こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
ドイツ・ベルリンで開催中のIFA2024にて、クアルコムはPC用のSnapdragon Xシリーズに新ラインナップとして「Snapdragon X Plus」の10コア1モデル・8コア2モデルを発表しました。
既存のSnapdragon X Plus 10コアに加え、新たに8コアモデルを追加し、最安799ドルからと価格も抑えて購入しやすく、そして電池持ちもさらに向上します。
Snapdragon X Plus 8コアがどのような製品に仕上がっているのか?
クアルコムから発表されたSnapdragon X Plus 8-coreを見ていきましょう!
2024/9/4(水)今夜8:05より、YouTubeにてSnapdragon X新デバイスのプレミア公開を行います。ぜひ、チャット等でご参加ください!
※Snapdragon X Plus 8-core X1P-42-100搭載のASUS ProArt PZ13 HT5306QAも、別記事「Snapdragon X Plus 8コア新チップの実力は?ASUS ProArt PZ13 HT5306QAを実機レビュー!電池持ちが半端ないWindows Copilot+ PC!」にて実機レビューしております。
実際のベンチマークや使い心地、動画編集、バッテリーテスト・電池持ちなどは、別記事にて解説しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。
Snapdragon X Plusに、新型8コアモデルが登場!
クアルコムのPC向けSnapdragon Xシリーズチップに、新型のSnapdragon X Plus 8-coreチップが登場しました。
Snapdragon X Plusのラインナップが増強!Snapdragon Xシリーズは全6ラインナップに
クアルコムのWindows PC向けSnapdragon Xシリーズは、2023年10月のSnapdragon Summit 2023で発表されたフラッグシップの「Snapdragon X Elite」、2024年4月に発表された「Snapdragon X Plus」の大きく2タイプが存在しています。
Snapdragon X Elite・Snapdragon X Plusともに、2024年6月18日に搭載PCが一斉発売され、オンデバイスAI搭載のWindows Copilot+ PCが世に送り出されました。
クアルコムは、2024年9月4日、新たにSnapdragon X Plus 8-coreモデルである「X1P-46-100」「X1P-42-100」と10-coreモデルの「X1P-66-100」をラインナップに追加。
Snapdragon X Eliteは4種類、Snapdragon X Plusは4種類の、合計8種類のラインナップになりました。
Snapdragon X Plus 8-coreのスペック・性能
新たに発表・発売されるSnapdragon X Plus 8-coreは、既存のX1P-64-100に比べ、Oryon CPUは8コアに、Adreno GPUはX1P-46-100は2.1TFlopsに、X1P-42-100は1.7TFlopsに抑えられております。
一方で、AI用のNPUは8コアモデルでも45TOPS(1秒間に45兆回の演算)を維持し、AIパフォーマンスは非常に高いです。
Snapdragon XシリーズのデバイスとしてメインストリームPC向け(Webブラウジング、文書作成、動画視聴等の用途向け)に8コアモデルを追加することで、Snapdragon Xシリーズ搭載PCは最安799ドルから市場に並ぶこととなり、価格の面でも魅力的になる、というわけです。
メーカー発表のパフォーマンスデータとしては、以下の通りです。
X1P-46-100の方で発表されておりますが、メインストリームPC向けとしてAMD Ryzen 5・Intel Core Ultra 5 125Uに比べ、省電力で高いパフォーマンスを誇っています。
GPU性能としては、AMD Ryzen 5 8640Uとはパフォーマンスは同等であるものの、電力効率がかなり上がっているのがわかります。
同じ電力では2倍の性能を誇ります。
AI性能を表すNPUは、Snapdragon X Plusは45TOPS(1秒間に45兆回)を実現。
NPUの性能はCore Ultra 7 155Uの3.8倍、電力効率も3.6倍と最も良い数値を示しているとのこと。
メインストリームPC向けとしての使い心地も便利です。
ブラウジング速度も他社Ryzen 7 8840Uの3.9倍の電力効率、Office系アプリも3.4倍と、高い電力効率を誇ります。
Intel Core Ultra 7 155U(ASUS ZenBook S13 OLED UX3405)と比べ、Snapdragon X Plus X1P-42-100の開発機は用途によって最大2倍のバッテリー持ちを実現している、とのことです。
クアルコムからの発表資料では、Apple MacBook Air M2との比較も挙げられています。
業界でのApple Siliconの評価は、特にクリエイターにとっては高い電力効率に加えてグラフィック性能も優れていることもあったと思うのですが、この比較にはグラフィック性能が現れてはいません。
とはいえ、CPU性能やAI性能(NPU)、またWi-Fi 7への対応など、魅力的な要素は多数あります。
Snapdragon X Plus 8-core X1P-42-100搭載PCは、OEM各社から発売
Snapdragon X Plus 8コアX1P-42-100搭載PCは、OEM各社から発売されます。
今回先行で実機をお借りレビューするASUSをはじめ、acer、DELL、HP、Lenovo、Samsungとローンチ時点では6社からの発売となります。
PCのバッテリーがすぐなくなる…という時代は、もうすぐ終わる?買いやすくなったSnapdragon X Plusに注目!
今回クアルコムから発表されたSnapdragon X Plus 8-coreは、パフォーマンスは押さえつつも電池持ちが向上し、外出先で利用するには非常に使いやすくなっています。
CPU性能は非常に向上し、これから来るAI時代に向けて十分に快適なNPU性能も誇ります。
ウェブブラウジング・Office系アプリなどでの文章作成や、動画視聴などの一般的な利用であれば、Snapdragon X Plusで十分使いやすくなりそうです。
価格も799ドルからとのことで、購入しやすいPCラインナップが増えそう。
一方で、Intelから発表されたCore Ultra シリーズ2(Lunar Lake)も非常に高性能で魅力的。
Snapdragon X Eliteとの性能の違いなども非常に気になるところです。
今回、Snapdragon X Plus 8-core X1P-42-100搭載のASUS ProArt PZ13 HT5306QAも、別記事「Snapdragon X Plus 8コア新チップの実力は?ASUS ProArt PZ13 HT5306QAを実機レビュー!電池持ちが半端ないWindows Copilot+ PC!」にて実機レビューしております。
実際のベンチマークや使い心地、動画編集、バッテリーテスト・電池持ちなどは、別記事にて解説しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。
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