こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
画面折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」を先行でお借りし、レビュー記事・動画をお届けしているなかで、驚きの薄さやちょうどいい大きさに注目が集まっています。
その一方で、寄せられたコメントの中で気になるポイントしては、以下の2点に集約されます。
- パンチホールがいやだ
- Sペン非対応が困る
実際に使ってみると、パンチホールは意外と気にならないことが多いような印象を受けます。
動画視聴・ゲームなど、様々なシーンでどれだけパンチホールが気になるか、画面挙動も合わせてご紹介します。
また、パンチホールカメラを黒帯化できる設定があり、パンチホールを回避して使うこともできます。その設定も併せて解説します。
また、Sペンについては確かに非対応なのですが、汎用のタッチペンは使えるのでしょうか?
画面を傷つけないよう、ペン先が大きく柔らかいシリコーン製の汎用タッチペンで使えるか試してみました。
端末貸出:Samsung Japan
Galaxy Z Fold7のパンチホールは、やっぱり気になる?
Galaxy Z Fold2まではメイン画面もパンチホールだったのですが、Galaxy Z Fold3からGalaxy Z Fold6では、インカメラの目立ちにくい画面埋込式カメラ(UDC)が採用されていました。
今回、Galaxy Z Fold7では、インカメラの画質向上を見込んで、再びパンチホールが採用されました。
Galaxy Z Fold7のパンチホールで、画質はどれだけ向上した?


Galaxy Z Fold7でパンチホールディスプレイに戻ったおかげで、インカメラの画質はかなり改善されました。
フォルダブルであるGalaxy Z Fold7の自撮りでメイン画面のインカメラを使うシーンはそんなに多くないと思います。
背面の2億画素メインカメラのほうが、格段にきれいな写真が撮れるからです。

一方で、例えばTeams・Google Meet・Zoomといったオンラインミーティングツールや、LINEのビデオ通話を使う際には、インカメラを使うシーンが多いと思います。
特に、Galaxy Z Fold7のメイン画面は大きく、画面資料や他の方も合わせて閲覧できるテレビ会議のシーンには最適です。
しかし、Galaxy Z Fold6までのUDCのインカメラ(4MP)では、かなり画像が悪いため、個人的にも画質の向上を期待していました。
(LINEやZoomなど、システム上で画質を落とす処理をしているところも多いですが、Google Meetなど比較的高画質で通話できるものもあります)
筆者は、パンチホール化による画質向上は喜ばしいことだと思っています。
ただし、画質向上と引き換えに、大画面に一か所穴が開くことになってしまいました。
ビデオ通話・自撮りをあまりしない方にとっては、デメリットにも感じられるかもしれません。
パンチホールは、「カメラ領域」の設定で黒帯化できる

Galaxy Z Fold7のメイン画面にあるパンチホールは、「設定>ディスプレイ>カメラ領域」から、アプリごとに「カメラ領域を隠す」と設定すれば、パンチホールのエリアを黒帯化して表示できます。

「カメラ領域」の設定については、アプリごとに設定する形となります。
一括設定などはできません。

動画・ゲームなど、気になっているアプリを設定すればいいでしょう。
なお、一度の設定でメイン画面とカバー画面は両方適用されます。
どちらかのみ適用させる、といったような設定はできません。ご注意ください。
YouTube動画で、パンチホール有無での見え方をチェック
最も気になるのはYouTubeなどの動画視聴の際だと思います。
YouTubeの動画視聴でチェックしてみましょう。

パンチホール有りの場合、横向きで最大化して動画を見ると、左上にパンチホールが目立って表示されます。
ブラウジングやSNSなどでは表示エリアの外にあることも多く目立ちにくいのですが、動画視聴だと少し目立つような印象もあります。

「カメラ領域を隠す」で表示テストしてみると、このように横向き最大化では、パンチホール部分は黒帯化されます。
(縦向きの場合は、ステータスバーが黒帯を兼ねます)

Galaxy Z Fold6と比べると、デフォルトの再生状態ではGalaxy Z Fold7のほうが右の関連動画エリアが狭いため、動画サイズは大きく表示されます。

最大化した状態だと、Galaxy Z Fold7とGalaxy Z Fold6はほとんど同じ程度の表示サイズとなります。
黒帯を除いた横幅は、ほぼ同じ程度ということでしょう。

ちなみに、Galaxy S25 Ultraと比較すると、最大化した状態ではGalaxy Z Fold7のほうが大きく表示できます。
▼カメラ領域を隠す黒帯化と、Galaxy Z Fold6・Galaxy S25 Ultraとの比較は、動画でも紹介しています。
ゲームでもチェック
ゲームでも、試しにアスファルトUniteで表示させてみました。

このように、カメラ領域のみ黒帯化され、その他の領域で横幅最大で表示されます。
アスファルトの場合は、Galaxy Z Fold7では上下に少し帯がついた状態で表示されます。
ただ、Galaxy Z Fold6では横長表示だと上半分がゲームのサムネイル、下半分にプレイ画面が表示されるなど、最適化できていないように見受けられました。
Galaxy Z Fold7では最適化できていそうです。
ダークモードでも、意外とパンチホールは目立たないことも多い
パンチホールのカメラ部分は黒いため、ダークモードにしておけば意外と目立たないことも多い気がします。


レイアウトの固定された書籍では、横長表示の場合は見開き表示になります。
Galaxy Z Fold7では正方形に近いアスペクト比なので、横長だと少し文字が小さめに見えるかもしれません。
ズームアップも簡単にできます。もちろん、縦長表示の場合は1ページごとに表示できます。

Gmailなどでも、カラム表示できます。1ペインと2ペインを、画面上のバーを使って簡単に切り替えられます。
こちらも、ダークモードではさらに目立ちにくいですが、ライトモードでもそこまで気にならない印象です。

「カメラ領域を隠す」をすれば、黒帯化することはもちろんできます。
黒帯化したいアプリは、積極的に隠していくといいかもしれません。
▼Kindle・Gmailなどのパンチホールを検証している動画です
(カメラの領域を隠す黒帯化については、こちらの動画では検証していません)
Sペンはなくなったけど……、汎用のタッチペンは使える?
Galaxy Z Fold7は、Sペンが非対応になってしまいました。
GalaxyのSペンは非常に書き心地がいいため、Sペン非対応は結構残念です。
Sペンは使えないですが、汎用のタッチペンは使えるでしょうか?
「硬いとがったペン」を使うと、画面が破損する可能性ありなので、要注意!

タッチペンもいろいろな種類があります。
汎用のペンのうち、ペン先の硬いペンを使うと、特にメイン画面は破損する可能性があります。
ペン先の柔らかいものを使うことをおすすめします。
汎用のタッチペンを使う際には、メーカーが推奨しているものではないため、自己責任でお願いいたします。
シリコーン製の大きめなペン先がおススメ
個人的には、ペン先が大きくボール状の形をした、丸いシリコーン製のペン先がおススメです。
いろいろなメーカーから発売されていますが、私は下の写真のようなものを使用します。

これで実際に書いてみますが、意外と書き心地がいいです。
シリコーン製のペン先の場合、Apple PencilやSurface Penのように先がツルツル遊ぶこともなく、適度なすべりなので字が躍らずに書くことができます。

ペン先が太いため、細かく書くことは向かないですが、画面側を拡大できますので、大きめに書くと快適です。
▼実際に書いている様子は動画で紹介しています
指の代わりにタッチペンで書くような用途のため、パームリジェクションには対応していないこと、筆圧検知についても指と同程度であることと圧力をかけすぎないように注意しましょう。

Galaxy Z Fold7は薄さにこだわりを持って開発していることもあり、デジタイザー基板で厚みが出てしまうSペンを非搭載にしたのはやむを得ない決断だったと思います。
ただ、別のデジタイザーペンなどが出てくれたら、新型でも安心してペンを使えたんだろうなと感じますね。
サムスンディスプレイより開発中という報道もありますので、次作にはペンの復活を期待したいです。

Galaxy Z Fold7のパンチホールとタッチペン、どうですか?

Galaxy Z Fold7の2つの懸念点と言われる「パンチホール」と「タッチペン」を検証してみました。
パンチホールについては、「カメラ領域を隠す」ことで黒帯化でき、Galaxy Z Fold6と同程度の大きさで動画を楽しむこともできます。
横長表示での縦の長さはより長く、スクエア形状に近くなっていますので、ゲームなど最大領域で楽しめるものに関しては、より没入感をもって楽しむことが出来そうです。
もちろん、パンチホールが気にならないようにダークモードにするなどの工夫もできますし、私は数日使っていてライトモードでもそこまで気になっていないです。
Sペンについては、正直対応してほしかった……とは思いますが、自己責任とはいえ汎用のシリコーン素材の先の大きな柔らかいタッチペンを使えば、結構心地よく快適にメモをかけるのには驚きました。
メイン画面を開いて机に置けば安定しますし、書き心地もよかったです。
念のため自己責任で、という形でもありますが、ぜひ使ってみてください。
Galaxy Z Foldシリーズのレビュー記事まとめ
Galaxy Z Fold6やGalaxy Z Fold5など歴代フォルダブルデバイスをMATTUが実際に購入し、レビュー記事を書いています。
Galaxy Z Fold7 まとめ



Galaxy Z Fold6 まとめ







Galaxy Z Fold5のレビューまとめ

