こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
NVIDIA RTX Sparkが搭載されたPCが、ついに発売されます!
その中の1つ、ASUS ProArt P14(H7407)をメーカーよりお借りすることができました。
注目の新SoC「NVIDIA RTX Spark」を搭載した非常にパワフルな1台で、コンパクトな14型ボディに信じられないほどの性能が詰め込まれています。
今までもSnapdragon XシリーズやRyzen AI Max+ 395など、数々のハイスペックPCを使っております。
今回このRTX Spark搭載のASUS ProArt P14(H7407)がどれほどのパワーを秘めているのか、実際にベンチマークや動画書き出しテストを回しながら詳しくレビューしていきます。
商品貸出 ASUS JAPAN
ASUS ProArt P14(H7407)の概要と衝撃のスペック・価格
まずはASUS ProArt P14(H7407)がどのようなパソコンなのか、その概要と驚きの価格設定、スペック構成からチェックしていきましょう。
NVIDIA RTX Spark搭載のモンスターマシン!120万円という驚きの価格設定

今回搭載されているNVIDIA RTX Sparkは、CPUやグラフィック機能、AI処理を担うNPUなどをすべてひとつにまとめた、NVIDIA渾身の超強力なSoCです。
他社からもRTX Spark搭載機は発表されていますが、持ち運びやすい14インチというコンパクトサイズで展開してきたPCは、記事公開時点で国内販売が決定している中では、ほぼASUSだけではないでしょうか。

しかし、このASUS ProArt P14(H7407)で最も驚かされるのは、なんといってもその価格です。

ASUS公式サイトでの価格はなんと1,198,000円となっており、最初に見たときは思わず目玉が2回飛び出そうになりました。
約120万円という超高額なノートパソコンですが、それに見合うだけの最高峰のパーツが惜しみなく投入されています。
ASUS ProArt P14(H7407)の基本スペックと最高峰SoCの構成
今回お借りしたレビュー機は、発売されるラインナップの中でも最上位となる128GBユニファイドメモリを搭載したモデルです。
| 項目 | ASUS ProArt P14(H7407) 仕様 |
|---|---|
| CPU | NVIDIA RTX Spark N1X (20コア) |
| GPU | RTX Spark統合GPU (6144コア) |
| メモリ | 128GB (ユニファイドメモリ) |
| ストレージ | 1TB SSD (PCIe 4.0 x4) |
| AIパフォーマンス | 1PFlops |
| 本体サイズ・重量 | 幅315mm×奥行き225mm×厚さ13.9mm / 約1.48kg |
下位構成の48GBメモリモデルでも100万円をギリギリ切るくらいの価格帯ですので、まさに選ばれしクリエイターや研究者のためのハイエンドマシンと言えます。
ASUS ProArt P14(H7407)の外観・デザインと充実のインターフェース
続いて、ASUS ProArt P14(H7407)の筐体デザインやディスプレイ、キーボードなどの外観周りを見ていきます。
13.9mmの薄型&1.48kgの軽量筐体と高音質スピーカー

ハイスペックなパソコンというと、分厚くてズッシリ重いイメージを持ちがちですが、ASUS ProArt P14(H7407)は薄さ13.9mm、重さ約1.48kgと非常にスリムで軽量です。
筐体の仕上げも上質で、所有する満足感をしっかり満たしてくれる作りに仕上がっています。

スピーカーはキーボードの両脇に配置されており、ノートパソコンとしてはトップクラスに音が良く、クリアで広がりのあるサウンドを楽しめます。
▼スピーカー・ディスプレイの画質は、動画でご確認ください
重厚感のある低音から透き通る高音までしっかり響いてくれるため、音楽鑑賞や動画編集時の音響チェックも本体スピーカーだけで十分こなせます。
美しい3K OLEDタッチディスプレイとペンの打鍵感・操作性
画面には「ASUS Lumina Pro OLED」を採用しており、解像度は3K、ピーク輝度は1600ニトを誇ります。

発色が鮮やかで黒がキュッと引き締まるため、ベンチマークソフトを回している最中の画面ですら思わず見入ってしまうほど美しい表示です。
表面はグレア処理ですがタッチパネルに対応しており、指での直感的な操作が可能です。

さらに、Microsoft Pen Protocol(MPP)規格のペン入力にも対応しているため、スタイラスペンを用意すれば画面上に直接メモやイラストを描くことができます。
ディスプレイの開口角度には限界があるものの、いざというときにサッとペンで書き込める仕様はWindows機ならではの強みです。
キーボードの打ち心地と140W対応のUSB Type-C充電

キーボードは打ち心地が良く、指を置いたときにしなやかな手応えがあり、タイピング音が響きにくい落ち着いた音に抑えられています。
キーピッチも自然で、実際に仕事を打ち込んでみても誤打鍵が少なく、指先が疲れにくい打鍵感です。
パームレスト部分にはNVIDIA RTX Sparkのステッカーが綺麗に輝いており、丸型の電源ボタンや操作しやすいトラックパッドなど、細部まで丁寧に作り込まれています。

側面にはフルサイズのSDカードスロット、USB Type-A、HDMI、USB Type-C、イヤホン端子がバランスよく配置されています。

付属の充電器は140W出力に対応したUSB Type-Cアダプターとなっており、専用の充電端子を必要とせず、汎用性の高いType-Cケーブル1本で急速充電ができるのも使い勝手を高めています。

ASUS ProArt P14(H7407)のベンチマーク性能を測定!NVIDIA RTX Sparkの実力
ここからは、注目のNVIDIA RTX Sparkがどれほどのパフォーマンスを発揮するのか、各種ベンチマークソフトの測定結果をご紹介します。
CPU性能をCinebench&Geekbenchで他機種と比較検証
まずはCPUの純粋な計算能力を測るため、CinebenchとGeekbenchで測定を行いました。

Cinebench 2026では、マルチスコアが6675、シングルスコアが558という結果になりました。

Cinebench 2024では、マルチが1545、シングルが129を記録しています。
Snapdragon X2 Elite Extreme(マルチ1657、シングル148)と比較すると、CPU単体の処理能力では僅かに譲るものの、Intel Core Ultra 7 358Hなどの主要なCPUをマルチ性能で上回るパワーを示しています。

また、最新のGeekbench 7で測定したところ、CPUマルチスコアは23821、シングルスコアは2683という非常に高い数値を叩き出しました。
驚異のGPU性能!モバイル向けRTX 5090級のベンチマークスコア
RTX Sparkの本領発揮と言えるのが、圧倒的なグラフィック処理を司るGPU性能です。

Geekbench 7のGPU(CUDA)ベンチマークでは、184987というスコアを記録しました。
NVIDIAのCUDA環境をそのまま利用できるため、グラフィック処理やAI演算において圧倒的な強さを発揮します。

過去に測定した外付けGPUボックス(XG Mobile)接続時のRTX 5090 Laptop GPUのGeekbench 6スコアが185933でしたので、実質的にモバイル向けの最上位グラフィックボードと同等クラスの性能が、この1.48kgの薄型ボディ1台に収まっている計算になります。
(Geekbench 7と6は直接比較はできませんが、だいたいスコアとしてはGeekbench 7のほうが1倍~1.2倍の間になっていることが多いです)
バッテリー駆動でもパワーが落ちない!3DMarkで見るArmの強み
3Dグラフィック性能を測る3DMarkの「Night Raid」では、コンセントに接続したAC駆動時で61736、バッテリー駆動時で62157というスコアが出ました。


従来のx86系CPUを搭載したパソコンでは、バッテリー駆動に切り替えるとパフォーマンスが1割から2割ほど低下するのが一般的でした。
しかし、Armアーキテクチャを採用しているRTX Sparkは、電源を抜いた状態でも一切パワーが落ちず、フルスペックのままグラフィックを動かすことができます。

「Wild Life Extreme」では67714、「Solar Bay」では52254を記録しており、外出先でも場所を選ばずに最強のグラフィック環境を持ち運べるのが大きな魅力です。
ASUS ProArt P14(H7407)での動画編集と書き出し速度・AI機能を検証
続いて、実際の動画制作ワークフローにおける動作感覚と、注目のオンデバイスAI機能について解説します。
DaVinci Resolveでの4K動画書き出しスピードテスト
動画編集ソフトの「DaVinci Resolve」は早くからArm環境にネイティブ対応しており、ASUS ProArt P14(H7407)上でも非常にスムーズに動作します。

タイムライン上で4K映像を動かしたり、エフェクトを適用して切り出したりする作業も、一切の引っかかりなく軽快にこなせます。

性能の違いが顕著に表れる書き出しスピードを検証するため、いつもテストで使用している「4K解像度・38分16秒」の動画をH.265形式で書き出してみました。
| 機種・構成 | 4K動画(38分16秒)書き出し時間 |
|---|---|
| ASUS ProArt P14(H7407) (単体) | 33分45秒 |
| ROG Flow Z13 (Ryzen AI Max+ 395 単体) | 45分39秒 |
| ROG Flow Z13 + XG Mobile (RTX 5090 Laptop GPU) | 33分26秒 |
ASUS ProArt P14(H7407)は、外付けの大型グラフィックボードを接続したRTX 5090 Laptop GPU環境とほぼ変わらない33分45秒で書き出しを終えました。

単体で重いグラフィック処理を高速処理できるため、外出先で急遽4K動画をレンダリングして納品するような場面でも威力を発揮します。
大容量128GBメモリで広がるオンデバイスAI環境とエージェント機能

ASUS ProArt P14(H7407)は初期セットアップ時に、OpenClawやHermes Agentといった最新のAIエージェントを選択して簡単にインストールできる仕組みが用意されています。
一般的なノートパソコンではメモリ容量がネックとなり、巨大なAI言語モデルや画像生成モデルをローカル環境で動かすのは困難でした。
しかし本機は128GBという広大なユニファイドメモリを備えているため、ネットワークを介さずにPC内部(オンデバイス)で大規模なAIモデルを快適に動作させることができます。
機密情報をクラウドに送信できないビジネス現場や、独自のAIエージェントを自作して自動化を推進したい開発者にとっても、理想的な開発環境が整っています。
ASUS ProArt P14(H7407)のバッテリー持ちと実使用での消費電力
圧倒的なハイパフォーマンスを誇る一方で、バッテリーがどれくらい持つのかは持ち運びにおいて重要なポイントです。実際に様々な負荷をかけて電池の減り具合を計測しました。

まず、最も高負荷となる動画書き出しをパフォーマンスモードで行ったところ、15分間のフルHD動画書き出しでバッテリーを約30%消費しました。
ファンをフル回転させて全開でグラフィックを回すと、流石に相応の電力を消費するため、重いレンダリング作業を連続して行う場合はACアダプターの接続が推奨されます。

一方で、動画書き出しを終えた後にモードを調整し、YouTubeでの動画視聴や文章作成などの日常作業を行ってみました。
画面を点灯させた状態での通常作業では、1時間あたりのバッテリー消費量は約12%程度に落ち着きます。
これは初代Snapdragon X Elite搭載機に近い消費ペースであり、負荷をかけない作業であれば数時間は充電なしで十分に稼働してくれます。
さらに、作業の合間に画面をオフにしてスリープ状態にした際の待機電力も検証しました。
スリープ状態では2時間放置してもわずか1%しかバッテリーが減っておらず、カバンの中に入れて移動している間にバッテリーが勢いよく削られる心配はありません。
外に持ち出して普段の取材メモやブラウジング、資料作成をこなしつつ、いざとなれば重い動画編集やAI処理を爆速でこなせるスタミナとパワーのバランスが実現されています。
外でバッテリー持ちを優先したいときは省電力で動き、いざという時にはデスクトップ級のパワーを出せる柔軟性は、Arm系チップならではのメリットです。
まとめ:ASUS ProArt P14(H7407)は持ち運べる最強のクリエイターPC

ASUS ProArt P14(H7407)は、13.9mmの薄型軽量ボディにモバイル向け最高峰のGPU性能と128GBメモリを凝縮した、究極のモバイルワークステーションです。
120万円オーバーという価格設定は決して安くありませんが、外付けグラフィックボードを必要とせず、バッテリー駆動時でも一切妥協のないスピードで動画書き出しやAI処理を行えるメリットは唯一無二です。
出張先や撮影現場で重いグラフィック制作や動画編集をサクサクこなしたいクリエイターや、大容量メモリを活かしてローカルで高度なAIモデルを回したい開発者にとって、まさに夢のような1台に仕上がっています。
最高の性能をどこへでも持ち運びたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。





