こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Google Pixel 9シリーズが発表され、Pixel 9・Pixel 9 Pro・Pixel 9 Pro XL・Pixel 9 Pro Foldと、4つのモデルが順次発売されます。
この中で、やはり最も注目されているのがPixel 9 Pro Foldではないでしょうか。
Pixel Foldに続くGoogle Pixelの画面折りたたみ(フォルダブル)スマホとして2世代目ですが、非常に質感がよく、ヒンジも180度開き、最新のGoogle Tensor G4も搭載されて非常に完成度が高そう。
Pixel 9 Pro Foldを購入するうえで、もう一つ気になる存在がSamsung Galaxy Z Fold6です。
日本国内で購入できる大画面フォルダブルスマホはこの2機種ですが、Pixel 9 Pro FoldとGalaxy Z Fold6はどのような違いがあるでしょうか。
今回は、Pixel 9 Pro FoldとGalaxy Z Fold6の、大きさ・機能・AIなど様々な違いを、比較していきます。
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 の大きさの違いは?
まず、Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 の大きさの違いを見ていきます。
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 の「開いたとき」の大きさ比較
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 の開いたときの高さは、Pixel 9 Pro Fold が154mm、Galaxy Z Fold6が155.2mmと、差は1.2mm。ほとんど同じ高さです。
一方、90度回して横長にしてみると、Pixel 9 Pro Fold が150.2mm、Galaxy Z Fold6が133mmと、17.2mmの差があります。
Pixel 9 Pro Fold の画面アスペクト比はほぼ「1:1」と正方形に非常に近いのに対し、Galaxy Z Fold6は「7:6」と長方形なのが特徴的です。
上記の画像では、横幅がほぼ同じなため、縦の長さの分だけPixel 9 Pro Foldの方が大きい、と思っていいと思います。
初代Pixel Foldは、画面を開くとメインディスプレイは横長でしたが、Pixel 9 Pro Foldは画面を開くと縦長となります。
開いてメイン画面を使う感覚は、Pixel FoldとPixel 9 Pro Foldで異なりそうです。
開いた時の厚さは、Pixel 9 Pro Foldは5.1mm、Galaxy Z Fold6は5.6mmと、0.5mmの差です。
厚さ0.5mmの差は、持った感覚として手で感じやすいと思います。Pixel 9 Pro Foldはより薄さを強調しています。
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 の「閉じたとき」の大きさ比較
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 の閉じたときの高さは、開いたときと同じです。
Pixel 9 Pro Fold が154mm、Galaxy Z Fold6が155.2mmと、差は1.2mm。ほとんど同じ高さです。
横幅の方が大きく異なります。
横幅を比較すると、Pixel 9 Pro Fold が77.1mm、Galaxy Z Fold6が68.1mmと、差は7mm。
片手持ちにベストだと思われる横幅は68~69mmで、Pixel 9 Pro Foldは少し横幅が太めです。
また、閉じたときの厚さは、Pixel 9 Pro Foldが10.5mm、Galaxy Z Fold6は12.1mmと1.6mm程度の違いがあります。
Galaxy Z Fold6のカメラの出っ張り分、Galaxy Z Fold6の方が厚いイメージですね。
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 の「カバー画面側」の大きさ比較
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 のカバー画面は、どちらも対角線としては6.3インチと、同等の大きさです。
ただ、アスペクト比としては、Pixel 9 Pro Foldは「20:9」、Galaxy Z Fold6は「22:9」と、Galaxy Z Fold6の方が細長いです。
個人的にはもうGalaxy Z Fold6の方を使っていますが、絶妙な握り心地で片手持ちしやすい印象はあります。
画面の横幅が異なるだけでなく、Galaxy Z Fold6の方がヒンジ部分が薄そうな印象はあります。
画面端の仕上げとして、Pixel 9 Pro Foldは大きくラウンドしている形状に対し、Galaxy Z Fold6は角ばった軽上訴しています。
厚さはPixel 9 Pro Foldの方が薄いのですが、重さはPixel 9 Pro Foldは257g、Galaxy Z Fold6は239gと、Galaxy Z Fold6の方が軽いです。
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 のカメラ・機能の違いは?
続いては、Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 のカメラ・機能周りの違いを見ていきましょう。
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 のカメラスペックの違いを比較
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 のカメラスペックを比較すると以下の通りです。
メインカメラ自体は大体同等ですが、望遠レンズについてはPixel 9 Pro Foldが光学5倍、Galaxy Z Fold6が光学3倍と違いがあります。
Galaxy Z Fold6は、レビューでもご紹介しましたが10倍ズームでもAI補正のおかげか結構写真の写りがよいです。
Pixel 9 Pro Foldも、カメラの性能に加えAIによる補正・修正による解像感の向上も受けられそうで、実際に使ってみると撮れ味がスペック以上に良い可能性もあります。
メイン画面のインカメラは、Galaxy Z Fold6は画面埋め込み型の4MPであるのに対し、Pixel 9 Pro Foldはパンチホールの10MPとなっています。
メイン画面で自撮りするときや、ビデオ会議などではGalaxy Z Fold6のインカメラの画質が低めです。ご注意ください。
自撮りでも便利!フォルダブルの撮影機能
Pixel 9 Pro Foldはカバー画面を生かして、赤ちゃんなど子どもを撮影する際に目を引く映像を映す「こっちを見て」機能が便利です。
実際には目線がカバー画面の方に行くと思うので、少しずれてしまいますが、子供の顔をカメラの方に引き寄せることができます。
そのほかにも、メインカメラを使った自撮り、メイン画面・カバー画面両方表示撮影、自立させてハンズフリー撮影などはGalaxy Z Fold6でも利用可能で、フォルダブルの特性を生かして便利に写真撮影できます。
Pixel 9 Pro Foldならでは!写真の編集機能
Google Pixelは独自の編集機能が多く、撮影した写真の編集も便利です。
- 消しゴムマジック (不意に映り込んだものも簡単に削除・移動・拡大などできる)
【Galaxyも同様機能あり】 - ベストテイク (集合写真で変な顔・瞬きをしても、別ショットに差し替えられる!)
【Pixel独自】 - 一緒に写る(Add Me) (撮影者も同じ画角でもう一度写真を撮ることで、AI合成により一緒に映ったように!)
【Pixel独自・Pixel 9シリーズ新機能】
一緒に写る(Add Me)はなかなか秀逸で、みんなで集合写真を撮りたいけど三脚がない…という時にも便利です!
Pixelは、「あったらいいな!」を実現できる実用的な便利な機能を、うまくAIで作れている気がします。
Galaxy Z Fold6は、画像生成で楽しませるエンタメ的なAI機能が充実
Galaxy Z Fold6は、撮影した写真を3Dアニメやイラストなどに加工できる「ポートレートスタジオ」や、写真に書き足してAI生成するAIスケッチなど、画像生成をうまく使いながらエンタメ的に楽しめる機能が充実している印象です。
Pixel 9 Pro FoldはGemini標準搭載!アプリをまたいだAI機能も利用可能
Pixel 9 Pro Foldは、Googleの生成AIであるGeminiを標準搭載しています。
標準搭載することでOSレベルで組み込まれるため、アプリをまたいでAI機能を使うことができ、カレンダー・メール・マップなどをまたいだ利用も可能になります。
Galaxy Z Fold6もGeminiは利用できますが、Geminiアプリをインストールして利用する形となります。
「かこって検索」はGalaxy Z Fold6・Pixel 9 Pro Foldともに利用可能
ブラウザやカメラ・アプリなどから気になるものを〇でかこって検索できる「かこって検索」は、Galaxy S24シリーズの発表とともに発表され、Pixel・Galaxyの多くのスマートフォンで利用可能です。
Pixel 9 Pro Fold・Galaxy Z Fold6でも、ともに利用可能となっています。
メイン画面での分割マルチタスクも!
広いメイン画面で2つのアプリを分割表示し、一緒に使ったりドラック&ドロップでファイルを移動・コピーしたりもできます。
Pixel Foldは2アプリまでの分割で、Pixel 9 Pro Foldもおそらく2アプリまでの分割なのではないかと思います。
Galaxy Z Fold6は、3アプリまでの分割、さらにポップアップで数アプリ画面に置いておくことができ、マルチタスクはよりはかどります。
フォルダブル(画面折りたたみ)スマホとしての使いやすさは、最新のソフトウェアに更新したPixel FoldとGalaxy Z Fold6だと、Galaxy Z Fold6の方が細かいところまで手が届く使いやすさがあります。
Pixel 9 Pro Foldでどこまで改善しているか、非常に興味深いですね!
通訳アプリのカバー画面表示
Pixel 9 Pro Foldでは、通訳アプリをカバー画面にも表示してくれる機能があります。
相手にカバー画面を見せることで、お互いにのぞき込むことなく通訳アプリを見ながら会話をすることができます。
Pixel 9 Pro Fold・Galaxy Z Fold6ではともに通訳アプリにこの機能が搭載されています。
Galaxy Z Fold6では「リスニングモード」も搭載!文字起こし・翻訳・自動録音まで可能
Galaxy Z Fold6には通訳アプリに「リスニングモード」も搭載されています。
講演会・授業・発表会など、会話でない場合に有用で、マイクで認識した外国語を、日本語などに自動翻訳してくれます。
リスニングモードを開始すると、自動的に文字起こし・翻訳を行い、あらかじめ設定しておけば自動録音までできてしまいます。
Pixelのボイスレコーダーでも録音・文字起こしはできますが、翻訳まではできません。
Galaxy Z Fold6の通訳モード、かなり使えます。
Galaxy Z Fold6は、「ペン入力ができる」のが強み!
Galaxy Z Fold6は、ペン入力ができることが強みでもあります。
別売りではありますがSペンを使うことで、手書きメモしながら録音し、録音音声も文字起こしできたり、絵をかいてAIでクオリティを上げるAIスケッチの機能を使えます。
Galaxy Z Fold6などGalaxyスマートフォンには、独自のメモアプリ「Samsung Notes」が非常に強いです。
非常に高機能で、手書きメモ・テキストメモともに優れています。
音声録音しながらのメモの場合、手書きの筆跡なども保存して表示してくれるため、議事録などの作成にも役立ちます。
なお、音声文字起こしの精度については、Pixelのボイスレコーダーの方が一歩上手な印象です。
GalaxyはS24発売から3か月でだいぶ精度が向上しましたが、Pixelの方が執筆時点で精度は高いです。
Galaxyも、もう少し時がたって学習が進めば、かなり使いやすくなりそう。
ちなみに、英語の認識制度については、Galaxyもかなり精度高いです。
Pixel・Galaxyでの印象としては同等と思ってもいいといえる水準だと思います。
Pixel Foldはどれだけ仕事で使える?Galaxy Z Fold6と比べると…
Pixel Foldはどれだけ仕事でつかえるか?という記事を、以前上げております。
1年前に考察した記事ではあるので、当時からソフトウェアが更新されPixel Foldもある程度使いやすくなっています。
Galaxy Z Fold6と比べなおすと、以下の通りです。
Pixel Fold※ | Galaxy Z Fold6 | 備考 | |
電話 | 〇 | ◎ | 伝言メモ・(自動)通話録音はGalaxy・ASUSのみ |
キーボード Gmail・打ち込み | ◎ | 〇 | Gboardのほうが使いやすい |
3rd Partyアプリ | 〇 | 〇 | Pixel・Galaxyとも、アプリごとに最大化設定可能に |
メモ | 録音に振るなら◎ | 手書きに振るなら◎ | GalaxyはSamsung Notesという最強アプリあり Pixelのほうが日本語文字起こしの精度は高い |
Office | 〇 | 〇 | PixelもHDMI出力可能に(Pixel 8シリーズ以降) |
ビデオ会議 | 〇 | △ | GalaxyはUDCによる画質劣化が不安要素 |
カーナビ | 〇 | 〇 | MagSafeケースつければマグネット充電しながらナビも可能 |
PC連携 | △ | ◎ | Galaxyは画面ごとPC共有可能 |
Pixel Foldの方も多くのアプリでアプリごとに最大化設定が可能になったり、Pixel 8以降でHDMI出力が可能になったりと、便利に利用可能です。
ZoomもPixel Fold発売当初は画面の左半分に映像が寄る不具合がありましたが、解消されています。
実際のソフトウェアはPixel 9 Pro Foldで改善されているところもあるため、参考程度に、というところではありますが、使い勝手の向上に期待したいですね。
Galaxy Z Fold6とPixel 9 Pro Foldのスペックの違い
項目 | Google Pixel 9 Pro Fold | Samsung Galaxy Z Fold6 |
---|---|---|
大きさ(開いた状態) | 155.2×150.2×5.1mm | 153.5×132.6×5.6mm |
大きさ(閉じた状態) | 155.2×77.1×10.5mm | 153.5×68.1×12.1mm |
重さ | 257g | 239g |
CPU | Google Tensor G4 | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
メモリ | 16GB | 12GB |
ストレージ | 256GB/512GB | 256GB/512GB/1TB |
カバーディスプレイ | 6.3インチ 10:9 FHD+(2424×1080) 最大120Hz | 6.3インチ 22:9 HD+(2376×968) 最大120Hz |
メインディスプレイ | 8インチ ほぼ1:1 2076×2152 最大120Hz | 7.6インチ 5:4 QXGA+(2160×1856) 最大120Hz |
カメラ | ・広角:48MP(f/1.7) ・超広角:10.5MP(f/2.2) ・望遠(光学5倍):10.8MP(f/3.1) | ・広角:50MP(f/1.8) ・超広角:12MP(f/2.2) ・望遠(光学3倍):10MP(f/2.4) |
インカメラ | ・メイン:10MP(f/2.2) ・カバー:10MP(f/2.2) | ・メイン:4MP(f/1.8)(画面埋込) ・カバー:10MP(f/2.2) |
バッテリー | 4,650mAh 21W急速充電 ワイヤレス充電対応 | 4400mAh 25W超急速充電 急速ワイヤレス充電対応、バッテリーシェア対応 |
防水防塵 | IPX8 | IP48 |
ペン対応 | × | 〇(Sペン) |
ベーススペックとしては、CPU・メモリ・大きさの差もありますが、そのほかには充電仕様の差もあります。
Pixel 9 Pro Foldは、21W急速充電に対応、ワイヤレス充電に対応しています。
ほかのPixel 9シリーズと異なり、「急速」ワイヤレス充電には対応していません。ご注意ください。
Galaxy Z Fold6は、急速ワイヤレス充電に対応し、バッテリーシェアにも対応しています。イヤホン・スマートウォッチにもスマホの充電を分け与えることができます。
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 、大きさ・機能で結構違う!
Pixel 9 Pro Fold と Galaxy Z Fold6 では、大きさやAIを含めた機能など、結構違うのがわかります。
AIでは、実用的な機能も多いPixel 9 Pro Foldに対して、Galaxy Z Fold6はエンタメ的な画像生成AIもふんだんに取り込まれているのも特徴。
Pixel 9 Pro FoldではGemini標準搭載など、AIをよりスマホ全体で活かして使えるようにする工夫が盛り込まれている印象もあります。
一方、Galaxy Z Fold6は、Sペンが使えるというのも大きな特徴。
握りやすい・持ちやすいボディにペン入力などの機能性が盛り込まれています。
また、6世代目のフォルダブルスマホとしての、快適な操作性も魅力です。
非常に迷うところではありますが…ぜひ、Pixel 9 Pro FoldかGalaxy Z Fold6か、選んでみてくださいね!
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