こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
革新的な薄さとちょうどいい大きさの画面折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」。
現在予約受付中で、2025年8月1日に発売されます。
Galaxy Z Fold7を先行でお借りして2週間程度使ってきました。
圧倒的な薄さと絶妙な大きさが非常に使い心地よく、またAI性能・機能もより進化している、というのは前回までのレビューでも紹介しています。
今回は、動作性能・スペック、音質、カメラなどの性能を中心にレビューしながら、「買って満足するスマホか?」という点について解説していきます。
製品貸出:Samsung Japan

Galaxy Z Fold7の動作は快適?音質は?実際に使ってみると
Galaxy Z Fold7は、実際に使ってみると、どうでしょうか?
圧倒的な薄さ・絶妙な大きさがたまらない!
Galaxy Z Fold7の大きさ・薄さについては、開封の儀の記事にもレビューしていますが、1週間使ってみても薄さ・大きさは非常に目を見張るものがあります。

閉じた状態でカバー画面を使ってみても、厚さ8.9mm、横幅72mmの普通のスマートフォンのように使えます。
フォルダブルスマホを操作している感覚は一切ありません。
画面は6.5インチ、21:9と以前のXperiaと同等のサイズでもありますが、ベゼルもせまく幅もちょうどいいため、文字入力の面でも非常にしっくりきます。

開いた状態では、大画面の8インチ10:9のディスプレイで、大きくなりました。
大きくなったという感覚よりも、開いた状態の厚さ4.2mmで非常に薄く、まるで薄い板を持っているかのような感覚は非常に新鮮です。
タブレットでもなかなかこのような薄い端末はなく、Galaxy Z Foldシリーズとしても今までとは全く違うスマホのような感覚をも持ちます。

薄いからと言って使いにくいことは全くなく、一週間使ってみても非常に手になじむサイズで、慣れたらGalaxy Z Fold6の厚さには戻れない…とさえ感じました。


Galaxy Z Fold7のスペック
Galaxy Z Fold7のスペックをまとめると、以下の通りです。
項目 | Galaxy Z Fold7 | Galaxy Z Fold6 | Galaxy Z Fold5 |
---|---|---|---|
大きさ | 開 143.2×158.4x4.2mm 閉 72.8×158.4x8.9mm 215g | 開 132.6×153.5x5.6mm 閉 68.1×153.5x12.1mm 239g | 開 129.9×154.9×6.1mm 閉 67.1×154.9×13.4mm 254g |
メインディスプレイ | 8インチ 10:9 Dynamic AMOLED 2x QXGA+ 1~120Hz | 7.6インチ 7:6 QXGA+ 120Hz Dynamic AMOLED 2x 2160×1856 | 7.6インチ 6:5 QXGA+ 120Hz Dynamic AMOLED 2x 2176×1812 |
サブディスプレイ (カバーディスプレイ) | 6.5インチ 21:9 Dynamic AMOLED 2x HD+ 1~120Hz | 6.3インチ 22:9 120Hz FHD+ Dynamic AMOLED 2x 2376×968 | 6.2インチ 23:9 120Hz FHD+ Dynamic AMOLED 2x 2316×904 |
CPU | Snapdragon 8 Elite for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy |
メインカメラ | 200MP(広角) +12MP(超広角) +10MP(3倍望遠) | 50MP(広角) +12MP(超広角) +10MP(3倍望遠) | 50MP(広角) +12MP(超広角) +10MP(3倍望遠) |
フロントカメラ | 10MP(メイン画面) ⇒パンチホール 10MP(カバー画面) ⇒パンチホール | 4MP(メイン画面) ⇒画面埋込 10MP(カバー画面) ⇒パンチホール | 4MP(メイン画面) ⇒画面埋込 10MP(カバー画面) ⇒パンチホール |
バッテリー | 4,400mAh 25W超急速充電対応 15Wワイヤレス充電(Qi2) | 4,400mAh 超急速充電25W対応 ワイヤレス充電 | 4,400mAh 超急速充電25W対応 ワイヤレス充電 |
メモリ(RAM) | 12GB/16GB | 12GB | 12GB |
ストレージ(ROM) | 256GB/512GB/1TB | 256GB/512GB/1TB | 256GB/512GB/1TB |
防水防塵 | IP48 | IP48 | IPX8 |
おサイフケータイ | 国内版のみ対応 | 国内版のみ対応 | 国内版のみ対応 |
Sペン | × | 対応(別売り) | 対応(別売) |
Galaxy Z Fold7は、記事執筆時点で最高峰となる「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」が搭載されています。
Galaxy S25 Ultraに並んで最高峰で、非常に動作は快適な印象です。
また、動作が快適なだけでなく、特筆すべき圧倒的な薄さ、横幅のコンパクトさも相まって、非常に握り心地もよいのが素晴らしいです。
握り心地と快適な動作の両輪がそろっていることもあり、非常に使いやすい印象を受けます。

ベンチマーク連続測定結果。熱は感じやすい?
今回、Galaxy Z Fold7は薄型になったこともあり、少し熱を感じやすい印象はあります。
AnTuTuベンチマークスコア結果は以下の通りです。

3回連続測定後の温度は、CPU温度で51.9℃。同時に回しているGalaxy Z Fold6は52℃との結果で、CPU基準ではそこまでGalaxy Z Fold7も熱が出すぎているわけではありません。
Galaxy Z Fold7の温度推移も、初回の冒頭では7度程度の上昇は起きているのですが、それ以降は2回目・3回目と経ていても温度上昇は抑えられています。
ただ、手で感じる体感の温度としては、Galaxy Z Fold7のほうが多少熱が高い印象を受けます。
放熱の設計が少し変わっているとの話もあり、それが効いている可能性はあります。
(かといって、熱すぎるほどではありません。もっと熱くなるスマホはたくさんあります)
実際使ってみると、動画の書き出し中やゲームプレイなどの用途でも、熱は感じますが動作に影響を及ぼすことはなさそうです。
ただし熱制御が入っているようにも思えるので、長時間のハードなゲームプレイをしたい方はゲーミングスマホを選んだほうがいいかもしれません。

動画撮影時でも熱を持ちますが、テスト的に8K30fpsで長時間動画撮影テストもしてみましたが、2時間を超えても特に途中で動画撮影が止まるといったことはありませんでした。
電池持ちはよくなった?
Galaxy Z Fold7の電池持ちについても、Galaxy Z Fold6とざっくり比較してみました。

最初にAntutuベンチマーク、その後動画を視聴したあと、スリープ時間を経て写真・動画撮影を行っています。
朝から使って、夜11時49分のバッテリー残量はGalaxy Z Fold7は28%、Galaxy Z Fold6は23%でした。
Galaxy Z Fold6は1年使っているので多少のへたりのある可能性はありますが、ほぼ同等か少しFold7のほうがいい印象です。
特に、ベンチマークや写真・動画撮影といった熱を持つ作業も多かったですが、意外と電池持ちは健闘している印象を受けます。

Galaxy AIの性能が大きく改善!音声文字起こしが非常に精度高く、写真の生成AI編集も自然に加工できる!
Galaxy Z Fold7では、AIの機能が大きく改善されている印象を受けます。
音声文字起こしの精度が非常にアップ!
Samsung Notes・ボイスレコーダーアプリ・通話録音などのアプリで利用できる、録音音声のAI文字起こしは、Galaxy S24シリーズ発売時より利用可能でしたが、録音音声の環境によって非常に精度が左右される、という欠点がありました。
文字起こし自体は端末内部のみで(オンデバイスで)行うのですが、発表会・講演会などのエコー、ノイズがあるような環境だと、かなり精度が悪くなっていました。
この音声文字起こしが、今回のGalaxy Z Fold7発売時よりかなり改善されています。

今年(2025年)3月に、他社コーヒーメーカーのUCCの取材に行った際の録音音声・文字起こしを上記のスクリーンショットで紹介しています。
左側は取材当時にGalaxy Z Fold6で録音し、取材後すぐに文字起こししたものなのですが、何を言っているのかわからないほど文字起こしがよくわからない状況です。
これが、Galaxy Z Fold7で文字起こししなおしてみると、かなり読みやすく、ほぼ理解できるレベルまで読みやすくなっています。

ほかにも何例か文字起こししなおしてみても、かなり精度が改善されていました。
オンデバイスAIですので固有名詞は若干弱いところはあるのですが、筋の通ったちゃんとした日本語に文字起こし出来ています。

今回、Galaxy Z Fold7では、通話中の録音文字起こしを通話中に確認できるようになっています。
いままで通話音声の文字起こしも結構精度が微妙なことが多かったのですが、Galaxy Z Fold7ではかなり精度よく文字起こし出来ています。
写真の生成AI編集(オブジェクト消去・移動・拡大・縮小)がオンデバイスで処理可能に!精度もアップ!
写真内に他の人が映りこんだ場合の生成AI編集(オブジェクト消去)も、今回のGalaxy Z Fold7ではオフラインでスマホ内で完結して処理できるようになっています。

もともとGalaxyスマートフォンは画像生成のクオリティが高いのですが、今回オンデバイスで処理できるようになったことで、よりセキュアに便利に利用できるようになりました。



3台とも機内モードで、オンデバイスのみの処理で行っていますが、Galaxy Z Fold7が床の模様等含めて最もきれいに加工できているのがわかります。


スピーカーの音質は変化した?
続いては、スピーカーの音質を検証してみます。
▼動画内で、スピーカー音質を検証しています(再生ボタンで、該当箇所から再生されます)
Galaxy Z Fold7は、Fold6より少し低音域が弱くなった印象があります。
中高音域はあまり変わらない印象で、全体的なサラウンドとしては維持している印象はあります。
画面は明るくて見やすい?
Galaxy Z Fold6は、カバー画面が6.5インチの21:9、メイン画面が8インチの10:9のディスプレイとなります。
画面輝度は、両方ともピーク輝度で2600ニトとなります。
外で自撮りのテストもしていますが、ちゃんとはっきり自分の顔も確認できます。

外でも明るく非常に快適に使えます。
特に、8インチのメイン画面は大きめなディスプレイで、以前より没入感のある映像を楽しめます。
パンチホールについては賛否意見ありますが、個人的にはそこまで気にしていません(それよりはインカメラの画質向上のほうが恩恵あると思っています)。

Galaxy Z Fold7のカメラは、どれだけ進化した?
Galaxy Z Fold7のカメラについてレビューしていきましょう。
Galaxy Z Fold7のカメラ構成
Galaxy Z Fold7は、メインカメラにGalaxy S25 Ultraと同等の2億画素センサー(200MP)が採用されました。

また、超広角カメラには12MPでマクロ撮影が対応となっています。
Galaxy Z Fold6まではフォーカスエンハンサーに対応していませんでしたが、Galaxy Z Fold7では近い距離での寄りの食事の写真などでも、ボケの少なめな超広角マクロを撮影できます。
一方、望遠カメラについては、引き続き光学3倍の10MPが搭載されています。
Galaxy Z Fold7の写真作例
昼間の風景













花・マクロ


屋内





自撮り






食事






夜景・暗い場所






動画作例
Galaxy Z Fold7で撮影した自撮り動画・もんじゃ焼きを作っている動画・屋内や夜間・万博の韓国館、暗い場所の動画などを、YouTube動画内でも紹介しています。
Galaxy Z Fold7を使って感じたメリット・デメリット
Galaxy Z Fold7を使って感じたメリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。
- 圧倒的な薄さと、ちょうどいい絶妙な大きさ。カバー画面でも、普通のスマホのように使える!
- 2つ以上のアプリを同時に使いたいときには、広げて大きな8インチを快適に使える!持ち心地もかなり薄く非常に快適
- 広角カメラに2億画素搭載で、Galaxy S25 Ultraと同等の非常にきれいな撮影ができる!フォルダブルで、メインカメラを使って自撮りも可能!
- AI機能がさらに進化!文字起こしの精度も向上、通話中のリアルタイム文字起こしも確認可能!生成AI画像編集はオンデバイスについに対応!(オフラインで編集できる)
- メイン画面のインカメラ高画質化で、ビデオ通話も非常にきれいに!
今回のGalaxy Z Fold7は、特に薄さに全振りしている感じです。
とはいえ、「Ultra Unfolds」のキャッチコピーにも恥じないスペックの強さと広角カメラの強化も、非常にうれしいところです。
- Sペン非対応…(ペンスタイラス対応の復活に期待…!)
- メイン画面のパンチホールが、人によっては気になる…
- カメラの望遠はあと一歩…
- カメラのでっぱりが多く、特にカバー画面使用時にガタガタする
- 構造的に、ちょっと温かさを感じることがある(が、激しく熱くはならない。動作には影響なし)
一方で、薄さとトレードオフで非搭載になってしまったSペンと、メイン画面のパンチホールが、特にこれまでのレビュー動画でのコメントでも賛否二分されている形になっています。
Sペンは、今後も技術開発を続けていき「新技術での再搭載も検討する」と韓国メディアETNewsでも言及があるため、復活を期待したいところです。
パンチホールについては、私は縦長方向で持って分割表示で使うことが多いこともあり、あまりパンチホールが気にならないようにも思います。
使い方と、「気にすると気になる」ところもありそうです。
個人的には圧倒的にGalaxy Z Fold7の薄さのほうがありがたいと思ってしまいます。
カメラのでっぱりや熱さも、薄さからくるトレードオフなのかとも思います。
普段使う際には圧倒的にこの薄さは恩恵を受けるところでもあるので、どちらを重視するかにもよるのかとも思います。

わたくしMATTUとしては、Galaxy Z Fold7は「買い」だと思います。
私自身、もう購入手続きを済ませており、メイン端末として利用する予定です。
特に今回のGalaxy Z Fold7は、一度実機に実際に触ってみると、印象がかなり変わると思います。ぜひ店頭などでも触ってみて、この薄さを体感してみてください!


Galaxy Z Foldシリーズのレビュー記事まとめ
Galaxy Z Fold6やGalaxy Z Fold5など歴代フォルダブルデバイスをMATTUが実際に購入し、レビュー記事を書いています。
Galaxy Z Fold7 まとめ






Galaxy Z Fold6 まとめ







Galaxy Z Fold5のレビューまとめ

