こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Sペンに対応しているGalaxy S23 UltraやGalaxy Z Fold5は、「Galaxy Noteが戻ってきた!」と喜ぶ方も多いでしょう。
私MATTUも、メモがはかどるのが心地よく、メモしまくっております。
ただ、このメモ機能がGalaxyスマホの中だけにとどまっていては、PCやタブレットで作業する方にとってはあと一歩!と思うかもしれません。
いやいや!実は、多くのWindows PCにもSamsung Notesアプリを入れることにより、マルチデバイスでメモを連携・共有することができるんです!
Androidタブレットでも、Galaxy Tab S9などで利用可能です!
テキストと手書きを混ぜながらかけたり、会議中の音声録音・筆跡メモ機能や、写真・画像を添付できる機能も。
ページ区切りも可能で、すぐPDFにして送信することもできますし、自分で作ったテンプレートを使ってメモをすることも可能です。
対応機器を持っていれば、とにかく高機能で非常に便利に使えます。
メモの機能をGalaxy Notesに移行して常用できそう。
今回は、Galaxy Notes(Samsung Notes)の高機能ぶりを徹底レビューします。
[2023/12/22更新]XDA Developers等の有志により、再びSamsung製以外のWindows PCでもSamsung Notesを使う方法が編み出されました!こちらで解説しています。
日本ではGalaxy Bookの発売がないので、非常に貴重です。
メーカー公式の方法ではないので、あくまでも自己責任でお願いいたします。
Samsung Notes(旧:Galaxy Notes)の基本、書く!描く!消す!見る!
まずはSamsung Notesアプリ(旧:Galaxy Notes)の基本である、書く・描く・消す・見る、についてご紹介していきます。
なお、できることはGalaxyスマホ・タブレットとWindows PCすべてで同じです。
テキストと手書きを重ねて書ける!描ける!
Samsung Notesアプリでは、テキストと手書きを重ねて書くことができます。
テキストモードと手書きモードは左下のボタンから切り替えられます。
また、テキスト編集時にペンを引き抜けば、自動的に手書きモードに切り替わります。
また、テキストモードでも、右下のペンのアイコンから、手書きを認識してテキスト化して入力してくれるモードも搭載されています。
テキストは、左揃え・中央揃え・右揃えの切替や、フォントの色・大きさなどを変えることも可能です。
(フォントの種類は変えられません)
手書きモードでは、ペンの種類や色・太さなどを細かく変更できます。
お気に入りのペンの色を保存し、エアアクション(ペンを浮かせてボタンを1度・2度押し)でペンの種類を切り替えられます。
消しゴムはSペンのボタンを押しながらたどれば消せます。
Sペン自体はかなり書き心地が良く、とくにGalaxy S23 Ultraなど硬いガラス面に書く場合、Sペンのペン先が柔らかく手に衝撃を受けにくいおかげで、筆のような書き心地を味わえます。
長時間書き続けても、手首は疲れにくいです。
画面ロックしていても、さっとペンを出してメモを書ける「画面オフメモ」
Galaxy S22 UltraなどSペンが使えるデバイスでは、画面をロックしなくてもペンを引き抜くだけでメモができる「画面オフメモ」を使うことができます。
画面が暗い状態でペンを引き抜くと、背景は黒いままでキャンバスが現れます。
左上にペンの色や太さのアイコンが現れ、画面に自由に文字を書くことができます。
書き終わったら、右上のピンのボタンを押せば、画面ロック状態にも常時表示できるAlways On Displayに表示できます。
「保存」を押すと、ほかのメモと同じようにSamsung Notesアプリに保存されます。後で見返すことも可能です。
とっさの状況でもすぐメモが取れるのは便利ですね!
なお、Samsung Notesの通常の手書きメモに比べると機能は少し限られますので、がっつりメモしたい場合はSamsung Notesを使うことをお勧めします。
ロックを解除した状態でペンを引き抜くと、通常はランチャーが表示されるのですが、すぐノート作成画面が開くように設定から変更することも可能です。
あとから見返すときはSamsung Notesアプリから
メモするときは「ノートを作成」からすぐメモを取ることができますが、見返したりメモを書き足したり、という場合には、「全てのノートを表示」を開きます。
Samsung Notesアプリを開くと、いままでのノートを時系列に表示できます。
星をつけたお気に入りノートを上部に固定することも可能です。
Galaxyスマホでは左の「三」をタップすると、ノートのフォルダが表示されます。
(PC版の左側バーと同様の内容が表示されます)
Samsung Notes(Galaxy Notes)、充実の多機能!
Samsung Notesアプリは、機能が非常に充実しています。
Galaxy S22 UltraをはじめとしたGalaxyスマートフォンでも、Windows PCやGalaxy Tab S9などのタブレットでも、シームレスにメモを共有・編集できます。
手書きメモをテキスト化!
手書きのメモをテキスト化できます。
メニューバーの中にある「テキスト変換」を選択すると、表示されているエリアのテキスト変換プレビューを、自動的にポップアップで表示してくれます。
そのまま「変換」することもできますが、個人的には「コピー」を選択し、別ページにテキスト変換結果を貼り付けすることをおすすめします。
手書きの字体によって精度は変わりますが、結構精度はいい印象を受けます。
ただ、修正が必要な場面もありますし、後述の録音筆跡の機能を使う場合もあると思うので、できれば元のテキストは残しておいたほうがいいかもしれません。
録音しながらメモ!筆跡も保存できる!
Samsung Notesアプリのすごいところは、メモしながら録音できるだけでなく、手書きの筆跡も保存できる点です。
アプリ右上のクリップ(📎)ボタンから「音声録音ファイル」を選択すると、自動的に録音が開始されます。
録音しながら、メモを取ることができます。
メモしたデータは、録音した音声を再生する際に筆跡も保存されており、聞き返しながらどこをメモしたか確認できます。
メモしている場面で聞き漏らした場合は、音声を確認したらもう一度振り返ることができます。
下の動画では、Surface PC・Galaxy Z Fold3・Galaxy S22 Ultraの3機種で、それぞれメモしたときの録音音声を聞くことができます。
特に、筆跡のボリュームに注目しながら聞いてみてください(再生ボタンタップで該当箇所から再生します)
さらに、「音声しながらメモ」のすごいところは、Galaxy S23 UltraなどGalaxyスマホのSペンにあります。
Galaxy S23 Ultraなど、Sペンのペン先は比較的柔らかめで、画面に描いていてもほとんど手首に衝撃を与えず、非常に書き心地がよいです。
手首に衝撃を与えないというのは、画面にとっても衝撃を感じにくく、筆跡の音を拾いにくいです。
Galaxy S23 UltraなどSペン対応デバイスで録音しながらメモすると、ほとんど筆跡の音を拾わず、声をリアルに録音することができます。
議事録を作成する場合など、利用シーンとしては最強の環境だと思います。
その他、カメラで撮影した写真(アプリ内での撮影も可能)やPDF、ほかのアプリで録音した音声ファイルなども添付できます。
メモデータは、WordやPowerPoint、画像、PDF、テキストファイルとして共有・出力可能
Samsung Notesアプリにメモしたデータは、Word・PowerPointや、画像・PDF・テキストファイルなどの各種ファイルで出力することができます。
Wordファイルなどで出力したデータにちょっと手を加え議事録として仕上げ、会議参加者に共有する、といった使い方も可能です。
なお、Wordファイルでの手書きメモは画像として保存されます。Microsoft Officeのインク機能で保存されません。
ノートの中のテキストデータは、そのままテキストデータで出力されるようになっています。
PowerPointファイルでは、手書きメモ・テキストデータはすべて1ページにつき1枚の画像として出力されます。
手書きをテキスト変換したい場合は、あらかじめSamsung Notesアプリ上で変換しておくことをおすすめします。
ページを区切ってメモを取れる。オリジナルのフォーマットを取ってメモを取ることも可能!
Samsung Notesの便利な機能は、ページを区切ってメモを取れることです。
ページを区切らずに無限スクロールでメモを取ることもできますし、ページを区切ることも可能です。
Samsung Notesは様々なページフォーマットが提供されていますので、方眼紙や大学ノートなど、自分の好きなフォーマットでメモを取ることができます。
また、オリジナルのフォーマットを作り、それでメモを取ることもできます。
QUADERNOなど電子ペーパー端末ではおなじみの機能ですが、メモアプリで提供されているのは少なく、結構便利な機能です。
自分でメモにフォーマットがあったり、特定のフォーマットで使いたい時には便利ですよね!
Windows PCやGalaxy Tab S9などタブレットでも利用可能!マルチアカウントでリンクして、どこでも同期しよう
Galaxy Notesアプリは、実はGalaxyスマートフォンだけではなく、Windows PCやAndroidタブレットでも利用できます。
Windows PC版などでも機能の制限はなく、すべての機能を同じように利用できます。
Galaxy Notes(Samsung Notes)を利用できる端末
メモアプリGalaxy Notes(Samsung Notes)を利用できる端末は、以下の通りです。
- PC : Windows 11/10を搭載しており、Microsoft Storeからのアプリインストールに対応するPC
(メーカー公式にはSamsung製のGalaxy Book) - Androidタブレット:Galaxy Tab S9などのGalaxyタブレット
- Androidスマートフォン:Galaxyスマートフォン
Android OSを搭載した端末でSamsung Notesのメモアプリをインストールする場合は、Samsung製スマートフォンに限られています。
Sペンに対応していないスマートフォン(例:Galaxy Z Fold2など)でも、インストールして利用することは可能です。
Windows PC向けには、Samsung製Windows PCでなくても、Microsoft Storeからインストールできる場合があります。
Samsung製以外の、多くのWindows PCでインストールする方法
Samsung製Windows PCは執筆時現在、日本でコンシューマー向けには発売されておらず、個人輸入など入手する方法は非常に限られます。
Windowsでは、実はSamsung製以外のWindows PCでもインストールができます。
私も、手元のSurface Laptop StudioやASUS ZenBook Duo、ゲーミングデスクトップPCなどでも問題なくインストールすることができましたので、簡単にご紹介します。
※非公式ツールのため、くれぐれも自己責任でご利用ください。利用による不具合などあっても、責任は負えません
手順は以下の通り。
(1)スタートボタンを右クリック→ターミナルを開く
スタートボタンを右クリックすると、ターミナルがあるので開きます。
管理者権限である必要はありません。
(2) コマンドを貼り付けて実行
ターミナルが起動されたら、下のコードを貼り付けて実行します。
winget install "Samsung Notes"
途中に、条件同意の選択を促されます。
これで、「y」を押すと、インストールが完了します。
Samsung Notesのインストール自体は、これで終了です。
開くと、こんな感じで…
このアプリはGalaxy Bookでしか使えない、と表記されてしまいます。
この日本ではSamsung製のGalaxy Bookは6年前を最後に発売していないというのに、ちゃんと日本語表記で書かれているところが悲しさを感じます。
(むしろ、これは日本国内でもGalaxy Bookが発売される予兆なのだろうか……(違))
(3) Galaxy Book Maskをダウンロード・実行
有志の方が作られたGalaxy Book MaskのGitHubページにアクセスします。
最新版(本校執筆時は2.0)のAssetsの欄には、3つのbatファイルがあります。
特に問題がない限り、一番上のGalaxyBookMask.bat を選択するといいでしょう。
ダウンロードし、実行すると、起動時にデバイス モデルを変更して、アプリが常に正常に実行されるようにするスタートアップ タスクを作成します。
「私はGalaxy Bookですよ!」と言い張って、Samsung Notesを使えるようにしてしまう、ということなのです。
これで、Samsung NotesアプリをWindows PCでも使えるようになります。
設定>アカウントの同期をONにすると、Samsungアカウントとも同期できますが、その際に「Samsungアカウント」アプリのダウンロード・インストールも必要になります。
インストール後、Samsungアカウントで同期できれば、GalaxyスマホでメモしたSamsung NotesのメモのデータをPCと同期できるようになります。
Androidスマートフォンやタブレットで、Galaxy Notesのメモを見る方法
Galaxyスマホ・タブレット以外のAndroidスマートフォンやタブレットでは、Samsung Notesアプリをインストールすることはできません。
しかし、Samsung Notesアプリ上でMicrosoftアカウントとリンクをすることによって、OneNoteアプリからメモを見ることが可能です。
Microsoft OneNoteと同期を完了すると、OneNoteアプリ上の「最近表示したノート」に表示され、ノートのデータを見ることができます。
ただし、OneNoteのノート内にデータが保存されているわけではなく、編集はできません。
あくまでも、Samsung Notesアプリ上でメモした内容を、Samsung Notesをインストールしていないスマホでも閲覧できる機能、となっています。
Samsung Notes(Galaxy Notes)アプリは、PC・タブレット・スマホのマルチデバイスで、「紙を超えた」メモができる神アプリ!
Samsung Notesアプリは、Galaxy S23 Ultraをはじめとするスマホだけではなく、Windows PCやGalaxy Tab S9などのタブレットでも使えます。
意識しなくても自動同期できる、非常に便利なメモアプリです。
私MATTUはQUADERNO・Sony Digital Paperなどの電子ペーパー端末をよく使っているのですが、どちらかといえば「紙を再発明する」というコンセプト。
紙の良さをそのままに、PCとのデータ同期・印刷機能など、非常に便利に使えています。
Samsung Notesアプリは、とりあえず私はWindows PCとGalaxy S23 UltraなどのGalaxyスマホで使っているのですが、「紙を超えた」と言っていいでしょう。
書き心地も抜群で筆のようですし、ページ区切りやテンプレートの考え方は紙にメモをするようにも使えます。
録音・筆跡再現機能はさらにすごさを感じます。
GalaxyシリーズのSペンならではの便利な機能で、書き心地の良さだけでなく、書いていても筆跡の音をほぼ拾わないところも魅力。
音を拾わないというのは、手首の負担も少なく、長時間書き続けられるという点でもメリットです。
実は、Galaxy Tab S8 Ultraを買ってしまっているのですが、買った最大の理由はこの録音・筆跡再現機能です。
あまりにも理想的なメモ環境なゆえ、大画面のAndroidタブレットでメモ環境が構築出来たらどうなるなんだろう?というところから、興味を持ちました。
(Samsung製のWindows PCは、キーボードを取り外せる2in1スタイルのモデルは執筆時点では存在せず、Galaxy Tab Sシリーズでしかこの心地は味わえません)
ぜひ、皆さんにも、Galaxy S23 UltraやGalaxy Tab S8を使って、このメモ環境を味わっていただきたいです!
Galaxy S23 UltraやGalaxy Z Fold5は、そのほかのSペン機能やカメラ機能など、詳細をレビューしております。
下のリンクなどからもぜひご確認くださいね!
Galaxy S24・S23・S22シリーズのレビューと価格
Galaxy Sシリーズ各種の価格・レビューをまとめます。
Galaxy S24・Galaxy S24 Ultraを買えるところ
国内版
Galaxy S24・Galaxy S24 Ultraは、2024年4月3日発表・予約開始、4月11日(木)発売となります!
モデル | 容量 | NTTドコモ | au | Samsung |
---|---|---|---|---|
Galaxy S24 Ultra | 256GB | 218,460円 (実質119,460円) MNP・機変:22,000円引 新規:20,000pt還元 [12/12割引増額] | 224,800円 (実質125,800円) | 189,700円 |
512GB | 232,804円 (実質131,164円) | 237,800円 (実質135,800円) | 204,100円 | |
1TB | 261,580円 (実質155,980円) | 259,800円 (実質150,800円) | 233,000円 | |
Galaxy S24 | 256GB | 96,503円 (実質43,967円) MNP:22,000円引 [12/6価格改定] | 144,800円 (実質79,800円) | 124,700円 |
512GB | ー | 157,800円 (実質89,800円) | 139,000円 | |
Galaxy S24 FE | 128GB | ー | 83,600円 (実質41,800円) | 79,800円 |
契約種別ごとの割引 | Galaxy S24 Ultra 256GB MNP・機変:22,000円引 新規:20,000pt還元 Galaxy S24 MNP:22,000円引 | MNP: 22,000円割引 新規:11,000円割引 機変:最大22,000円割引 | ー | |
購入ページ | ドコモオンラインショップ | auオンラインショップ | Samsung |
今回は、ドコモ・auに加えて、SIMフリーモデルも同時発表・同時発売となります!
海外版
モデル | ETOREN | イオシス (国内からの発送) |
---|---|---|
Galaxy S24 Ultra | 256GB 259,800円 512GB 271,700円 1TB 314,700円 | 512GB 204,800円 1TB 234,800円 |
Galaxy S24+ | 256GB 208,800円 512GB 223,200円 | 512GB 159,800円 |
Galaxy S24 | 256GB 177,500円 512GB 187,700円 | 512GB 129,800円 |
購入先 | ETOREN (税込・ 送料別+2,000円) | イオシス (税込・送料別+640円) |
イオシスは、ETORENより5~7万円程度安い価格です。
一括して輸入したものを、国内にて検品後発送するため、安心して購入したい方はイオシスでの購入をおすすめします!
Galaxy S23・S23 Ultraを買えるところ
国内版
国内版 [2024/4/3現在] | NTTドコモ | au | 楽天モバイル | Samsung公式 |
---|---|---|---|---|
Galaxy S23 Ultra | 256GB:197,670円 (2年返却時 実質99,990円) 512GB:236,500円 (2年返却時 実質119,020円) | 256GB:164,800円 (2年返却時 実質89,700円) 512GB:184,800円 (2年後返却時 実質99,900円) 1TB:211,800円 (2年後返却時 実質116,000円) | ー | 1TB:253,440円 |
Galaxy S23 | 136,620円 (2年後返却時 実質73,260円) | 114,800円 (2年後返却時 実質64,400円) | 147,700円 | ー |
キャンペーン | MNP:22,000円引 新規:11,000円引 機種変更:16,500円引 | MNP:6,000pt還元 新規:3,000pt還元 | ||
購入先 | ドコモオンラインショップ | au Online Shop | 楽天モバイル | Samsung公式 |
Galaxy S24 Ultra・Galaxy S23 UltraやSペン内蔵スマホのレビュー
Galaxy S23 Ultra・Galaxy S22 Ultraなどを購入し、気になったところやカスタマイズのレビューをしています。
ぜひご参考にしてください。
コメント
コメント一覧 (2件)
そんな複雑なことしなくても、バージョン落とせば制限回避可能ですよ
バージョンを落とすと、将来的に新機能が追加されたときに利用できなくなるor制限がかかる可能性ありますよね
(私も当面バージョン落として運用していましたが)