こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
ASUSは、ビジネス向けの次世代AI PC「ASUS ExpertBook P5」を2025年1月15日より発売しました。
14インチのスリムなノートPCですが、最大でIntel Core Ultra 7 258V(Lunar Lake)が搭載され、47TOPSのAI性能で非常に快適なAI処理性能を誇ります。
また、Microsoftが定めるCopilot+ PCに準拠しており、リコール機能など様々な機能もアップデート後に搭載される予定です。
ASUSがビジネスPC向けのみに搭載する「ExpertMeet」も搭載されます。
会議の録音・文字起こし・翻訳・議事録作成などにも役立ちます。なかなか対応の少ない、「オンラインミーティング・テレビ会議での録音」も可能で、どんなシーンでも記録できるのは大きいです。
スペックも、Core Ultra 7 258Vならではのパワフルさと省電力性を兼ね備えています。
今回は、ASUS ExpertBook P5 P5405CSAを、発売前にお借りしておりますので、レビューしていきます。
商品貸出 ASUS JAPAN株式会社
ASUS ExpertBook P5 P5405CSAは、仕事の用途にもばっちり!
ASUS ExpertBook P5 P5405CSAは、一般的なビジネスの用途では非常に便利に利用できます。
ASUS ExpertBook P5 P5405CSAの大きさ、外観、ポート
ASUS ExpertBook P5 P5405CSAは、14インチの薄型ノートPCです。
天板や外観はアルミのような金属感があり、高級感があります。
天板には、「ASUS EXPERTBOOK >」のプレートが埋め込まれており、かっこいいです。
天板自体は湾曲せずフラット。
大きさは、312.0×223.2×14.9~16.5mmです。
重さは1.27kgと、一般の14インチノートPCと同等の重さで持ち運びはしやすいです。
ポートは、ビジネス向けのため右側にKensingtonナノセキュリティユニットがあるほか、USB Type-A端子が左右1つずつ、USB Type-Cポートが左に2つ、HDMIと3.5mmイヤホンジャックがついています。
ポートは非常に充実しています。ビジネスシーンではまだまだUSB Type-A端子のアクセサリーも多いので、助かりますよね。
キーボードも打ちやすく、記号部分も狭苦しさを感じません。
キーピッチ・キーストロークともに満足でき、柔らかめのキータッチで入力しやすいです。
タッチパッドも大きめで、操作しやすい印象です。タッチパッドが大きいとジェスチャー入力しやすいのもいい感じ。
画面は14.0インチのノングレアTFT液晶
画面は、14.0インチのワイドTFTカラー液晶を採用しています。
2560×1600、144Hzのリフレッシュレートとなっており、画面はノングレアで反射を抑えています。
TFT液晶ではありますが、非常にきれいな色で、一瞬本当に液晶かな?と思ったほどです。
ExpertBook P5 P5405CSAのヒンジ自体はほぼフラットまで(180°近くまで)、開けることはできます。
ただし、タッチパネルは非搭載ですので、ご注意ください。
また、ヒンジを最大に開いた状態でデスクに置くと、少しだけ画面側が浮きます。
完全に180°まで開く、というわけではないようです。
ビジネスならではの堅牢性と、セキュリティも充実!
ASUS ExpertBook P5 P5405CSAは、MIL規格に準拠しており、耐久性も保証されています。
営業周りなど外出の多い方も、安心して使えます。
ビジネスでは特にセキュリティが求められますが、Windows 11 Secured-core PCへの対応や、BIOS・ドライバーの5年間のセキュリティ更新、MacAfee+プレミアム1年間無料など、セキュリティも万全です。
また、インカメラには物理的に遮断できるシャッターが搭載されていますし、キーボードの電源ボタンには指紋センサーも搭載しており、Windows Helloは顔・指紋の両方に対応しています。
IntelのAI対応Lunar Lake搭載!
スペックをまとめると、以下の通りです。
項目 | ASUS ExpertBook P5 P5405CSA | ||
大きさ | 312.0×223.2×14.9~16.4mm, 約1.27kg | ||
画面 | 14.0インチ ワイドTFTカラー液晶(ノングレア), 2560×1600, 144Hzリフレッシュレート | ||
タッチパネル | 非搭載 | ||
CPU | Intel Core Ultra 7 258V | Intel Core Ultra 5 228V | Intel Core Ultra 5 226V |
メモリ | 32GB | 16GB | |
ストレージ | 1TB | 512GB | |
グラフィック | CPU内蔵(Intel Arc Graphics 140V) | CPU内蔵(Intel Arc Graphics 130V) | |
NPU | CPU内蔵(Intel AI Boost:最大47TOPS) | CPU内蔵(Intel AI Boost:最大40TOPS) | |
バッテリー容量 | 63Wh(消費電力65W) | ||
カメラ | インカメラ 207万画素赤外線カメラ内蔵 Windows Hello 顔認証対応 | ||
オーディオ | ステレオスピーカー内蔵(1Wx2)・アレイマイク内蔵 | ||
通信 | Wi-Fi 6E対応 Bluetooth 5.3 | ||
ポート | USB Type-C (Thunderbolt 4/PD) x2、USB Type-A(Gen2)x2 HDMI 2.1×1, 3.5mmオーディオ端子x1 | ||
価格 | 249,800円(税込) | 219,800円(税込) | 199,800円(税込) |
3モデルがラインナップされており、最大でCore Ultra 7 258Vが搭載されます。
IntelのAI対応Lunar Lakeが搭載され、非常に快適な動作が実現できます。
同じLunar Lake搭載のASUS Zenbook S 14 UX5406SAも別途レビューしております。
Zenbook S 14 UX5406SAとの違いは、Zenbook S14は画面が有機EL搭載(最上位機種のみタッチパネル搭載)、スピーカーがクワッド、Wi-Fi 7・Bluetooth 5.4といった点で差があります。
ExpertBook P5 P5405CSAは、少しだけスペックに差がある分、最上位スペックでも5万円の差がありお買い求めしやすいです。
各種ベンチマークスコアの測定結果
各種ベンチマークスコアの測定結果を示します。
CineBench 2024
CPUの性能を測るCineBench 2024では、Lunar LakeはSnapdragon X EliteやRyzen AI 9 HX370と比べると控えめな数値を示しています。
実際の動作にもたつきなどは感じられず、非常に快適に動作できます。
(同程度のスコアであるZenbook DUO UX8406MAのほうが、スリープ復帰時の立ち上がりでもっさりすることが多いのですが、ExpertBook P5 P5405CSAはそういった現象は全くありません。快適でした)
CineBench R23でも、傾向としては同様でした。
(Snapdragon X EliteのPCはエミュレーションでの測定となっているため、比較する場合は参考程度にとどめておいてください)
GeekBench 6
GeekBench 6にてCPU・GPUそれぞれ測定すると以下の通りです。
ExpertBook P5 P5405CSAもLunar Lakeということで、Snapdragon X Eliteよりはグラフィックの性能としては高そうです。
動画編集・画像編集などクリエイター用途で使いたい方は、グラフィック性能としては同じAI対応PCとしてはRyzen AI 9 HX370のほうが頭一つ抜けているところですが、動画書き出し時間で比較すると意外といい勝負です。
4Kの19分程度の動画の書き出しで、Ryzen AI 9 HX370よりもCore Ultra 7 258Vのほうが書き出し速度は速い結果となっています。
速度を極めたい方はゲーミングPCのほうが速いのは事実なのですが、携帯性と処理速度の両立を図りたい場合にはちょうどいいPCに仕上がっていると言えそうです。
ASUS ExpertBook P5の要、ビジネス向けAI機能の充実!
ASUS ExpertBook P5405CSAの魅力は、ビジネスでも活かせるAI機能が充実している点です。
AIを活かせる、Intel Core Ultra 7 258V搭載。Copilot+ PCに準拠!
ASUS ExpertBook P5405CSAは、AIを活かせるIntel Core Ultra 7 シリーズ2(Lunar Lake)が搭載されています。
AI性能としては、最大でNPUが47TOPS(1秒間に47兆回の演算)という形で、非常に高速で利用できます。
Windows 11の Copilot+ PCにも準拠しており、Windows標準のAI機能もアップデートで利用できるようになる予定です。
たとえば、PCでの閲覧・操作履歴をスクリーンショットで保存する「リコール機能」や現在表示中の画面からAIで画像検索などできる「Click To Do」などの機能は、現在Windows Insider Previewで提供されており、今後アップデートされる予定です。
機能の詳細については、先日の「Surface Pro (第11世代)」にて長期レビューとして公開しています。
Copilot+ PCとして今後の進化を見たい方は、Surface Proのレビュー記事もご覧ください。
録音・文字起こしや要約もできる、議事録作成もカンタンな「AI Meeting Minutes」
ASUSの独自AIツール「AI ExpertMeet」は、動画でも詳しくレビューしています。
ASUS ExpertBook P5405CSAは、AI ExpertMeetというアプリがプリインストールされており、PCで簡単に録音・文字起こし・要約や翻訳も可能です。
録音はマイクだけでなく、オーディオソースとマイクの混合録音も可能。
リアルの会議でマイクの録音をするだけでなく、オンラインミーティングなどテレビ会議を使用する場合も、イヤホンの中の相手の声とマイクでの自分の話し声を一度に録音することができます。
ウインドウ右上のマイクマーク・スピーカーマークを押すと、マイク・オーディオソースの録音切り替えが可能(両方の録音もOK)
録音した音声は、文字起こしや要約もできますし、右上の翻訳ボタンから翻訳も可能。
エクスポートも、録音ファイル・文字起こしのファイルのどちらでも書き出してシェアをすることができます。
個人的には、オンラインミーティングでも録音を簡単に出来るのはうれしいなと感じています。
私はZenbook DUOを買って外出時にいつも使っているのですが、ExpertMeetの機能を入れて使いたいぐらいです……。
AI翻訳字幕で、マイクもオーディオソースも簡単に書き起こせる!
AI翻訳字幕では、PCで流れている音声やマイク音声、またその両方を文字起こし・翻訳でき、リアルタイムで表示することができる機能です。
挙動としては、BSのワールドニュースなどの同時通訳のような感じで、翻訳のデータは語順に忠実に前から訳されていっている感じです。
スマホでも同じような機能に対応しているものもありますが、案外オーディオソースとマイクの両方に対応しているスマホはなぜか少ないのです。
ASUS ExpertBook P5405CSAでは、スピーカー・マイクの両方に対応し(両方ONにすれば一度に両方の書き起こしも可能)、翻訳テキストのエクスポートもできます。
名刺代わりのプロフィールウォーターマークや、画面全体への透かしも可能!
ウォーターマーク(透かし)を入れられる機能も搭載しています。
「動画の透かし」では、プロフィール情報をあらかじめセットしておくことで、ビデオソースにそのまま貼り付けられて他のTeams・ZOOMなどのビデオ会議でも掲出することができます。
なお、ビデオソースにそのまま貼り付けられる形となりますので、自動フレーミングをONにすると、プロフィールが貼り付いた状態からの自動拡大となります。ご注意ください。
「画面の透かし」の方では、プレゼン資料などを映す際に最適な、画面全体に単語や画像で透かしを入れることも可能です。
機密情報をプレゼンする際には使ってみるといいでしょう。
AIを使ったノイズキャンセリング・マイク性能も充実
AIを使ったノイズキャンセリングでは、発言者の声をよりクリアに聴こえるようにできています。
反響のある会議室でもエコーを除去出来たり、バックのノイズを除去できます。
ボイスプリントノイズリダクションという機能により、「シングルプレゼンターモード」ではメインスピーカーの声だけを的確に取り込めます。
まわりに人がしゃべっていても、AIビームフォーミングで事前に設定された方向のみに焦点を合わせることが可能です。
マルチプレゼンターモードでは、複数の話者がいる場合にも聞き取りやすいように主要な話者を優先したり、遠い話者をピックアップするような機能もあります。
リアルの会議での録音もしやすそうですね!議事録の作成等にも役立ちそうです。
ASUS ExpertBook P5 P5405CSAで、仕事も効率化!
ASUS ExpertBook P5 P5405CSAは、薄型ノートPCで持ち運びもしやすいボディ。
スペックもサクサク快適動作で、Copilot+ PCにも準拠しASUS独自のAI機能にも対応。
議事録など会議のシーンでも非常に使いやすい便利な機能がすぐ使えます。
一般的な仕事の際には、多くの場面でExpertBook P5が役立ちそうだなと感じます。
Copilot+ PCによるアップデートでさらに機能拡充も期待できそうです。
ぜひ、ASUSのPCで、仕事をさらに効率化してみてくださいね!
コメント