こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
ASUSはCES 2024にて、新型2画面PCのZenbook DUO UX8406を発表しました。
本日3/4(月)より予約開始、3/13(水)より発売となります。
2019年から登場しているZenbook Duoシリーズは下部キーボード側に細長いディスプレイが搭載されている2画面構成でしたが、今回発表された新型Zenbook DUO UX8406MAはフル画面2枚の構成となります。
キーボードは分離可能で、PC本体とはBluetoothのほか、ポゴピンを介して充電・接続も可能。
2画面を縦・横に並べる構成のほか、キーボードを中に挟んだ状態で折りたたむこともでき、通常のPCのように使うことも可能です。
CPUは最大でIntel Core Ultra 9が搭載され、Windows CopilotのAI機能も駆使することができます。
ASUS Pen 2.0にも対応し、ペン入力も快適。
新しく刷新されたASUS Zenbook DUOを見ていきましょう。
[2024/3/29更新] 国内版Zenbook DUO UX8406MAは、3/4(月)より購入手続き開始、3/13(水)より発売されています。
国内版も「売り切れ」の表記になっているショップも多いです。お早めの購入がおススメです!
なお、当記事では国内発表情報に更新しております。
また、先行で実機をお借りし、別途レビュー記事も公開しております。
ASUS Zenbook DUOの魅力的な”実用的な七変化”
ASUS Zenbook DUOは、2019年から登場しているフル画面+細長い画面の2画面構成から刷新され、フル2画面構成の新タイプの構成に進化しています。
Zenbook DUOは2画面+分離できるフルキーボードの構成
新型Zenbook DUOは、14インチ16:10フル画面2枚で構成されています。
さらに、分離可能なフルキーボードも付属され、本体内に挟み込んだ状態で折りたたむことも可能です。
PC本体とキーボードはポゴピンを利用して充電・接続することもできますし、分離状態の場合はBluetoothで通信することができます。
挟んでいる状態ではポゴピンで充電されるので、充電切れの心配はありません。
切り替わりの際も非常にスムーズで、海外先行レビュー動画によれば安定しているとのこと。磁力でくっつきますが、装着時や入力中にも滑り落ちることなく、紛失する心配はほとんどないとのことです。
開くだけでコンパクトに従来のように1画面+キーボードで使うこともできますし、キーボードを取り外して2画面で利用することも可能です。
うち心地も、Logicool MX Keysに似ているとのこと。
ストローク1.4mmと薄目ではありますが、キーピッチなども広めで使いやすい、という感想を抱いている方が多いです。
タッチパッドも広いのには好感が持てます。
2画面にキックスタンドがついて、七変化で色々使える!
下画面側の背面には、キックスタンドもついており、2画面が横や縦に並んだ状態で利用することも可能です。
海外先行レビュー動画によれば、キックスタンドもかなり作りがよく、これがZenbook DUOでの体験をよくしている一つのポイントだということです。
主に5つの変形形態があります。
Dual Screen Mode(Bluetoothキーボード利用)
1つ目は、Bluetoothキーボードを使ったDual Screenモードです。
キックスタンドを立てて縦に2画面、さらにBluetoothキーボードを使うことで、外でも非常に快適な2画面運用が可能。
Dual Screen Mode(バーチャルキーボード利用)
キーボードより手書きを使うシーンなどには、キーボードをしまって利用することも可能です。
ASUS Pen 2.0に対応していますので、メモ書きにも最適ですね!
従来のZenbook Duoはペン入力はしにくい形態でしたので、非常に使いやすくなりました。
また、下部ディスプレイを左右3指ずつの合計6指でタップすると、簡単にバーチャルキーボードを呼び出せます。
ちょっとしたキーボード入力には、バーチャルキーボードを使うと非常に便利そうです。
Desktop mode
背面のキックスタンドを立てて、画面を横に並べるとデスクトップモードとしても利用可能です。
横に縦長2画面を並べることも、1画面として利用することも可能です。
中央にベゼルを挟むので、2アプリを並べて利用するのが最適かもしれません。
Sharing mode
Zenbook DUO UX8406MAは、構造上は180度まで広げることができ、シェアリングモード(共有モード)として利用可能です。
2つの画面でミラーリングし、向かい合ってのミーティングの場合にも簡単に利用できます。
共有モードでは画面を回転して共有できるのも非常に大きな魅力ですね!
Laptop mode
ラップトップモードでは、そのまま通常のラップトップPCとして14インチ1画面で利用可能です。
ラップトップモードの魅力は、やはりキーボードを挟み込んだまま、そのまま持ち運べる点です。
まずPCを開いたら、ラップトップモードとして使えるので、急いでいるときや省スペースで利用したい場合には、ラップトップモードを利用するといいでしょう。
多くのタブレット+着脱キーボードの2 in 1 PCとは異なり、普通にラップトップで使えるので、角度調節も柔軟にできるのが大きいです。
膝の上で使えるはず。
普通に薄くて軽い!2画面とは思えない
Zenbook Duo UX8406MAは、普通に薄くて軽いのが印象的。
313.5 x 217.9 x 14.6~19.9mmと、最薄14.6mmは2画面PCとしてはなかなかの薄さに感じます。
1.35kg(キーボード込みでは1.65kg)も、いい軽さですよね。
以前のZenbook Duo 14 UX482は1.6kgなので、キーボード込みでもほとんど重さは変わりません。
薄いラップトップPCに比べれば少し重いと感じる可能性がありますが、あまり気にならない程度なのではないかと期待しています。
画面は3K120HzのASUS Lumina OLED
Zenbook DUO UX8406の画面は、3K OLEDのタッチスクリーンとなっております。
前述の通り、ASUS Pen 2.0に対応しています。
ASUSこだわりのASUS Lumina OLED対応で、上画面は2800:1800(縦横比16:10)に対応。
画面占有率91%でリフレッシュレート120Hzにも対応しています。
(モデルにより、FHD(1920×1200)60Hzリフレッシュレートの対応)
2枚の画面は同じ仕様となっているので、2画面でマルチタスクする際にも非常に使いやすくなっていそうです。
Intel Core Ultra 9搭載でパワフル!最大32GB RAM搭載、AIもばっちり
Zenbook DUO UX8406MAは、最大でIntel Core Ultra 9 185Hを搭載しています。
その他のラインナップとしては、Core Ultra 7 155H、Core Ultra 5 125Hもラインナップされています。
グラフィック性能としても、昨年のモデルより2倍以上のパフォーマンス向上となっているとのこと。
海外先行レビュー動画でも、ほとんどの方がパフォーマンス向上を好意的に受け止めていました。
メモリは最大32GB、ストレージは最大2TBまで対応しています。
ビジネス用途でもかなり便利に使えそう。
ASUSらしく冷却も非常に考慮されています。
Windowsが推進するCopilotなど、AIにもたけています。
最新のCore UltraシリーズはNPUも搭載しており、AI関係の処理も期待できます。
ビデオ編集などのクリエイティブな用途でも利用できると謳っており、実際にどれぐらい使えるか使ってみたいところです。
ポートも充実!USB Type-A・C・HDMIちゃんと搭載!
ポートもきちんと充実しています。
PC左側にUSB Type-Aと2つのType-C、右側にHDMIとオーディオジャックが搭載されています。
他のZenbookと同様、ポート構成が充実しているのは魅力的です。
Zenbook DUO UX8406MAのスペックまとめ
Zenbook DUO UX8406MAのスペックをまとめておきましょう。
※国内投入モデルは以下の通りです。
項目 | ASUS Zenbook DUO UX8406MA |
---|---|
大きさ | 313.5×217.9×14.6~19.9mm, 1.65kg(キーボードなし:1.35kg) |
CPU | Intel Core Ultra 9 185H |
GPU | Intel Arc Graphics(チップセット内蔵) |
NPU | Intel AI Boost NPU(チップセット内蔵) |
メモリ(RAM) | LPDDR5X 32GB |
ストレージ(ROM) | 1TB PCIe Gen 4 SSD |
ディスプレイ | 14.0インチOLED 3K(2880×1800) 16:10 120Hz対応 スタイラス対応 |
カメラ | FHDカメラ(Windows Hello対応) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 75WHr(持続時間10.5時間) USB Tyep-C 65W |
Office | Microsoft Office Home and Business 2021 + Microsoft 365 Basic(1年版) |
ポート | 1x USB 3.2 Gen 1 Type-A 2x Thunderbolt™ 4 supports display / power delivery 1x HDMI 2.1 TMDS 1x 3.5mm Combo Audio Jack |
付属品としては、国・地域により異なりますが、海外の標準としては本体・スリーブ・充電器・ASUS Pen・バックパック(リュック)が付属します。
国内では、ASUS Penと、手のひらサイズのコンパクトなUltra Mini Universal Adapterが付属します(バックパックやスリーブは付属しません)。
Zenbook DUO UX8406の価格
Zenbook DUO UX8406MAの国内版の価格は以下の通り。
Core Ultra 9 185Hの1モデルのみ、とはなっていますが、Microsoft Office Home and Business 2021もバンドルされている分、海外版と比べると高めの価格になっています。
なお、発売時点での価格としては、Amazonでは318,000円+3,180pt還元と、少し安めです。
2024年のASUS新型Zenbook、スペックと選び方まとめ
2024年の新型Zenbook3機種6モデルをまとめると、以下の通りです。
モデル | Zenbook DUO UX8406MA | Zenbook 14 OLED UX3405MA | Zenbook S 13 OLED UX5304MA | |||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU | Core Ultra 9 185H | Core Ultra 9 185H | Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 125H | Core Ultra 7 155H | |
メモリ | 32GB | 32GB | 16GB | 16GB | 32GB | |
SSD | 1TB | 1TB | 1TB | 512GB | 1TB | |
画面 | 2 x 14.0型OLED 3K(2880×1800) 120Hz | 14.0型 OLED 3K(2880×1800) 120Hz | 13.3型OLED 60Hz 3K(2880×1800) | |||
タッチパネル | 〇 | × | × | |||
ペン入力 | 〇 ASUS Pen 2.0付属 | × | × | |||
GPU | Intel Arc Graphics(チップセット内蔵) | |||||
NPU | Intel AI Boost NPU(チップセット内蔵) | |||||
大きさ | 313.5×217.9×14.6~19.9mm, 1.65kg(キーボードなし:1.35kg) | 312.4×220.1×14.9mm、 約1.2kg | 296.2×216.3×10.9~11.8mm、約1.0kg | |||
消費電力 | 75Wh(持続時間2画面10.7時間、1画面13時間) 充電時間1.8時間/USB Type-C 65W | 75Wh/バッテリー駆動時間20.0時間、充電時間2.1時間/USB Type-C 65W | 63Wh/バッテリー駆動時間15.3時間、充電時間1.8時間/USB Type-C 65W | |||
USB Type-C | Thunderbolt 4×2 | Thunderbolt 4×2 | Thunderbolt 4×2 | |||
USB Type-A | USB 3.2 Gen2 x1 | USB 3.2 Gen2 x1 | USB 3.2 Gen2 x1 | |||
HDMI | 1 | 1 | 1 | |||
オーディオ端子 | 1 | 1 | 1 | |||
Office | Microsoft Office Home and Business 2021 | WPS Office 2 | Microsoft Office Home and Business 2021 | WPS Office 2 | WPS Office 2 | × |
価格(税込) | 349,800円 | 199,800円 | 194,800円 | 164,800円 | 134,800円 | 239,800円 |
タッチパネル対応・ペン入力対応のモデルは、今回はZenbook DUO UX8406MAのみとなっています。
Zenbook DUOのタッチ操作はかなり快適に作りこまれておりますし、ペン入力も使えるのは非常に便利です。
一方、多彩なレパートリーのあるZenbook 14 OLED UX3405MAは、タッチパネル非対応となっていますが、Core Ultra 9 185H搭載のモデルでも20万円を切っており、非常にコストパフォーマンスの高いモデルに仕上がっています。
最軽量モデルのZenbook S 13 OLEDは、当サイトでも2023年モデルをレビューしておりますが、スペックアップして今年も登場しております。
1kgの軽さと使いやすさを重視する方にはおすすめです!こちらもCore Ultra 7 155Hを搭載しており、かなり動作は快適になっています。
期待を上回ったZenbook DUO (2024) UX8406MA、実際の使い勝手にも期待したい
ティザーで告知されていた時から非常に気になっていたZenbook DUO UX8406MAですが他社のYoga Book 9i Gen 8よりも使い勝手もよさそうな印象で、非常に好感を持っています。
PCの使い勝手としてはラップトップPCの使い勝手もなかなかいいのですが、ラップトップを基本形態としつつ、スペースに余裕があれば2画面に拡張して快適に使えるのが非常に使いやすそう。
また、しっかりとASUS Penにも対応してくれて、ペン入力も使えます。
2024年のPCらしく、AI対応もばっちりしてあります。
ぜひ、実際にZenbook DUOを使ってみたいですね。
2024年の幕開けにふさわしい、非常にポイントの高いPCの登場に、非常に期待です。
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