こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Boseイヤホンの空間オーディオの魅力に惹かれて約半年。
Boseが新しく、オープンイヤー型のイヤホンを発表・発売します。
Bose Ultra Open Earbudsです。
Boseのノイズキャンセリング・空間オーディオの技術は非常に驚きですが、
Bose Ultra Open Earbudsはオープンイヤー型にもかかわらず、空間オーディオ(イマーシブオーディオ)に対応しています!
今回、先行体験会にご招待いただき、また先行で製品もご提供いただきました。
実際に使って感じた、Bose Ultra Open Earbudsのメリット・デメリットを、同じイヤーカフ型のHUAWEI FreeClipとも比較しながらレビューしていきます。
商品提供:Bose株式会社
Bose Ultra Open Earbuds、オープンイヤー型イヤホンなのに…なんでこんなに音質いいの!?
Bose Ultra Open Earbudsをレビューしていきます。
Bose Ultra Open Earbudsの外観をチェック
当ブログでは、Bose QuietComfort Ultra EarbudsやQuietComfort Ultra Headphonesもレビューしております。
これらは耳を密閉してノイズキャンセリングをするイヤホンでした。
今回レビューするBose Ultra Open Earbudsは、イヤーカフ型(オープンイヤー型)のイヤホンです。
一般に、オープンイヤー型のイヤホンは、耳の外側から引っ掛けるタイプのものが多く、全体的に大きくなりがちです。
Bose Ultra Open Earbudsは、耳にクリップのように挟むだけで装着できるタイプ。コンパクトなのが特徴的です。
Bose Ultra Open EarbudsのケースをBose QuietComfort Ultraのケースと比較すると、こんな感じ。
かなりコンパクトなのがわかりますよね。
少し早めに発表された、HUAWEI FreeClipと比較するとこんな感じ。
細いC-bridgeのデザインのためか、HUAWEI FreeClipのほうが小さそうに見えますが、体感はそんなに変わっていない印象もあります。
イヤホンはL/Rが存在し、耳の穴にスピーカーを添わせる形です。
円柱型のユニット(バレル部分)は、片側はボタン、片側は充電の接点となっています。
耳に見えるシルバーの部分に、「BOSE」のロゴがないのが特徴的。
かなり社内で議論されたうえで、アクセサリーとして使えるように今回ロゴを外したとのことです。
(KITHコラボモデルのほうは、BOSEに似せたKITHのロゴがついています)
Bose Ultra Open Earbudsを実際に装着してみた
実際に装着してみると、こんな感じです。
つけ方としては、耳の穴側にスピーカー側をひっかけ、円柱のバレル部分で挟んで固定します。
後述しますが、Bose Ultra Open Earbudsは空間オーディオにも対応しています。
空間オーディオの機能を存分に生かすには、イヤホンが耳に対して約45度の角度になるように、調整します。
「耳たぶの上」がベストポジションです!
装着感は、かなりいいです。
装着していると、つけている感覚はありますが、適度にはさみこまれているので取れやすそうには感じません。
カラーは2種類あります。
ストームホワイトとブラックでは、感じ方が変わりますよね!
また、HUAWEI FreeClipとBose Ultra Open Earbudsで装着している状態を比べても、少し印象が異なります。
付け心地はなかなか良い!長時間の装着も苦にならない
Bose Ultra Open Earbudsを実際につけて過ごしてみました。
▼首を振っても全然取れない安定性
実際に首を振ってみたりしても、全然問題なさそうです。
実際に装着した状態で、10時間ぐらいつけっぱなしで(音楽を聴いたり聴かなかったりを繰り返しながら)使ってみましたが、つけている感覚はありつつもそこまで苦になりません。
個人的には、Bose Ultra Open Earbudsは耳に挟み込む機能が備わっているので、「落ちにくい」安心感があります。
競合のHUAWEI FreeClipは、形状記憶合金を使って耳に挟み込んでいて、Bose Ultra Open Earbudsと同様に首を振ったり衝撃を与えても全く落ちないようになってはいるのですが、つけているととれないか不安なところはあります。
Bose Ultra Open Earbudsは外部から触れられてもある程度のホールド感があり、落ちにくいのが安心感につながっているような気がします。
音質良好!オープンイヤー型なのに、空間オーディオ対応!
Bose Ultra Open Earbudsの音質は、非常に良好です!
オープンイヤー型とは思えない、クリアで解像感のある音色は非常に聴きごたえがあります。
低音も非常にパワフル。低音域から高音域までバランスも良く、音質にこだわりのある方も納得できるでしょう。
そして、Bose Ultra Open Earbudsの一番のメリットは、オープンイヤー型なのに、空間オーディオ(イマーシブオーディオ)に対応しています。
Bose QuietComfort Ultra Earbudsはカナル型イヤホンで、耳の中を密閉させた状態で空間オーディオを実現しています。
自分の頭の周りに球体が形成されて、その中で空間オーディオを楽しめている感覚です。
一方、今回のBose Ultra Open Earbudsは、耳がふさがれていないオープンイヤー型です。
耳の中が密閉されずに空間オーディオを楽しめるというのは、より音楽ライブの環境にも近く、リアリティが増します。
でも、頭の周りからそれぞれの楽器が聴こえます。
後頭部からフロントのメロディ、左右前方からドラム、後方下部からベース、両サイドからキーボード、というように、体の周りでバンドが演奏してくれているかのような錯覚を受けるほどです。
頭の周りに球体が形成される感覚なく、周囲の空間が立体化される感覚は非常に自然です!
ちゃんと、イマーシブオーディオの静止モードも利用できますので、頭の定位にべたっと楽器が張り付いた状態で音楽を楽しめます。一度試したらやめられなくなる機能です。
耳の開放感がありながら、空間オーディオにしっかりと対応しているのは、めちゃくちゃ感動します。
はじめてBose Ultra Open Earbudsをつけて体験したときに、うなってしまったほどです。
Bose Ultra Open Earbudsの音漏れはどう?
Bose Ultra Open Earbudsはオープンイヤー型なので、どうしても気になるのは音漏れです。
実際どんな感じでしょうか?
▼再生ボタンタップで、実際に音漏れを検証している部分を聴けます
上記のテストでは、室内などの静寂な環境下では、適正な音量(15レベル中7レベル程度)で聴いてみています。
解禁日以降に実際に電車やバスなどの実環境で音漏れを確認してみると、
- 50~60cm程度離れると、あまり聴き取れない
- 30cm程度に近づけると、環境により聴こえるか聴こえないか(電車で隣の席の位置)
- 耳元近くの10cm程度だと、曲は判別できない程度に聴こえる(満員電車で隣に立っている人)
という感じです。
電車の車内では走行音などの騒音があり、想像以上にかき消されます。
静寂な職場などで音楽・通話などすると多少隣の席に聴こえる可能性はありますが、電車やバスなどでは満員電車とかでない限りはあまり気にしなくていいかもしれません。
バスや電車の中では、周囲のノイズやモーター音などでかなりかき消されている印象です。
環境にもよりますが、耳の至近距離(数センチ程度)でないと、音漏れを耳で感じ取れませんでした。
少なくとも、普通に座るような状況だと、問題なさそうです。
Bose Ultra Open Earbudsのイヤホンは、耳の外側には逆位相の音波を発射して音漏れを防ぎます。
一方、耳の中へはかなり指向性強く、ある程度の騒音環境下でも音量を上げずに楽しめます。
乗り物走行中に試してみたところ、静寂な環境下と同等の15レベル中7レベル程度でも普通に楽しめました。
(静寂な環境だと、15レベル中5~6程度がちょうどいいかなぁと感じるところです)
没入感を楽しみたい方は、カナル型のBose QuietComfort Ultra Earbudsなどで音量を上げて楽しむといいと思いますが、オープンイヤー型のBose Ultra Open Earbudsならではの楽しみ方ができるように感じます。
マイク品質は?バックで音楽を鳴らしながら録音検証
Bose Ultra Open Earbudsのマイク品質を検証してみましょう。
▼マイク品質のチェックをしています(再生ボタンタップで該当箇所から再生されます)
バックで大音量で音楽を鳴らした状態で、どれだけノイズカットしながら装着者の声を拾えているか検証してみます。
Bose Ultra Open Earbudsでは、バックの音をある程度拾ってしまっていますが、声も明瞭に聴こえています。
HUAWEI FreeClipでも試してみたところ、バックの音はほとんど消えています。多少ドラムの音が拾われているかな…という程度。
装着者の声もかなり的確に拾えていて、かなり性能の高さを示せています。
ノイズカットの技術に関しては、HUAWEI FreeClipのほうが一枚上手のようです。
装着中の操作はかなりしやすい印象
Bose Ultra Open Earbudsは、左右のイヤホンにボタンがあり、ボタンを短押し・長押しして操作します。
押し方 | 音楽操作 | 通話操作 |
---|---|---|
1度押し | 再生/一時停止 | 着信応答 (通話中の割り込み着信も) |
2度押し | 曲送り | 終話・着信拒否 (通話中の割り込み着信拒否も) |
3度押し | 曲戻し | ー |
・― | (右)音量を上げる (左)音量を下げる | (右)音量を上げる (左)音量を下げる |
音量の上げ下げは、音楽再生中だとわかりやすいです。
例えば右耳ボタンを一度押した後、長押しをすると音量が上がり続けますので、気に入った音量になったら手を放します。
フリック操作よりわかりやすい音量調節ですね。
また、左右のボタンを長押しで、それぞれ機能を割り当てることも可能です。
モード切替、イマーシブオーディオの変更、機器の切替、音声アシスタントから選べます。
いずれも、長押しをするとモード等を読み上げてくれるので、設定したい項目が読み上げられたときに手を放します。
私は、左耳はイマーシブオーディオ、右耳はBluetooth機器の切替を選択しています。
個人的には、Bluetooth機器の切替が地味に便利です。
Bose Ultra Open Earbudsは、マルチポイント接続に発売時は対応していないので(社員の方曰く、後日アップデートにて対応予定とのこと)、1回につき1台しか接続できません。
しかし、複数機器の接続記憶はされるので、イヤホン側で簡単に機器の切替ができ、かなり便利。
マルチポイント未対応のデメリットは、このショートカットの機器切替でほぼ回避できている印象です。
Bose Ultra Open EarbudsとHUAWEI FreeClipを両方使ってみて感じた、メリット・デメリット比較表
Bose Ultra Open EarbudsとHUAWEI FreeClipを両方使ってみて感じた、メリット・デメリットを比較表にして簡単にまとめてみます。
評価としては、💮>⭕>❌で使っています。
項目 | Bose Ultra Open Earbuds | HUAWEI FreeClip |
---|---|---|
つけやすさ | 慣れれば片手でつけられる | 耳のヘリに引っ掛ける左右の区別なく、使いやすい | クリップのようにはさみこむ
装着感 | でも、長時間の使用でも疲れないしかゆくない | はさみこむ機構でしっかりホールド。マフラーなど接触すると外れる場合はあり | 形状記憶合金で、激しい揺れでも外れない
音質 | イコライザで低音強調も可能 空間オーディオ対応が素晴らしい | 音質良好!クリアで低音も響き、バランスがいい。空間オーディオは非対応 | ステレオ音質は良好!(Boseと同等程度)
自動音量調整 | 周りの環境音に合わせてレベル調整 | 対応!非対応 |
音漏れ | HUAWEI FreeClipと同程度 | 電車も満員電車以外なら問題なさそうBose Ultra Open Earbudsと同程度 |
マイク品質 | 周りの音は完全には消えない | 声はちゃんと拾ってくれるが、声の拾いがよく、周りの音もかなり消える |
コントロール | 取り外し等での誤作動もなく、便利 | ボタンでコントロール耳をふとかいたり、つけ外したりの際注意 | タッチコントロール
同時接続 | (後日アップデートにて対応予定とのこと) 長押しコントロールで機器切替OK | マルチポイント接続は発売時未対応2台同時接続対応 |
着脱検出 | (ずっとつけっぱなしという設計思想) | 非対応着脱検出対応 |
総じていえば、
- 音質にこだわるなら、空間オーディオに対応しているBose Open Ultra Earbuds
- Zoomなどのオンライン会議や電話の頻度が多ければ、ノイズリダクション性能に優れるHUAWEI Eyewear
を選ぶといいと思います。
音質重視派なら、空間オーディオの体験が素晴らしいBose Open Ultra Earbudsを迷わず選べ!
今回は、オープンイヤー型、イヤーカフ型のBose Open Ultra Earbudsを、同等の形状を持つHUAWEI FreeClipと比較しながらレビューしました。
Bose Open Ultra Earbudsの最大のメリットは、なんといっても空間オーディオ(イマーシブオーディオ)です。
耳をふさがないオープンイヤー型なのに、頭の上に立体的に広がる音空間は驚きの連続でした。
開放感と立体感を味わえる究極のデバイスに、個人的にはかなり感動しています。
ぜひ、音楽重視の方はBose Open Ultra Earbudsを一度体験してみてほしいです!
コメント