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クアデルノの電子ペーパーがカラーに進化!「印刷」もできるデジタルペーパー「QUADERNO A5(Gen.3C)」を開封レビュー!

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こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。

富士通FCCL製のクアデルノが、ついにカラーに進化しました!
カラー版の「 QUADERNO A4/A5 (Gen.3C) 」が、2024年11月22日より発売しています。

モノクロ版のクアデルノ第2世代が発売されて3年4か月の間、精力的に機能アップデートが行われ、多数の機能拡充が行われています。
そして、今回のクアデルノ(Gen.3)では、ついに待望のカラー版に進化しました!

実際の使い心地はどうでしょうか?
他社のカラー電子ペーパーと異なり「印刷」できるなど、PCとの連携が非常に便利で、ビジネス用途にも非常に便利です!

今回はクアデルノ(Gen.3)をレビューしていきましょう。

目次

QUADERNO A5(Gen.3C)を開封!

QUADERNO A5(Gen.3C)は、2024年11月22日に発売されました!
今回も結構人気で、発表日(11/19)直後は納期が1か月など伸びているショップも見受けられました。私は発売日に到着していました!

クアデルノ(Gen.3C) 本体を見てみよう

クアデルノの第3世代(カラー版)も、引き続きA4・A5の2つの大きさが用意されています。
今回私はA5版を購入しました。

A5版は、画面部分はA5サイズで、クアデルノ本体の大きさとしてはB5程度の大きさとなっています。
第2世代と大きさは同じです。

端末上面に、電源ボタンとUSB Type-C(USB2.0)ポート、リセットボタン、ストラップホールがついています。

画面側の上側に、メニューボタンとNFCポートがあります。
画面ロックする際に、NFCやSuicaなどのFeliCaでロック解除することも可能です。セキュリティが担保されます。

クアデルノのケースは、着脱可能な両面テープで装着できるケースが別売りされています。

QUADERNO PC Appで連携して使おう!

クアデルノの初期設定の際に、QUADERNO PC Appとのセットアップについてもガイダンスが出てきます。
PCをお持ちの方は、ぜひQUADERNO PC Appも設定して使ってみましょう。

PCとクアデルノの接続は、USBのほかWi-Fi・Bluetoothでも通信可能です。
特に、同一Wi-Fi上に接続しておけば、まるで1台のPCのようにデータのやり取りが簡単にできるので、非常に便利です。
また、後述のように、リアルタイムでクアデルノの画面をミラーリングできる「スクリーンキャプチャー」や、クアデルノへ「印刷」できる機能も利用可能です。

スクリーンキャプチャー機能。全画面でのリアルタイム表示や、画像として保存することも可能

また、スマホ向けのモバイルアプリもありますので、スマホとも連携して使うこともできます。

ついにカラーに進化!QUADERNO A5(Gen.3C)の画面・機能をチェック!

それでは、続いてQUADERNO A5(Gen.3C)本体の操作感・書き心地をチェックしましょう。

カラーに進化したクアデルノ、色の表示は?

カラーに進化したクアデルノ(Gen.3C)の色の表示を確認してみましょう。

QUADERNO A5(Gen.3C)で色相環を表示

QUADERNO A5(Gen.3C)で色相環を表示すると、上記のようになります。
黄色や赤がくすみがちではありますが、忠実な色合いというよりは動作を優先したKaleido 3っぽい色合いに感じます。

階調は、モノクロは16階調グレースケール227dpi(A4版は207dpi)、カラーは4096色カラー 113dpi(A4版は103dpi)となっています。

カラー写真付きPDFファイルでの色合い(右上が実際の色合いです)

実際に、カラー画像付きPDFファイルを表示させると、このような感じ。
カラー表現自体は実際のカラーとは多少異なるものの、今までモノクロだったところからはだいぶ情報を多く受け取れます。
例えば会議の際にカラー文書のたたき台にメモ・校閲を入れるなどの用途では非常に使えそう。

また、Bluetooth(BLE)でのフットペダルにも対応しているので、楽譜でカラーでチェックを書き込むなどの用途もしやすいと思います。

先ほどの文書に「MATTUです!」と書き込んだ様子。PCでもリアルタイムで書き込みを同期可能

PCの「QUADERNO PC App」でパソコンと同期しておけば、スクリーンキャプチャー機能でクアデルノに表示している画面を同期できます。
PCとクアデルノを同じWi-Fiで接続しておけば、上記のようにワイヤレスで表示することも可能です。
書き込んだデータもリアルタイムで映せるので、会議の際にも非常に便利です。

カラーでメモできる幸せ!表現の幅が格段に広がる!

クアデルノ(Gen.3C)のペンは、黒・赤・黄・緑・青・水色・ピンク・白の8色を選択できます。
通常のペンだけでなく、マーカー・万年筆・カリグラフィーを選ぶことも可能です(マーカー・ハイライトはこのメニューに出ていますが、万年筆・カリグラフィーは今回から「ペン」ボタンをタップして選択する形になっています)。

ペンの種類の表示方法

同様に、ペンの太さも5種類から選べるのは先代と同様ですが、最上位の表示は3種類までとなっています。
タップすると、細かく5種類から選択ができます。

ペンの太さにも違いが

確かに、ペンの色・種類・太さは、よく使うものは非常に限られているので、これぐらいの表示でもわかりやすいかなと思います。

スタイラスペン自体は充電不要で、ペン先・サイドボタン・テールスイッチが搭載されています。
初期状態では、サイドボタンやテールスイッチは消しゴムに割り当てられていますが、設定画面から他のメニューに変更することも可能です。
(別売りのラミースタイラスペンは、テールスイッチ機能は搭載されていません)

クアデルノのカラー版(Gen.3C)とモノクロ版(Gen.2)の違いは?

クアデルノのカラー版(Gen.3C)とモノクロ版(Gen.2)を両方使ってみて、違いを考えてみます。

レビュー動画でも詳しくご紹介しています(画像をクリックで、新しいタブで動画を開きます)

最も大きな違いは、やはり画面がカラーか、モノクロか、というところです。
Gen.2のモノクロ版のほうが、下地がより白に近く、白と黒のコントラストがはっきりしていて美しい、目に優しい印象があります。
今回のGen.3Cカラー版は、下地が濃いため、明るい場所ではわかりやすいのですが、暗い場所で使うと、例えば青と緑など、色の違いが気付きにくい可能性はありそうです。

カラー版の画面については慣れだと思いますが、他社のカラー電子ペーパーでも同様の下地の暗さのため、仕方がない面はあります。
ただし、クアデルノはコンセプトとして「紙」を追求しているため、バックライトをあえて搭載していません。
今回のカラー版は、さすがにバックライトはあったほうがよかったのかなぁ、とも思います。
このあたりは、様々なシーンで使ってみないとわからないところではありますが……。

とはいっても、カラー最高!

とはいえ、いままでモノクロでずっと使い続けてきたクアデルノが、カラーで使えるようになったのは非常に大きいです。

これだけで、表現の幅・使い勝手は非常に向上していると思います。

もちろん、従来同様に同じファイルを2つ並べて表示したり、違うファイルを表示したり、拡張・16ペイン表示、既存PDFのサイドノート作成、暗記モードも可能です。
特に、同じファイルを2つ表示することで、別のページ同士を突き合わせる、というような運用も可能です。

クアデルノの最大の特徴は、文字通り「印刷」ができること!

クアデルノの最大の特徴は、文字通り「印刷」ができることです。

例えば、Wordで適当に上記のような文書を作ってみました。
これを「印刷」してみます。

QUADERNO PC AppでペアリングしているPCでは、印刷メニューのプリンターに「Print to QUADERNO」というプリンターが表示されています。
これを選択して、「印刷」を押すだけです。

印刷文書の分量にもよりますが、上記の文書の場合は8秒程度でクアデルノへの「印刷」が完了しました。
ちゃんとカラーで表示されています!

文書などの、カラーの忠実度をそんなに必要としないファイルなどでは、このようなカラー表示でもかなり見やすいです。
また、iPadやPC・スマホなどのディスプレイに比べ電子ペーパーは目に優しく、紙のような心地で使えるため、校閲・チェックなどの用途にも使いやすいのが特徴的です。

「印刷」したデータは、「Received」フォルダ内に保存されている

印刷したデータは、「Received」フォルダ内に保存されています。
例えば、下記のように、「Gen.3Cと書き足してほしい!」と校閲したとします。

このクアデルノは、母艦PCと同じWi-Fiに接続しているので、QUADERNO PC Appから、そのまま先ほどのファイルを選択すれば、ファイルを表示してくれます。

このファイルを表示してみると、「Gen.3C」を書き足したPDFが表示されます。

この書き足した手書きデータは描画として保存されていますので、手書きデータのみ選択して消すこともできます。
PCとクアデルノ上を非常にシームレスにやり取りできるため、特にビジネス用途ではかなり便利に運用できます。

カラーに進化したクアデルノ第3世代、使い勝手よく機能性を追求!

クアデルノ(Gen.3C)は、最大のポイントはやはりカラーへの進化です。
モノクロ表示かカラー表示かで、表現の幅は格段に増えたと思います。
カラー自体は電子ペーパーのため、色に忠実さを要するスケッチなどの機能には向きませんが、ビジネス用途や音楽・楽譜管理など、文書管理にはかなり最適だと思います。

また、クアデルノGen.3Cの使える機能はモノクロ版Gen.2と同等です。
Gen.2も2021年7月の登場以来、3年4か月の間アップデートを重ねてきました!
そのアップデート後の機能と同等の機能がクアデルノ(Gen.3C)にも搭載しているため、既存ユーザーも移行しやすいです。
以前からのアップデートを考えても、今後もさらなる機能追加が図られそうで、それも非常に楽しみです。

様々な機能が盛り込まれていますが、個人的にはPCからの「印刷」が可能、など、PCとのデータのやり取り・連携が非常にしやすいのは特筆すべきだと思います。
特に、クアデルノをビジネス・勉強・ダイアリーなど日常の用途でも使っている方は多いと思いますが、スマホだけでなくPCともちゃんと連携ができると、非常に使いやすいと感じています。
これは他社のカラー電子ペーパー端末ではなかなか感じられないところです。

ぜひ、カラーに対応したクアデルノも使ってみてくださいね!

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