こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
2024年6月18日、ついにSnapdragon X Eliteを搭載したWindows PCが一斉に発売されます!
ARMの省電力・高パフォーマンスで「使える」Windows PCとして、そしてAIも強化されたCopilot+ PCとして非常に楽しみ。
今回は、Snapdragon X Elite搭載PCのうち、ASUS Vivobook S 15 S5507QAをASUS JAPAN様より発売に先駆けて先行でお借りすることができました。
Snapdragon X Eliteのパワー・実力やできること、使えるAI機能などをテストしてみましたので、レビューしていきます!
商品貸出 : ASUS JAPAN株式会社
Snapdragon X Eliteのプロセッサータイプと、搭載製品
クアルコムが手掛ける最新のPC用「Snapdragon X Elite」は、合計4つのタイプがあります。
メーカー・種類ごとに搭載製品が異なりますのでご注意ください。
Snapdragon X EliteとSnapdragon X Plusのプロセッサータイプ
クアルコムのHPによれば、Snapdragon X EliteとSnapdragon X Plusのプロセッサーには以下のようにタイプが分かれています。
下位版のSnapdragon X Plusは1タイプのみですが、上位版のSnapdragon X Eliteはその中で4つのタイプがあります。
Oryon CPU(オライオン)や、Adreno GPUの一部仕様が異なりますので、ご注意ください。
Snapdragon X EliteとSnapdragon X Plusのプロセッサーごとの製品
Snapdragon X Eliteは4つのプロセッサーがありますが、プロセッサーごとの製品は以下の通りです。
※SurfaceのみWebで仕様が公開されておらず、サポートに問い合わせた内容をもとに記載しています。
実際の製品が異なる場合はわかり次第更新します。
最上位の「X1E-00-1DE」は、Surface Laptop 第7世代のみ。
第2位の「X1E-84-100」はGalaxy Book4 Edge 16インチのみが該当します(国内未発表です)。
今回レビューするVivobook S 15 S5507QAは、Snapdragon X Eliteの中では一番下位の「X1E-78-100」となります。
Snapdragon X Plusは1種類のみ構成されており、3つの製品がラインナップされています。
ASUS Vivobook S 15 S5507QAの外観をチェック!
ASUS Vivobook S 15 S5507QAを実際に開封し、外観をチェックしていきましょう!
シルバーの高級感あるボディと、15インチの大きめディスプレイ!
Vivobook S 15 S5507QAは、大きめな15インチのディスプレイを持つラップトップPCです。
ヒンジ側のデザインが素敵。閉じると2段になるような加工となっています。
「ASUS VIVOBOOK」のロゴが光り、おしゃれな印象。
重さも1.42kgと、15インチサイズの大きさの割に軽い印象です。
Snapdragon X Eliteでも変わらない、充実のポート群!
ASUSのPCで魅力なのは、ポートが充実していること!
それは、今回のSnapdragon X Eliteでも変わりません。
PCの左側面には、HDMI端子、USB Type-C(USB4/Thunderbolt 4)が2ポート、microSD、3.5mmイヤホンジャックが搭載されています。
PCの右側面には、USB Type-A(USB3.1)が2ポート、電源系のランプ類も搭載されています。
ここまでポートが充実しているのは、Snapdragon X Elite搭載PCの中でもトップクラスなのではないでしょうか。
美しい15.6インチディスプレイと、10キーもついたフルキーボード
15.6インチのディスプレイは、有機ELディスプレイを採用しています。
解像度は2880×1620で、120Hzリフレッシュレートにも対応。
有機ELの美しさはピカイチです!
ただし、タッチパネルは非搭載で、ペン類にも対応していない点にはご注意ください。
また、ディスプレイの上部には、207万画素の赤外線カメラが内蔵しています。
プライバシーシャッターも搭載され、物理的にカメラを隠すこともできます。
Vivobook S 15 S5507QAのキーボードは以下の通り。
キーボードは日本では日本語キーボードを搭載したモデルが発売されます。
キーストロークは浅めですが柔らかめで、軽いキータッチで長時間打ち続けられます。
この記事もVivobook S 15で作成しているのですが、トラックパッドはキーボード側の(10キーを除いた)センターポジションに合わせているため、比較的打ちやすいです。
ただ、BackspaceやEnterキーあたりは小さめでぎゅっと詰まった印象で、よく10キーの「+」「7」あたりを打ってしまいます。この辺りは慣れると大丈夫だと思いますが……。
Snapdragon X Eliteは、どこまでパワフル?Vivobook S 15 S5507QAで検証!
Snapdragon X Eliteは、ARM準拠の省電力・パワフルなSoCとうたわれています。
はたして、どれだけパワフルなのでしょうか?Vivobook S 15 S5507QAで検証してみます。
なお、今回は主に、IntelのAI対応プロセッサーCore Ultra 9 185Hを搭載したASUS Zenbook DUO UX8406MA(2画面ラップトップPC)を1画面運用にて比較しています。
Vivobook S 15 S5507QAのスペック
項目 | Vivobook S 15 S5507QA |
---|---|
大きさ | 352.6×226.9×14.7~15.9mm, 1.42kg |
画面 | 15.6インチ OLED(有機EL) 2880×1620 120Hzリフレッシュレート |
SoC | Qualcomm Snapdragon X Elite X1E-78-100 |
メモリ | 32GB LPDDR5X-8448 / 16GB LPDDR5X-8448 |
ストレージ | 1TB |
グラフィック | SoC内蔵(Adreno GPU) |
NPU | SoC内蔵(Qualcomm Hexagon) |
バッテリー容量 | 70WH |
カメラ | 207万画素赤外線カメラ内蔵(プライバシーシャッターつき) Windows Hello 顔認証対応 |
オーディオ | ステレオスピーカー内蔵(1Wx2)・アレイマイク内蔵 Bluetooth LE Audio対応 |
ペン対応 | タッチパネル非搭載 |
通信 | Wi-Fi 7対応 Bluetooth 5.3 |
ポート | USB Type-C (USB4/Thunderbolt 4) x2 USB Type-A (USB3.1) x2 3.5mmイヤホンジャックx1 HDMIx1 microSDXCカードリーダーx1 Surface Connectポート |
価格 | 249,800円(32GB RAM) ※6/18発売 229,800円(16GB RAM) ※6月下旬発売 |
ASUS Vivobook S 15 S5507QAは、前述の通りSnapdragon X Elite X1E-78-100を搭載しています。
Snapdragon X Eliteは4つのモデルがあり、その中では最も下位のモデルとなる点はご注意ください。
Snapdragon X Eliteは、CPU(Oryon CPU)、GPU(Adreno GPU)に加えて、AI性能に特化したNPU(Qualcomm Hexagon NPU)がSoC内に内蔵されています。
なお、ASUSは、冷却ファンにもこだわりがあります。
ASUS Vivobook S 15 S5507QAには97枚の液晶ポリマー製ファンとデュアルヒートパイプが備わり、冷却性能も非常に優れています。
Oryon CPU(オライオン)はパワフル?CPU性能を比較
まずは、CPU性能から比較していきます。
ARMネイティブに対応しているのはCineBench 2024なので、CineBench 2024で比較すると以下の通りです。
Snapdragon X Elite X1E-78-100を搭載したVivobook S15 S5507QAのスコアは、マルチ1086、シングル106でした。
同じ今年発売されたAI向けSoCであるCore Ultra 9 185Hを搭載したZenbook DUO UX8406MAは、マルチ710、シングル104となっています。
シングルでの性能は同等ですが、マルチは30%近く高いのが特徴です。
また、2019年に海外で、2020年初頭に日本でも発売された同じARM準拠のMicrosoft SQ1を搭載したSurface Pro Xは、マルチ199、シングル49となっています。
マルチの性能では5倍を超え、シングルでも2倍と、非ARM系のCPUとそん色のない高性能を発揮しています。
私は、ARMネイティブのOffice(PowerPointやExcel)のアプリを積極的に使っていますが、何不自由なく快適に利用できています。
体感としては、Zenbook DUO UX8406MA(Core Ultra 9 185H)よりもVivobook S 15 S5507QA(Snapdragon X Elite X1E-78-100)のほうが立ち上がり含め快適に使えている印象です。
x64系のエミュレーションではどれぐらい?
エミュレーションではどの程度の性能を発揮するのでしょうか。
参考までに、CineBench R23で測定してみます。
エミュレーションですので、本来のマシンパワーよりは下回ることをご承知ください。
エミュレーションとはいえ、Vivobook S 15 S5507QAでは、マルチ11345、シングル1114という記録を出しています。
最新のCore Ultra 9 185Hと比べるとさすがに下回るものの、2023年に発売されているZenbook S 13 OLED(Core i7-1355U)の2倍程度の数値を出すなど、かなり健闘していることもわかります。
ARMネイティブでのアプリでなくても、多くのアプリは快適に利用できそうです。
GPUの性能は?GeekBench 6で比較!
続いて、GPUの性能も含めて測定ができるGeekBench 6で比較してみます。
GeekBench 6でのCPUの結果は、マルチ14257、シングル2354と、結果はCineBench 2024とほぼ同等となっていました。
GPUの結果は、OpenCLで20628、Vulkanで24159となりました。
GPUの性能としては、Intel Core Ultra 9 185Hの内蔵GPUのほうが、Snapdragon X Elite X1E-78-100より高パフォーマンスのようです。
Snapdragon X Eliteの上位モデルでは、もう少し性能が出せるのかもしれません。
エミュレーションではどう?ファイナルファンタジーXVのベンチマークで比較
x64で動作するファイナルファンタジーXVのベンチマークがインストール・動作できましたので、エミュレーションの数値として比較してみます。
エミュレーションという点は考慮していただければと思いますが、Vivobook S 15 S5507QAでは軽量品質で3138、標準品質で2534、高品質で1534となりました。
エミュレーションなので多少重めな結果とはなっていますが、外部GPUが搭載されている過去モデルよりもスコアがいいものもあり、なかなか検討しているように思います。
動画編集や書き出しは快適?Davinci Resolveで書き出し時間を比較!
Snapdragon X Elite発表時に、Davinci ResolveのARMネイティブ対応を発表し、2024年6月初旬よりDavinci Resolve 19 ベータ版のWindows ARMエディションが提供開始されました。
Snapdragon X Eliteでの動画書き出しはどれだけ速く、動画編集はどれだけ快適になるでしょうか。
実際に書き出し時間を比較してみました。
以前から書き出し時間を比較している、20分弱の4K動画を書き出しています。
Davinci Resolveでの書き出し時間を表中に、速度をバーに示しています。
ハードウェアアクセラレーターを利用できる有償版での最速記録同士での記録(表の左側)では、Core Ultra 9 185Hと比べると時間がかかってはいるのですが、有償版Nativeや無償版での測定結果でも書き出し所要時間は同等。
他PCと比べると速度は速くなっています。
エディション | エンコーダー | Snapdragon X Elite X1E-78-100 (Vivobook S 15 S5507QA) | Intel Core Ultra 9 185H (Zenbook DUO UX8406MA) |
---|---|---|---|
有償版 (Davinci Resolve Studio) | Auto | 23分38秒 | 15分24秒 |
Native | 23分50秒 | 25分14秒 | |
無償版 (Davinci Resolve) | Auto | 23分32秒 | 25分17秒 |
Native | 23分27秒 | 25分11秒 |
Intel Core Ultra 9 185Hでは、ハードウェアアクセラレーターを利用できるNativeでは15分24秒、表には記載していないですがIntel Quic Syncでも16分7秒と速いです。
一方、無償版のAutoでは25分17秒と、Nativeと同等の速度に落ち着いています。
Snapdragon X Eliteでは、有償版・無償版ともに23分台と、どの書き出し速度でも一定です。
有償版Autoの結果としては、GPUのベンチマークとほぼ同等でIntel Core Ultra 9 185Hのほうが書き出し速度は速い結果となっています。
動画編集自体は非常に快適で、実用的に使えます。
Davinci ResolveのAI機能「Magic Mask」でNPU性能を体感!
Davinci Resolve 19にはAI機能が盛り込まれていますが、例えば「Magic Mask」を使ってみると、非常にパワフルです。
Magic Maskは、動画中の1コマの被写体を大雑把に線でたどると自動的に認識し、それをクリップ全体にトラッキングしてくれる機能です。
Snapdragon X Eliteでは、きちんとNPUで処理され、処理速度は最大で6~7FPS程度。
一方、Intel Core Ultra 9 185Hでは、GPUで処理され、処理速度は1~2FPSとなっていました。
モバイルラップトップPCのSnapdragon X Eliteでも、AI機能の処理は3倍と高速で処理できていることがわかります。
ただし、AI文字起こしの機能はSnapdragon X EliteでもGPUで処理されているなど、NPUを使う機能は一部なのかもしれません。
テストの時間が限られていたため、いろいろ試しながら使っていきたいと思います。
Copilot+ PCで使える、充実のAI機能!
Snapdragon X Eliteでは、45TOPSのAI処理性能を誇ります。
AI機能をオンデバイスで(クラウドAIに投げずにデバイス内のみで)も処理できる性能を、一部機能で利用できます。
Copilot+ PCには、Copilotボタンも備わっております。
瞬時にCopilotを起動し、生成AIを使った機能を使うことができます。
ウェブカメラのコプロンプター
ウェブカメラでは数々のエフェクトも可能ですが、中でも特筆すべきはコプロンプターです。
コプロンプターを有効にすると、画面の他の場所に目をやっていても、自分の目が常にカメラの方を向いているようにAI合成されています。
正直怖い…と思えるほどにバッチリと合っていて、動画制作者にもなかなか便利な機能な気がします。
ペイント Cocreator
発売前に試せたのは、例えばペイントのCocreatorアプリ。
適当な絵をタッチパッドに書き、Cocreator内に簡単な説明書きを書くと、瞬時にAI生成してくれます。
この機能、確かになかなかにすごい。
欠点があるとすれば、Vivobook S 15 S5507QAはタッチパネルに非対応で、絵自体が書きにくい…ということでしょうか。
リコール機能は後日提供
Copilot+ PCの売りでもあった「Recall(回顧)」機能については、後日正式版が提供開始される予定となっています。
Recallは、検索やタイムラインなどを通じ、Webサイト・アプリなどをスクリーンショットで自動保存し見つけ出すことが可能な機能。
すべてローカルに保存され、ローカルで処理されます(AIの学習などには使われず、外部には送信されません)
ただし、セキュリティリスクがあるとして、Microsoftは仕様変更を発表し、発売開始時点ではRecallは非対応となっています。
ベータ版のInsider Previewに登録していれば、リコール機能を利用できます。
最新のWi-Fi 7にも対応!
Snapdragon X Elite各デバイスはWi-Fi 7にも対応しており、Vivobook S 15 S5507QAもWi-Fi 7に対応しています!
Wi-Fi 7ルーターについては後日レビュー予定ですが、Vivobook S 15 S5507QAに実際にWi-Fi 7で接続することができました!
これから、Wi-Fi 7対応端末は続々と増えていくと思います。
Wi-Fi 7にいち早く対応したのは、非常にうれしいですね!
プリンターやデバイスへの接続は?
Snapdragon X Eliteを購入するにあたって不安なのは、プリンターやデバイスへの接続が可能か?という点ですよね。
プリンターに関しては、多くのプリンターが対応しているのではないかと思います。
手元にあるプリンターに接続すると、なんとドライバーをインストールしなくても「設定>デバイスとプリンター」からプリンターを検索・追加することができ、普通に印刷することはできました。
ARM準拠のSurface Pro X・Surface Pro 9と数年間発売され続けているのもあり、少しずつサポートは広がっているのではないかと思います。
すべてのプリンタ等で使えるとは限りませんが、身の回りにある多くのデバイス等は普通に接続できています。
ただし、グラフィックの性能を上げるeGPUの一種である「GPD G1」を使いたいと思ったのですが、ドライバー自体をインストールすることができませんでした。
USB接続はできても、給電程度で外付GPUとしては利用できませんでした。
一部のデバイスについては、対応していない可能性はあります。
その点は考慮したほうがいいかもしれません。
Snapdragon X Eliteの省電力性能は?Vivobook S 15 S5507QAで検証!
ARM準拠のSnapdragon X Eliteは、省電力であることもウリです。
パワフルなパフォーマンスを、省電力で長く利用できることに非常に期待を持っていました。
実際に、Snapdragon X Eliteの省電力性能はどうなのか?検証してみました。
実際に使ってみた電池持ちを比較!
まずは、実際に1日を模して、電池持ちを比較してみます。
試用したのは、Snapdragon X Elite X1E-78-100搭載のVivobook S 15 S5507QAと、Intel Core Ultra 9 185H搭載のZenbook DUO UX8406MAです。
Zenbook DUO UX8406MAは2画面搭載PCですが、このテスト中は常時1画面のみで運用しております。
ゲームベンチと動画編集ソフトのライセンスの都合で、同時のテストができない場合はずらしてできるだけ公平になるようにテストしています。
利用状況に応じて大きく変動するため、利用可能時間等は参考程度にしていただければと思います。
ファンモードは両端末とも「ハイパフォーマンスモード」、電源プランは「高パフォーマンス」に設定しています。
上記からわかることは、
- 画面ON中の、ヘビーでない操作(動画視聴・ブラウジング・Officeなど)はSnapdragon X Eliteのほうが電池持ちがよさそう
(Snapdragon X Eliteは、ヘビーでない動作は作業内容にほぼ関係なく、一定の減りとなっています) - 画面OFF時も、ほとんど電池消費はなさそう(1時間につき1%程度、両者変わらず)
- 動画レンダリング・ゲームベンチなどの重い動作については、そこまで変わらないかCore Ultra 9 185Hのほうが若干減りが少ない傾向にありそう
ということです。
ヘビーな動作の頻度が低ければ、電池持ちはSnapdragon X Eliteのほうが優位そうです。
高負荷時のバッテリーテスト
高負荷時のバッテリーテストを試してみました。
先ほどの両者で、4K動画書き出し(20分x2回)と3DMark Night Raid Stress Test(20回ループx2回)を交互にテストし、電池持ちを比較します。
バッテリー残量としては、2つの負荷テストが終了したときの残量の差は5%となりました。
3Dグラフィックのベンチマークテストと、動画レンダリングでの負荷の違いはあるにせよ、肌感覚としてはほぼ同等な印象です。
どちらかというと、高負荷時より通常時の電池持ちの違いのほうが、実用上では大きいのかもしれません。
ライトな使用での電池持ちを検証!
ライトな使用での電池持ちを検証してみます。
今回はSnapdragon X Elite搭載のVivobook S 15のみで、普通に使ってみました。
赤いゾーンはVivobook S 15でブログ執筆・PowerPointなどの編集作業を行い、オレンジ部分では画面をONのみ(操作しない)にしています。
白の部分は、最初のゾーンではスリープ状態に、他のゾーンでは画面OFFのみにしています。
作業中とそのほかの画面ON時のバッテリーのヘリはほぼ変わらず、一定です。
一方、画面OFFの場合とスリープ時では、1時間に1%減るかどうかでほぼ減りがなく、作業・画面ON中のバッテリーの消費はほぼディスプレイでの消費なのかもしれません。
それほど、PC自体での処理ではバッテリー消費が抑えられているように感じます。
この点に関しては、ARMであるSnapdragon X Eliteのメリットなのではないかと思います。
バッテリー消費をより少なくする、バッテリー設定
Vivobook S 15 S5507QAはバッテリーの設定も非常によく考えられているように感じます。
Zenbook DUO UX8406MAと異なるのは、
- 離れたらデバイスの画面をオフにする
- 近づいたらデバイスをスリープ状態にする
- 目を離したときに画面を暗くする
の各項目が選択できる点です。
通常利用時にもっともバッテリー消費が高い、ディスプレイの消費を少しでも抑えるために、このように画面を適切にオンオフできる設定があるのだと考えられます。
また、省エネ機能も30%と初期設定では高めに設定されていて、省エネ時も動作は非常に快適です。
Snapdragon X Eliteを搭載した、Vivobook S 15 S5507QAの魅力!
今回は、Snapdragon X Elite X1E-78-100を搭載した、ASUS Vivobook S 15 S5507QAを発売に先駆けてお借りできましたので、Snapdragon X Eliteのパワーを重点的に見ていきました。
パワーとしては、CPU・NPUは非常にパワフルにも感じますが、グラフィックに関してはCore Ultraデバイスと比べるとあと一歩…という感じもあります。
ただ、負荷の高い動画レンダリング・ゲームの作業を除けば、バッテリー持ちも非常に良い印象。
外出先での利用が多い方は、Snapdragon X Elite対応端末は非常に省電力かつパワフルに使えるのでお勧めです!
ぜひ、使ってみてくださいね!
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