こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
私MATTUは、2018年8月から2023年2月までの4年6か月間、広島県東広島市のコミュニティFM「FM東広島」にてラジオパーソナリティをさせていただきました。
もともとラジオっ子であったMATTUが、縁あってコミュニティFMの場で番組作りやマイクの前でしゃべることもでき、非常にありがたい場を頂きました。
リスナーの皆様からも、温かいお言葉をいただいたおかげで、短い間ではありますが続けることができました。
今回は、4年半ラジオパーソナリティを担当させていただいた中で、ブロガー・YouTuberでもあるMATTUがいろいろもがき感じたことを簡単にまとめていきたいと思います。
ラジオとYouTubeでは、作り方・聴き方が全く違う
私は、ラジオでも番組のコンテンツを、YouTubeでも動画撮影・編集をしてきていました。
この2つでは、映像の有無以上にいろいろ違いがあることに気づかされました。
求められる「話すスピード」が全然違う
ラジオでは、上からも「ゆっくり話せ」といわれ続けてきました。
私自身、比較的早口なほうなので、4年半前と比べゆっくり、聴きやすくはなっているのではないかと思います。
ご存じの通り、YouTubeやTiktokなどのショート動画を中心に、どんどん話す速度が上がっています。
普通の動画も、再生速度を1.5倍~2倍に上げてみる方も多いですよね。
動画は映像から情報も得られることも関係しているかもしれないですが、現代人はどんどんせっかちになっていっているのかな……、とも思ってしまいます。
ラジオは、どちらかというと「つけっぱなしで片手間に聴く」という方が多いでしょうから、まったり聴くのは正しいんだろうな、と思います。
ペルソナの設定にもかかわるんでしょうが。
公共の電波を使った放送だからこそ、ペルソナの設定が難しい
ペルソナとは、このコンテンツを届けたい人物像を具体的に設定することです。
年齢・性別・職業や家族構成、趣味などを具体的に、その人物が実在するように設定することで、より明確にユーザーへ伝える番組作りを行うことが可能です。
かなり具体的に設定することが、幅を持たせる「ターゲット」とは異なります。
ブログやYouTubeでも、このペルソナを設定するのが非常に大事ですよね。
ただ、ラジオに関しては、公共の電波を使うからこそ、「そこまで絞り込んでいいのか?」とも考えてしまいます。
私の番組では、毎回少しずつ想定のペルソナを変えながら試行錯誤してしゃべってみました。
コミュニティFMという、聴取エリア・聴取層が非常に限られたメディアなので、もう少しマスを狙ったほうがよかったのか?という迷いは絶えずありますが、作り方としてはよかったのかもしれません。
(毎週やっていると反響も固定化されるので、解析が非常にしにくいのがつらいところです)
YouTubeでの同時配信は、結構親和性が高そう。情報のストック化も狙える
火曜・金曜・土曜の3つの番組を担当させていただいていたのですが、土曜日の番組ではYouTube Liveで映像付きの同時配信をさせていただいていました。
(実際には、コロナ禍が始まるまでは月曜夜の番組でもYouTube Live配信をやっていました)
YouTube Live配信では、開始時に「通知」をしてくれる
コミュニティFMでは、radikoによる配信ではないですが、サイマルラジオでの同時配信が多くの局でされています。
番組ごとに通知されるわけではないので、必ず「聴きに行く」という動作が必要になります。
ラジオの電源を入れる、ネットで聴く場合は放送局のHPにアクセスする、という風に。
YouTube Live配信がいいと思ったのは、YouTubeのチャンネル登録をし、登録ボタンの隣のベルマークを押すとライブ配信開始時に通知をしてくれる点です。
受け身でも、通知をもらって見に来てくれる、というのは非常に便利。
また、YouTube自体がみんな見ているプラットフォームなので、いちいちアプリのダウンロードや登録などしなくてもいいのがユーザーから見ても便利なところです。
垂れ流しではない、映像でも見栄えのあるように
また、「とりあえずカメラだけつけて、垂れ流しておこう」ではなく、映像もそれなりにPowerPointのスライドを映すなどして作り込みました。
番組終了後には、一部コーナーを切り出してアーカイブ公開することで、あとからでも見られるようにしています。
土曜の1番組しか生配信をしておらず、YouTube Live配信も土曜の番組内での告知のみだったので、もう少し局全体で盛り上げたら登録者数も伸びたのかもしれません。
とはいえ、動画個別の再生回数は伸びた動画で5万回、それ以外でも数千~万程度の回数のものもそこそこあります。
ある程度、情報のストック化は効果がありそうです。
映像付きポッドキャスト、みたいな扱いでしょうか。
せっかく番組を作っているので、1度番組内でちょこっと話したら終わり、というのはなかなかにもったいない気がするのです。
市外・県外の方にも、東広島や広島県の魅力を伝えたい、という想い
また、ラジオをするうえで「市外の方にも東広島や広島県の魅力を伝えたい」という想いもありました。
地元だけに集中するのではなく、外から「おもしろそうだな」と思ってもらえてこそ、その地域の活性化につながると思うのです。
目を向けてもらう、このポイントに比較的はまりやすそうだなと感じたのがYouTubeというプラットフォームでもあるのかな、とも思いました。
ラジオでも、YouTubeも使いながら、おいしいお店や素敵なスポットを写真・動画付きでたくさん紹介することができました。
合計10年住んだ広島県、まだまだ知らない魅力もたくさんありますが、少しでも広島県や東広島市の面白さを知っていただければ、うれしかったです。
聴いていただいている人、結構多かった!
民放FM・AMなど、県域放送と比べ、コミュニティFM放送は基本的には市町村域の放送となっています。
どうしてもエリアが限定されてしまうため、届くメッセージの量もさほど多くはなく、どんな方に楽しんでいただけるのかな?と不安になりながら毎週放送していました。
実際、FM東広島を卒業する、という告知は2月中旬。
下のブログのエントリーをしてからの告知となり、あと2週という状況でした。
地域の方からも、「聴いていたよ」「楽しかった!」など、いろいろな声を頂きました。
「東広島で話してくれて、ありがとう」という言葉は、ホントにうれしかったです。
予想以上にいろいろな方に聴いていただいていたんだな、と非常に感動しています。
私も、通常ラジオを聴くときはメッセージを送らないサイレントリスナーであることが多いのですが(Twitterではつぶやくことあるけれど)、この番組もサイレントリスナーの方が多かったんだな、と感じました。
4年半、いろいろあったけど、本当にいい経験になりました
初めてマイクの前でしゃべってから4年半、本当にいい経験をさせていただけました。
一番心の支えになったのは、やはりリスナーの皆様からの暖かいメッセージでした。
私はブログやYouTubeでも発信しており、YouTubeがラジオと比較的近い存在だとは思うのですが、またそれとは異なる、多分YouTubeでの発信だけでは見ていただくことがなかったような様々な年代・趣味の方に耳を傾けていただけたのは非常にうれしかったです。
ネット動画・音声配信とは異なる時の流れ、ぬくもりを感じながら放送できたのもよかったです。
地元密着のラジオだからこそ、地元の話も、地元だけではないいろいろな話も織り交ぜながら、一人でも広島のことを好きになっていただけたなら、非常にうれしいなと思います。
今月から住む横浜でも、なんらかの形でラジオに関われたらうれしいなぁと思っています。
ぜひ、またラジオのスピーカーから私MATTUの声が聴こえたら、耳を傾けてくださいね!!
▼動画でも語っています(おまけつき)
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