こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Google Pixel 9 Proは、6.3インチの小型高性能スマートフォンです。
手のひらに収まる小型なスマホですが、カメラは5倍望遠レンズを含む3眼構成で、小型ながら幅広い倍率でカメラ撮影が可能です。
PixelならではのAI機能も充実!
「かこって検索」やGeminiだけでなく、ボイスレコーダーによる精度高い音声文字起こしや動画視聴中のリアルタイム翻訳機能。
また、新機能の「一緒に写る」など様々な機能を使えます。
実際の使い心地はどうか?発売日の2024年9月4日から、2か月弱使ってきました。
使用中にiPhone 16 Proの発売もはさみましたので、iPhoneとの使い心地も含めて比較していきたいと思います。
Pixel 9 Proを使って感じた、Google Pixelの魅力!
Pixel 9 Proを使って感じた魅力をまとめていきます。
Pixel 9 Proのサイズ感とバランス、完璧
Androidの「カメラスマホ」は、特に大型が好まれる傾向にあり、各社とも6.7~6.8インチ程度の大画面モデルが発売される傾向にあります。
Google Pixelでも、Pixel 8シリーズまでは望遠レンズ搭載のPixel 8 Proは大きな6.8インチサイズで、私も毎年Pixel 6 Pro・Pixel 7 Pro・Pixel 8 Proと購入してきましたが、横幅が76.5mmと大きいです。
さらにPixel純正ケースがぶ厚めに作られていて、さらに厚さを感じます。
Pixel 9 Proは、カメラにこだわりがある人にとっても非常にうれしい6.3インチです。
「小型」といっても6.3インチなので、小さいわけではない気がしますが、「大型フラッグシップ級よりは小さめサイズ」という意味では小型です。
片手持ちしやすい絶妙なサイズで、サイズ感は完璧。
大型6.7インチのPixel 9 Pro XLと、カメラ構成・スペック等は(画面サイズ・バッテリーを除いて)全く同じ。
大きなサイズのPixelを小型にしたモデルというのは、非常にありがたい存在です。
Pixel 9 Proの外観をiPhone 16 Proと比べると?
iPhone 16 ProとPixel 9 Proでもサイズ感を比べてみます。
iPhone 16 Proも今回6.3インチと、今までのProの6.1インチと比べると大きくなっています。
iPhone 16 ProよりもPixel 9 Proのほうが、少しだけ縦が長いです。
一方、横幅はほぼ同じ。使う上でのサイズ感は一緒です。
カメラの仕様も、望遠レンズは光学5倍ズームという点も同じため、同じサイズ感で同じように利用できるのはうれしい点です。
小さめでポケットへのおさまりもよく、片手操作も楽にできるPixel 9 Proは非常に機動性の良いスマホだと感じます。
Pixel 9 Proの重さも199gと、iPhone 16 Proと同じ重さにそろっています。
小型でも望遠に強いカメラ、使い心地は?写真作例
Pixel 9 Proのカメラの作例をいくつかご紹介します。
2024年発売 主要ハイエンドのカメラ仕様を比較
2024年に日本国内で発売されている主要フラッグシップスマホのカメラ仕様を並べると、以下の通りです
機種 | 広角(1倍) | 超広角 | 望遠 |
---|---|---|---|
Pixel 9 Pro Pixel 9 Pro XL | 50MP, 1/1.31型, f/1.68 | 12mm 48MP, 1/2.55型, f/1.7 | 5倍, 48MP, 1/2,55型, f/2.8 |
iPhone 16 Pro iPhone 16 Pro Max | 48MP, f/1.78 | 13mm 48MP, f/2.2 | 5倍, 12MP, f/2.8 |
Galaxy S24 Ultra | 200MP, 1/1.3型, f/1.7 | 13mm 12MP, 1/2.55型, f/2.2 | 3倍 10MP,1/3.52型, f/2.0 5倍 50MP,1/2.51型, f/3.4 |
Xperia 1 VI | 48MP, 1/1.35型, f/1.9 | 16mm 12MP, f/2.2 | 3.5倍-7.1倍(85-170mm) 12MP, f/2.3-2.5 |
Xiaomi 14 Ultra | 50MP, 1型, f/1.63~4(無段階可変絞り) | 12mm 50MP, 1/2.51型, f/1.8 | 3.2倍 50MP, 1/2.51型, f/1.8 5倍 50MP, 1/2.51型, f/2.5 |
AQUOS R9 pro | 50.3MP, 1/0.98型, f/1.8 | 13mm 50.3MP, f/2.6 | 65mm(2.8倍) 50.3MP, 1/1.56型, f/2.6 |
iPhone 16 Proはセンサーサイズは非公表ではありますが、望遠では12MPが搭載されています。
Pixel 9 Proは48MPと、少し優位になっています。
今回の作例では、Pixel 9 ProとiPhone 16 Proを中心に比較していきます。
昼間・望遠性能の比較
色のテイストは異なり、Pixel 9 Proのほうが空の色も青い印象です。迫力を感じます。
両者とも5倍ズームレンズを採用していますが、10倍以上ではiPhone 16 Proのほうが粗さを感じます。望遠性能はPixel 9 Proのほうがよさそうです。
Pixel 9 Proのほうが鮮やかに撮れる一方、少し暗めに映ることが多い気がします。
iPhone 16 Proのほうが明るく、ただし少し薄く撮れる傾向にありそうです。
室内
室内でも同様で、Pixel 9 Proは少し暗めに撮れやすい印象です。
一方、間接照明でライトアップしていると、Pixel 9 Proも明るめに撮れます。
手前側の花の造形も、Pixel 9 Proは全体的に明るいですが、iPhone 16 Proは少し暗めです。
夜景
Pixel 9 Proのほうが、夜空とイルミネーションのコントラストがしっかり出ているように感じます。
色の傾向は昼間と似ていますよね。2倍なので夜景には少し酷ですが、Pixel 9 Proのほうがはっきり感が出ています。
望遠レンズ同士での、夕暮れ時の比較です。
Pixel 9 Proのほうが、精細さは優っているように感じます。
ライトアップのムーディーな感じなど、Pixel 9 Proのほうがきれいに映っているのがわかります。
iPhone 16 Proは、良くも悪くも現実感が出てしまっています(とくにカーテンのライトのキラキラのところ)。
食事
Pixel 9 Proは、今までのPixelの食事シーンでの青さが少しだけ緩和された感じもします。ただ、少し暗め。
iPhone 16 Proは、明るいですが寒色によっている印象です。
両機種とも、マクロモードは切って撮影していますが、iPhone 16 Proのほうが手前側がぼけずに全体的にはっきり撮れています。
かといって、奥(向かいの席の皿)はしっかりぼけていて、なかなか絶妙です。
フォトのAI機能も充実!動画ブーストで、動画も解像度が上がる!?
フォトでのAI機能は、「一緒に写る」「ベストテイク」や、ピンボケの補正、ズーム画質を向上する機能もあります。
AIでいろいろ編集ができるのも特徴的です。
iPhone 16 Proでも、編集はできるようになってきていますが、Pixel 9 Proのほうが画像編集・動画編集での幅が広い印象です。
「動画ブースト」では、動画ブーストを「ON」にして録画をする必要があります。
動画ブーストをONにして録画し、それがGoogleフォトにアップロードされると自動的に処理されます。
遠くの方で上がっている花火を動画ブーストで撮ってみました。
このようにかなりクリアに修正してくれます。
動画ブーストの場合、予め「動画ブースト」を選んでおかないといけないのは、少し面倒です。
(そんな余裕がない場合も多いので…)
レコーダーの音声文字起こし、翻訳、かこって検索まで!使えるAI機能が多く、便利!
Google Pixel 9 Proには、Google Tensor G4というチップが搭載され、AI機能も充実しています。
Google PixelスマートフォンはGoogleの手掛けるAI機能を多く利用することができます。
Google純正のレコーダーアプリは、Pixelシリーズのみ利用できます。
スマホ単体で、ネットワークに接続しなくても、録音しながらリアルタイム文字起こしができるのは、Pixelのレコーダーアプリの大きな特徴です。
日本語でもかなり精度がよく、あとから会議や発表会などを振り返る際にも便利。
なお、他社スマホとは異なり、レコーダーアプリで録音したデータのみを文字起こしできる点(インポート不可)、要約や話者識別は日本語では執筆時点でできない点にはご注意ください。
また、YouTubeやSNSなどの動画視聴時に流れる音声を、自動的に文字起こししてくれる機能も搭載しています。
外国語を日本語に翻訳して文字起こししてくれる機能は、Google Pixelシリーズのみが対応している機能です。
国境を越えて様々な動画を気軽に見に行けるのは、非常にありがたい機能です。
また、「かこって検索」にも当然対応しています。
Pixel・Galaxy・Xiaomi 14Tシリーズの各スマートフォンで利用可能ですが、目の前にある気になるものを調べたり、画像内のテキストを文字認識したり、QRコードなども読み取ってくれるのでかなり便利です。
Pixel 9 Proのスペックと動作、気になること
Pixel 9 Proのスペックと動作、気になることをまとめてみます。
Pixel 9シリーズのスペックの違い
Pixel 9シリーズのスペックの違いをまとめると、以下の通りです。
項目 | Pixel 9 | Pixel 9 Pro | Pixel 9 Pro XL | Pixel 9 Pro Fold |
---|---|---|---|---|
画面 | 6.3インチ Actua Display 2424×1080 1800nits | 6.3インチ Super Actuia Display 2850×1280 2000nits | 6.8インチ Super Actua Display 2992×1344 2000nits | (カバー)6.3インチ Actua Display 2424×1080(20:9) 1800nits (メイン)8インチ 2152×2076 1800nits |
大きさ | 152.8x72x8.5mm | 152.8x72x8.5mm | 162.8×76.6×8.5mm | (開)155.2×150.2×5.1mm (閉)155.2×77.1×10.5mm |
重さ | 198g | 199g | 221g | 257g |
OS | Android 14(7年間アップデート保証) | |||
CPU | Google Tensor G4 | |||
RAM | 12GB | 16GB | 16GB | 16GB |
ROM | 128GB/256GB | 128GB/256GB/512GB | 128GB/256GB/512GB | 256GB/512GB |
カメラ | 広角 50MP 超広角 48MP | 広角 50MP 超広角 48MP 望遠 48MP(5倍) | 広角 50MP 超広角 48MP 望遠 48MP(5倍) | 広角48MP 超広角 10.5MP 望遠 10.8MP(5倍) |
フロントカメラ | 10.5MP | 42MP | 42MP | 10MP/10MP |
バッテリー容量 | 4700mAh 27W急速充電 15W急速ワイヤレス充電 | 4700mAh 27W急速充電 21W急速ワイヤレス充電 | 5060mAh 37W急速充電 23W急速ワイヤレス充電 | 4650mAh 21W急速充電 ワイヤレス充電 |
Pixel 9 ProとPixel 9はサイズが全く同じで、望遠カメラの有無、フロントカメラの画素数の違い、ワイヤレス充電の速度が異なります。
Pixel 9 Pro XLとPixel 9 Proは、サイズとバッテリー容量・充電の仕様が異なりますが、それ以外は同じです。
Pixel 9 Pro、動作は快適?
Pixel 9 Proの動作は快適でしょうか?ベンチマークを測定してみます。
Antutuのベンチマークでは、112万点程度と、同じ価格帯のスマホと比べると少し小さめです。
使っている分には非常に快適ではありますが、ゲームをすると少し相性のためかもたつく場面もあるためゲーム用途の方はご注意ください。
通話録音には対応せず
各社スマートフォンに載っていて地味に便利な「通話録音」ですが、Pixel 9 Proでは対応していません。
海外では通話を要約してくれる「Call Note」などの機能も発表されましたが、日本のGoogle Pixel公式サイトには掲載されず。
日本国内では通話の録音はできないため、日本では使えません。
PITAKAよりMagSafe対応ケースが発売されているため、PLAUD NOTEを使えば通話録音が可能です。
(自動通話録音はできず、録音したいタイミングでボタンを押して録音します)
iPhoneは通話録音についに対応したので(録音開始前にアナウンスは流れてしまいますが)、Pixelでも使えたらいいなぁと思います。
Pixel 9 Proの魅力は、小型サイズとカメラのバランス、多彩なAI
Pixel 9 Proの魅力は、小型サイズとカメラのバランスが非常にマッチしていると思います。
多くのシーンではiPhoneより満足度が高いことが多く、一部暗くなりがちな場面もありますが輝度等調節すれば改善します。
また、小型サイズで望遠カメラも搭載し、Pixel 9 Pro XLと全く同じカメラ仕様を搭載してくれたのは非常にうれしいですね。
そして、Pixel独自の多彩なAIが充実しているのも魅力的です。
レコーダーアプリの文字起こしはオンデバイスAI搭載スマホの中では最も精度が高く、動画視聴時にも翻訳も含めて文字起こししてくれるなど、非常に便利に使えます。
最近のスマホは大きすぎる!だけど、カメラはこだわって使いたい!
というあなたは、Pixel 9 Proを使ってみてください!
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