こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
パソコンのマウス、何を使っていますか?
手首を動かしながら操作するマウスと違い、親指で操作できるトラックボールは手首・腕を動かす必要がなく、非常に便利に使えます。
執筆時点で14年ぐらいトラックボールを使い続けていますが、今回期待の新製品が登場しました。
エレコム(ELECOM)のトラックボール「IST(イスト)」です!
なんと、このトラックボール、ボールを受けているのはベアリング(軸受)です!
ベアリングがボールを受けることで、非常になめらかな操球を実現できます。
今回は、エレコムのベアリングトラックボール「IST」を実際に購入し、数日使ってみました。
ベアリング支持の使い心地や、人工ルビーにも取り替えて使ってみたので、使い勝手の違いなどレビューしていきます!
ベアリング支持でどこまで変わる?エレコムのトラックボール「IST」を使ってみた
それでは、ELECOMのトラックボール「IST」を使ってみましょう。
パッケージはこのように、「かつてない操球体験」を謳っていて、非常に心躍ります。
今回、私は2つ購入しました。
うち一つは自宅用、もう一つはオフィス用に利用する予定で、2.4GHz無線用とBluetooth用を1つずつ購入しています。
もう一種類、有線用も発売されています。
エレコムのトラックボール「IST」開封!
箱の中には、トラックボール本体と、ベアリングユニットを着脱するパーツが入っています。
説明書等は挿入されておらず、すべてネット上で確認する形です。
表側には、左右と中央のホイール、左クリックボタンの左隣に上下のボタンもあります。
中央のホイールの下に、電源のスイッチもついています。
裏には電池ボックスがついています。単3電池で駆動します。
無線2.4GHz用のモデルは、電池ボックスの下にUSBレシーバーの収納口がついています。
ベアリング支持が実に新鮮!
エレコムのトラックボール「IST」のボールは、ボール収納口の裏側から指で簡単に押し出してボールを取り出すことができます。
ボールベアリングはミネベアミツミ製で、小さなベアリングながら非常になめらかに動くのが印象的です。
実際に使ってみると、非常に軽い!
特にデスクトップ環境では、広い画面の中でマウスを行き来するような用途でもめちゃくちゃ役立ちます。
▼大きなウルトラワイド画面で動作テストしています(再生ボタンで該当箇所から再生されます)
なめらかなのは非常によくわかるのですが、一方で3つのベアリングが動く方向は基本的にそれぞれ1軸の方向のみなので、親指で動かすと若干のザラザラ感?抵抗感を感じます。
摩擦は低く滑らかではありますが、ベアリングが動く方向と異なる方向に動いている場合にはそのベアリングの上をすべる形になります。
このすべっている感じが、すこし妙な感じがする(ザラザラ感?)ような感じです。
回転方向が限定されるベアリングを採用しているので、仕方がないところなのかもしれません。
ただ、最初は妙な感じがしていたのが、1時間ぐらい使って慣れると心地よく感じます。
慣れっておもしろいですね……!
3日使うと、もう虜になってしまいました。
ベアリングと人工ルビーで比較してみると…
人工ルビーのユニットに付け替えて比較してみました。
両者で比べてみると、やはりベアリングユニットだとトラックボールのなめらかさが際立ちます。
人工ルビーのほうはそれ自体が回転しないため、ある程度抵抗力があります。
ベアリングはなめらかですが、人工ルビーは1回の動作で多くは回転しません。抵抗力があるため、親指の負担も少し大きそうな印象です。
前節でベアリング利用時に若干のザラザラ感がある、とお伝えしましたが、数時間使うと慣れます。
個人的には、人工ルビーの抵抗感のほうが、長期間利用すると親指の負担につながりそうに感じました。
Logicool MX ERGOは、ボール受けに高耐久性に優れた酸化アルミニウムを採用しています。
比較してみると、ISTの人工ルビーよりは滑りやすいですが、ISTのベアリングユニットのほうがはるかに上回ります。
今から買うなら、ベアリングモデルがおススメです!
トラックボール全体の構えやすさ、角度
トラックボール全体の角度は、少し浅めな感じもしますが使いやすいです。
今まで使ってきているLogicool MX ERGO MXTB1dのほうがもう少し角度があり、ELECOM ISTはもう少し角度が緩やかな印象。
ケンジントンのPro Fit Ergo Verticalも至近で使っているのですが、さらに角度がついている印象です。
Logicoolの同価格帯トラックボール「M575」と比べれば、浅さは同等な印象を受けます。
ボタンの配置とクリック感
ボタンは、スタンダードな左・右クリックボタンと中央のホイールに加え、左ボタンの左隣に上下のボタンがあります。
左右クリックのボタンは少し硬めな印象はあります(Logicool MX ERGO比)。
左ボタン隣の上下ボタンは、ボタン自体が大きく押しやすい印象を受けます。
中央のホイールは、左右に傾く機能はついていません。
横スクロールしたい場合には、キーボードのShiftを押しながら中央のホイールを押すか、サイドの上下ボタンのどちらかにShiftボタンを割り当てればトラックボールのみでも横スクロールが可能です。
(Excelの横スクロールは、WindowsではShift+Controlを押しながらホイールで横スクロール可能です)
トラックボールの機能性は?
エレコムのトラックボール「IST」の機能性としては、価格なり、といったほうがいいかもしれません。
電池は単三電池駆動のため、充電はできません。
エネループなどの充電池を利用すれば、繰り返し充電しながら利用することができます。
また、本体にはUSBポート自体ついていませんので、有線接続したい場合には有線モデルを購入する必要があります。
ボタンの割り当ては、「エレコム マウスアシスタント」アプリをインストールすることで、設定変更が可能です。
ISTには5つのボタンがついているので、5ボタンの設定変更やプロファイルなどの設定を行えます。
横スクロール機能はハードとしては搭載されておらず、アプリで設定変更の割り当てをすると使いやすくなります。
また、今回はBluetooth・2.4GHz無線・有線と3つのモデルに分かれており、例えばBluetoothと2.4GHz無線を時によって使い分けたり、複数のPCで切り替えて使ったり、ということがしにくいです。
同価格帯のLogicool M575Sは、BluetoothとUnifyingドライバーの切り替えは可能です(マルチペアリングができないのはELECOM ISTのBluetoothモデルと同等です)。
ベアリングユニット・人工ルビーユニットの付け替え方
ベアリングユニットや人工ルビーユニットの付け替え方については、動画の方で詳しく解説しています。
(再生ボタンで、該当箇所から再生されます)
ユニットを外す際には添付のクリップを「ユニットに垂直に」勢いよくはめて、引っ張ると抜けます。
垂直がポイントです!
取り付ける際には、本体側のツメに両サイドともちゃんとはまっていることを確認してください。
どちらかでもはまっていないと、はめあいがきつくなり、滑りが悪くなります。ご注意ください。
慣れると使いやすいエレコムのベアリングトラックボール「IST」!フラッグシップモデルの発売も期待したい…
ベアリングが搭載されたトラックボールを使ったのは初めてでした。
最初は若干ざらざらな触感もあり、ぎこちないかな?とも思ったりしましたが、慣れると非常にスムーズで快適に使えます。
特に、デスクトップPCなどで大きな画面で操作する際には、画面の端から端まで1回の操作で動かすこともできます。
親指操作で力も入れやすく、細かい作業もトラックボールで快適に行えます。
個人的には、マルチペアリング、中央ホイールも横スクロール対応のマルチホイールになったフラッグシップモデルの発売も期待したいところです。
ぜひ使ってみてくださいね!
コメント