こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Xperia 10 Vは、価格を抑えたXperiaスマートフォンです。
小型で軽く、非常に持ち心地のよい、コンパクトなスマホに仕上がっています。
Xperia 10 Vは、昨年のXperia 10 IVと比べカメラやスピーカーが改善されています。
また、今回のXperia 10 Vでは、キャリア版発売から1か月以内の遅れで「SIMフリーモデル」が発売されました。
ソニーストアなどで、回線契約を伴わなくても簡単に購入が可能です。
私MATTUはSIMフリーモデルを購入してみましたので、Xperia 10 Vを実際に使って感じたことを含めレビューしていきます。
[2024/4/2更新]スマホ乗り換え.comにて、ソフトバンク版Xperia 10 Vが少量入荷しています!一括9,840円で購入可能です!(在庫少なくなっているとのことです!気になっている方はお早めに!)
[2024/2/16更新]Xperia 10 V Fun Editionとして新色ミストグレーが1/26に発売されています。
・MNPは2/16より22,000円割引。
・新規契約の還元額が、20,000pt還元となります。
・機種変更・契約変更は、Fun Edition(ミストグレー)のみ5,000pt還元となります。
Xperia 10 Vは、SIMフリーモデルを選ぶべきなのか?
Xperia 10 Vは、私は今回SIMフリーモデルを選んだのですが、果たしてSIMフリーモデルを選ぶべきだったのでしょうか?
SIMフリーモデルは、Xperia 10 Vもシャッター音を消せる
SIMフリーモデルのXperia 1 Vでは、カメラのシャッター音を消すことができました。
Xperia 10 Vもどうかといえば、シャッター音を消せます!
カメラの設定メニューから「カメラ操作音」をOFFにすれば、シャッター音を消すことができます。
レストランや教会など、静寂な環境で写真を撮るのがはばかられるタイミングでも、音が鳴らなければ写真を撮れます。
対応バンドは、SIMフリーモデルが最も充実!ただし、FMラジオは非対応
SIMフリーモデルのXperia 10 Vは、対応バンドが最も充実しています。
SIMフリーモデルのXperia 10 Vは、キャリア版の3モデルを総合したような、ほぼ全バンド対応という形になっています。
ただし、現在の日本のエリアでは、4G LTEのバンドのほうが重視な傾向にあります(転用周波数帯を含め)。
最速を求めないのであれば、つながりやすさを考慮すればメーカー版を買うのも手でしょう。
3キャリアとも、他社プラチナバンドに対応しておりますし、nano SIM+eSIMのDual SIM(2つの電話番号を1台で)利用できます。
また、FMラジオはキャリア版のみの対応です。
災害時には特にFMラジオが役立つので、ほしい人にはおすすめ。
Xperia 10 Vの価格は?最も安い価格を狙うなら
2023/3/24時点での情報です。
SIMフリーモデルとキャリア版で、ストレージなど仕様にほぼ差がないため、純粋に安さで選んでも問題ないと思います。
最も安く購入できるのは、auとUQ mobileですね!
UQ mobileは、月々の利用料金も安く抑えられるため、MNPや新規契約での加入と合わせてXperia 10 Vを購入するのはおススメです。
Xperia 10 V、実際に使って感じたメリット
では、Xperia 10 Vを実際に使って感じたメリットをまとめていきます。
軽くて持ち心地抜群!コンパクトXperiaの安心感がすごい
今回は、せっかくSIMフリーモデルが1か月弱の時差とかなり短縮されているので、SIMフリーモデルを購入しました。
カラーはラベンダー。結構迷いましたが、「ラベンダー」というよりは、昨年のXperia 10 IV ブルーを薄くした、ライトブルーという表現のほうがあっているのかもしれません。
ほかの色は、セージグリーン、ブラック、ホワイトとなっています。
この4色は、ソニーのイヤホン「WF-C700N」のカラーと共通となっており、イヤホンと一緒にそろえるといいかも。
サイズ感は、昨年のXperia 10 IVとほぼ同等といえます。
昨年のXperia 10 IVから、側面がフラットとなっていますが、角は丸みを帯びており非常に持ちやすいです。
なんといっても、Xperia 10 Vは横幅68mmと、ベストなサイズ。
重さも159gと、この4~7万円台のスマホの中ではかなり軽い部類になっているのも非常に評価が高いです。
Xperiaの6インチスマホって、安心感がすごいんですよね。
SIMトレイは両面仕様が復活!物理SIM・MicroSDも入れやすい!3.5mmイヤホンジャックも継続搭載
個人的にうれしいのは、SIMトレイが両面仕様に戻ったことです。
SIMカード自体は物理SIM1枚のみ入れられますが、eSIMもセットできるので、Dual SIMで使えます。
SIMトレイには、SIMカードとmicroSDを両面に取り付けて、入れることが可能です。
片面仕様のSIMトレイは、入れる途中で離脱することも多かったので、Xperia 10 III以来の2世代ぶりに復活してくれたのは非常にうれしいですね。そんなに入れ替えが頻発するわけではないですが……。
また、SIM・microSDの挿入には、SIMピンがいりません。
SIMピン不要なスマホは、もうほとんどXperiaとAQUOSだけになってしまいました。
Xperia 10 Vの上面には、3.5mmイヤホンジャックが継続搭載されています。
有線でも、ワイヤレスでもLDAC対応でハイレゾの高音質を楽しめます。
圧縮音源をハイレゾ総統に変換できるDSEE Ultimateも搭載され、イヤホンではかなり高音質で楽しめます。
3.5mmイヤホンジャック搭載スマホは、この価格帯ではまだそこそこありますが(Pixel 7a・Galaxy A54 5Gは非搭載)、音質にこだわっているのはソニーならではでしょう。
縦長21:9ディスプレイだからこそ、2画面操作も簡単!ポップアップウインドウも対応!
Xperia 10 Vは、縦長の21:9の画面です。
6.1インチの手ごろなサイズ感で、画面は結構きれいに感じます。
21:9が出たての頃は、細長すぎて辛い!という声もありましたが、最近は他社も20:9などの結構細長サイズが出ています。
サイドセンス・ポップアップウインドウ
Xperiaのメリットは、この21:9を使いこなせる「サイドセンス」の機能でしょう。
画面端にあるバーをダブルタップすると、AI判定に基づいて次に見そうなアプリの候補を表示してくれます。
設定から、表示アプリを固定することも可能です。
ソニーのヘッドホンをお使いであれば、Headphonesのウィジェットを表示することも可能。
さらに、別のアプリを「ポップアップウインドウ」で表示することもできます。
このポップアップウインドウは、最大表示や大きさを柔軟に変更できます。
YouTubeを再生しながら、ポップアップウインドウでブラウザ・X(旧Twitter)などを最大表示すれば、YouTubeの有料会員にならなくても実質バックグラウンド再生も楽しめますし、通勤している方には非常に便利。
マルチウインドウ
マルチウインドウは、画面端のバーを上にフリックすると利用できます。
21:9の縦長画面なので、例えばYouTubeを見ながらブラウザなど楽しむ際にも、普通のスマホ程度のアプリ幅を確保できているのが便利です。
また、マップのナビで道案内を見ながら、付近の情報をSNSで収集する、など色々な用途で楽しめます。
Xperiaの魅力は、手のひらサイズのスマホでも、サイドセンスを使えばポップアップ・画面分割をサクサク動作できるところですね!
カメラの拡大操作がしやすい!「ズーム構図アシスト」モード搭載
Xperia 10 Vでは、カメラは3眼構成となっており、広角1倍レンズは48MPに進化、望遠2倍レンズも継続搭載しています。
カメラを使っていて面白いのが、「ズーム構図アシスト」モードです。
設定メニューからONにすると、ズームした場合にどの画角で撮影できるのかを確認できるのです。
画面上では、2倍と5倍の構図を確認できます。
x2とx5のマークをタップすれば拡大できますし、それ以外のところをタップすると、対象物に合わせてピントを合わせられます。
ズームすると、それに合わせて倍率表示も変わります。
地味にこの機能、便利だなと感じています。
なお、Xperia 10 IVでも、この機能は搭載されています。
電池持ちはかなりいい!安心の、大容量5000mAh搭載!
Xperiaって、こんなに電池持ちよかったっけ?と感じるぐらい電池持ちがいいです。
Xperia 10 Vは、5000mAhのバッテリー容量を搭載しています。
4~7万円台のミドルレンジスマートフォンの中でも、最も多いです(Galaxy A54 5Gも5000mAh)。
電池持ちも使い方によりますが、ライトに使っても2日を超える電池持ちとなりました。
同じ価格帯のスマホと比べると、明らかに電池持ちはいいです。
電池持ち重視な方は非常におススメ!
Xperia 10 Vを使って感じた、ちょっと微妙なところ
Xperia 10 Vを使って感じた、ちょっと残念なポイントを解説します。
スペックは、Xperia 10 IVからほぼ据え置き
Xperia 10 Vは、Snapdragon 695 5Gを搭載。スペックは、Xperia 10 IVとほぼ据え置きとなっています。
スペック | Xperia 10 V | Xperia 10 IV | Xperia 10 III |
---|---|---|---|
CPU | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 690 5G |
メモリ(RAM) | 6GB | 6GB | 6GB |
ストレージ(ROM) | 128GB | 128GB | 128GB (Liteは64GB) |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL Full HD+ | 6.0インチ 有機EL Full HD+ | 6.0インチ 有機EL Full HD+ |
大きさ | 68x155x8.3mm 159g | 67×153x8.3mm 161g | 68x154x8.3mm 169g |
メインカメラ | 標準 48MP(記録12MP) 望遠 8MP 超広角 8MP | 標準 12MP 望遠 8MP 超広角 8MP | 標準 12MP 望遠 8MP 超広角 8MP |
5G対応 | 5G Sub 6 | 5G Sub 6 | 5G Sub6 |
スピーカー | フロントステレオスピーカー | フロントスピーカー (モノラル) | フロントスピーカー (モノラル) |
SIM | nano SIM+ eSIM | nano SIM+ eSIM (ドコモ版のみ eSIM非対応) | nano SIM x1 (LiteはeSIMも搭載) |
電池 | 5000mAh | 5000mAh | 4500mAh |
ラジオ | 〇(ドコモ・au・SB版) ×(XQ-DC44) | 〇(ドコモ・au・SB版) ×(XQ-CC44) | 〇 (Liteは×) |
キャリア版・メーカー版のエディションの違いは後で触れますが、ドコモ版も含めてnano SIM+eSIMのDual SIMに対応しています。
また、画面サイズは大きくなっていますが、重さも159gと最軽量を更新。
ただし、CPU・メモリ・ストレージは昨年同等で、スペックの進化はあまり感じられません。
Antutuベンチマーク結果
Antutu v10のベンチマーク結果は以下の通りです。
機種 | CPU・メモリ | 価格 | Antutu v10 | CPU | GPU | MEM | UX |
Xperia 10 V | Snapdragon 695 /6GB | 67,100円 | 454577 | 153410 | 102818 | 96436 | 101913 |
Pixel 7a | Google Tensor G2 /8GB | 62,700円 | 729865 | 217788 | 195931 | 166624 | 149522 |
OPPO Reno9 A | Snapdragon 695 /8GB | 46,800円 | 452540 | 149311 | 102010 | 95447 | 105772 |
AQUOS sense7 | Snapdragon 695 /6GB | 45,300円 | 452215 | 149115 | 102289 | 96602 | 104209 |
同じ価格帯では、やはりPixel 7aが頭一つ抜いている印象。
昨年のXperia 10 IVはPixel 6aが発売される前のリリースだったのですが、今年はPixel 7a発売後にXperia 10 Vが発売されたのもあり、ちょっと非力感はぬぐえないのが正直な印象です。
ただし、Pixel 7a以外のスマホは、現時点で軒並みSnapdragon 695を搭載しています。
動作の面ではそんなに変わらないです。
実際の動作の様子
実際の動作の様子は、動画でも解説しています。
設定画面のスクロールなど、カクカクしているわけではないのですが画面の動作で若干ザザザ感があります。
画面が60Hz駆動ということもあり、最大90Hz駆動のPixel 7aのほうがぬるっと、目に優しいような印象。
X(Twitter)は比較的重めのアプリでもありますが、いざスクロールさせると結構サクサク動きます。
ちらつきではないですが、画面遷移などのなめらかさはもう一歩、といった感じでしょうか。
スペックが足りなくてもっさり感、という感じではなく、動作自体は快適に使えます。
スピーカーはステレオ対応!だけど、音質は微妙…
今回、Xperia 10 Vは、ついにステレオスピーカーに対応しました!
これは非常にうれしいのですが、肝心の音質が微妙です……。
動画にて、実際にお聴かせしています。
Pixel 7aとも比較していますが、同じステレオスピーカーでも違いますよね。
Xperia 10 Vのスピーカーは、確かにステレオなのですが、あまり音の広がりを感じられず、今までのモノラルスピーカーとそう変わらない印象を受けます。
イヤホンを使った場合には非常に高音質で楽しめるので、イヤホン重視で選んだほうがいいかもしれません。
シャッターおしてから撮り終わるまで、やっぱり時間がかかる
Xperia 10 Vも、カメラのシャッターを押してから撮影終了するまで、時間がかかります。
▼動画でも解説しています
シャッターボタンを押すと、中央に緑のわっかが表示され、1~2秒した後にシャッターが切れます。
やはり、少し時間がかかる印象です。
昨年発売していた、安い価格帯のXperia Ace IIIではもう少しサクサク写真が撮れていたのですが、歴代Xperia 10シリーズは少し時間がかかっています。
ここはもう少し改善してほしいな、と思います。
Xperia 10 V、カメラの出来は?カメラ作例比較
Xperia 10 Vのカメラの出来を、同価格帯のスマホと比較してみましょう。
Xperia 10 Vのカメラスペック
Xperia 10 Vのカメラスペックは、以下の通りです。
昼間の風景
広角1倍
Xperia 10 Vは少し暗めではあるのですが、Xperia 10 IVに比べると明るくなった印象です。
OPPO Reno7 AはAIモードをONにしているのですが、風景に関してはめちゃくちゃ鮮やかに加工してくれています。
Xperia 10 Vは、やはり忠実な路線を維持している印象です。
2倍望遠
Xperia 10 Vは、2倍の望遠レンズを搭載しています。
ミドルレンジスマホでは、現在ほぼ唯一といっていい望遠レンズ搭載です。
Xperia 10 Vは、すこし黄色が乗ったような印象があります。
望遠の環境では、確かにXperia 10 Vのほうが少しくっきり感が出ている印象ありますね。
木々が生き生きとした風景
Xperia 10 Vは、木を認識すると生き生きとしたような緑の発色をするのが面白いです。
OPPO Reno7 Aは、すこしやりすぎな感じはありますね……。
屋内の映りは?
屋内ですが、窓の外の明るさとのバランスは、Pixel 7aが最もいい感じはします。
Xperia 10 Vは被写体の船が暗めな印象。
自動扉の奥まできれいに写せているのは、Pixel 7a、次いでAQUOS sense7のようです。
下の写真は、上の画像の自動扉部分を切り出して拡大したものです。
夜景
どれも、ナイトモード・夜景モードを使って撮影しています。
1.0倍で見ると、Pixel 7aやAQUOS sense7はきれいに撮れています。
Xperia 10 Vは、暗めだけどそれなりにきれいな感じ。
Pixel 7aとXperia 10 Vの2倍を比較すると、広角レンズで撮影しているPixel 7aのほうがはっきりきれいに撮れています。
Xperia 10 Vの2倍(望遠レンズ)と1.9倍(広角レンズ)で比較しても、広角レンズのほうがきれいで、夜間の望遠レンズは性能は高くなさそうです。
AQUOS sense7は、2倍だと結構粗さ・つぶつぶ感が目立つ印象があります。
Xperia 10 Vも、被写体が明るいような、比較的明るい環境ではきれいに撮れる印象です。
食事
Xperia 10 Vは、赤い方向へのAI補正となるので、結構おいしくとれる印象があります。
Pixel 7aは寒色方向に行きがちで、食事では微妙になることが多いです。
AQUOS sense7は、ちょうど真ん中な感じでしょうか。
動画の作例
動画の作例は、レビュー動画内でも解説しています。再生ボタンで該当箇所から再生されます。
全体的に、メリハリのあるきりっとした動画が撮れるのはPixel 7aな感じではあります。
ただ、望遠レンズを搭載しているXperia 10 Vは、望遠4倍などのシーンでは優位な印象。
夜景は、Xperia 10 Vは動画では微妙で、Pixel 7aやAQUOS sense7より暗くぼんやりとした印象を受けます。
AQUOS sense7は、1倍であれば案外夜景でもきれいに撮れます。
AQUOS sense8が出るとしたら、どんな仕上がりになるのかかなり楽しみになってきました。
Xperia 10 Vの総評。SIMフリーモデルは選ぶべき?Pixel 7aやAQUOS sense7と比較すると?
Xperia 10 Vは、なんといっても軽くて持ちやすい68mmの横幅が魅力。
また、縦長21:9の画面もあり、サイドセンスやポップアップウインドウ・マルチウインドウといった、2アプリを並行して使う用途には非常にたけています。
性能面でいうと、全体的にPixel 7aのほうが頭一つ抜けている印象はあります。
同価格帯でもありますので、Pixel 7aのほうが満足できるかもしれません。
ただ、3.5mmイヤホンジャックと電池持ちは、Xperia 10 Vにしかない魅力です。
スペックだけでなく機能面や使い勝手など、いろいろ比べてみると、Xperia 10 VとAQUOS sense7がほぼ同程度なのですが、価格が2万円ほどXperia 10 Vのほうが高いのが気になります。
2万円高い、というところをどう納得するかですね……。
Xperia 10 Vを購入する場合、SIMフリーモデルを選ぶべきか?という点では、そこまでの優位性はない気がします。
シャッター音が消せることはメリットですが、バンドに関しては全モデルプラチナバンド対応ですし、ストレージが倍になるなどの特典もないです。
価格を優先して、安い価格で買えるところで買えるといいのかもしれません。
割引と毎月の維持費のバランスを考えると、UQ mobileかIIJmioが最もよさそう。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!!
▼動画でも解説しています