こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
富士通FCCL製のクアデルノが進化した、「QUADERNO A4/A5(第2世代)」が発売開始されています。
「QUADERNO A4/A5(第2世代)」は、主に本体がアップグレードされ、
・WACOM Feel IT Technology採用で、ペンは充電不要で高精度!書き心地がいい
・E Ink ディスプレイやCPU・メモリなども改善され、反応やレスポンスも改善!
と、かなり進化しているのがわかります。
クアデルノの強みは、本体だけではなく「PCとの連携」にあるといっていいでしょう。
BOOX、Supernoteなど、他社の電子ペーパー搭載端末では、主にスマホとアプリを通してやり取りはできますが、がっつりPCやクラウドとも連携できるのはクアデルノならではです。
(ほぼ兄弟のソニーDPT-RP1/CP1にも搭載されています…)
さらに、PCの連携機能の1つの目玉が「印刷機能」。
PCで編集したドキュメントファイルやブラウザなど、文字通り「印刷」してクアデルノに保存できます。
この機能は他社電子ペーパー搭載端末にはなく、本当に「紙」として利用できます。神。
ということで、今回は QUADERNO A4/A5(第2世代) の「PCとの連携」周りについて、詳しくレビューしていきます。
[2024/11/20更新] クアデルノのカラーモデル 「QUADERNO Gen. 3C」が11/22より発売となります。
待望のカラー版で、今回もA4/A5の2機種が用意されています!
PCとの連携が秀逸。ファイル同期と「印刷」機能を詳しくレビュー
それでは、 QUADERNO A4/A5(第2世代) のPC連携周りについて、レビューしていきます。
PCとの連携には「QUADERNO PC App」を使おう
クアデルノとPCの連携には「QUADERNO PC App」を使いましょう。
QUADERNO PC Appは、見た目こそ先代の「Digital Paper PC App」やソニーの「Digital Paper App」と同じですが、 QUADERNO A4/A5(第2世代) で使う場合には「QUADERNO PC App」を使う必要があります。
特に、富士通のwebサイトでは両方公開されていますが、「QUADERNO PC App」を使うようにしてください。
クアデルノは、本体で作成したノートも文書も、すべてpdfで保存
2024/2/6のソフトウェアアップデートより、USB有線接続でPCと接続すると、QUADERNO PC Appを使わずにWindowsのファイルエクスプローラーのみでドラッグ&ドロップでのデータの出し入れが可能になりました!
まず、クアデルノが長けているポイントの一つは、本体で作成したノートもすべてpdfファイルで保存されます。
他社電子ペーパー搭載端末の多くは、本体内で作ったノートは別拡張子で保存されており、pdfで共有する際には一度「エクスポート」の操作をする必要があります。
他社はGoogle Playに対応しているものも多いため、アプリを入れればクラウドと同期できますが、ノートは別拡張子のため自動同期してもあまり意味がない(PCでは開けない)のです。
一方、クアデルノは、ノートもすべてpdfで保存されます。
これはファイル同期する際に非常に重要なことで、自動的に生成されているノートも、PCなどと自動同期できます。
クラウド同期後に、「QUADERNO PC App」をインストールしていないPCでも閲覧ができるのは非常に大きいです。
PCとクアデルノを「フォルダ自動同期」しよう。OneDriveなどクラウドフォルダを選択すれば、クラウド自動同期も可能
QUADERNO A4/A5(第2世代) はUSB Type-Cに対応しており、USB接続で同期することも、Wi-Fiでワイヤレス接続することも可能です。
(Wi-Fiはバッテリー消費が速くなるのでご注意を)
「QUADERNO PC App」上には、本体内に保存されているpdfファイルが一覧表示されています。
ダブルクリックで開くこともできますし、フォルダ分けなど整理することも可能。
クアデルノ端末内にすぐにデータを入れたい場合は、QUADERNO PC App内にドラッグアンドドロップすればOKです。
Windows標準のエクスプローラーとおなじ使い方が可能。
フォルダの自動同期
また、フォルダごとに自動同期することも可能です。
同期したいフォルダを右クリックし、「同期先フォルダを設定する」をタップします。
PC上の同期したいフォルダを選択すればOKです。
OneDriveやGoogle Driveなど、PC上のクラウドフォルダを選択すれば、クラウドと同期できることになります。
会社など、セキュリティの関係でクラウド同期ができない場合も、PCとクアデルノの間のみに閉じて同期できます。
同期先フォルダの設定のみで、クラウド同期か通常のPCとのフォルダ同期かを選択できるのは、非常に大きいと思います。
自動同期間隔の設定
フォルダの自動同期の間隔も設定できます。
10分、30分、60分、90分から選択可能。
QUADERNO PC Appを起動しておく必要があります。
また、この設定画面では、ノートのテンプレートを自分で作成して追加したり、端末のWi-Fiを設定したりすることも可能です。
もう一つの目玉、「印刷」機能。クアデルノが文字通り「紙」になる
作成したドキュメントファイルやブラウザなど、印刷して確認しておきたいと思う場面も多いでしょう。
その場合は、「印刷」することも可能です。
印刷画面で、プリンターの選択を「Print to QUADERNO」にするだけ。
PCとクアデルノが接続さえしていれば、自動的にクアデルノに印刷したpdfファイルが表示されます。
実際に下の動画でデモをしています(再生ボタンで印刷機能の解説から再生されます)。
印刷したpdfファイルに書き込むこともできるので、校正などチェックする際に非常に便利です。
他社電子ペーパーにはこの機能がなく、一度pdfで出力した後にフォルダに突っ込むという動作が必要。結構面倒なのです。
クアデルノは印刷ボタンをポチ、だけでOKなので、非常に便利。
スクリーンキャプチャーで、会議中のメモをプロジェクターなどに(ほぼ)リアルタイム表示
QUADERNO PC Appでは、「スクリーンキャプチャー」という機能も搭載されています。
これは、PC画面上にクアデルノの画面を表示してくれるもの。
QUADERNO PC App右上の「スクリーンキャプチャー」を押して開きます。
画面が全部表示され、赤ペンはちゃんと赤く表示してくれます。
全画面表示やスクリーンショット(画像として保存)も可能なので、とくに会議のシーンでは非常に便利。
PCをプロジェクターに接続しておけば、そのままほぼリアルタイムでプロジェクターに投影することも可能です。
下の動画でもデモをしています(再生で、スクリーンキャプチャーの章から再生されます)
外出先でデータのやり取りが必要!そんなときはスマホの「QUADERNO Mobile App」でデータを取り出せる
外出先で急ぎでデータの送受信が必要になった、というときには、スマホに一時的にデータを吸い出すこともできます。
「QUADERNO Mobile App」を使えば吸い出せます。
クアデルノ内のデータをスマホに取り出す
QUADERNO Mobile Appを開き、「クアデルノからファイルを取り出す」をタップします。
Wi-Fiで取り出せますので、Wi-Fiで接続し、好きなファイルを選択して取り出しましょう。
「閲覧」をタップすれば、取り出す前に確認することもできます。
スマホからpdfファイルをクアデルノに入れる
スマホからpdfファイルをクアデルノに入れる場合は、次の通りです。
まず、PDFファイルを開いた状態で、メニューから「ファイルを送信」をタップし、「QUADERNO」を選択します。
クアデルノへの転送メニューが出てきますのでどちらかを選択します。
今すぐ転送を選択した場合、すぐにクアデルノのアプリが表示されますので、Wi-Fiで接続します。
転送ファイルが一覧で出てきたら、「保存先のフォルダを選択」をタップします。
(転送ファイルが複数ある場合、右上の「…」ボタンから、一括設定をすることもできます)
フォルダーを設定し、実行します。
スマホとのデータのやり取りも結構簡単なので、PCのない外出先で取り急ぎ議事録を送付しなければならない、などの事情が出ても、簡単に使うことができます。
クアデルノは、PCやスマホとの連携がすごい!!特にビジネス用途には便利な機能が多く、手放せない!!
クアデルノの強みは、お分かりいただけたのではないでしょうか。
クアデルノは、本体だけではなく「PCとの連携」がちゃんと作りこまれています。
がっつりPCやクラウドとも連携できますし、「印刷機能」でまるで紙のように、簡単に印刷→内容の確認ができます。
スマホとの連携もちゃんとできますので、急を要するときもデータのやり取りが楽ですね。
「 QUADERNO A4/A5(第2世代) 」は、本体は特にアップグレードされ、
・WACOM Feel IT Technology採用で、ペンは充電不要で高精度!書き心地がいい
・E Ink ディスプレイやCPU・メモリなども改善され、反応やレスポンスも改善!
と、かなり進化しているのがわかります。
数日使ってみていますが、かなり便利に利用できているのがわかります。
私はどちらかといえば、絵を描くよりは「メモ」がメインなので、かなり満足しています。
絵を描く用途などであれば、カラフルなディスプレイを持つiPadなどのほうがいいのかもしれないですが、電子ペーパーならではの見やすさ、書きやすさはやはり素晴らしいです。
ぜひ、興味をお持ちであれば、一度使ってみてくださいね!
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