こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
AQUOS R6からLeicaとの協業を続けるAQUOSが、最高峰のカメラスマホ「AQUOS R9 pro」を発売しました。
AQUOS Rシリーズとしても久々の望遠カメラが復活し、23mmレンズの1/0.98型センサーと相まって、カメラの撮れ味が想像を超えています。
特に人物・ポートレート撮影や夜景撮影でも、非常にきれいな写真を撮影できます。
また、Snapdragon 8s Gen 3搭載。動作も非常に快適です。
カメラだけにフォーカスされているのではなく、通話自動録音や伝言メモを、AI機能で文字起こししてくれる機能や「かこって検索」も搭載。
高性能スマホながら迷惑電話対策も使え、カメラにこだわりたいシニアの方にも最適です。
おサイフケータイ(FeliCa)もきちんと対応し、きちんと1台のみのメイン使いも使えます。
今回は、発売に先駆けてAQUOS R9 proをお借りできましたので、数日間使って感じたポイントをじっくりレビューしていきます。
製品貸出:クアルコム | SHARP
AQUOS R9 proのデザイン、非常に素敵!
AQUOS R9 proを開封していきましょう!
外箱にもカメラの写真が刻まれていて、非常に高まります!
箱を開けると、このようにカメラがおもむろに露出しています!強すぎます!
高まるカメラのデザイン!写真を撮るのが楽しくなる!
AQUOS R9 proのデザインは、本当に「カメラ」にしか見えないですよね!
miyake design監修で非常に高級感があり、こだわられています。
横向きをある程度前提として作られ、背面はさらさらとした質感。
背面上部のシャッターボタン・電源ボタンサイドは2トーンのようにデザインされているのも非常に素敵。
シャッターボタン搭載!ほどよい弾力感があり、半押しもしやすい!
側面にはシャッターボタンが搭載されています。
カメラに搭載されているシャッターボタンのパーツを利用しており、非常に快適に利用できます。
半押しも快適に使えますし、画面ロック状態からシャッターボタンを押し込むとカメラも起動できます。
側面全体は上記のような感じです。
カメラ部分の側面も非常に素敵で、デザインのこだわりを感じます。
シャッターボタンもサイドに寄っていて、ポジションがちょうどいいです。
そのほかの側面は、下面にUSBポート(中央)・スピーカー(左)・SIMスロットがあります。
SIMスロットは、ピンを必要とせず指で出し入れできるものです。
AQUOS R9 proは、nano SIMのほかにeSIMにも対応し、2つの電話番号を待ち受け出来るDual SIM運用に対応しています。
また、背面にはFeliCaマークもついている通り、おサイフケータイも利用可能です。
後述のように様々な機能を搭載しているため、AQUOS R9 pro 1台をメイン利用で何でも使えるのが素敵です。
Leicaカメラがさらに進化!AQUOS R9 pro、撮れ味抜群!
AQUOS R9 proのカメラについて、解説していきましょう!
3眼構成!望遠も強くて、写真撮影の撮れ味は非常に良好!
AQUOS R6・R7・R8 proの超広角1眼構成から一変し、AQUOS R9 proは3眼構成になりました。
標準カメラ(他社では「広角」と言われることが多い)は、1/0.98型の50.3MPです。
また、従来のAQUOS Rシリーズは望遠カメラの搭載がなく望遠に弱かったのですが、AQUOS R9 proでは3倍望遠カメラも搭載されています。
望遠カメラはペリスコープ式で、1/1.56型とセンサーサイズも他社の望遠に比べて大きいのも特徴。OISにも対応しています。
また、14chスペクトルセンサーとAIの組み合わせで、色の表現もかなり正確になっています。
【写真作例】風景
まずは、風景から作例をご紹介します。
青空といちょう並木のコントラストが非常にきれいです。
とくに65mm3倍望遠は、紅葉の並木が並ぶ姿が非常に印象的にも見えます。
6倍でも非常にきれいに映っていますよね!
また、透かしも、Leicaロゴや端末名、撮影情報など、ちゃんと入れられます。Leicaロゴ、素敵ですね!
少し暗めの路地ですが、拡大しても非常にきれいですね!
カメラアプリでは、0.6倍・1倍・3倍をワンタッチ切替でき、また倍率表示の長押しで最大20倍までズームが可能です。
2倍でも結構きれいに撮れていますが、2倍をワンタッチで切り替えられず倍率の調整が必要です。サクッと撮るには3倍65mmをうまく活用するといいでしょう。
画質は「ダイナミック」「ナチュラル」を選択可能
カメラの設定項目の中に「画質切替」があります。
ここで「ナチュラル」と「ダイナミック」を切り替えることができます。
ダイナミックとナチュラルで撮影比較すると、色味に多少の差があります。やはりダイナミックのほうが鮮やかな印象です。
ただし、他社Leicaスマホを比べると、鮮やかさといえば他社のほうがより鮮やかではあるものの少し現実よりは離れていて、AQUOS R9 proは「ダイナミック」でも本物に忠実な印象を受けます。
14chスペクトルセンサーと、Snapdragon 8s Gen 3を利用したAIをかけ合わせ、色味を忠実に再現しているように感じています。
【写真作例】人物・ポートレート撮影の撮れ味がすごくいい
上記の写真は、インカメラではなくメインカメラで自撮りしたものです。
多少の角度調整は必要ではありますが、シャッターボタンが物理ボタンとして存在していることで、メインカメラの高画質な1型センサーでもきれいに撮影できます。
また、人物撮影の撮れ味が非常によく、例えば子どもの写真を撮影したときにも感じたのですが肌の立体感なども非常にきれいに表現できている印象を感じました。
また、ポートレート撮影でも、このように背景はかなりボケ感を出しながら、被写体は臨場感のある写真を撮影できます。
(上記写真は、逆光気味な環境で撮ったため、多少のフレアが出ている点はご容赦ください)
数日間、家族の写真も含めて撮っている中で、人物・ポートレートの写真は他社のスマホよりも撮れ味がいい印象を感じました。
人物撮影をしたい方にはおススメです!
【写真作例】夜景・夕景
AQUOS R9 proは、センサーサイズの大きいカメラを活かして、夜景でも非常に魅力を発揮しています。
Leicaカメラを使う際に感じる、夜空の漆黒と白いライトアップのコントラストと言いますか、白と黒の映えが非常にきれいに出ていると思います。
レンガのライトアップも含め、非常にきれいな印象です。
AQUOS R9 proの2倍・3倍でも夜景を取り比べてみましたが、非常にきれいで白飛びもなく、表現力が豊かな印象があります。
なお、動きのある被写体を撮影する際には、少しシャッタースピードが長めでぶれて映ってしまう傾向にあるようにも感じます。
夜間だけでなく、昼間も含めて、動きのある被写体を撮影する際にはプロモードでシャッタースピードを調整して撮るといいかもしれません。
(他社Leicaカメラスマホでは瞬間をパシッと撮れていました……)
また、AQUOS R8 proでも夕景が非常に美しい印象がありました。
AQUOS R9 proでも、夕焼け空を撮影してみましたが、グラデーションのある空を非常にきれいに撮れています。
【写真作例】室内・花・食事
室内のスナップでも、非常に表現力が豊かな印象があります。
花壇では色とりどりの花が並ぶ場合もありますが、彩り豊かに撮影できています。
食事の写真も、過度な色の盛りをせず、素材の色を忠実に再現しながら、きれいに撮影できる印象です。
動画の作例
動画撮影時の作例も、レビュー動画内で紹介しています。
(再生ボタンを押すと、動画の作例のパートから再生されます)
夜景も非常にきれいに、とくに1倍では写真と同様に夜空の漆黒とライトアップのコントラストを的確に表現できているように感じます。
一方、広間の望遠では、多少手ブレを拾う場合もあるので、望遠で頑張りたい場合は三脚などあったほうがいいかもしれません。
アダプターを購入すると、レンズフィルターを付けられる!
AQUOS R9 proは、カメラリングにマグネットが仕込まれており、別売りのアダプターを購入するとレンズフィルターを取り付けることができます。
サードパーティー製のアダプターに62mmのフィルターを付けると、マグネットで装着ができます。
ねじ込み式ではなくマグネットなため、可変式のNDフィルターを使う場合にも回しやすいのが魅力です。
カメラ部を覆うケースでなければ、ケースによらず(ケースをつけなくても)フィルターを使うことができます。
SIMフリー版は、シャッター音を消せる!!
カメラアプリの設定項目の中に「シャッター音」の項目があり、OFFにしておくとシャッター音を鳴らさずに撮影ができます。
この機能は、SIMフリー版のみの機能となっております。
シャッター音を消して撮影したい方は、SIMフリー版の購入をおすすめします。
なお、NTTドコモ版は「いつでもカエドキプログラム」を使えば2年後の返却で残債が免除されます。
2年後の買い替えを見据えて購入する場合には、NTTドコモでの購入もおすすめです。
カメラだけじゃない!AQUOS R9 proの多彩な機能と魅力
AQUOS R9 proはカメラのインパクトを非常に感じますが、魅力はカメラだけではありません!
非常にたくさんの機能が盛り込まれており、1台持ちとして非常に使えます。
Snapdragon 8s Gen 3 搭載!非常に快適に、サクサク動作!
AQUOS R9 proは、Snapdragon 8s Gen 3が搭載されています。
より上位にSnapdragon 8 Gen 3があり、多少の処理性能の違いはありますが、カメラ処理にも長けており、動作も非常に快適。
ベンチマークは、AnTuTu v10.3.9で1438698、Geekbench 6でシングル1896・マルチ5020でした。
Snapdragon 8 Gen 3の他社スマホでは、AnTuTu v10で170~200万点の間でありますので、それよりは少し低いですが、非常に快適に動作できます。
よほどヘビーなゲームに命を懸けているなどでなければ、十分快適に使えると思います。
カメラリング放熱とベイパーチャンバーで、放熱対策もばっちり!
AQUOS R9 proは、AQUOS R8 proから搭載しているカメラリングでの放熱に加え、ベイパーチャンバーでの放熱にも対応しています。
カメラをずっと使い続けていても、スマホが熱くなることはあまりなく、快適に使えます(冬場影響もあるかもしませんが…)。
AnTuTuベンチマークを3回連続で測定してみると、上記のような測定結果となりました。
もともと冷たかった1回目から2回目以降で少しスコアを落としますが、2回目と3回目はほぼ同等のスコアで、継続して処理し続けていてもパフォーマンスにあまり影響はなさそうです。
また、AnTuTuベンチマーク上での温度は、3回終了後でバッテリー42℃程度と暖かいものの、実際に触った感じ熱すぎて持てない感じではありませんでした。
しっかりと放熱対策はできていると思います。
自動通話録音・伝言メモ(留守電)に対応!AIで文字起こしもできる!
AQUOS R9 proは、自動通話録音や伝言メモの機能にも対応しています。
さらに、Snapdragon 8s Gen 3でのAI処理を利用して、音声通話の文字起こしにも対応しています。
通話中の通話アシスタント
アシスタントの機能をONにしておくと、通話中にも画面上にキーワードをひろって表示してくれます。
(すべての言葉を表示してくれるわけではありません)
通話終了後、通話アシスタントアプリから履歴を確認することができます。
通話内容を解析し、重要な言葉を拾い上げて表示してくれます。
言葉などはタップすると検索結果などが表示されますし、日時をタップするとカレンダーに遷移する、など、次のアクションを考えて表示してくれます。
また、通話録音は聞き返すことも、メニューから「エクスポート」することでPCなどに取り込むことも可能です。
なお、文章での文字起こしや、AI生成の再生成などはできないようです。
伝言メモの文字起こし機能
伝言メモは、スマホ内部に保存可能な留守電機能です。
相手が吹き込んだ留守電を、文字起こしして要約することができます。
伝言メモのほうでは、要約や全文表示を確認することができます。
会議中に電話が来て出れなかった場合など、かけ直しが必要な場合にも相手の要件を確認できるのは便利ですね。
また、「リマインド」の機能もあるので、「明日朝イチでかけなおす!」といった場合にも使えます。
高性能スマホにも、迷惑電話対策機能を搭載!
2024年のAQUOSスマホには、すべての製品に迷惑電話対策機能が搭載されています。
他社では2万円台の最安スマホにしか乗らないことの多い迷惑電話対策機能ですが、カメラにこだわりたいシニアの方でも、迷惑電話対策機能を活用できます。
電話帳に登録されていない相手からの着信時・通話時に、「迷惑ストップボタン」を表示する機能や、出る前に名前と用件を録音・確認できる「電話に出る前確認」の機能があります。
また、通話中にAIで解析し、特殊詐欺につながりそうな会話が現れたらお知らせする「不審な会話のお知らせ」機能も搭載されています。
これらの機能を個別に設定することもできるので、状況に応じてON/OFFも可能です。
もちろん、すべての通話の録音もできます。
この迷惑電話対策機能内の「通話録音」をONにする場合は、相手に録音する旨のアナウンスは流れません。
AQUOS wish4やAQUOS R9でのレビューでも、この迷惑電話対策機能についてはレビューしております。
詳しい音声など聞きたい場合は、そちらのレビュー動画をご覧ください。
非常に便利な「かこって検索」にも対応!
AQUOS R9 proは、非常に便利な「かこって検索」にも対応しています。
かこって検索は、画面内に表示しているものを画像検索できる機能です。
ナビゲーションバー、もしくは3ボタンナビの場合は中央のホームボタンを長押しすると表示できます。
目の前にあるものがわからない?というときには、カメラアプリでものを映してからかこって検索をすると、検索が可能です。
また、画像内の文字をテキストに文字起こししてくれたり、QRコードなども読み取れたりと、非常に便利。
筆者は1年間他機種で使ってきましたが、もうなくてはならない必須機能になってしまいました。
やっぱり日本では必需品級!簡単にQRコード決済ができる「Payトリガー」
AQUOSスマートフォンに長年載っている便利な機能が、「Payトリガー」です。
ロック画面から指紋認証をしたまま、指を離さずホールドしておくと、予め設定していたアプリを開くことができます。
実際の動作は、下の動画でも解説しています。
「Payトリガーフォルダー」で他のアプリも設定しておくことで、右下に簡単に切り替えられるショートカット表示をしてくれます。
例えば、レジ前でPayPayとポイントカードアプリの両方を求められたときなどに、もたつくことなくロック解除だけで簡単に切り替えられるのは非常に便利。
ホーム画面を経由して、別のアプリを探しに行く…みたいなことをすることなく、さっとポイント提示と決済を終えられます。
FeliCa搭載!おサイフケータイも使えて、カメラから日常用途まで1台でメイン利用できる!
日本でも2024年ごろから、このようなカメラに特化した特別な形状のスマホが発売されることが増えました。
しかし、多くのスマホはFeliCaに対応せず、「サブとしてカメラのようにぶら下げて使う」ことを想定しているメーカーが多いようにも感じます。
海外先行で、国内でも発売する、というルートが圧倒的なので、国内独自機能の実装に時間がかかることが多く、致し方ない部分もあります。
AQUOS R9 proは国内での開発が行われていることもあり、FeliCaなど日本人が必要な機能はしっかり対応しています。
カメラにもこだわられつつ、迷惑電話対策も含めた電話系の機能やPayトリガーなど、日常利用にふさわしい機能をふんだんに盛り込んでいるのは非常にうれしいです。
AQUOS R9 proの1台で、快適にメイン利用できますね!
スピーカーも非常にいい音!フルメタルBOXスピーカー採用で、広がりのある力強い音を実現
AQUOS R9 proのスピーカーは、フルメタルBOXスピーカーを採用しています。
低音も迫力があり、大音量で非常に広がりのある音を楽しむことができます。
明らかに音質が向上しており、クラシックなどの音楽も非常に楽しんで聴くことが出来ます。
スピーカーテストもしております。動画再生で該当箇所からご覧できます。
デザイン・カメラ・充実の機能、AQUOS R9 proにすべて凝縮!最高傑作かも
今回は、AQUOS R9 proをレビューしてきました。
AQUOS R9 proのデザインは非常に高級感あり、インパクトのあるカメラは非常に強く、撮れ味も抜群。
特に、人物・ポートレートや、夜景での写真は撮っていて笑みがこぼれるほどでした。
「写真」にこだわりたい方は、AQUOS R9 proを使うと非常に満足できそうです。
また、カメラだけに特化しているわけではなく、充実の機能、スピーカー音質も含めて1台のメイン利用もできるのは非常に便利。
完成度の高い最高峰の一台に仕上がっています。
ぜひ、AQUOS R9 proを使ってみてくださいね!
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