こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Xiaomi 14 Ultraの国内版が2024年5月16日より発売されました。
海外版発売から話題にはなっていましたが、私MATTUは国内版の発売を待って購入。
購入後2週間ちょっと、カメラを中心にいろいろ使ってみました。
スマホの域を超えているのでは、と思うほど、カメラが非常に楽しいデバイスに仕上がっています。
Leicaコラボのカメラは、0.5倍~10倍を超える幅広い倍率で戦力になりますし、広角23mmは1インチセンサー、絞りも無段階で可変と非常に強力。
そして、表現力がすごい。
黒の奥行き、ライトアップのきれいさ、動きのある被写体もばっちりとフォーカスが合い、テレマクロで水滴1つぶも豊かに表現してくれるXiaomi 14 Ultraの表現力は、本当に驚きます。
この表現力を、手軽に持ち歩けるスマホで、ぱっと構えて撮影して、SNSなどにも簡単に上げられる、機動性の高さもXiaomi 14 Ultraの魅力なのではないかと思います。
このXiaomi 14 Ultraのカメラを「カメラ」として使える、Photography Kitが日本国内でも特典としてついてくれるのも非常にうれしい特徴でしょう。
今回は、Xiaomi 14 Ultra 国内版を2週間ちょっと使って感じた魅力を、まとめていきます。
国内版 Xiaomi 14 Ultra を使って感じた、正真正銘の「カメラ」の魅力
国内版 Xiaomi 14 Ultraを購入し、2週間ちょっとカメラを使って感じた魅力をご紹介していきます。
開封から驚きの連続。もはや、カメラ。
Xiaomi 14 Ultraは、12mm、23mm、75mm、120mmの4つのレンズがついています。
このレンズたちが集まり、1つの大きなレンズのように円を形成しているさまは、実際に手元で見ると非常にインパクトがあります。
Photography Kitをつけてみると、さらにカメラ感が増します。
Photography Kitでは後述しますが、スマホカバーにカメラリングが3種類、カメラグリップ(リモコン)もついています。
Photography Kitのカメラリングには、フィルターアダプターも付属されており、67mmのレンズフィルターを取り付けられます。
装着してみると、まさにカメラ……。
これはすごいですね!
▼開封の様子については、動画でも冒頭ご紹介しております
黒の奥行き感、待ってた!
まず、印象に残っているのは黒の美しさです。
Leicaコラボのスマホカメラとしては、筆者はHUAWEI P9 Proから始まり、AQUOS・Xiaomiと今回3社目でした。
個人的には、モノクロレンズが載っていたHUAWEI P20 Proの印象が非常に強かったのですが、国内販売端末では後に続くHUAWEI P30 ProやAQUOS R6・R7・R8 Proではあまりインパクトがありませんでした。
今回のXiaomi 14 Ultraでは、黒の表現力がめちゃくちゃ素敵です。
上の写真はモノクロで撮っていますが、カラーでの撮影でも、黒の深みが非常にいい感じ。
夜空の黒さと、閉園間際の遊園地のライトのバランスがあまりにも秀逸で、ぎょっとしてしまいました。
何気ない並木道の写真でも、他社のフラッグシップと比べると黒が強めに出ているのが印象的です。
テレマクロの安定感がすごい。AFでここまでできる…
Xiaomi 14 Ultraは、1倍の広角レンズも1インチセンサーながらそこそこ寄れる印象。
望遠レンズもテレマクロに対応しており、想像以上に細かい描写も楽しめます。
花びら1枚1枚の表現力が、非常に素敵。
雨粒にぬれる葉も、この水滴1粒1粒を情緒的に描くさまは非常に感銘を受けます。
人物や動きのある被写体も、しっかりフォーカス!
人物も、主に子どもを撮ることが多いのですが、満足度高かったです。
2か月半の赤ちゃんの眼。
これはどちらかというとテレマクロな作例ですが、純粋無垢な子どもの眼をXiaomi 14 Ultraというスマホカメラ1台で映せています。
この絵をスマホだけで簡単に撮れるの、やっぱりすごい。
この写真は、道の奥から猛スピードで走ってきている2人を撮った1枚です。
予期しない子どもの動きでも、しっかり追尾してフォーカスを合わせてくれています。動きにも強いですね。
0.5倍から10倍超まで、幅広い倍率で安定して撮れる!
カメラレンズの編成は、以下の通り。
レンズ | Xiaomi 14 Ultra |
---|---|
超広角【Leica 12mm Ultra-wide】 | Sony IMX858 50MP 122° FOV, f/1.8, 7Pレンズ、5cmマクロ |
広角【Leica 23mm Leica main】 | Sony LYT-900 50MP 3.2μm Super Pixel, 14EV dynamic range f/1.63-f/4.0 可変絞り、8Pレンズ、OIS |
望遠1【Leica 75mm Telephoto】 ※3.2倍 | Sony IMX858 50MP f/1.8、6Pレンズ、OIS フローティング望遠レンズ、10cmマクロ |
望遠2【Leica 120mm Periscope】 ※5倍 | Sony IMX858 50MP f/2.5、OIS ペリスコープ望遠レンズ、30cmマクロ |
非常に幅広いレンズも採用され、2倍・10倍のクロップズームを合わせると12mmから240mmまでの幅広い焦点距離をカバーします。
超広角は0.5倍(12mm)と、かなり引けるのが特徴的。
広角23mmレンズ以外は、3台ともIMX858のセンサーを使っていることもあり、倍率によって色が変わる、といったケースがあまりないのも評価できます。
上の写真は、ちょっと位置をずらして10倍ズームで撮影したものです。
10倍ズーム(120mm5倍レンズのクロップズーム)でも、非常に安定してきれいに撮れるのはうれしいですね。
特に、写真(静止画)での撮影は、幅広い倍率で安定して撮れるのが非常にうれしいところ。
気軽に写真で撮れるので、ついついカメラを構えたくなります。この衝動はスマホではなく、完全にカメラです。
手振れ補正は、あと一歩?Galaxy S24 Ultraのほうが高倍率は撮りやすい印象
10倍超の30倍・60倍・120倍まで撮影可能なXiaomi 14 Ultraですが、高倍率はGalaxy S24 Ultraのほうが取りやすい印象です。
▼動画内で、高倍率の写真を撮っているスクリーンレコード、手持ち動画撮影での手ブレ検証をしています
同じ5倍望遠レンズから10倍を超えるズームが可能なGalaxy S24 UltraとXiaomi 14 Ultraを比べてみました。
10倍を超えるズームは、特に望遠時の安定性はGalaxy S24 Ultraのほうがべたっと安定してくれる印象はあります。
30倍を超えると画質もかなり粗くなるので、参考程度ではありますが……。
歩きながら動画撮影して手ブレ検証も行いました。
広角レンズを使った1~2倍近辺は、どちらも安定して撮影ができています。
ただ、3倍or3.2倍の望遠レンズでの歩行動画では、Galaxy S24 Ultraのほうが一歩上な印象。
歩きながら望遠の動画を撮るようなシーンはあまりないと思いますが、静止画高倍率での撮影にもこの手振れ性能は活かされていると思います。
とはいえ、Xiaomi 14 Ultraも、10倍を少し超えるぐらいまではかなり安定してきれいな写真が撮れるので、基本この範囲に収まる使い方をするのであれば快適です。
撮れ味のいい雰囲気を加速する、Leica透かし
めっちゃいい雰囲気のXiaomi 14 Ultraですが、さらに雰囲気を加速するのが、写真下にあるLeicaの透かしです。
最近このような帯の透かしが増えていますが、もう透かしの域を超えています…(すかしてない)けど、雰囲気いいですよね!
Leica透かしを後付けする場合は、ギャラリーアプリから編集>作成>一番左のLeica透かし、で簡単に付加できます。
デフォルトでは「時間」「位置」「白」となっていますので、必要に応じて位置を消したり、白を黒に変えたり選択できます。
Leica透かしを入れる方法は、左側の「>」を押し右上の「Leica」を押します。
すると、透かしのメニューが出てきますので、時間・座標の不要な方を削除しておきましょう。
ちなみに、透かしを入れた状態で撮影した写真は、編集画面では上に黄色い「透かし」ボタンがつきます。
これを押すと、簡単に透かしを消して保存できます(別ファイルとして保存されます)。
透かしの有無を場合によって分けたい場合も、とりあえず透かしをつけた状態で撮影して、必要なものだけあとで透かしを取る、とした方が楽な感じもします。
なお、透かしを設定する場合は、GPSタグによる「位置・座標」での自宅バレに注意してください。
X(Twitter)などへのアップロードの場合はデフォルトで、GPSタグ・メタタグは消えるはずですが、サイトによっては消えない可能性があります。
ギャラリーアプリからの共有メニューでは、「安全な共有」として、写真の添付でGPSタグ・メタタグを消す設定も可能です。
Photography Kitがやっぱりすごい!粗はあるけど、撮るのが楽しい!
Xiaomi 14 Ultraのもう一つの要は、Photography Kitにあると思います。
国内版ではXiaomi 14 Ultraを購入するとPhotography Kitが特典として付属され、快適なカメラライフを楽しめます。
もりだくさんで、高級感のあるPhotography Kit
私は、Xiaomi Store 楽天市場店で購入しておりますが、Xiaomi 14 UltraとPhotography Kitは同じ段ボールの中に同梱されて送られてきています。
Photography Kitにもケースが付属され、それ以外にもカメラリングが3種類、カメラグリップ、説明書・ストラップが付属されています。
Xiaomi 14 UltraのPhotography Kitのカメラグリップは、シャッターボタンとズームレバー、録画ボタン、ダイヤルがついています。
各種ボタン等も、設定から変更してカスタマイズすることができます。
Photography Kitにネックストラップをつけたい!どうやってつけてる?
Photography Kitにはストラップホールがついているので、首からぶら下げるためにネックストラップをつけたい!と思うのですが、ストラップ穴1つだとどうにも安定しないんです。
歩くとXiaomi 14 Ultra本体がくるくる回転するため、落ち着かないし傷のもとにもなります。
やっぱり、ネックストラップをつけるためにはストラップは2か所につけたい!ということで、いろいろ検討した結果、このような運用になりました。
Photography Kitには、カメラグリップを固定するために、Xiaomiロゴの位置に穴が開いています。
この穴にもう一つストラップを通します。
この金具型のストラップは100円ショップなどでも売っているよく見るタイプですが、リングを取れば金具の中に結び目があります。
一般的なストラップの通し方だと長さが足りないので、この金具内の結び目を一度ほどき、ひもを通してから結びなおす作業をします。
カメラグリップを装着する際には、このストラップを少し手前に引きながら装着するとちょうどいい感じに装着できます。
サイドのつまみでカメラグリップをロックしますが、このロックも問題ないです。
一応ロックの機構に干渉するような形でストラップを設置しているので、長い目で見ればストラップは削れるなどして消耗する可能性があります。
ストラップ内部にはプラスチックのひもで補強されているはずで、ストラップが切れた際に落下する可能性は低いと思います。
首・肩に通せる長めのストラップを装着すれば、快適です。
Xiaomi 14 Ultraのスマートフォン本体が回転することもなく、画面側をおなか側につける運用をしていることが多いですが端末にももともと保護フィルムが貼ってあるので傷を気にする必要もありません。
2週間弱、この運用で使っていて気に入っております。
Xiaomiさん!次作は、ぜひストラップホールは上下に2つつけてくれると嬉しいです…!!
もし、おすすめのストラップなどあれば教えてください!
(今のところ、MOFTのネックストラップを使っています)
Photography Kitを使って感じたポイントまとめ
Photography Kitは、カメラっぽく使えるグリップが使えるので、よりカメラのような運用が可能です。
グリップもいい感じで、安定して使えるのは魅力。
グリップの際の注意点としては、カメラと違ってグリップ裏の画面側は普通にタッチパネルのディスプレイです。
物理ボタン・ダイヤルのようなゾーンではないので、手のひらを触れないように握った方がいいです。
手のひらが触れて、メニューをスライド・フリックなどしているような状態だと、物理ボタンのシャッターを押しても反応しません。
カメラグリップ使用中にシャッターが反応せず、戸惑ったことがよくありました。
これは、ギャラリーなどスマホ操作中でも同様です。
エッジディスプレイなので気づかぬうちに画面に触れている場合があります。そこだけ注意してみてください。
操作していて気になる点は、以下の通り。
- Photography Kitで動画撮影中、シャッターボタンでキャプチャーを取りたい(動画の録画/停止はRECボタンに任せたい)
画面上のボタンを押せばキャプチャー撮れるが、結構シビアで押す位置がずれるとフォーカスがずれてしまう - 写真モードで撮影中に動画ボタンを押せば動画モードに行くが、動画モードでシャッターボタンを押しても写真モードに行かない。フリックでのモード切替が必要
- シャッターボタンの右側にダイヤルがあるので、気づいたらダイヤルを回してて露出が変わっているときがよくある…(位置の問題?)
- Photography Kitで動画撮影中「マイクがふさがれています」という表示が地味に気になる(そこまでこもっているようには聴こえない)
- カメラの起動はめっちゃ速い!写真を撮るときはシャッターボタン長押しで瞬時起動!
ただし、動画モードで起動したいときは、動画ボタン長押しでは起動せず、一度シャッターボタンで起動させてから動画ボタンを押す必要がある - USBでの充電は、モバイルバッテリーなど少し出力が弱い場合にスマホ本体を充電できない場合がある(バッテリー切れ注意)
※Xiaomi 14 Ultra本体の充電が少ない場合は、Photography Kitを外して本体に直接モバイルバッテリーを挿した方がいい - Photography KitへのUSB接続では、データ転送できない。本体に直接USB接続する必要あり
いずれも細かいところではありますが、カメラとは異なるスマホアクセサリーならではの注意点なのかもしれません。
アップデートで使い勝手改善するといいですね!
Xiaomi 14 Ultraの満足感、めちゃくちゃ高い!サブのカメラスマホとして最適!
Xiaomi 14 Ultraを2週間ちょっと、カメラとして使ってみました。
私はPhotography Kitをほぼずっとつけた状態で、首からぶら下げてカメラとして使ってきましたが、めちゃくちゃ快適です。
思った以上に機動力高く、いい写真を手軽に撮影し、SNSなどにも手軽にアップロードできます。
また、ディスプレイも非常にきれいで、普通にスマホで撮った写真を確認するだけでも、満足感めっちゃ高いです。
メインスマホとして使う場合には、カメラが大きいおかげで握る場所が下側になってしまうこと、おサイフケータイがないことや電池持ちがそこまでよくないことから、どちらかといえばサブスマホとしての運用をした方がいいかもしれません。
「サブスマホとしての運用」という点では、メーカーであるXiaomiもある程度そういう想定をしているようで(発表会の囲み取材でもそういう発言があったようです)、たしかにサブとしてカメラとして使うのがいいのかもな、とも思います。
Photography Kitの存在も、撮影の体験としては非常にいい感じ。
どちらかというとPhotography Kitは写真撮影に向いている感じで、動画より写真をどんどん撮ってしまいます。
カメラアプリとの作りこみも、多少粗い部分はありますが体験として非常に快適で、クセはあるものの素敵です。
個人的には、すごく買ってよかったと思えるスマホです。
気になっている方、ぜひ手に取ってみてくださいね!
▼動画でもたっぷり解説しています!
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