こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
2023年上半期に大好評のうちにクラウドファンディングを終え、一般発売が始まった「HUAWEI WATCH Buds」。
スマートウォッチの中に完全ワイヤレスイヤホンを入れるという、とてつもない発想は想像以上に使い心地抜群でした。
今回は、HUAWEI WATCH Budsを実際に使って感じたメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。
HUAWEI WATCH Budsのデザイン性の高さがすごい
まずは、HUAWEI WATCH Budsのデザインを見ていきましょう。
洗練されたアーバンさを醸し出すHUAWEI WATCH Budsのヘッド
HUAWEI WATCH Budsのヘッド部分は、非常に都会的な印象を受けます。
ウォッチケースはステンレススチールを採用、22mmの本革ベルトと相まって、ビジネスシーンにも最適です。
このディスプレイがすごすぎますよね。この透明感。
この3Dカーブドガラスのディスプレイは、耐久性にも優れているとのこと。
2週間ほど使っていますが傷はついていません。
この3Dの感じはPixel Watchにも似ていますが、ちょっと大きめでウォッチケースのステンレスがいい味を出しています。
そして、個人的には画面端のシンプルなメモリが好きです。
HUAWEI WATCHは結構スポーティなデザインのものが多いのですが、どちらかというとスポーツよりはインドア派なので、このクラシカルなデザインのほうが好みなのです。
めちゃくちゃかっこいいですよね。
パカッと開くと出てくるイヤホン。この機構がすさまじい
HUAWEI WATCH Budsのヘッド部の下にザラザラな加工が施されたボタンがついています。
このボタンを押すとディスプレイが上に持ち上がり、イヤホンがお目見えします。
よくもこんなところにイヤホンを入れようと思ったな…(褒めてる)と感心しつつ、イヤホンを耳に装着しようとします。
イヤホンはディスプレイ裏に磁力でくっついています。
イヤホンごと磁力で持ち上がるという発想がすごいですよ。
小さいイヤホンをなるべく落とさずにつけさせようとした結果、まるでプロポーズの時に指輪の箱を開けて指輪を差し出すように、イヤホンが斜めから差し出されて出てくるんです。
一応ふたにはL・Rと表示がありますが、実際はどっちをどうつけてもOK。
自動的に左右を判別・検知し、切り替えてくれます。
HUAWEI WATCH Budsを使って「手放せない」と感じた、他のスマートウォッチと違う使い心地の良さ
HUAWEI WATCH Budsを使って、「手放せない」と感じてしまいました。
そう感じた理由、メリット・デメリットもあわせてお話ししたいと思います。
イヤホンを使うために、バッグをごそごそ探す必要がなくなるし、落とすリスクも減る
イヤホンをバッグから取り出して、耳に装着するまでの間に、イヤホンを探す手間や耳につけるまでに道に落とすリスクがあります。
私はいつもドキドキしながら装着しています……。
HUAWEI WATCH Budsの場合、イヤホンは手首に入っている状態です。
バッグをごそごそ探してイヤホンを探す必要がなく、通勤などでよくイヤホンを使う方にとってはストレスからの解放感がすごいです。
これは、メガネにスピーカー・マイクのついたHUAWEI Eyewearにも共通することでしょう。
イヤホンとスマートウォッチを一度に充電できる!イヤホンの電池残量も手首で確認可能
イヤホンとスマートウォッチを、それぞれ別々に充電するのは非常に手間です。
充電ケーブルを挿すだけでなく、バッテリー残量をチェックするのも結構面倒です。
HUAWEI WATCH Budsにイヤホンを収納することで、イヤホンとスマートウォッチをダブルで充電できます。
基本的には、イヤホンはHUAWEI WATCH Budsに収納すれば自動で充電されるので、HUAWEI WATCH Budsの充電残量だけを確認すればいいというのは非常に便利ですよね。
もちろん、電池残量の確認も、イヤホンもあわせてウォッチ上で確認できます。
イヤホンの接続先デバイスを腕で確認できるし、切り替えられる!
マルチペアリング対応のイヤホンの場合、今どのデバイスに接続しているのか、今音楽や動画を再生したら誤爆しないか?とか気になりますよね。
HUAWEI WATCH Budsは、手首で接続先デバイスを簡単に確認できます。
他にペアリングしているデバイスがある場合、手首から簡単に接続デバイスを切り替えることが可能です。
HUAWEI W Buds(イヤホンのほう)は、2台への同時接続に対応していますが、2台のうち1台はHUAWEI WATCH Buds(スマートウォッチのほう)に固定化されています。
残り1台の接続を、スマホやPCなどいろいろなデバイスを切り替えて利用できます。
スマホとPCの2台をペアリングしている状態で、手首で機器を切り替えることで、イヤホンとPCを接続して音楽を楽しんだりテレビ会議を行ったりができます。
電話がかかってきても、イヤホンを装着したらすぐ電話できる!
電話がかかってきたときの挙動は、イヤホンが内蔵しているという点では独特かもしれません。
▼動画にて、実際に着信テストをしてみています
HUAWEI W Budsのイヤホンを取り出していない状態でスマホに着信が来ると、HUAWEI WATCH Budsの着信のボタンはSMS応答か拒否の二択となります。
応答したい場合は、イヤホンを耳に取り付けると、自動的に通話が始まります。
イヤホンをつけている状態の場合は
もし、イヤホンの接続先がスマホではなく、別の機器(PC・タブレットなど)の場合は、応答の緑マークを押すとイヤホンの接続をスマホに切り替えてくれます。
切り替えに数秒かかるので、急いで電話に出たい方はそのままスマホで通話したほうがいいかもしれません。
PCからスマホへ接続を切り替える場合など、接続が切れてスピーカーへ切り替わりそのまま再生が継続する場合があるのでご注意ください。
(どちらかといえばPC側の問題だと思います)
【Android】LINE音声通話の着信通知にも、ついに対応!
今までiPhoneではLINE音声通話の着信通知に対応していましたが、AndroidはLINEの場合着信が通知されず、不在の場合のみ不在通知が来るような仕様になっていました。
今回、Androidでも着信通知が来るようになりました!
着信中ずっと鳴動し続けるわけではないのですが、5秒程度は鳴動し続けてくれます。
ウォッチ上では応答できず、一度スマホで応答ボタンを押す必要はありますが、ちゃんと着信通知が来てくれるようになったのは非常にうれしいです。
電話同様に鳴動し続けてくれたり、手首で取れるようになってくれるともっと嬉しいところです。
▼動画でもLINE通話の着信テストをしています(再生ボタンで、該当箇所から再生されます)
音質は、サイズにしては結構いい
イヤホンの音質としては、小さいサイズにしては非常に奮闘している印象です。
HUAWEI Eyewearでは(構造の問題もありますが)低音がほぼ聴こえないぐらいの感じでしたが、HUAWEI W Budsのイヤホンはちゃんと低音も響いています。
ただ、すこし高音が強く、すこしシャリシャリ気味な音をしている印象があります。
ノイズキャンセリングや外部音取り込みの機能も搭載されていますが、あまり効きを感じません。
正直、オフでも音でも聴こえは変わらない気がしています。
音質を最優先にしたい方は、より音質のよいイヤホンを選ぶべきだとは思います。
ただ、充電の手間や、カバンからわざわざイヤホンを出す手間も減り、機器の切り替えも手首ですぐ行えるという機能性は非常に評価できます。
音質を気にする方は、シーンに応じてイヤホンを使い分けるのも手だと思います。
充電は、市販のワイヤレス充電器(Qi)を利用可能
HUAWEI WATCH Budsの充電台は、他のHUAWEI WATCHと同様の充電台を利用可能です。
HUAWEI WATCHの充電は、一般のQi規格のワイヤレス充電器でも可能です。
このHUAWEI WATCH Budsでも、Qiワイヤレス充電器を使って充電できます。
他社スマートウォッチの多くは、専用の充電台が必要だったりしますが、HUAWEI WATCH Budsはスマートフォンのリバース充電でも充電できるので、旅行先で電池がなくなりかけている場合にも安心です。
HUAWEI WATCH Buds のバッテリー持ちは?
HUAWEI WATCH Budsの電池持ちは、公称では3日程度とされています。
実際のところはどうでしょうか?
イヤホンの0%⇒100%の充電1回分(視聴4時間分)で、だいたいウォッチの充電20%程度
HUAWEI WATCH Budsは、収納しているイヤホンの充電も兼ねているため、イヤホンをどれぐらい聴いたかによってだいぶ変わります。
イヤホンの電池1回分をフルで視聴すると、ノイズキャンセリングはONの状態でしたが3時間程度聴くことができました。
イヤホン電池切れのタイミングでウォッチの残量51%、そこからイヤホンを充電すると、30分程度でイヤホンが100%・ウォッチは29%まで減少(▲22%程度)。
別タイミングでもノイズキャンセリングOFFで聴いて連続で3時間40分程度再生できました。
イヤホン電池切れのタイミングで充電すると、イヤホンのバッテリーは10分で25%、20分で82%、30分超で100%まで充電できました。
イヤホン充電によるウォッチのバッテリー低下は、65%⇒42%で、▲23%程度です。
ウォッチの電池持ちは、手首検出ONでも最長で9日程度!?
実際の測定結果は上のグラフの通りです。
縦軸は残りの電池残量、横軸はフル充電からの経過時間となっています。上のグラフでは、常時表示はOFF・手首検出ONで測定しています。
Wear OSで電池持ち最長のGalaxy Watch5 Proを並べています(9か月メイン利用しているので、若干電池がヘタっているかもしれません)
上の測定では、4日後(残り50%程度)にイヤホンの電池が100%から0%になるまで聴いています。
それ以外のタイミングでは聞かずに、イヤホンを使わないでスマートウォッチとして利用する、ということにしています。
今回のケースでは約7日利用できましたが、イヤホン使用前後で傾きはあまり変わっていません。
イヤホン充電による20%分は、だいたい1.8日分程度の利用となります。
イヤホンを1日3時間程度と、比較的長時間使う場合は3~4日程度でウォッチの電池がなくなることになりそうです。
日々ちょこっとずつ聴くような用途であれば、6~7日と比較的長期間聴けそう。
イヤホンを使わなければ、最大9日間利用できそうです。
利用シーンに応じて電池持ちは変わりますが、一般のWear OS・Apple Watchに比べればかなり電池持ちがいい印象です。
使ってわかる、予想以上に使い心地のいいHUAWEI WATCH Buds
HUAWEI WATCH Budsを3週間程度使ってみました。
もっと早く出会いたかった…と思える機能性で、非常に便利に使えます。
メリット・デメリットを以下にまとめます。
蛍光ペンは、HUAWEI WATCH Buds独自のメリット、ハイライトなしのものはほかのHUAWEI WATCHでも対応しているものです。
- 都会的な素敵なデザイン
- なんといっても、イヤホンを手首に収納できる便利さは計り知れない
- イヤホン、取り出しやすいしバッテリー管理・接続デバイス管理が楽
- 心拍数・血中酸素飽和度・睡眠解析・ストレス解析など、健康管理は充実
- アクティビティの記録にももちろん対応
- LINE通話の着信通知にも対応
- 電池持ちがいい(7日~10日程度)
- イヤホンはHUAWEI WATCH以外には1台のみの同時接続(スマホ+PCといった組み合わせでの同時接続はできない)
- イヤホンの音質はちょっとシャリシャリ気味(HUAWEI Eyewearよりはだいぶいいし、小さい割にはかなり健闘している)
- 温度測定(皮膚温度含め)は非対応、Walletは国内で利用できない
特に、電車通勤の方など、細かくイヤホンをつけ外しするようなタイプの方は非常に便利に使えます。
スマートウォッチとイヤホンのバッテリー管理を1台で済ませられるのは、あまりにも便利すぎます!
欲を言えば…LINE音声着信やイヤホンの音質など、改善してほしい点はありますが、機能的には少なくともインドア派な筆者にとって、歴代のHUAWEI WATCHの中で最も好きです。
しばらくメイン利用として、使っていきたいと思っています。
また、長期間使って感じた点などあれば、レビューしていきたいと思っています。
ぜひ皆さんも、一度使ってみてくださいね!
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