自動通話録音がついていないスマートフォンでも、相手にアナウンスされずに通話録音をする方法をまとめます。
PLAUD NOTEを使う

iPhoneやPixelなど、MagSafe(Qi2)アクセサリーが充実しているスマートフォンをお使いの方は、MagSafeケースと一緒にPLAUD NOTEを使うことをお勧めします。

PLAUD NOTEは、ケースにMagSafeアタッチメントがついています。
スマートフォンに磁石でくっつけて、PLAUD NOTEのつまみを下側(オレンジが見える側)にしておきボタンを長押しすると、骨伝導で通話を録音することができます。

録音したデータは、PLAUD AIにて文字起こし・要約ができます。

スマホのスピーカー・マイクを物理的に録音するため、通話アプリだけでなくLINE・Rakuten Linkなどのほかの通話アプリでも問題なく録音できます。
ただし、Bluetooth通話など外部デバイスで通話する場合には録音できません。ご注意ください。


Xiaomi Buds 5 Pro・Xiaomi Buds 5を使う

Xiaomi Buds 5 ProやXiaomi Buds 5はイヤホンですが、なんと左耳・右耳それぞれに録音機能が搭載されています。
この録音機能では、接続しているスマホやPCが通話状態にある場合は、あらかじめ設定したジェスチャーをすると、イヤホンが「通話の録音モード」にて録音を開始します。
通話の録音モードでは、通話相手と自分の声を同時に録音することが可能です。

通話録音が完了すると、イヤホン内に録音データが保存されますので、Xiaomi Earbudsアプリでスマホにダウンロードして聞き返すことができます。

なお、Xiaomi以外のAndroidや、iPhoneでもこの録音機能は利用できます。
イヤホンはマルチポイント(同時接続)対応なので、同時接続しているPCがオンライン会議などで通話状態であれば、PCの通話録音も可能です。
一度スマホに転送する必要はありますが、スマホからPCへの共有も比較的簡単です。



通話録音を上手に使おう!

通話録音は私も数年使っていますが、特に仕事シーンなどでは非常に便利です。
どうしても細部まで聞き漏らさないようにするなんて難しいので、振り替えられるようにするには非常にありがたいです。
(初めから通話じゃなくてメールでやり取りすれば証拠も残るので楽なのですが……、通話のほうが早い場合もあるので)
あくまでも個人の利用にとどめておき、悪用などはしないでいただければとは思いますが(どんな機能でもそうなんですが)、ぜひ便利に使って仕事の効率を上げてくださいね!





コメント