こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
2万円スマホとして、シャープからはAQUOS wish4、FCNTからはarrows We2が2024年夏に発売されています。
安いスマホがいい!という方も、2万円台のスマホではどちらを買うべきか、悩んでいるという方も多いでしょう。
今までは2万円台のスマホは各社5.7インチとほぼ同じ大きさでしたが、今年はAQUOS wish4は6.6インチ、arrows We2は6.1インチと、大きさがだいぶ異なります。
また、とくにAQUOSやarrowsは、独自の機能をふんだんに入れ込んでおり、使える機能にも差があります。
はたして、AQUOS wish4とarrows We2は、どちらを買うべきでしょうか。
両方を使って、大きさ・機能やカメラなど徹底比較していきます。
端末貸出: NTTドコモ
※AQUOS wish4のみ貸出、arrows We2は自分で購入しています(評価には影響しません)
AQUOS wish4とarrows We2の最大の違いは「大きさ」
AQUOS wish4とarrows We2の最大の違いは、大きさと言っていいでしょう。
AQUOS wish4は大画面、arrows We2は片手操作もラクラク
AQUOS wish4とarrows We2を並べると、AQUOS wish4はより大きくなっていることがわかります。
一方、arrows We2(6.1インチ)自体も先代のarrows We(5.7インチ)よりは大きくなっていますが、手に収まる程度の大きさです。
arrows We2は、片手で持ちながらその手の親指でフリック入力する場合など、片手操作をしたい場合には非常に便利です。
一方、AQUOS wish4は、片手でスマホを持ちながら、もう片方の手で画面操作をする場合など、両手を使ってスマホを使いたい方には、画面が大きくて見やすいです。
AQUOS wish4の大画面は、最高性能のフラッグシップスマホと肩を並べる大きさ!
AQUOS wish4は大きく方針転換をし、ボディは6.6インチ、167x76x8.8mmとなっています。
画面の大きさとしては、今年の高性能端末でもあるAQUOS R9は6.5インチ。
AQUOS R9よりも大きい画面を採用しています。端末サイズも大きいですよね。
Galaxy S24 Ultraとも比較してみると、さすがにGalaxy S24 Ultraのほうが少し大きいですが、同等の画面サイズで非常に便利に利用できます。
大きな画面で動画やSNSなどコンテンツを楽しみたい方には、AQUOS wish4が便利です。
arrows We2は、手ごろなサイズ感で操作しやすい!
対して、arrows We2は6.1インチと、以前の2万円台サイズ(5.7インチ)よりは大きくなりましたが手になじむ大きさです。
arrows We2 Plusと並べると、arrows We2のほうが少し小さめですが、デザインは共通性がありますよね!
個人的にはコンパクトなarrows We2は片手持ちで使いやすいのもあり、非常に快適な印象があります。
通常、スペック・機能的には上位機種より下位機種のほうが省かれていることが多いのですが、arrows We2シリーズではarrows We2のみに迷惑電話対策機能・自動通話録音の機能が搭載されています。
その他の多くの機能はarrows We2 Plusでも搭載されていますが、シニアの方がお持ちの場合には迷惑電話対策機能が搭載されたarrows We2のほうがおススメです。
arrows We2とAQUOS wish4で搭載されている機能に差はある?機能を徹底比較!
続いては、arrows We2とAQUOS wish4の機能を比較していきます。
生体認証は、両方とも指紋・顔認証に対応!使い勝手に細かい差あり
生体認証は、AQUOS wish4・arrows We2ともに指紋認証・顔認証に対応しています。
ただし、使い勝手には細かい差があります。
AQUOS wish4 : 顔認証はマスク対応
AQUOS wish4の方では、顔認証はマスクにも対応しています。
マスクをよくつける方は、AQUOS wish4のほうが便利かもしれません。
arrows We2:顔と指紋のダブル認証に対応
一方、arrows We2は、顔認証はマスクには対応していませんが、「顔と指紋のダブル認証」に対応しています。
決済系アプリなど、セキュリティを強化したい場合、顔と指紋のダブルでロックを解除したい場合には非常に有用です。
指紋センサーを使ったアプリショートカット起動:「Payトリガー」と「FASTフィンガーランチャー」
AQUOS wish4・arrows We2ともに、指紋センサーは側面の電源ボタンに埋め込まれています。
この指紋センサーを使って、アプリをショートカット起動できる機能が搭載されています。
AQUOS wish4:Payトリガー
AQUOS wish4は、「Payトリガー」に対応しています。
ロック解除後、ホーム画面などで指紋センサーに指や皮膚が数秒間触れていたら、予め指定していたアプリを自動起動してくれる機能です。
Payトリガーで起動したアプリの右下に「Payトリガーフォルダー」としてあらかじめ指定したアプリのショートカットを表示することもできます。
例えば、PayPayとVポイント、d払いとPonta、のように、ポイントアプリと決済アプリを両方提示しなければならないようなシーンでも、Payトリガーを使えば迷うことなくすぐ切り替えて使えます。
日本の街中の決済では、必須機能と言ってもいい機能だと思います。
arrows We2:FASTフィンガーランチャー・スライドインランチャー
arrows We2は、「FASTフィンガーランチャー」に対応しています。
ロック解除時に、予め設定したアプリをダイレクト起動、または4つのアプリをランチャー表示し、選んで起動できます。
FASTフィンガーランチャーの場合、指ごとに最大4つのアプリを割り当てることができます。
指紋自体は5本の指まで登録できますので、合計20個のアプリまでをランチャーとして登録ができます。
ダイレクト起動として登録することもでき、使用頻度に応じて使い分けられます。
ただし、AQUOS wish4のPayトリガーとは異なり、一度ランチャーで起動すると、他のアプリへのショートカット等は表示されません。
切り替えたい場合は、一度ホーム画面に戻るなどする必要があります。
「スライドインランチャー」によく使うアプリを登録しておけば、画面端からスライドすることで簡単にランチャーを呼び出せます。
よく使うポイントカードや決済アプリをここに登録しておくことで、いざというときにスライドインランチャーで呼び出すことも可能です。
迷惑電話対策機能・自動通話録音機能は、両方に搭載!少しずつ異なる機能の違い
迷惑電話対策機能は、arrows We/Beシリーズでは以前から搭載されていましたが、加えて今回AQUOS wish4でも搭載されました。
両者の迷惑電話対策機能については、実際に流れるアナウンスなども動画内で紹介しています。
arrows We2 : 迷惑電話対策はすべての機能を一括ON/OFF!自動通話録音も可能に
arrows We2は、迷惑電話対策機能はすべての機能を一括ON/OFFをする形式になっています。
機能としては、
- 自動通話録音
- 電話帳未登録番号で警告し録音
- 非通知着信拒否
- 詐欺キーワード検出警告
の4つで、電話帳に登録していない電話番号からの着信は警告音声が流れて録音されるほか、非通知では着信拒否(電話自体が鳴らない)形になります。
迷惑電話対策の中でも自動通話録音は可能ですが、arrows We2の場合は通話設定アプリ内でも「通話メモ」の項目の中で自動通話録音が可能です。
通常の通話録音の場合は、録音する旨のガイダンスは鳴りません(なるのは迷惑電話対策機能の未登録番号の場合のみ)。
なお、通話録音はスマホ内に保存されますが、エクスポートのメニューはなく、PC等には書き出せなさそうです。
(スマホ内のフォルダにも保存されませんでした)
AQUOS wish4
AQUOS wish4は、複数のメニューがあり、それぞれを個別にON/OFFできます。
- 自動通話録音
- 未登録・非通知番号着信時警告録音(電話に出る前確認)
- 未登録・非通知番号との通話時に「迷惑ストップボタン」
- 詐欺キーワード検出警告
AQUOS wish4の場合、非通知着信での拒否機能はないですが、「電話に出る前確認」の機能があるのは新鮮です。
自動音声で応答し、相手の名前と案件を確認してくれます。
相手を確認してから電話に出ることができますし、変な相手の場合はここでひるんで電話を切ることも多いため、安心です。
また、ちょっとでも怪しいと思ったら、画面上の「迷惑ストップ」ボタンを押せば自動音声で電話を切ってくれます。
「迷惑ストップ」ボタンがあることで、どの電話が怪しいかも話し始める前に画面で一目瞭然なので、安心して離せます。
通話録音も可能ですが、迷惑電話対策機能内の「通話録音」をONにすれば、すべての通話を自動で録音可能です。
通常の「通話音声メモ」のほうは、通話中に手動で録音ボタンを押すことでその場所から録音開始され、相手にも録音開始の旨アナウンスされます。
迷惑電話対策機能内の自動通話録音の場合は、音声アナウンスもなくすべての通話を録音可能です。
AQUOS wish4の通話録音データは、録音リストから長押しで「エクスポート」を選択すると、好きなフォルダにエクスポートできます。
大事なデータのみをストレージに保存することも可能です。
自動スクロール機能:スクロールオートとExlider
自動スクロール機能も、AQUOS wish4では「スクロールオート」、arrows We2は「Exlider」が搭載されています。
AQUOS wish4:スクロールオート
AQUOS wish4のスクロールオートは、二本指などで一度スクロールし始めると、画面から指を離しても自動的にスクロールできる機能です。
スクロールオート作動中にスクロール速度なども変更可能です。
arrows We2:Exlider
arrows We2は、Exliderが搭載されています。
Exliderは、指紋センサーを押さずにロングタップし、下側・上側などに傾けると自動的にスクロールしてくれます。
Exliderでは、指を離すとスクロールが止まります。指が触れている間だけスクロールしてくれます。
最大で、上方向に3つの速度・下方向に3つの速度・静止、の合計7つの速度で利用可能です。
Exliderでは、さらに、Instagramなどコンテンツを拡大したまま手を離せないコンテンツでも見やすくするための、画面拡大ツールも備わっています。Exliderのバーが表示されている状態で、ダブルタップすると拡大します。
最大5倍までズームができるので、見にくい写真があるときに拡大鏡代わりに使えるのも便利です。
防水・防塵・耐衝撃は、両方とも対応!ハンドソープ洗浄・アルコール除菌もOK!
防水・防塵(IP68)・耐衝撃も、両者とも対応しています。
ハンドソープでの洗浄や、アルコール除菌シートでのお手入れにも両方とも対応しています。
arrows We2のみ対応している「FMラジオ」と「プライバシーモード」
arrows We2のみが対応している機能として主要なものは、「FMラジオ」「プライバシーモード」があります。
FMラジオは、ラジスマ(radiko+FM)対応
FMラジオは、radikoアプリ内でFM波に切り替えて聴取可能な「radiko+FM」にも対応しています。
緊急時にも、データ通信を使わずにFM波で聴くことができるため、通信障害が起きても情報を取りやすいです。
プライバシーモードで、TPOに合わせてアプリ・着信・SMSなどの履歴も消せる
プライバシーモードにも対応しています。
プライバシーモードは、ONにするとあらかじめ指定しておいたアプリや、指定した連絡先の着信・通知・履歴などをすべてごっそり消すことができる機能です。
時刻表示部分をフリックするか、予め指紋設定をしておくことで、簡単にプライバシーモードON/OFFをさりげなく切り替え可能です。
TPOに合わせて、仕事中とプライベートで切り替えるなど、オンオフをしっかりつけたい方には便利です。
arrows We2とAQUOS wish4の機能比較まとめ
多くの機能ではarrows We2とAQUOS wish4のそれぞれで、多少の違いはあれど搭載されていることがわかります。
arrows We2 | AQUOS wish4 | |
迷惑電話対策機能 | 一括ONのみ (通話録音・非通知着信拒否・詐欺キーワード検出警告) | それぞれON/OFF設定可能 (通話録音・非通知着信時警告録音・詐欺キーワード検出警告) |
自動通話録音 | 〇 | 〇(迷惑電話対策機能内でON/OFF可能) |
伝言メモ(簡易留守電) | 〇 | 〇 |
自動スクロール機能 | Exlider:スクロール+拡大縮小も可能 | スクロールオート |
ランチャー | FASTフィンガーランチャー(指ごとに設定可能) | Payトリガー |
ダイレクト給電 | 対応 | 対応 |
その他機能 | プライバシーモード・スライドイン機能・ATOK | |
防水防塵 | IP68 ハンドソープ洗浄・アルコール除菌対応 | IP68 ハンドソープ洗浄・アルコール除菌対応 |
ラジオ | FMラジオ対応 | × |
迷惑電話対策機能・自動通話録音の機能は、両方に搭載されています。
ただし、上位機種のarrows We2 Plusには搭載されていませんが、AQUOSではAQUOS sense9・AQUOS R9・AQUOS R9 proに搭載されています。
カメラにこだわりたいけど、迷惑電話対策もしたい…というシニアの方は、AQUOSシリーズを検討するのもおすすめです(AQUOS R8以前・sense8以前・wish3以前では搭載されていません。ご注意ください)
AQUOS wish4とarrows We2のスペック・性能の違いは?
AQUOS wish4とarrows We2のスペック・性能の違いをご紹介します。
スペックの違いまとめ
arrows We2とAQUOS wish4のスペックの違いをまとめました。
arrows We2 | AQUOS wish4 | |
サイズ | 155x73x8.9mm, 179g | 167x76x8.8mm,190g |
画面 | 6.1インチ TFT HD+(1560×720) 60Hz駆動 | 6.6インチ HD+/TFT 90Hz駆動 |
CPU | MediaTek Dimensity 7025 | Dimensity 700 |
メモリ(RAM) | 4GB+仮想メモリ設定可能(最大4GB) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB/128GB + microSD | 64GB + microSD |
アウトカメラ | 50.1MP(1/2.7インチ, f/1.8) +1.9MP(1/5.1インチ, f/2.4) | 広角:5,010万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
電池 | 4,500mAh | 5,000mAh |
SIM | nano SIM/eSIM | nano SIM/eSIM |
生体認証 | 顔/指紋(側面) ダブルロック設定可能 | 顔(マスク対応)/指紋(側面) |
CPUは同じDimensityですが少し異なること、メモリはarrows We2で仮想メモリを設定可能なところは異なります。
また、arrows We2は128GBのストレージも設定されています(SIMフリーのみ)。
ベンチマークの違いと動作の快適性
Antutuベンチマークの違いをまとめると、以下の通りとなります。
AQUOS wish4は375983、arrows We2は451868と、arrows We2のほうが少しスコアが高いです。
体感の速度では、ブラウジング・SNSの利用時はそこまで変わらないような印象もあります。
ただし、例えばカメラアプリで写真撮影する場合に、AQUOS wish4のほうが保存までに時間がかかる場面も多々見られます。
ディスプレイの明るさは…
ディスプレイの明るさ自体は、AQUOS wish4のほうが明るいです。
自動調節で使ってみると、屋内ではAQUOS wish4の方ではたまにまぶしさを感じるほどです。
ただし、屋外では、TFT液晶なこともあり全体的に暗い印象です。
スクロールなどもしてみていますが、快適だと思います。
AQUOS wish4とarrows We2のカメラを比較!
AQUOS wish4とarrows We2のカメラを比較してみましょう。
AQUOS wish4とarrows We2のカメラの違い
AQUOS wish4は、5,010万画素の広角レンズが1つ搭載されています。
一方、arrows We2は、広角5,010万画素に加え、マクロ190万画素も載っています。
マクロ撮影も少し使いたい方は、arrows We2もいいかもしれません。
写真作例:晴天下
AQUOS wish4に比べ、arrows We2のほうが少し画角が狭めです。
空の色や全体的な絵作りは、AQUOS wish4のほうがいい印象もあります。
作例比較:夜景
AQUOS wish4とarrows We2で、ライトの映り具合が異なっています。
arrows We2のほうが鮮明そうにも見えます。
明るさはarrows We2のほうが明るいですね。
2万円台のカメラで夜景の2倍は、やはり少し厳しそうです。
作例比較:食事
食事のシーンでも比較していきましょう。
上記では、AQUOS wish4は少し緑がかっているようにも感じます。arrows We2のほうがおいしそう。
一方で、上記のような定食では、arrows We2はご飯が白飛びしてしまっています。
牛かつの色もAQUOS wish4のほうがおいしそうに感じます。
牛タンの色味も少し異なりますね。
arrows We2のほうがリアルには少し近い気もしますが、AQUOS wish4のほうがおいしそうな気もします。
まとめ:AQUOS wish4とarrows We2、どっちがおススメ?
AQUOS wish4とarrows We2を比べてきました。結局、どちらがおススメでしょうか?
- 最も大きい差は、画面・スマホの大きさ
- 機能については、独自機能が多数搭載されているものの共通しているものも多い
- 写真は、シーンによるがAQUOS wish4のほうが少しよさそう
- 動作は、arrows We2のほうが少し快適
ということで、総括すると「大きさで選ぶといい」と思います。
筆者としてどちらか1台を選ぶのであれば、片手操作が可能でFMラジオに対応しているarrows We2に軍配が上がりそうです。
ただ、見やすい大画面で操作したい!というシニアの方は、AQUOS wish4を選択するのがおすすめです。
また、AQUOSのほうは、AQUOS sense9・AQUOS R9・AQUOS R9 proにも迷惑電話対策機能はじめ同等機能が搭載されています。
カメラのクオリティを上げて快適動作を考えるなら、AQUOS sense9などにグレードアップすることも考えてもいいかもと思います。
(arrows We2は、上位機種のarrows We2 Plusには迷惑電話対策機能・自動通話録音は搭載されていないため、この機能を優先するのであればarrows We2を選ぶ必要があります)
ぜひ、ちょっと上の価格帯のスマホもにらみながら、ぜひピッタリの一台を選ぶといいと思います。
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