こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
XREALは、2025年12月1日にXRKaigi2025にて、新型ARグラス「XREAL 1S」を発表しました。
世界に先駆けて、日本で最初に発表された形になります。
「XREAL 1S」は、XREAL Oneシリーズ同様に「X1」チップが搭載され、ネイティブ3DoFに対応します。
別売りのXREAL Eyeを装着すれば、6DoFでの利用も可能です。
XREAL Oneと同様のバードバス方式ながら、輝度は700ニトに、解像度は1200Pに拡大!
また、今回のXREAL 1Sでは、AIにより、2Dの映像をリアルタイムで3Dで体感できる機能が搭載されます。
特定のアプリではなく、どんなアプリでも対応します。
実際に発表会の会場で試してみましたが、想像以上に3Dを体感出来て驚きました。
「XREAL 1S」の、XREAL OneやXREAL One Proとの立ち位置の違い
「XREAL 1S」は、XREAL Oneシリーズの系譜を持つ、新しいARグラスです。
ただし、XREAL Oneの正当な後継機種か、といえば、微妙に違うニュアンスを受けます。
「XREAL 1S」は、XREAL Oneの特別版!?

XREAL 1Sの「S」は、Special(特別)・Sperior(優れた)という意味を持ちます。
ハードスペックな面では、XREAL Oneよりも優れた面も多数あります。
| 仕様の違い | XREAL 1S | XREAL One | XREAL One Pro |
|---|---|---|---|
| 視野角 | 52° | 50° | 57° |
| 明るさ(輝度) | 700ニト | 600ニト | 700ニト |
| 解像度 | 1200p | 1080p | 1080p |
| 光学系 | バードバス方式 | バードバス方式 | X Prism |
| チップ | X1 | X1 | X1 |
| 空間認識 | 3DoF (XREAL Eye接続:6DoF) | 3DoF (XREAL Eye接続:6DoF) | 3DoF (XREAL Eye接続:6DoF) |
搭載チップはX1と、XREAL Oneシリーズと同じですが、見える映像はアップデートされています。
明るさは700ニトに増強し、実際にXREAL 1Sを発表会の会場でかけてみても明るくなった気がします。
(最近はXREAL One Proのほうがかけていることが多いですが、XREAL 1Sのほうが体感は明るい印象)

視野角は52°に、解像度は1200p(アスペクト比は16:9)と、いずれもXREAL Oneよりはパワーアップされています。
光学系としてはXREAL Oneと同じ「バードバス方式」を採用しているため、眼下の映りこみ自体はありますが、明るくなったことでより見やすくなった感じは体感できました。

XREAL 1SはX1チップを搭載しているため、グラス単体でネイティブ3DoF(角度3軸:ロール・ピッチ・ヨー)での追従が可能です。
XREAL 1Sも、別売りのXREAL Eyeを取り付けることで、ネイティブ6DoFでの空間固定機能も含めて利用できます。
非常に快適に使えます。

XREAL 1Sの最大の進化は、「どんな2D映像も 3D に変換!」
XREAL 1Sの最大の進化は、2D映像をリアルタイムで3Dに変換する機能が搭載されたことでしょう。
XREAL 1Sの進化のポイント「アプリに依存せず2D映像を3D化」!
— MATTU (@sunmattu) December 1, 2025
撮影動画では表現しきれないけど、ワンタッチで3D表示ができるのは、さすがにすごい!!
桜が本当に飛び出して見える感じ、驚いた…!!#XREAL #XREAL1S #XRKaigi2025 pic.twitter.com/FE5xH2J7cs
グラスの右テンプル上側のボタンを押すと、3Dに変換するウィザードが表示されます。

実際に見てみると、特にボケ感のある動画(背景はぼけて、手前側の被写体がくっきりしているもの)などはかなり3Dを実感できます。
逆に背景がくっきり、手前側がぼけている映像は(よく撮影技術で奥から手前にピントを動かすような映像)ちょっと違和感があります。
ピントを動かす撮影技術は、なるほど、2Dだからこそ成り立つんだな、と納得させられます。
マンガなどでもかなり3Dを体感できるとのことです。

この2D→3D変換機能は、XREAL 1S内のX1チップでAI学習させて処理させており、デバイスを問わず利用できます。
画面出力機能のあるPC・スマホであればどれでも、スペックを問わずに体感できるのは大きいです。

なお、この3D機能はX1チップで処理しているため、XREAL One Proでも技術的にはできる、らしいのですが、今のところアップデートなどで提供される予定はないとのことです。
X Prismが搭載されたProモデルでも使ってみたい機能ですね!
発表会内では限られた映像のみ体験しましたが、実機を入手次第いろいろ試してみたいと思います。
価格は下げて、買いやすく!
一方で、XREAL 1Sは、価格を下げる工夫もしています。

XREAL 1Sのテンプルの付け根にあるシルバー部分は、金属からプラスチックに変わっています。
XREAL 1Sの重さは82g(ノーズパッドのぞく)と、XREAL Oneと同等です。

XREAL 1Sの価格は、67,980円となります。
一方、XREAL Oneは62,980円に価格改定されています。

XREAL 1Sは、次の章で紹介するXREAL Neoとのセット予約キャンペーンで、76,560円で購入できます。
XREAL Neoがいらない方は、XREAL HubとのセットでXREAL 1Sと同額の67,980円で購入できるキャンペーンも実施されています。
Amazonでは、XREAL Oneは62,980円に値下げ+8187ポイント還元で、実質54,793円とAmazonブラックフライデーより安く買えます。
XREAL One Proは、ブラックフライデー終了後も10%OFFの76,480円を継続しています。
XREALの担当者によると、XREAL Oneは順次終了し、XREAL 1Sに置き換わる予定、ということです。
XREAL 1Sは、XREALの社員の方々にうかがうと、XREAL Oneとの立ち位置について明確には言及しないものの、XREAL Oneのマイナーアップデートのような立ち位置に感じました。
(iPhone 6に対するiPhone 6s、のような感じ)
「S」のつくモデルは、ナンバリングモデルとともに今後もラインナップしていくとのことです。
XREAL Neoも登場!XREAL Oneシリーズ・XREAL 1sをNintendo Switch 2でも使える!

もう1製品、XREAL Neoもついに登場しました。

XREAL Neoはモバイルバッテリー+XREAL Oneシリーズ・XREAL 1sへの画面出力ハブを兼ねているデバイス。
スマホやPCの画面を、充電しながら楽しむことができます。

とくにGalaxyとの相性はよく、PCモードのSamsung DeXを充電しながら使うことができます。
また、Nintendo Switch 2との組合せでも、直の接続ではグラス内に画面出力できないですが、XREAL Neoを経由すれば画面出力できます。
新幹線や飛行機などでも、XREAL Neoを使えばXREAL OneシリーズやXREAL 1S内で使えるのが非常に便利です。

モバイルバッテリーとしては、10000mAh、60W出力・40W入力に対応します。
MagSafe対応のスマホであれば、くっつけて一緒に使うことも可能です(充電自体は有線のみとなります)。
XREAL 1S + XREAL Neoで、さらに快適に!?
「XREAL 1S」を実際に使ってみて感じたのは、XRグラスとして非常に安定して快適な「XREAL One」を、より進化している印象を受けます。
より明るくグラスの中で見やすい画面を低価格で実現できています。
一方で、XREAL OneやXREAL One Proも値下げされています。
XREAL Oneは62,980円に値下げ+8187ポイント還元で、実質54,793円とAmazonブラックフライデーより安く買えます。
XREAL One Proは、ブラックフライデー終了後も10%OFFの76,480円を継続しています。
個人的には、XREAL OneやXREAL One Proをお使いであれば、「3D変換機能を使いたいかどうか」がXREAL 1Sを購入するかどうかの最大のポイントになると思います。
XREAL One ⇒ XREAL 1Sについてはアップデートを実感できるものの、多くの機能は同等でもあるので、無理して買い替えなくてもいいかも。
一方、はじめてXREALのグラスを使ってみたい方や、XREAL Air2シリーズ以前をお使いの方は、ぜひXREAL 1Sを使ってみていただきたいです。
予算に応じて、安く抑えたい方は「XREAL One」でも快適ですが、画面の明るさやくっきり感も向上しているため「XREAL 1S」を買ったほうが長い目で見れば幸せに慣れそうです。
XREAL OneとXREAL 1Sの比較は、本体が入手出来たらまたご紹介していきます。
現在開催中のXRKaigi2025でも、XREAL 1Sを体験できます。
ぜひ体験して、買ってみてくださいね!!




