こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
ついにこの日がやってきました!
Windows PC向けのARM準拠チップ「Snapdragon X Elite」「Snapdragon X Plus」を搭載したPCが、Microsoft Build 2024の基調講演を皮切りに各メーカーから発表されます。
Microsoftでは、2in1PCのSurface Proと、ラップトップPCのSurface Laptopが発表されました。
購入予約受付中で、2024年6月18日より発売されます。
ARM準拠のSnapdragon X Eliteは、45TOPSのNPUや、Oryon CPUを搭載したPC向けSoCで、省電力でも非常にパワフルなパフォーマンスを実現できます。
いままではAppleのMac・iPadに採用されているApple Siliconが今のところリードしてきましたが、Snapdragon X EliteではApple M3より58%高速と、より大きくリードする性能を発揮しています。
ついに、Windows PCでも省電力でパワフルなApple Siliconと同等以上の性能を持ち運ぶことができるようになります。
ワクワクが止まりません!
[2024/5/21 14:20更新] Surface 学生割引を利用する場合、Surface Proのキーボードなどオプション品も学割を適用する方法を追記しました!
[2024/5/21 13:40更新] Surface Pro 有機EL(OLED)版のチップセットが、価格はそのままSnapdragon X Plus→Snapdragon X Eliteに修正されています。
どうやら誤記だった模様です。
[2024/5/21 8:30更新] Surface 学生割引を追記しました。幼稚園児~大学院までの学生・保護者・教職者は、(今のところエビデンス提示なしで)簡単に10%OFFの学割適用できますので、チェックしてみてくださいね!
Snapdragon X Elite・Snapdragon X Plusを搭載した、2024年の新Surface PCついに発表!
クアルコムのPC向けチップ「Snapdragon X Elite」「Snapdragon X Plus」を搭載した、Surface Pro・Surface Laptop が新たにお披露目されました!
ラップトップPC「Surface Laptop」(Surface Laptop 7)
Snapdragon X Elite搭載で、AI機能も含めて非常にパワフルに使えます。
Surface Laptopのスペックは以下の通り。
13.8インチ版の大きさは、Surface Laptop 5・6の13.5インチ版308x223x16.7mm, 1.38kgより少し小さい301x220x17.5mm, 1.34kgとなっています。
15インチ版も、Surface Laptop 5・6の15インチ版340x224x16.9mm, 1.68kgより少し小さい329x239x18.29mm、1.66kgとなっています。
項目 | Surface Laptop 13.8インチ | Surface Laptop 15インチ |
---|---|---|
大きさ | 301x220x17.5mm, 1.34kg | 329x234x18.29mm, 1.66kg |
画面 | 13.8インチ PixelSense Flowディスプレイ 2304×1536(201PPI) 3:2 120Hzリフレッシュレート Corning Gorilla Glass 5 | 15インチ PixelSense Flowディスプレイ 2496×1664(201PPI) 3:2 120Hzリフレ種レート Corning Gorilla Glass 5 |
SoC | Qualcomm Snapdragon X Elite、Snapdragon X Plus | |
メモリ | 16GB/32GB LPDDR5x RAM | |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB Gen 4 SSD(取り外し可能) | |
グラフィック | SoC内蔵(Adreno GPU) | |
NPU | SoC内蔵(Qualcomm Hexagon) | |
バッテリー容量 | 54WH (20hrローカルビデオ再生、Web使用最大13時間) | 66WH (22hrローカルビデオ再生、Web使用最大13時間) |
カメラ | Full HD 1080p、自動フレーミング・アイコンタクト・背景ぼかし対応 Windows Hello 顔認証対応 | |
オーディオ | 音声フォーカス搭載Dual far-fieldスタジオマイク Dolby Atmos搭載Omnisonicスピーカー Bluetooth LE Audio対応 | |
Surface Pen対応 | 対応(Microsoft Pen Protocol(MPP)対応) | |
通信 | Wi-Fi 7対応 Bluetooth 5.4 | |
ポート | USB Type-C (USB4/Thunderbolt 4) x2 (充電・データ転送・DisplayPort 2.1・65W以上の電源アダプタを使用した急速充電サポート) USB Type-A (USB3.1) x1 3.5mmイヤホンジャック Surface Connectポート | USB Type-C (USB4/Thunderbolt 4) x2 (充電・データ転送・DisplayPort 2.1・65W以上の電源アダプタを使用した急速充電サポート) USB Type-A (USB3.1) x1 MicroSDXCカードリーダー 3.5mmイヤホンジャック Surface Connectポート |
購入ページ | マイクロソフト公式 | マイクロソフト公式 |
発表日の2024/5/21現在、組み合わせ可能な構成は以下の通りです。
Surface Laptop 13.8インチ
Surface Laptop 13.8インチ構成 | Snapdragon X Elite | Snapdragon X Plus | |
---|---|---|---|
16GB RAM | 256GB SSD | ー | 207,680円 |
512GB SSD | 279,180円 | 240,680円 | |
1TB SSD | 312,180円 | ー | |
32GB RAM | 1TB SSD | 378,180円 | ー |
Surface Laptop 15インチ
Surface Laptop 構成 | Snapdragon X Elite | |
---|---|---|
16GB RAM | 256GB SSD | 207,680円 |
512GB SSD | 301,180円 | |
1TB SSD | 334,180円 | |
32GB RAM | 1TB SSD | ー |
2in1 PC 「Surface Pro」(Surface Pro 11)
Surface Proは、チップセットだけでなくキーボードも進化しています。
Surface Pro Flexキーボードは、装着していても取り外していても利用可能になりました。
分離して膝の上でも使える様は、ASUS Zenbook DUO UX8406MAのキーボードの感じも彷彿とします。今年の裏トレンドは分離キーボードなのでしょうか…
Surface Proのスペックは以下の通りです。
Surface Proの大きさは、Surface Pro X・Surface Pro 9とほぼ同じです。重さは若干重くなっています(879g→895g)
項目 | Surface Pro |
---|---|
大きさ | 287x208x9.3mm, 895g |
画面 | 13インチ PixelSenseディスプレイ OLED構成・LCD構成あり 2880×1920(267PPI) 3:2 120Hzリフレッシュレートレート対応 Corning Gorilla Glass 5 |
SoC | Qualcomm Snapdragon X Elite、Snapdragon X Plus |
メモリ | 16GB/32GB LPDDR5x RAM |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB Gen 4 SSD(取り外し可能) |
グラフィック | SoC内蔵(Qualcomm Adreno GPU) |
NPU | SoC内蔵(Qualcomm Hexagon) |
バッテリー容量 | OLED:53WH、LCD:48WH |
カメラ | 超広角1440p QHD、自動フレーミング・アイコンタクト・背景ぼかし対応 Windows Hello 顔認証対応 リアカメラ10.5MP Ultra HD |
オーディオ | 音声フォーカス搭載Dual far-fieldスタジオマイク Dolby Atmos搭載2Wステレオスピーカー Bluetooth LE Audio対応 |
Surface Pen対応 | 対応(Microsoft Pen Protocol(MPP)対応) |
通信 | Wi-Fi 7 Bluetooth 5.4 |
ポート | USB Type-C (USB4/Thunderbolt 4) x2 3.5mmイヤホンジャック Surface Connectポート Surface Proキーボード専用ポート nano SIM(対応モデルのみ) |
購入ページ | マイクロソフト公式 |
Surface Proの構成は、以下の通り。
LCD構成とOLED構成で、メモリ・ストレージの構成が異なります。
Surface Pro 構成 | LCD搭載 (Snapdragon X Plus) | OLED搭載 (Snapdragon X Elite) | |
---|---|---|---|
16GB RAM | 256GB SSD | 207,680円 | ー |
512GB SSD | 240,680円 | 295,680円 | |
1TB SSD | ー | 328,680円 | |
32GB RAM | 1TB SSD | ー | 394,680円 |
※OLED搭載モデルは、価格そのままSnapdragon X Plus→Snapdragon X Eliteに修正されています(誤植だった模様)
5G対応は秋以降の発売となります。
Microsoft Store限定 学生割引がすごい!子どもがいる方は絶対に活かそう!
Microsoft Store限定のSurface学生割引は、なかなかにすごいのです。
お子様がいる方は(幼稚園児以上が対象ですので)絶対に活かしましょう!
Surfaceの学生割引は、かなり範囲が広い!10%OFFをお忘れなく!
SurfaceをMicrosoft Storeで購入する場合には、学生割引を適用できます。
対象者は、幼稚園児から高等教育機関の学生・教員・保護者が対象です。かなり広いです。
Microsoftアカウントにログインした状態で、学生割引のページの「利用資格を確認」をタップすると、「お客様は学生割引をお使いいただけます」と表示されます。
これで学割は適用されました。
実は、特に学生証などのエビデンスを出すことなく適用できます。
(私は幼稚園児の父なので、求められても何をエビデンスとして出せばいいのか困るのも事実ですが…)
対象製品はすでに割引対象となっているセール品を除くSurface製品で、今回発表されたSurface Pro・Surface Laptopも対象です。
学割の利用資格を確認したあと、商品ページに飛ぶと、割引後の金額が表示されています。
実際に購入してみましたが、問題なく「学生・保護者・教職者割引適用済」となり、10%OFFで購入出来ています。
ぜひ、子どもをお持ちの皆様も、Surface新製品を学生割引でお得に買ってみてくださいね!
Surface Proにキーボードをつける方は、セットのオプションではなく別にカートに入れよう!
Surface Proを購入される方は、Surface Pro Flex キーボードなどのカバーキーボードも購入する方が多いと思います!
Surface Proを購入する際の流れで、オプションのキーボードを選ぶこともできますが、この「キーボード(オプション)」欄のものを選ぶと、学生割引が適用できません。
上の図の通り、Surface Pro Flex キーボードとスリムペンは80,080円と、満額かかってしまっています。
カートに入れてみても、キーボード側だけ割引が適用できていません。
このSurface Pro Flexキーボード単品の商品ページに行くと、学生割引を適用した金額「72,072円(税込)」が表示されます。
このキーボード単品ページから「予約注文」もしくは「購入」を押すことで、カード内もちゃんと学生割引が適用できます。
学割の効いているものだけを残して会計をすると、このようにちゃんとSurface Pro・キーボードの両方が学生割引の効いた状態で購入できます。
キーボードやマウスなども学生割引で安く購入したい方は、単品の商品ページからカートに入れるようにしておきましょう!
(カートの会計を分ける必要はありません)
毎秒40兆回の高速演算処理ができる「Copilot+ PC」で、AIを快適に!
今回、Microsoftは「Copilot+ PC」という新たな枠組みを発表しました。
毎秒40兆回(40TOPS)以上の高速演算処理性能で作業でき、さまざまなAI機能を駆使できます。
なお、40TOPS以上を実現するチップは、今回搭載発表されたクアルコムのSnapdragon X Elite・Snapdragon X Plusのみ(両方45TOPS)です。
回顧機能
PC でドキュメント、メール、Web ページを検索すると、時間がかかる場合があります。ユーザーの利用履歴などをスナップショットにして保存し、AIが瞬時に探してくれる機能です。
見たはずのページ、どこに行ったっけ…がなくなりそう!
なお、この回顧のスクリーンショットは端末内に閉じられ、端末内に複数アカウントがあっても、スナップショット履歴を共有することはできません。
(同じプロファイルであれば共有できます)
コクリエイター
テキストプロンプトやイメージプロンプトで、書きたい絵を文字・画像で説明すると、コクリエイターでいい感じに絵を作り出してくれます。
Microsoft OneNote
Microsoft OneNoteでは、AIでパワーアップ!
Copilotの助けを借りて、OneNoteで手書きメモを要約できます!
Adobe Photoshop
Photoshopでも、AIの力によって編集・変換も簡単にできます!
ライブキャプション機能
ビデオ通話やストリーミング動画の会話などでも、自動ライブキャプションを使って、リアルタイムで正確な字幕を生成できます。
現時点では、日本語を含む44言語から、英語字幕への翻訳が可能。
日本語への翻訳も対応してくれるといいですね!
Snapdragon X Eliteのパワーはどれほど?目が離せない!
ARM準拠のSurface PCとしては、私もレビューしたMicrosoft SQ1搭載のSurface Pro Xから継続した流れがあります。
Microsoft SQ2搭載のSurface Pro X、Microsoft SQ3搭載のSurface Pro 9と、2in1デバイスを中心にリリースされています。
今回、Snapdragon X Eliteが搭載され、Oryon CPU(オライオン)の搭載でかなりの省電力&高パフォーマンスを実現。
2023年10月に行われたSnapdragon Summit 2023では、Apple M2 Maxを超えたCPU性能に、消費電力も30%少ない、とアピールしています。
今回のMicrosoftによれば、Apple M3を搭載したMacbook Airと比較し58%性能が向上している、とのこと。
バッテリー駆動時間も、MacBook Air 15 M3より20%向上しているといい、本気度がうかがえます。
また、2024年PC業界のキーワードでもあるオンデバイスAI。
Snapdragon X Eliteは、Hexagon NPUの性能として45TOPSの性能を実現。
WindowsではCopilot AIを利用できますが、これがさらに強力にオンデバイスで(ネットワークでのクラウドでなく、PC内で)も完結できる性能を持っているということです。
特にSurface Pro 11やSurface Laptop 7 13.8インチモデルは、コンパクトで持ち運びにも優れています。
このコンパクトさの中に、パワフル・省電力・AI性能が凝縮されているのは、非常にワクワクしますね!
実機を触るのが楽しみになってきました。
ぜひ皆様も、使ってみてくださいね!!
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