こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Galaxy Z Fold6・Galaxy Z Flip6がついに発売されます!
Galaxy Z Flip6はカメラ・バッテリーなどハードスペックも進化している一方、Galaxy Z Fold6は使い勝手を中心にスペック表に現れにくい機能面・体験面の進化が図られている印象があります。
私MATTUは、Galaxy Z Fold2より毎年Foldシリーズを購入して使い続けておりますが、今年のGalaxy Z Fold6はさらに軽く・薄くなったことで握り心地が抜群に良くなりました。
カバー画面も横に少し広がり、閉じてても使いやすいのがGood。
形状もフラットになったことで、より見た目もスタイリッシュに、開いても閉じても使いやすいです。
また、Galaxy AIはGalaxy S24シリーズからさらに進化し、7.6インチの大画面でSペンの使えるGalaxy Z Fold6ならではの「Samsung Notes」の進化や、画像などにも書き込めるAIスケッチなど、はかどる場面もたくさん。
Galaxy Z Fold6を使った「Sペン」を使った体験が大幅に向上している印象があります。
今回は、Galaxy Z Fold6を先行でお借りし、数日使って感じた「着実な進化」をレビューしていきたいと思います。
[2024/8/15更新] Pixel 9 Pro FoldとGalaxy Z Fold6の違いを別記事にて比較してみました!
[2024/7/25更新] 新しい記事「Galaxy Z Fold6でSペンがさらに進化!Samsung NotesでAI仕事活用術!」を公開しました!
商品貸出:Samsung Japan
Galaxy Z Fold6の「見た目」の変化が、予想以上に使い勝手を快適にする!
Galaxy Z Fold6の大きな変化は、スペック面よりも形状や体験にシフトしている印象です。
特に、Galaxy Z Fold6の形状の変化は、予想以上に使い勝手に影響を与えているように感じます。
Galaxy Z Fold6は、軽く・薄く。寝転んで使っても快適!
Galaxy Z Fold6は、Galaxy Foldシリーズとして最も軽く、薄くなりました。
閉じた状態で12.1mm(前年比1.3mm減)、開いたら5.6mm(前年比0.5mm減)。
数字で見ると小さい変化のように感じますが、手の感触では予想以上に薄さが際立っています。
重さは239gと、前年比15g軽くなり、Galaxy S24 Ultraの233gとほぼ同等の水準です。
ベッドの上で寝転んで使う、というシーンでも、Galaxy Z Fold6のこの軽さであれば重く感じず、快適にネットサーフィンできます。
重くて顔にスマホを落とす…ほどの重さ・不安定感にならず、しっかりGalaxy Z Fold6をホールドできるのは絶妙だと感じています。
フラット形状、だけど、持ちにくくない。閉じて横幅68.1mmのベストサイズ
Galaxy Z Fold6は、Galaxy Z Fold5まで続いていたサイドのカーブ形状から脱し、フラットな見た目になっています。
フラット形状になったことで、いままで閉じた状態では電源ボタンサイドのみカーブを描いていた非対称性なデザインでしたが、Galaxy Z Fold6ではヒンジの存在を除けばほぼ対称なデザインになっています。
電源ボタン側のカーブの丸みと、ヒンジ部分の形状が絶妙に似ていて、閉じていても左右対称なスクエアを体感できます。
そして、非常にうれしいのは閉じた状態での横幅68.1mmというベストサイズ。
かねてから、筆者は横幅68~69mmが片手持ちの最適なサイズだと言及し続けており、ちょうど68.1mmというのは非常に握り心地良好です。
純正ケースを取り付けても、ヒンジサイドは覆われないことからおそらく70mm前後で、体験会で握ったときにもジャストサイズだと感じました。
ヒンジ側の画面ベゼルもかなり薄く、画面自体も横幅が少しだけ広がったため、画面の入力はさらに快適。
もうこれ以上横幅は広がってほしくない、と思えるほど、正直ベストサイズと言えます。
なお、Always On Display(AOD)は、Galaxy S24 Ultraと同様、「自動」のモードが登場しました。
自動の場合、睡眠中・画面が下を向いているか暗い場所にいる場合以外は表示するモードです。
ロック画面の壁紙を表示したり、人物を壁紙にしている場合には背景を消去することもできます。
開いたときに感じる、ヒンジのさらなる進化
Galaxy Z Fold6を開いたときに感じるのは、ヒンジの折り目がさらに目立ちにくくなったということです。
とはいえ、少しだけまだくぼみは残っているため、角度を変えれば折り目はわかります。
ただ、目を閉じて指で折り目部分を触ると、Galaxy Z Fold5とは比べ物にならないぐらい凹みが少なくなっています。
手で触ってほとんど感じない(ほんの少し感じる程度)になったこともあり、メイン画面でアプリを使う場合にも気にならなくなりました。
特にSペンでメモする場合にも、書き心地は改善しました。折り目部分に触れても、ドキドキしなくなった気がします。
また、スクエア形状への変化が開いたときにも好印象なのが、案外手のおさまりがいいということです。
手持ちで動画など見てみても、開いた状態でも結構安定して見続けられます。
画面が明るくなったことがあるのか、メイン画面側のフィルム材質が変わったりしたのかはわからないのですが、メイン画面側の反射が目立ちにくくなり、指紋も少し目立ちにくくなったようにも感じます。
Galaxy Z Fold6は、メイン画面・カバー画面とも、ピーク輝度が2600ニトに明るくなっています(Galaxy Z Fold5は最大1750ニト)。
Galaxy Z Fold6の進化を感じられる「Sペン」の使い心地の進化!
Galaxy Foldシリーズでは、Galaxy Z Fold3よりSペンを使ったメモに対応しています。
今回のGalaxy Z Fold6でも、メイン画面にてSペンを使ったメモができます。
Galaxy S24 Ultraなど、Galaxy S UltraモデルにてSペン内蔵ではありますが、それよりも大画面のGalaxy Z Fold6だからこそ、メモがはかどります!
今回、Galaxy Z Fold6では、Sペンを使ったメモ・AI機能がさらに進化しています。
Samsung Notesの自動フォーマットや要約・翻訳などのAIテキスト機能は、長いテキストの選択・生成がしやすく改善!
Galaxy AIでは、Galaxy S24 Ultraにてテキスト機能を中心にAI機能が利用できるようになっています。
議事録や体裁を整えるための自動フォーマット、要約、スペル訂正、翻訳の機能で、Galaxy S24 UltraのSペンレビュー記事・動画でも解説しています。
簡単に生成できるように!
テキスト系のAI機能を使う場合、テキストの範囲を選択する必要があるのですが、10ページを超える長文を選択するのが大変だったり、生成の上限が数ページまで、といった制限があったりと、長い文章のAI機能は使いにくい点がありました。
Galaxy Z Fold6のSamsung Notesでは、AIメニューを選択すると「次のページの最後まで選択」「最後まで選択」というショートカットボタンが追加され、長文でも簡単に選択することができるようになりました。
また、今までは数ページまでだった生成の上限が撤廃され、20ページを超えても全選択→生成がカンタンに使えるようになっています。
Samsung Notesでも、音声録音の文字起こしが利用可能に!筆跡保存も使えて、仕事での利用も快適!
Galaxy Z Fold6では、新たに手書きメニューの中にもGalaxy AIボタンが組み込まれています。
手書きメモのあるノートでは「AIスケッチ」、音声録音データのあるノートでは「音声文字起こし」のメニューが表示されます。
音声録音メモはノート右上の「+」>「音声録音ファイル」を選択すると、自動的に端末マイクにて録音を開始します。
今回から、音声録音ファイルのあるノートは右上にボイスレコーダーマークが表示されている
この音声録音自体は以前からSamsung Notesでも組み込まれていたのですが、筆者も重宝しているのは「手書きの筆跡を音声録音ファイルと同期できる」という点にあります。
音声録音ファイルを再生すると、手書きの筆跡も再現され、音声と筆跡がリンクするのです。
後から振り返るときや、議事録を作るなどの時も非常に役に立ちます。
手書きメモは従来通り筆跡が、音声録音ファイルは再生箇所で青色の強調表示がされる
録音データがあると、右上のメニューアイコンの中にボイスメモのアイコンが現れます。
このボタンをタップすると録音データの一覧が表示され、文字起こしや要約も利用できます。
さらに、今回音声のAI文字起こし機能も追加されたので、文字起こし側の再生箇所も簡単にたどれるようになっています。
筆跡と音声文字起こしをダブルで突き合わせながら振り替えられるのは、会議等でも非常に役立つ機能です。
文字起こし・要約の機能については、2024年4月発売のGalaxy S24シリーズのボイスレコーダー機能と同等ですが、文字起こしの精度については随時日本語データベースのアップデートが行われており、少しずつ精度が向上している印象です。
特にボイスレコーダーの「要約」機能は非常に見やすくまとめてくれるので、非常に気に入っています。
これだけでも、Samsung Notesは最強のビジネスツールと言えるでしょう。
Samsung Notesについては、「Galaxy Z Fold6でSペンがさらに進化!Samsung NotesでAI仕事活用術!」の記事でも詳しく解説レビューしています!
AIスケッチ機能で、落書きも簡単に本格的な絵に仕上げる!
Galaxy Z Fold6はAIスケッチ機能も搭載しています。
ちょろっと描いた適当な絵も、命を吹き込んで見事な絵に仕上げてくれます。
Galaxy AIでのAIスケッチは、自分で書いた線には結構忠実に、だけどちゃんと見栄えのある絵に仕上げてくれるのが特徴的です。
水彩画・イラスト・スケッチ・ポップアート・3Dアニメの5通りのテイストを選ぶことができ、それぞれ4通りずつ生成してくれます。
Samsung Notesのノートだけでなく、サイドのエッジパネルから「AIスケッチ」を選択し、絵を描くことができます。
生成した絵は保存できます。
撮影した写真に、AIスケッチで絵を生成することもできる!
撮影した写真に絵を加えることもできます。
このような飲み物の写真の隣に、ケーキの画を適当に手書きすれば、ケーキをきちんと生成できました。
撮影した写真に面白く落書きしたり、モノを追加したりしても、クオリティの高い合成が行えるのは面白いですよね。
自分で0から書くSamsung NotesのAIスケッチとは少し異なる雰囲気ですが、こちらもぜひ試してみてください!
人の写真をイラスト・アニメ化する「ポートレートスタジオ」が面白い!
Sペンを使った機能ではないですが、人の写真をAI生成でイラスト・アニメにしてくれる「ポートレートスタジオ」という機能も搭載されました。
コミック・3Dアニメ・水彩画・スケッチの4パターンで、それぞれ最大4つずつ画像を生成してくれます。
2人以上映っている写真の場合は、1人分のみを生成する形です。
同じ人物を撮影して生成しても、角度によって生成結果が結構変わるのが面白いです。
Galaxy Z Fold6のスペック・動作・カメラまとめ
Galaxy Z Fold6のスペック・動作やカメラ等についてまとめていきます。
Galaxy Z Fold6のスペック・構成まとめ
項目 | Galaxy Z Fold6 | Galaxy Z Fold5 |
---|---|---|
大きさ | 開 132.6×153.5x5.6mm 閉 68.1×153.5x12.1mm 239g | 開 129.9×154.9×6.1mm 閉 67.1×154.9×13.4mm 254g |
メインディスプレイ | 7.6インチ 7:6 QXGA+ 120Hz Dynamic AMOLED 2x 2160×1856 水滴型ヒンジ | 7.6インチ 6:5 QXGA+ 120Hz Dynamic AMOLED 2x 2176×1812 水滴型ヒンジ採用 |
サブディスプレイ (カバーディスプレイ) | 6.3インチ 22:9 120Hz FHD+ Dynamic AMOLED 2x 2376×968 | 6.2インチ 23:9 120Hz FHD+ Dynamic AMOLED 2x 2316×904 |
CPU | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy |
メインカメラ | 50MP(広角) +12MP(超広角) +10MP(3倍望遠) | 50MP(広角) +12MP(超広角) +10MP(3倍望遠) |
フロントカメラ | 4MP(メイン画面) ⇒画面埋込 10MP(カバー画面) ⇒パンチホール | 4MP(メイン画面) ⇒画面埋込 10MP(カバー画面) ⇒パンチホール |
バッテリー | 4,400mAh 超急速充電25W対応 ワイヤレス充電 | 4,400mAh 超急速充電25W対応 ワイヤレス充電 |
メモリ(RAM) | 12GB | 12GB |
ストレージ(ROM) | 256GB/512GB/1TB (国内版も最大1TB取扱あり) | 256GB/512GB/1TB (国内版も最大1TB取扱あり) |
防水防塵 | IP48 | IPX8 |
おサイフケータイ | 国内版のみ対応 | 国内版のみ対応 |
Sペン | 対応(別売り) | 対応(別売) |
スペック表で見くらべると、CPUと大きさ・画面のアスペクト比が変わったほかは、Galaxy Z Fold6はGalaxy Z Fold5とだいたい同等です。
最初の節で言及した通り、軽く・薄くなったことで使いやすさがだいぶ向上した点、Galaxy AIがさらにパワーアップした点が大きな違いなように感じます。
Antutuベンチマーク測定結果
Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載し、ベイパーチャンバーも昨年比1.6倍の大きさで冷却性能も向上しております。
サクサク動作でゲームも快適、AI性能も昨年比42%向上で、便利な機能もサクッと使えるのは特徴的です。
Antutuベンチマークの測定結果は以下の通り。
カメラスペックは同等も、デザインが一新!
カメラデザインは同心円状の細かいスリットが埋め込まれた、新しいカメラデザインになっているのが特徴的です。
Galaxy Z Fold6のカメラスペックは、昨年のGalaxy Z Fold5と同等です。
メインカメラは50MPで光学2倍相当のクロップズームにも対応、望遠ズームは光学3倍の10MP、超広角は12MPとなっています。
カバー画面は10MPのパンチホールカメラ、メイン画面は4MPのアンダーディスプレイカメラが内蔵されています。
ズームでは、Galaxy Z Fold6は「光学相当2倍ズーム」の表記があります。
Galaxy Z Fold5にはないのですが、仕様の差なのか2024年モデルから表示し始めたものなのか判断しかねたため、念のため問い合わせてみました。
Galaxy Z Fold6とGalaxy Z Fold5の光学相当2倍ズームは、仕様としては同等のようです。
写真作例比較!2倍ズーム、改善してる!?
カメラの作例も少しご紹介します。
基本的にはGalaxy Z Fold6とGalaxy Z Fold5で大きくは変化を感じない印象ですが、2倍ではくっきり感が異なり改善している印象です。
曇天ではありますが明るい環境で撮影したところ、2倍撮影データを部分拡大すると粗さに差がある印象です。
くっきり感はGalaxy Z Fold6のほうが全体的に上ですよね。
一応、暗い環境でも撮影してみました。
このように、部分拡大してみるとだいぶくっきり感に差が出ているのがわかります。
2倍以外の倍率については、シーンによって多少の色味の違いはあるものの、大きくは変わらない印象です。
料理の作例も以下に示します。
Galaxy Z Fold6の、「使いやすい」着実な機能的進化
Galaxy Z Fold6を先行でお借りして、使ってみました。
スペックはSoC以外は同等なものの、大きさ・フォルムや画面(とくに折り目やアスペクト比の変化)を見るに非常に使いやすくなった印象を受けます。
また、Galaxy AIもパワーアップ。Sペンが活きるGalaxy Z Fold6だからこそ、個人的にもうれしい進化がたくさん盛り込まれています。
今回、日本では発売も最速の7月31日と、非常に速いタイミングで手に入れられるのも魅力的。
特にGalaxy Z Fold4・Fold3からずっと使っている方は、かなり進化を感じられると思います。
ぜひ、S Pen Caseと一緒に使っていただけると、特にGalaxy Z Fold6の進化を体感できると思います!
使ってみてくださいね!
Galaxy Z Fold6の価格まとめ
Galaxy Z Fold6 | au | NTTドコモ | Samsung |
---|---|---|---|
256GB | 269,800円 (2年後返却時160,800円) | 275,990円 (2年後返却時158,510円) | 249,800円 |
512GB | 284,900円 (2年後返却時175,800円) | 289,190円 (2年後返却時166,958円) | 267,800円 |
1TB | 319,800円 (2年後返却時195,800円) | ー | 303,800円 |
割引 | MNP 22,000円引 新規 11,000円引 機種変更 22,000円引 | ||
購入 | au Online Shop | docomo Online Shop | Samsung |
Galaxy Z Foldシリーズのレビュー記事まとめ
Galaxy Z Fold5やGalaxy Z Fold4など歴代フォルダブルデバイスをMATTUが実際に購入し、レビュー記事を書いています。
Galaxy Z Fold6 まとめ
[2024/7/25更新] 新しい記事「Galaxy Z Fold6でSペンがさらに進化!Samsung NotesでAI仕事活用術!」を公開しました!
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