こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Snapdragon Summit 2025にて、新世代のSnapdragonスマホ向けのSnapdragon 8 Elite Gen 5、PC向けのSnapdragon X2 Elite が発表されました!
スマホ向けにはSnapdragon 8 Elite Gen 5が発表され、CPUは20%程度、AI向けのNPUも17%の向上が見込まれています。
GPU性能も23%、電力効率もさらなる向上を図っています。
PC向けには、Snapdragon X2 Elite Extreme・Snapdragon X2 Extremeが発表されました。
省電力とパワフルなパフォーマンスを武器に、18コアCPUに進化。
CPUパフォーマンスは最大75%向上、GPUも他社と比べ大幅な性能強化できています。
今回は、Snapdragon Summit 2025で発表された両者のチップを、簡単にまとめていきます。
[2025/9/26更新]Snapdragon X2 Elite Extremeのベンチマークの情報が見つかりましたので、更新しました。
スマホ・PC向け第3世代Oryon CPU発表!

Oryon CPUは、スマホ向けのSnapdragon 8シリーズ、PC向けのSnapdragon Xシリーズの両者に搭載されるCPUです。

ワットあたりのパフォーマンスはSnapdragonの強みであり続け、Oryon CPUでまさにそれを実現してます。
2024年にPC向けSnapdragon X Eliteに投入しているOryon Gen 1と比較して、パフォーマンスが約40%向上し、消費電力が43%削減されています。
【スマホ向け】Snapdragon 8 Elite Gen 5で、さらに高速化!AI性能も強化!

続いては、スマホ向けSnapdragon 8 Elite Gen 5です。
CPU性能

世界で最も速いモバイル向けCPUとしています。
第3世代のQualcomm Oryon CPUが搭載され、シングルコア20%、マルチコアは17%、応答性も32%の向上が図られています。

CPUの電力効率も、最大35%の向上が図られております。
AI性能(NPU)
AI向けのHexagon NPUは、先代に比べ37%のパフォーマンス向上されています。

写真に写る反射なども、AIによる補正でオンデバイスでもきれいに除去できています。


グラフィック性能(GPU)
ゲームにも最適なグラフィック性能は、GPUのパフォーマンスが先代より23%向上しています。

電力効率の面でも20%の向上を図っており、長時間のゲームプレイも非常に快適に使えるとのことです。


AIでの画像処理に用いられるISPは、先代よりダイナミックレンジが4倍強化されています。

まとめると、こんな感じ。

解禁に合わせてメディア向けに行われたベンチマーク測定結果では、AnTuTu Ver11(プレビュー版)にて430万点を超えるスコアが出ているようです。

Galaxy S25 Ultraは300万点程度だったので、さらに100万点以上積み重ねたことになります。
【PC向け】Snapdragon X2 Elite Extreme・Snapdragon X2 Elite発表!
続いては、PC向けのSnapdragon X2 Elite Extreme・Snapdragon X2 Eliteです!
搭載デバイスは2026年上半期に発売される予定となります。

第3世代Oryon CPUが採用され、3nmプロセスで製造される18コアCPUとなります。
Snapdragon X2 Elite Extremeは、ブーストにより5GHzに対応(ARM互換としては初)、80TOPSにも対応しています。

また、MoP(Memory on Package)の仕組みを採用し、DRAMチップをパッケージ上で統合しているとのことです。
CPU性能
CPU性能は、シングルコアで39%、マルチコアで50%の向上です。

ベンチマークの他社との比較では、電力効率・パフォーマンスとも圧倒しています。

シングルコアでは、同じ電力で比較すると44%のパフォーマンス向上、また省電力を実現しています。

マルチコアでも、75%のパフォーマンス向上、また3分の1程度の電力とかなりの省電力を実現しています。

GPU性能・AI性能
GPU性能はIntel Core Ultra 9 285Hなどと比べてもかなりパフォーマンスが高いです。
Ryzen AI 9 HX370と比べ、40W近辺でも最大2倍近いパフォーマンスを実現していそうなのは非常に魅力的です。

NPU性能を他社と比較すると、5.7倍の向上。

先代のSnapdragon X Eliteと今回のSnapdragon X2 Elite Extremeを比較すると、様々な用途で短時間で処理できるようになります。


ゲームのパフォーマンスは、ゲームによっては先代と比較して最大で2.2倍速くなっています。

AI性能についても、最大47%の向上ができています。

搭載デバイスは2026年より発売開始となります。
デスクトップPCの画像も示しており、ラップトップだけではなく多数のPCがリリースされることも期待したいです。

Snapdragon X2 Elite Extremeのベンチマークスコアは?
Snapdragon X2 Elite Extremeのベンチマークについてはまだあまり報道がないのですが、Snapdragon Summit 2025にて展示されているものと思われる画像が見つかりました。

これによると、Cinebench 2024にてSingle Core 最大162、Multi Coreが最大1988となっています。

これが事実だとすれば、Windows機で比較するとノートPCではかなり高いベンチマークスコアであることがわかります。
Ryzen AI MAX+ 395よりも高い数値を示しています。
シングルコアも頭一つ出ているのが興味深いです。

Apple MシリーズとSnapdragon Xシリーズを比較しています。
Apple M4 Maxのほうが、Cinebenchのスコアとしては早いものも存在していますが、かなり肉薄しています。
シングルコアも含めてかなり近いところまで来ているのがわかります。
上記の性能はCPUですが、GPU(グラフィック)での結果がどの程度かも非常に気になりますね!
期待したいところです。
発売が楽しみ…!Snapdragon 8 Elite Gen 5とSnapdragon X2 Elite Extremeの、さらなる動作性能向上に期待!

個人的にかなり注目しているのはPC向けのSnapdragon X2 Elite Extremeです。
現在Snapdragon X Elite搭載のSurface Proを使っていますが、省電力で長時間使えますし、サクサク快適に動作できます。
PC自体も軽くて非常に持ち運びにも便利です。
一点不満があるとすれば、動画編集・書き出しの速度でした。
4K動画を編集するのに関しては、さすがにSnapdragon X Eliteでは少し時間がかかる印象でした。
Snapdragon X2 Elite Extremeは、さらなるグラフィック性能の向上により、かなり強いパフォーマンスを出せそうです。
非常に期待したいところです。
スマートフォンのSnapdragon 8 Elite Gen 5も、一段と動作性能の向上、省電力とAI体験にも長けており、進化に期待したいところです。
2026年のモバイルシーンも、非常に楽しみになってきました。




