こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
日本国内ではSuica・iD・QUICPayのFeliCaも使える、Android向けWear OS搭載スマートウォッチの新製品として、Google Pixel Watch 2とSamsung Galaxy Watch6 Classicが発売されています。
手首で決済できる利便性はもちろんですが、サクサク快適に動作しますし、ヘルスケアやアクティビティなどでも便利に使えます。
Pixel Watch2と、Galaxy Watch6 Classicでは、どちらを選ぼうか?とお悩みの方も多いでしょう。
今回は、Pixel Watch 2とGalaxy Watch6 Classicの使い勝手、電池持ち・アクティビティやヘルスケアなどいろいろ比較しながら、どちらがおススメか考えていきます。
Google Pixel Watch2 vs Galaxy Watch 6 Classic 外観と機能を比較!
Google Pixel Watch 2とGalaxy Watch 6 Classicの、外観・機能周りを比較していきます。
Galaxy Watch6 ClassicとPixel Watch 2の、外観を比較!
Galaxy Watch6 Classicは、既報の通り、私は47mmの大きいほうを購入しています。
Pixel Watch 2は1サイズのみです。
同程度の大きさが欲しい場合は、Galaxy Watch6 Classicの43mmも発売されているので、そちらを購入するといいかもしれません。
Galaxy Watch 6 Classicは、物理回転ベゼルを採用しており、ぐるぐると周りながら通知・ウィジェットを確認できます。
側面には2つのボタンがついています。
Pixel Watch2とPixel Watchは、大きさとしてはほとんど変わりません。
竜頭が微妙に異なっているほか、背面のセンサーや充電端子に変化があります。
Pixel Watch 2はセンサーが強化されているのと同時に、充電接点もついています。
Pixel Watch 2に付属されている充電器は、Pixel Watch 2専用のものとなっており、Pixel Watch(第1世代)含め他のスマートウォッチを充電することはできません。
物理接点を伴う充電ということで、充電テストをしてみると、Galaxy Watch6 Classicよりも充電完了が速いです。
(バッテリー残量0からの充電だと、Pixel Watch2は70分程度でフル充電。Galaxy Watch6 Classicは85分程度)
Pixel Watch2の特殊な形状で、傷はつきやすい印象…
Pixel Watch 2は、3D形状のガラスでできているため、傷はつきやすい印象です。
アメリカ出張でつけていったのですが、帰国便の手荷物検査のタイミングで外してバッグに入れたら、バッグごとコンベア上にひっくり返され傷がついてしまいました。
一緒にいれたGalaxy Watch 6 Classicは無傷だったのですが、形状が特殊な故、Pixel Watch 2は傷がつきやすい印象です。
また、3D形状なため、画面保護フィルムが貼りにくい、というのもポイントとしてあります。
傷に関しては、あまり深く考えない方のほうが、Pixel Watch2が適しているのかもしれません。
非常に好印象なサクサク感!
Pixel Watch 2は、Snapdragon W5 Gen 1が搭載されています。
実際に下の動画でスクロールなど動作させていますが、非常にサクサク快適です!
動作については、Pixel Watch 2・Galaxy Watch6 Classicともに、快適な動作を実現しています。
少し前のWear OSスマートウォッチにあったようなもっさり感は、一切ない感じです。
アクティビティログを比較!
左右の腕にPixel Watch・Pixel Watch2・Galaxy Watch 6 Classicをつけて、ウォーキングのログを取ってみました。
Pixel WatchとPixel Watch2は、画面のレイアウトは変わっていて心拍数をもとにした活動ゾーンが非常にわかりやすくなっています。
運動終了後の表記も、Pixel Watch2は、各ゾーンがどのような比率だったかをわかりやすく表記してくれています。
Galaxy Watch6 Classicでも、同様の表記はあります。
ウォッチ上での運動結果の表記は、Galaxy Watch6 Classicのほうがわかりやすい印象があります。
また、GPSログの結果もウォッチ上で確認できます。
活動ログの結果を比較してみましょう。
Pixel Watch 2とPixel Watchは、GPSログや心拍数・ゾーン、ラップペース、消費エネルギーなど、ほとんど同じデータとなっています。
Galaxy Watch6 Classicも、GPSログとしてはだいたい同じ軌跡を取っています。
歩数や消費カロリーには若干の差がありますが、ほとんど同じと思ってもいいのかもしれません。
アクティビティの自動検出には、要注意…
Pixel Watch2とGalaxy Watch6 Classicで、アクティビティの自動検出の機能には差があります。
アクティビティの自動検出とは、アクティビティを開始するボタンを押さなくても、ウォッチ上で自動的に運動を検出し記録できる機能です。
運動の種類ごとに、自動認識するかどうかと、最小時間を設定します。
ウォーキングの場合、最小時間は10分(初期状態は15分)となっています。
注意点としては、自動認識でのログの場合、GPSはオンにならない、という点です。
上記の図は、Pixel Watch2とGalaxy Watch6 Classicを両方装着し、自動検出された時の様子です。
Pixel Watch 2は、運動記録にマップが表示されていないのに対し、Galaxy Watch6 ClassicではGPSログが表示されています。
Galaxy Watch6 Classicでは、運動の最小時間を指定することはできないですが、GPSの採取間隔を設定できます(正確/大まか/OFFの3段階)。
「正確な量」に設定していても、運動し始めて10分間程度は「大まかな量」での採取となります。
上記の例で、一つ注目したいのが運動開始時間です。
Galaxy Watch6 Classicでは開始時刻が4:00なのですが、Pixel Watch2は3:52となっています。
自動認識のスタートのタイミングは、Pixel Watch 2のほうが早いです。
ほかの例を見てみても、Pixel Watch 2のほうが感度がいい傾向にあります。
自動認識の精度が高いPixel Watch2か、GPSログをちゃんと採取してくれるGalaxy Watch6 Classicか、という特徴の差がありそうです。
心拍数・睡眠時間・ストレスの測定
ヘルスケアの指標に関しては、どうでしょうか?比較してみます。
心拍数
心拍数は、アプリの表示スタイルに差がある印象です。
Fitbitアプリは、1日の測定結果をずらっと表示してくれています。
対して、Galaxy Watch6 ClassicのS Healthアプリでは、一日の最大・最小を棒グラフで表示する形となっています。
どのように振り返るかにもよりますが、「何時に運動した」「何時にお酒を飲んだ」みたいなことを直感で判断できるのはFitbitアプリの方なのかとは思います。
睡眠時間
睡眠時間の表示は以下の通りです。
このように、一覧で睡眠の質がわかりやすいのはFitbitアプリの方かとは思います。
ただし、睡眠の質に加え、いびきの測定などもアプリ内でトータルで解析してくれるのはGalaxy Watch6 Classicの特徴でもあります。
Pixel Watch 2のFitbitアプリのほうは、Fitbitアプリの方でいびきの測定をするのではなく、Pixelスマートフォンをお持ちの場合は設定>Digital Wellbeingの設定から、検出の設定や結果の確認を行います。
睡眠測定といびきの情報の確認が別アプリになるので、その点は注意が必要です。
総合的には、睡眠解析はGalaxy Watch6 Classicのほうが使いやすい印象ではあります。
ストレスマネジメント
Pixel Watch2は、皮膚温センサーや継続的皮膚電気活動(cEDA)センサーが搭載され、身体反応を測定できます。
ストレスを測定し、ストレス状態を検知してくれれば通知が届くとのこと。
身体反応の一部に関しては、Fitbitプレミアムでの対応となります。
Pixel Watch 2では、ストレスマネジメントスコアが判定されない日があるのが気になります(充電時以外常時装着はしていますが…)
Galaxy Watch6 Classicは、ストレススコアが低めに出るような印象があります。
一方で、トレンドで見てみると、日々の相対的なストレス状況としては、比較的あっているような感覚があります。
マインドフルネス(深呼吸)については、Pixel Watch 2・Galaxy Watch6 Classicともに、ウォッチ上から行うことができます。
Pixel Watch 2・Galaxy Watch6 Classicともに、FeliCaに対応!
Pixel Watch 2・Galaxy Watch6 Classicともに、FeliCaに対応しています。
Suica・iD・QUICPayを利用できます。利用方法については、Pixel Watchの記事にて解説しています。
動画でも質問が多いのですが、Androidスマートフォン側はFeliCaに対応していなくても、ウォッチ側でSuica等を利用可能です。
こちらについても、「Galaxy Watch6 ClassicのSuica・FeliCaは、海外版Androidスマホでも使える?」にて解説しています。
改札を抜けるときに、いちいちスマートフォンを握りしめなくてもウォッチで通過できるのは、非常に便利なんですよね。
Suica・iD・QUICPayをお使いの方は、ぜひ使ってみてくださいね!
Pixel Watch 2の電池持ちは、改善した?Galaxy Watch6 Classicと比較!
Pixel Watchの初代を使っていて最も不満だったのは電池持ちでした。
Pixel Watch 2ではどの程度改善したのでしょうか?比較していきたいと思います。
常時表示ON・手首検出ONの場合
まずは、画面の常時表示ON・手首検出ONの場合で測定すると、以下の通りです。
おやすみモード自動・睡眠検出・いびき検出の設定はONで測定しています。
(Pixel Watchのおやすみ時間モードは手動での設定のみとなっているため、夜10時~朝7時で手動ON設定しています)
Pixel Watch 2は、特に睡眠時間帯の省電力が結構効いていて、Galaxy Watch6 Classicと比較的近い結果になりました。
睡眠時間帯の挟み方によって動作時間は変わりそうですが、この回の測定ではPixel Watch 2は41時間。
Galaxy Watch6 Classicは44.4時間と、電池持ちはGalaxyのほうが長いですが3時間の差に迫っています。
常時表示OFF・手首検出ONの場合
画面の常時表示はOFFにし、手首検出をONにすると、非常に面白い結果となりました。
Pixel Watch 2とGalaxy Watch6 Classicは、ほとんど同じ電池持ちを推移しました。
最終的には、Galaxy Watch6 Classicのほうが1時間弱長い結果にはなりましたが、途中Pixel Watch 2のほうが優勢なシーンも多かったのが印象的でした。
昨年のPixel Watch初代での電池持ちレビューでは、常時おやすみ時間モードに設定しても46時間の電池持ちでした。
Pixel Watch 2の手首検出ONでの電池持ちは、かなり改善しているように思えます。
常時表示・手首検出ともにOFFの場合(もっとも電池持ちを重視する場合)
最後に、手首検出もOFFにしてもっとも電池持ちが良い状態で設定しています。
(睡眠検出など、その他の機能設定についてはONのままで設定しています)
この回は、つけ始めて少ししたタイミングで40分程度の軽い運動をしています。
Pixel Watch 2は48.6時間、Galaxy Watch6 Classicは62時間と、半日程度の差がついています。
Pixel Watch2とPixel WatchではPixel Watch2のほうが優勢でありますが、やはりおやすみ時間モードの最中で差がついているような印象を受けます。
手首検出をしない状態であれば、Galaxy Watch6 Classicは全体的に電池持ちが優れている印象です。
Pixel Watch 2とGalaxy Watch6 Classic、どちらを選ぶ?
Pixel Watch 2とGalaxy Watch6 Classicを比較してみましたが、いかがでしょうか?
最後に、Androidで使えるスマートウォッチを簡単に比較していきましょう。
Pixel Watch 2とGalaxy Watch6 Classicでは、機能的にはかなり競っている印象です。
機能的には、Galaxy Watch6 Classicのほうが体組成も測定できるメリットはありますが、それ以外は機能としてはほぼ変わらず、スマートウォッチ上やスマホアプリで見やすいかどうかの差がある程度です。
心電図は両者とも国内非対応となっていますが、両方ともごにょごにょすれば使えるかも…(自己責任でお願いいたします)。
電池持ちを最優先にしたい場合は、HUAWEIやAmazfitスマートウォッチのほうがおススメです。
それよりも機能を優先したい場合、Suicaなどの決済機能を使いたい場合などは、Wear OSのスマートウォッチがやはりいいと思います。
個人的には、本体の傷つきにくさと電池持ちの良さ、物理回転ベゼルの快適さを考慮すると、Galaxy Watch6 Classicのほうがやはりおススメかなと思います。
ただ、Pixel Watch 2もかなり進化していて、手軽さ・軽さを重視するならPixel Watch 2はかなり使いやすくなっています。
ぜひ、Galaxy Watch6 ClassicとPixel Watch2、どちらを選ぶか、迷ってみてくださいね!
▼動画でも公開しています