こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
今回は、5~7万円台の買いやすいスマートフォンである、Google Pixel 8aとAQUOS sense8を比較していきます。
価格としては似たような価格帯ではありますが、Pixel 8aは契約種別によって5~7万円程度、AQUOS sense8は3~5万円台と、2万円程度の差があります。
Pixel 8aは上位モデルと同等のGoogle Tensor G3を搭載し、AI機能にも優れるなど、コストパフォーマンスに優れています。
一方、AQUOS sense8は価格を抑えながら、軽くて持ち心地もよく、Snapdragon 6 Gen 1を搭載して動作も快適、Payトリガーなど、使って便利な機能も多く盛り込まれています。
どちらを選ぶと、より便利に使えるでしょうか?
今回は、持ち心地や機能・価格・カメラなど、使って感じた違いを徹底レビューしていきます!
Pixel 8aとAQUOS sense8の、使い心地・機能を徹底比較!
まずは、Pixel 8aとAQUOS sense8の、使い心地や機能を徹底比較していきます。
大きさは同じぐらい。ただし、AQUOS sense8は、圧倒的に軽い!
Google Pixel 8aとAQUOS sense8を比べると、大きさはほぼ同じぐらいです。
Pixel 8aは152.1 x 72.7 x 8.9mm、AQUOS sense8は153 x 71 x 8.4mmと、大きさは数値的にもほぼ変わりません。
ディスプレイも6.1インチと、同等サイズです。
しかし、持ってみてわかるのは、圧倒的にAQUOS sense8が軽いです。
Pixel 8aの最大の欠点は重さなのではないかと思います。
Pixel 8aの重さは188g、AQUOS sense8は159gと、約30g程度の違いがあります。
同じ大きさ・同じ価格帯では、Xperia 10 VIが164gということもあり、やはりPixel 8aの重さが際立ちます。
もちろん、これより高いスマホや、ディスプレイサイズが6.5インチ以上のスマホと比べると200g近いものや超えるものも多いのですが、コンパクトサイズで188gは重めです。
スマホは普段手に持つものですので、この重さの差はもしかすると大きいかもしれません。
また、厚さはPixel 8aが8.9mm、AQUOS sense8は8.4mmと、0.5mmの厚さの差を手でも感じやすいです。
ただし、Pixel 8aの端末の丸みは、握り心地がいいです。
丸みがありますので、手のひらに刺さる感じはAQUOS sense8に比べ低く、握りやすい印象がいいです。
なによりも軽いほうがいい!という方は、AQUOS sense8のほうがいいかもしれません。
逆に、握りやすいのがいい!という方は、Pixel 8aがおススメ!
ディスプレイは、Pixel 8aのほうが明るい。発色はAQUOS sense8が非常にきれい!
ディスプレイは、どちらも6.1インチの有機ELディスプレイを採用しています。
解像度もFull HD+と、ほぼ同等です。
写真を表示して色を見比べると、全体的にPixel 8aはディスプレイに黄色が乗っている印象を受けます。
空の色だけでなく、白い新幹線や、建物、植物など、全体的にAQUOS sense8のほうがディスプレイの色はリアルできれいな印象です。
ただし、最大輝度はPixel 8aのほうが明るいです!
太陽光の下でも、そこまで差はないもののPixel 8aのほうが明るく見やすい印象を受けます。
また、リフレッシュレートはPixel 8aは最大120Hzに対応。AQUOS sense8では最大90Hzで、疑似的に180Hzにも対応しています。
両者とも画面はなめらかです。
どちらかというとアプリごとに印象が変わることもあり、SoC等による動作の快適さにも影響しているようにも感じます。
普段使いなら、動作はどちらも快適!
Google Pixel 8aは、SoCにGoogle Tensor G3を搭載しています。
一方、AQUOS sense8では、Snapdragon 6 Gen 1を搭載しています。
Antutuベンチマークアプリでは、Pixel 8aは933328、AQUOS sense8は519872とスコアに差がみられます。
とくにゲームをする場合や少し重めのアプリを使う場合は、Pixel 8aのほうが快適な印象です。
アプリで動作テストをした様子を下の動画でお見せしています(再生で、該当のところから再生します)
例えばX(Twitter)を開いて読み込み・スクロールのテストをしてみると、AQUOS sense8でも快適にスクロールできます。
ただ、X(Twitter)の場合は、Pixel 8aのほうがスクロールの速度・反応などは快適な印象。
X(Twitter)アプリも、少しアプリが重めなこともあってPixel 8aのほうが反応が良かったのではないかと思います。
一方、Googleフォトでスクロールをしてみても同様です。ただ、時と場合によってAQUOS sense8のほうが反応がいい場合もあったように感じました。
ブラウザなどでは同等な印象を受けます。
普段使いであれば、動作は両方問題なさそうです。快適。
Pixel 8aの優秀なAI機能は大きな魅力!
Pixel 8aといえばAI機能ではないでしょうか。
Google Pixel 8aには、Google Tensor G3が搭載され、AI機能が光ります。
Pixel 6aより搭載されている、ボイスレコーダーの文字起こし機能、動画・音声を認識して自動字幕おこし・翻訳機能は非常に便利。
特に、自動字幕起こし自体は他社スマホでも乗り始めていますが、自動字幕起こしを日本語に翻訳してくれる機能は、執筆時点ではPixelシリーズのみの対応となっています。
Pixel 8aも、ボイスレコーダーアプリではオフラインでもリアルタイムで文字起こしができます。
他社でも音声文字変換できるスマホは出てきていますが、Pixelシリーズは圧倒的に精度がよいです。しかもリアルタイムで録音しながら文字起こしができるのは、非常にすごい。
▼Galaxy S24シリーズとは、「仕事で活かせる?Galaxy S24 Ultraの音声文字起こし・翻訳・要約「レコーディングアシスト」!Pixelと比べると?機能・精度を比較!」で比較しています。
Pixel 8aでは、ベストテイク・音声消しゴムマジックといった画像・動画編集系のAIがさらに強化されています。
AQUOS sense8でも消しゴムマジック・カモフラージュを試すことはできますが、Pixel 8aのほうが多数の機能を利用できます。
また、かこって検索では、簡単にまるで囲って画像検索も可能。めちゃくちゃ重宝します。
他社の6~7万円台のスマートフォンでは、ここまでのAI機能は搭載されていません。
特に文字起こし・音声認識の精度が非常に高く、めちゃくちゃ使えます!
このAIの高機能をPixel 8aの価格でできるのは、すごいことです。
AQUOS sense8は、側面に指紋センサー搭載!Payトリガーに対応でコード決済もラクラク!
AQUOS sense8は、側面の電源ボタンに指紋センサーも搭載されています。
画面をつける際も、使い終わって画面を消灯する際も、同じボタンでON/OFFできるので、非常に便利です。
「Payトリガー」も、引き続き対応しています。
ロック画面化ホーム画面の状態で、指紋センサーを長押しすると、予め指定しているアプリを起動できます。
PayPayなどの決済アプリを設定しておけば、レジ前でもたつくことなくすぐに支払い画面が使えます。
Payトリガーフォルダーという機能もあり、ポイント機能のアプリも入れておけば、すぐ切り替えることも可能です。
Payトリガーも不自由なくできるようになったため、非常に使いやすくなった気がします。
AQUOS sense8は、マスクしたままでも顔認証が可能です。
一方、Pixel 8aは、顔認証でのマスクは非対応ですが、決済アプリなどアプリ内の認証に顔認証を利用できます。
スピーカーはステレオ対応のPixel 8aに軍配。ただしAQUOS sense8はイヤホンジャックも搭載
スピーカーについては、Pixel 8aはステレオスピーカー、AQUOS sense8はモノラルスピーカーが搭載されています。
スピーカーテストの様子は動画でお聞かせしています。
実際に聴き比べてみると、Pixel 8aのほうがやはり音はいいです。
重低音も程よく効いていて、Google Pixel 8aの価格帯のスマートフォンの中では最も音がよいように感じます。
AQUOS sense8は、出力自体も小さいのが気になります。
なお、有線のイヤホンをつけたい方にとっては、AQUOS sense8は3.5mmイヤホンジャックが搭載されています。
Pixel 8aは有線端子はついていないので、USBポートから変換ケーブルを介して接続するか、ワイヤレスイヤホンを利用する必要があります。
カメラの作例比較!Pixel 8aとAQUOS sense8の違いは!?
Pixel 8aとAQUOS sense8で、カメラの作例を比較してみましょう。
Pixel 8aは標準64MP・超広角13MPの、AQUOS sense8は標準50MP・超広角8MPのカメラが搭載されています。
(画素数自体は高ければいいというものでもないです)
両者ともピクセルビニングによる光学2倍相当へのズームに対応しております。
外の風景での写真
曇天の写真ではあるのですが、壁面の白色や、手前のカラフルな建物群のカラーなど、色や明るさに少し差があるのがわかります。
鮮明さは1倍においてはそんなに変わらないです。
8倍まで拡大すると、粗くはなるもののPixel 8aは結構くっきり映っています。
AQUOS sense8とは比べ物にならないくらいPixel 8aが鮮明で、驚かされます。
望遠を撮る頻度が高い方は望遠レンズもついているスマホを選んだほうがいいとは思いますが、たまにとる程度であればPixel 8aはなかなかいい選択になりそうです。
トワイライトの時間なので若干暗くなってきてはいますが、2倍で撮影しています。
2倍クロップズームで撮影すると、両者光量の関係で少ししんどいところもありますが、Pixel 8aのほうが多少細部はきれいに映っている印象です。
花なども、少し発色に差があるのがわかります。
夜景
赤レンガ倉庫を撮ってみましたが、赤レンガの鮮明さはやはりPixel 8aのほうがきれいな印象です。
AQUOS sense8は、夜景はあと一歩。
室内
室内でも少し試してみましたが、AQUOS sense8はモニターや照明に若干敏感な場合もありそうです。
屋内での人物です。
肌の色など、AQUOS sense8のほうが赤めに撮れている印象があります。
食事
食事の全体的な傾向としては、Pixel 8aのほうが黒めに、AQUOS sense8のほうが赤めに撮れる傾向があります。
食事は赤くなった方がおいしそうに見えます。
ただ、上のスパゲッティは、AQUOS sense8は赤すぎな気もしなくもないです。
肉やビールといった茶色系の飲食物は、赤めに撮れるAQUOS sense8のほうが全体的においしく見えます。
動画作例比較
動画の作例も2パターン撮っています。
動画の手振れ性能としては、昼間はPixel 8aとAQUOS sense8で同等にも思えます。
(動画撮影中のプレビューではPixel 8aが非常に安定感あるのですが、撮った後の作例はそこまで変わらない印象を受けました)
夜景でいうと、やはりAQUOS sense8は全体的に粗く、Pixel 8aは鮮明に撮れやすい印象を受けます。
写真の作例も総じてまとめると、Pixel 8aは繊細に、AQUOS sense8は彩り豊かに撮れる、といった印象です。
Pixel 8aとAQUOS sense8、実際に使って感じた違いまとめ
それでは、Pixel 8aとAQUOS sense8を実際に使って感じた違いをまとめると以下の通りです。
スマートフォンとしての性能は、2万円の価格差が出ていてPixel 8aのほうが快適な印象があります。
特に、Pixel 8aはAI性能に優れ、いろいろな便利な機能も使える点、カメラも繊細で、スピーカーも音がいいなど、いろいろな点で魅力です。
一方、AQUOS sense8は軽く持ち心地がいいこと(Pixel 8aも重いという欠点はありますが丸くて持ち心地はいいですが)。
また、動作はAQUOS sense8も快適で、マスクしたまま顔認証に対応したり、Payトリガーに対応したりというように、国内でも便利に使える機能も充実しています。
AQUOS sense8は価格が抑えめなこともあり、2年後返却でなく買い切って長めに使うのにも適しているでしょう。
Pixel 8aはOSアップデート7年保証という点でも、長く使うことには適しているのですが、microSDに非対応で1~2年ごとにバックアップする・クラウドを併用するなどの工夫は必要かもしれません。
Pixel 8a?AQUOS sense8?どちらが刺さりましたか?
ぜひ、上手に選んでみてくださいね!