こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
最近、日々の生活の中で違和感なく使用でき、AIがさまざまな情報を表示してくれる「日常利用型AIスマートグラス」が注目を集めています。
私も便利に使っておりまして、一度使い始めると欠かせないものになっています。
今回は、情報表示できる日常利用型スマートグラスで現在2大巨頭といえる、Even Realitiesの「Even G2」とRokidの「Rokid スマートAIグラス」を徹底的に比較し、似たように見える2つのAIスマートグラスの違いを考えます。
Even G2は昨年12月に発売されており、Rokidは2026年2月に国内クラウドファンディングが開始された最新モデルです。
商品貸出:Rokid(RokidスマートAIグラス)
※Even G2は自分で購入しています
多岐にわたる「スマートグラス」
スマートグラスといえど、定義によりますが、多岐にわたります。簡単にまとめます。
作業する際に装着する、画面投影型AR・VRグラス
装着するとフルカラースクリーンが前面に現れ、頭の向きによって映像が追従したり、目の前に固定されるように浮かんで見えるAR・VRグラスです。

MATTU SQUAREでも、XREAL One・XREAL 1Sシリーズ、RayNeo、VITUREなどのAR・VRグラスをレビューしています。
日常的につけるというよりは、作業や動画鑑賞・ゲームなど、用途の際に装着して使います。
日常的につけ続ける、スマートグラス
日常的につけ続けて、使いたい・困ったシーンなどにかけなおすことなく使えるスマートグラスにも、細かい分類では多くのモデルがラインナップされます。
オーディオグラス
メガネにスピーカー・マイクが内蔵されており、スマートフォンと接続して音楽を楽しんだり、電話発着信の際はハンズフリーで通話できます。

MATTU SQUAREでは、HUAWEI Eyewearシリーズを主にレビューしています。

カメラのついたAIオーディオグラス
オーディオのほかに、メガネにカメラもついたグラスも登場しています。
Ray-Ban Meta スマートグラスは、カメラで写真・動画を撮影できるほか、Meta AIを使ってAIとやり取りをすることも可能です。


単色ディスプレイのついたスマートグラス

緑色の単色ディスプレイがついたスマートグラスも登場しています。
今回紹介するEven G2や、Rokid スマートAIグラスは、緑色の単色ディスプレイが搭載されており、スマホと連動して通知を表示したり、文字起こしや翻訳、ニュースなどの情報を表示してくれます。
どちらも、それぞれAIが搭載されていますので、ハンズフリーでAIとやり取りすることもできます。
今回は、このRokid スマートAIグラスとEven G2を比べながら、日常利用できる画面表示可能なスマートグラスを比較レビューしていきます。
外観とデザイン:ファッション性か、ガジェット感か
まずは、外観とデザイン、かけ心地を含めて考察していきましょう。
Even G2:普段使いに最適な洗練されたデザイン

Even G2は普通のメガネとほとんど見分けがつかないほど、おしゃれで違和感のないデザインが魅力です。
グラス内側には四角いディスプレイエリアがありますが、角度によってはうっすら白く見える程度で、外観を損ないません。

また、丸型と四角(レクタングル)の2つの形状で、グレー・ブラウン・グリーンの3色、計6種類の豊富なバリエーションが展開されています。
ただし、度付きレンズが必要な場合は注文時に度数を入れて作成しなければならないため、購入に少し手間がかかる点がネックです。

Even G2のアクセサリーとして、コントロールと体調ログ管理を兼ねたEven R1というスマートリングも発売されています。
Rokid:カメラ付きで拡張性のある黒縁デザイン

Rokidは現在、四角い黒縁フレームの1種類のみの展開です。
ややプラスチック感があり、前面にカメラとLEDが搭載されているため、ガジェットらしさが漂う見栄えとなっています。
カメラが搭載されていること自体は、見た目としてはそこまで気にしなくてもいいかと思います。
つくりとしてはRay-Ban Metaスマートグラスと同等で、私もたびたび使用しているのですが、ヒンジ部分に装飾のあるメガネも多く、遠目にはそこまで目立ちません。
カメラ撮影時(録画・使用時)にはLEDが光る仕様です。
光っていたら、わかる人はわかる、というような感じです。

大きなメリットとして、マグネットで着脱できる度付きのインサートレンズを採用しており、JUN GINZAなどでインサートレンズを別に発注する形となります。
また、裸眼の友人にレンズを外して試してもらうような使い方も、簡単にできます。

視界については、Rokidは左半分のレンズに後方の景色がうっすらと反射しやすいという特徴があります。
Even G2よりも反射が強く、少し気になります。インサートレンズ有無に限らず反射しているので、本体レンズが少し反射しやすいのかもしれません。

また、ディスプレイの表示エリアが中央に大きく、2つの枠が配置されているように見えます。
Even G2でもわかりやすいのですが、Rokidのほうが外から見ても四角い画面があることが分かりやすいです。
Rokid スマートAIグラス と Even G2、それぞれの最大の強みは?
ハード的な視点での、両者の最大の強みを考察していきましょう。
Rokidの強みは「カメラ」と「スピーカー」
Rokid スマートAIグラスの最大のメリットは、カメラとスピーカー(マイク含む)が搭載されている点です。
カメラ
Rokid スマートAIグラスには、カメラが搭載されています。

画質としてはスマートフォンほど高画質、というわけではありませんが、スマホを取り出さずにハンズフリーで写真や動画を撮影できるのは非常に大きいです。
撮りたい!と思った瞬間に、ラグなく撮影できます。

さらに、AIを使って目の前の物体を認識させて解説することも可能です。
また、例えば海外旅行の際には、読めない外国語の看板を翻訳させたりすることができます。
スピーカーも搭載
Rokid スマートAIグラスは、スピーカーも搭載しています。
スマホを取り出さずにハンズフリー通話をしたり、radikoやポッドキャストなどの音声を歩きながら楽しんだりできます。
これは、ディスプレイは搭載されていませんがオーディオグラスのHUAWEI Eyewear 2や、Ray-Ban Metaスマートグラスも同じです。
スピーカーが搭載されている、ということだけ考えるのであれば、スピーカーは必須の機能ではないかな、とも思います。どこでもAIと音声会話できるわけでもなく、利用シーンは限られます。
ただし、Rokid スマートAIグラスの大きなメリットは、カメラとスピーカーが両方搭載されている、ということです。
めがねが目の代わりに物体を認識し、その認識した物体をもとにAIが考察・会話を展開してくれます。
AIを使った思考が楽に、カンタンにできるという点は、非常に素晴らしいです。
また、視覚に障がいのある方にとっては、目の代わりになってくれるのは非常にありがたいことだと思います。
Even G2はスピーカーレスで、グラスのバッテリー消費は少ない
Even G2にはカメラもスピーカーも搭載されていません。
しかし、スピーカーがないため公共の場で突然通知音や音声が鳴ることはなく、外出先などのミュート環境での運用に最適という利点はあります。
(RokidスマートAIグラスも、スピーカー音声をミュートにはできます)
また、スマートグラス単体のバッテリー持ちの面では、Even G2が圧倒的に優秀です。
1日中通知を受け取ったり、後述の会話サポート・翻訳を使っても、バッテリーは50%程度しか減らず、約2日弱は持続します。
グラス単体のバッテリー持ちはいいのですが、スマホ側で処理を行っているためか、Even G2の利用状況によってはスマホのバッテリーが消費しやすくなっている印象があります。
一方Rokidは、グラス側で通信や機能処理を多くおこなっていることもあるのか、朝9時にフル充電の状態から使うと夕方16時には電池が切れてしまうほど、バッテリー消費が激しいです。
AI機能・ソフトウェアの使い勝手の違いは?
続いては、Rokid スマートAIグラスと、Even G2の、ソフトウェア・AI周りの違いを見ていきましょう。
実際の画面の動作などは、動画でもご紹介しています▼
会話・会議の記録に便利な、Even G2の「会話サポート」
まずは、会話や会議を記録する、という点での比較です。

Even G2には「会話サポート」という非常に強力な機能があります。
これはマイクで拾った音声をリアルタイムで文字起こしし、グラス上にキャプションとして表示してくれる機能です。さらに、わからなさそうな専門用語や質問などもポップアップで表示されるので、取材や会議などで手放せないほど重宝します。
ただし、Even G2の会話サポートでは、録音自体はされないので、録音したい場合にはPlaud NotePin Sなどの録音デバイスを別途持ち歩く必要があります。

一方、Rokidは「会議メモ」として音声を録音・要約する機能はありますが、リアルタイムの文字起こしには対応していません。
両方に搭載されている「翻訳」機能
続いては、翻訳機能です。
マイクを通じて、外国語を日本語に翻訳しグラス内のディスプレイ上に表示してくれる機能があります。

両者ともに、外国語と日本語を両方出すことも、日本語だけ表示することも可能ですが、この表示切替はEven G2はグラス・リングをタッチして切替、Rokidはスマホアプリ上での切替となります。

翻訳の表示に関しては、Even G2は多少のラグがあるものの、文章をしっかり解釈してから表示するため精度が非常に高く読みやすいです。
Rokidの翻訳機能はリアルタイム性を重視しているのか表示は非常に速いのですが、翻訳文が目まぐるしく変化するため少し読みにくい傾向があります。
非常に強いナビゲーション機能、Googleマップで見やすいRokid
道案内機能については、Rokidの圧勝です。
RokidはGoogleマップを採用しており、大きな表示エリアで細かい道まで正確に案内してくれます。


ただし、Googleマップアプリから直接Rokid上で案内開始できるわけではなく、Hi Rokidアプリ内でGoogleアカウントにログインされていない状態のため、もう一度検索してから表示させる必要があります。
この点、スマホアプリ内での連携ができるようになれば、より便利ですね。


Rokidにはカメラがついているので、行きたい場所をスマホ画面で表示して、Rokid AIに「写真を撮って、この場所までナビして」と指示すれば簡単にナビを開始することができます。

それに対して、Even G2は、OpenStreetMapを利用していると思われますが表示が簡略的で、Even G2アプリのナビ画面をスマホ上に表示しないと、細かい道までグラス上で表示してくれません。
また、方角が斜めにずれて表示されるなどの難点があります。
操作性・拡張性とアプリの使いやすさ
最後に、操作性・拡張性とアプリの使いやすさをまとめます。
Even G2
Even G2では、耳の後ろに位置するグラスのタッチセンサーに加え、専用のスマートリングで操作が可能です。
グラスのタッチセンサーは非常に感度がよく、スムーズにコントロールできます。一方、リングは接続が途切れやすい印象です。

また、スマホとの接続が不安定な印象で、その結果グラス内で操作が完結せず、スマホアプリの操作も必要になります。
また、通知設定はアプリごとに一つずつオンにする必要があるなど、少し面倒です。

拡張性については、「Even Hub」という有志が作ったアプリストアのような拡張機能を気軽にインストールできるのは非常に便利です。私もいろいろな拡張機能を試しています。

また、「ターミナルモード」を使えば、Claude CodeやCodexといったAIツールと連携して利用することも可能です。
AI時代の新しいスマートグラスの使い方といえそうです。
Rokid スマートAIグラス
写真・動画・録音は右テンプル上面の物理ボタンで、その他の操作はタッチセンサーで操作しますが、タッチセンサーの感度があまり良くない印象ではありますが、アップデートで少し改善したような気もします。

スマホアプリ側では一括して通知設定ができるなど、アプリ全体の使い勝手はRokidの方が使いやすい印象を受けています。
Rokid スマートAIグラスと、Even G2、あなたはどちらを選ぶ?
今回は、AIスマートグラスを横断比較して、様々比較してみました。

どちらのデバイスも出始めの製品ならではの粗さはありますが、アップデートを通じて日々進化しており、非常に未来を感じさせるスマートグラスです。
- Even G2をおすすめする人 おしゃれなデザインで1日中かけっぱなしにしたい方や、「会話サポート」での高精度な文字起こし・翻訳機能を仕事や日常でフル活用したい方に最適です。
- Rokidをおすすめする人 カメラを活用した物体認識やハンズフリー撮影、スピーカーでの音声案内など、ガジェットとしての多彩な機能や拡張性を楽しみたい方、精度の高いナビゲーションを求める方に強くおすすめします。
将来的にはスマートウォッチとの連携やAndroid XRとの融合など、さらなる進化が期待される分野です。ご自身の利用シーンに合った最適な1台を選んで、次世代の「スマートAIグラス」をぜひ体験してみてください。

