こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
画面が折り曲げられるデバイスといえば、当サイトでもGalaxy Z Foldシリーズを中心にレビューをしています。
Galaxy Z Foldシリーズを使っていて思うのが、「やっぱり画面折りたたみ型のPCを使いたい!」ということ。
出先でも大画面で使いたいときもあれば、新幹線や飛行機など移動中はコンパクトに使いたい…などと、シーンに合わせて形態を変えながら便利にPCを使いたい、という欲望がふつふつとわいてきます。
そんな中登場した新機種は、ThinkPad 30周年に合わせて発表された「ThinkPad X1 Fold 16.3型(第12世代Intel Core)」です。
実は第1世代で発売されたThinkPad X1 Foldもお借りしてレビューさせていただいたこともあるのですが、形状は先進的と思いつつスペックの低さが妙に気になっていました。
今回第2世代となったThinkPad X1 Fold 16.3型(第12世代Intel Core)は、初代の弱点がかなり改善されていて非常に期待が高まります。
ThinkPad X1 Fold(第12世代Intel Core)が欲しくなりすぎている理由を解説していきます。
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ThinkPad X1 Fold 16.3型(第12世代Intel Core)の魅力
ThinkPad X1 Fold(第12世代Intel Core)が、ついに発売開始されています。
この発表で感じたThinkPad X1 Foldの魅力をご紹介していきます。
開いたら16.3インチ、コンパクトで使っても12インチで!持ち運びも便利
ThinkPad X1 Foldは、2020年10月13日に初代モデルが発売されています。
初代モデルは13.3インチモデルとなっていましたが、今回発売のモデルは16.3インチと非常に大きくなっています。
初代の13.3インチというディスプレイはノートPCの大きさとしては普通サイズで、大きめサイズでも15.6インチほどなのが一般的です。
それを超える16.3インチというのは、なかなかの大きさですよね!
ベゼルも初代に比べだいぶ狭く、また厚さも薄くなっています。ファンレスなのもうれしいところ。
ディスプレイはシャープ製。
折りたたんでクラムシェルっぽく使う場合は、12インチサイズとして使うことができます。
開いたときと閉じたときで比較すると、以下の通り。
サイズ比較 | ThinkPad X1 Fold 16.3型 | 参考寸法 |
---|---|---|
開いたとき | 276.2×345.7×8.6mm (キーボード・スタンド別) 1.27kg(キーボードは0.63kg) | MacBook Pro 16インチ(2021) 248.1×355.7×16.8mm, 2.1kg |
閉じたとき | 176.4×276.2×17.4mm (キーボード・スタンド別) | iPad Pro 11インチ 178.5×247.6×5.9mm iPad Pro 11インチ Magic Keyboard装着時 192x248x15mm |
キーボード・スタンドは別ですので単純には比較できないですが、ThinkPad X1 Fold 16.3型を閉じたときではだいたいiPad Pro 11インチと同程度の大きさ(たたんでいるので幅はだいぶ違いますが)。
開いた時では、MacBook Pro 16インチなど16インチPCと同程度です。
もちろん体積としては変わらないですが、大きなカバンでなくても閉じて持ち歩けることはなかなかうれしい点でしょう。
CPUが大幅UP!快適動作は間違いなさそう
初代ThinkPad X1 Foldの一番の問題点は、動作のモッサリ感でした。
動画でもレビューをしているのですが、CPUが貧弱なことから画面遷移がいちいちもたつき、結構ストレスな印象がありました。
今回のThinkPad X1 Fold 16.3型のCPUは、以下の4つからの選択となります。
・Core i7-1260U
・Core i7-1250U★
・Core i5-1240U
・Core i5-1230U★
(2023/11/10現在は★の2つから選択となります)
ベイパーチャンバーを採用しファンレス設計になっています。
発表会などで動作している様子を見る限り、初代とは比べ物にならないほどサクサク動作されています。
初代のモッサリ感が致命的だと感じていたので、これが改善されたのは一番の注目ポイントかもしれません。
スタンド・キーボードも付属!トラックポイントが帰ってきた!
ThinkPad X1 Fold 16.3型にはスタンド・キーボードが付属します。
初代のスタンドは本体背面にくっついている形でしたが、今回は分かれて持ち運ぶ形となります。
スタンドが分かれているため、縦置きも横置きも柔軟にできるのが特徴。
キーボードをPC本体にマグネットでくっつけると接着部分は非表示になるので、普通に12インチPCとして利用もできますし、キーボードをデスクにおいて縦長のワイドディスプレイとして使うことも可能です。
そして、キーボードにはトラックポイントがついています。
初代ThinkPad X1 Fold 13.3型に付属されていたキーボードにはトラックポイントがついておらず、タッチパッド(またはタッチパネル)で操作する形になっています。
トラックポイントが帰ってきたのは、これは非常にうれしいですね!
キーボードには指紋センサーもついています(右Ctrlの隣)。
Windows Helloなども、マスクをしていてもより便利に使えるのはうれしいです。
個人的には、Lenovoオンラインストアで購入できるCTOモデルは日本語配列・US配列を選択できる点もうれしいです。
US配列を便利に使っているので、US配列を選べるのはThinkPadの魅力でもあります。
ペンでの書き込みも!広い画面に書き込める!
広い画面を見たら、手書きメモをしたい方も多いでしょう。
今回のThinkPad X1 Fold 16.3型も、先代に引き続きペンでの書き込みも可能です。
上の画像ではOneNoteでの描画をされていますが、iPadで人気のノートアプリ「GoodNotes」のWindows版もダウンロード・利用可能です。
手書きでも非常に便利に使えるようになりそう。
5G通信に対応!いつでも高速通信できる!
ThinkPad X1 Fold 16.3型は、5Gモデムの搭載を選択すれば、5Gを利用可能です。
ThinkPad X1 Fold 16.3型の対応バンドはまだ発表されていないですが、初代のThinkPad X1 Fold 13.3型での対応バンドは以下の通りです。
国内の主要バンドはほぼすべて対応しています。
ミリ波は非対応ではありますが、5G Sub-6やLTEの周波数帯を利用できます。
テザリングやWi-Fiルーターを介した接続は面倒に感じることも多く、個人的には5G対応は非常に大きいですね!
ThinkPad X1 Fold 16.3型(第2世代)のスペックまとめ
ThinkPad X1 Fold 16.3型(第12世代Intel Core)のスペックをまとめると以下の通りです。
※2023/11現在は直販モデルのみ発売されていますので、直販モデル4種類の差額をまとめています。
項目 | ThinkPad X1 Fold 16.3型(第12世代Intel Core) | 直販モデル カスタム・差額 |
---|---|---|
大きさ | 開いたとき 276.2×345.7×8.6mm 閉じたとき 176.4×276.2×17.4mm (キーボード・スタンド別) | 最小構成 575,905円 |
重さ | 1.27kg(キーボードは0.63kg) | |
OS | Windows 11 Pro/Home | ・Pro +8,800円 ・Home |
CPU | ・Core i7-1260U ・Core i7-1250U★ ・Core i5-1240U ・Core i5-1230U★ 2023/11現在は★から選択可能 グラフィックはCPU内蔵(Intel Iris Xeグラフィックス) | ・Core i7-1250U +34,100円 ・Core i5-1230U |
メモリ | 8GB/16GB/32GB | 16GBのみ |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB | ・1TB +52,800円 ・512GB |
ディスプレイ | 16.3インチ 2.5K OLED(有機ELディスプレイ) 2560×2024 4:3、マルチタッチ対応 | ペンも付属 |
インターフェース | USB 4(Thunderbolt4対応)x2、USB Type-C 3.2 Gen2 x1(Video-out対応) キーボードも充電用Type-Cx1付属 | |
オーディオなど | スピーカーx3、マイクx4、Dolby Voice、Dolby Atmos機能付き インカメラ 5MP | |
キーボード | CTOモデルでJIS/US配列選択可能、トラックポイント付属 指紋センサー搭載 | ・USキーボード +11,000円 ・JISキーボード |
WWAN | WWAN(5G/LTE)ありモデルを選択可能 | ・WWAN (5G) +44,000円※ ・Wi-Fiのみ ※現在はカスタマイズモデルでWWAN選択不可 |
バッテリー | 64Wh or 48Wh (駆動時間最大14.7時間) | 64Wh |
ThinkPad X1 Fold 16.3型(第2世代)の最大のデメリットは、やはり「価格が高い」こと
ThinkPad X1 Fold 16.3型の最大のデメリットは、やはり高価であることがあげられるでしょう。
最安モデルで57万5905円から、となっています。
初代のThinkPad X1 Foldも発売時の定価よりクーポンで少し安くなったりもしていましたが、それでも10%も安くなっていませんでした。
画面が折りたためるPCということで、やはり高くなってしまうことは仕方がないのですが、価格だけ納得できるかどうかが勝負になりそうです。
Galaxy Z foldシリーズを5世代使い、折りたたみデバイスの便利さは非常によくわかっています。
スマホとPC・タブレットでは使用感がまた変わるとは思うのですが、かなり興味をそそられますね。
まだ迷う日々が続きそうです……。
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