こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
これからスマホデビューしたい方や、最近スマホの動作がモッサリしてきたから買い替えたい…というあなたにおススメなのが、 arrows We です。
2万円と低価格ですが、動作もけっこう快適に使える印象。
コロナ禍には欠かせない、石けんでの丸洗いやアルコール除菌、マスクで通話してもクリアに聴こえるマスク通話モードなどの機能も搭載。
また、「プライバシーモード」「FASTウォレット」「迷惑電話防止機能」など、ビジネスシーンから日常まで、快適に使える機能が満載です。
NTTドコモやau・ソフトバンク・UQ mobileと多くのキャリアから発売されますが、今回はNTTドコモ版のarrows We F-51Bを入手したのでレビューします。
arrows Weの、スペック表に現れない充実の機能たち
FCNT(富士通)のarrowsとしては、arrows Be4やarrows NX9も使ってみていますが、特に普段使いする際の機能が非常に充実しているのです。
今回は、arrowsシリーズの2万円と低価格なarrows Weが、ついに5Gにも対応して登場しましたのでレビューしていきましょう。
手に収まる適度な小ささ。5.7インチはちょうどいい
arrows Weは、ネイビー・ホワイト・パープルと、ドコモオンラインショップ限定のレッドの4色が用意されています。
(au向けにはローズゴールド・ホワイト・ブラック、ソフトバンク向けにはターコイズ・ホワイト・ブラックと、各キャリアごとに少しずつ色が異なります)
今回は、その中でパープルを選んでみました。
端末の大きさは5.7インチの液晶ディスプレイ。
大きさも最近の大きなスマホと比べて比較的小さめで、しかしiPhone 12 miniのように小さすぎることもなく手になじみます。
個人的には、iPhoneなど使ってみて思うのですが、画面の小さい端末でも5.8インチ程度は必要だと思うんです。
arrows Weはちょうどいい大きさだと感じました。
背面はプラスチック筐体で、指紋センサーはarrows Be4同様に背面に配置されています。
パープルの色がラベンダーのようで、淡い色合いなのが素敵。
上面に3.5mmイヤホン端子が、下面にスピーカー穴とUSB Type-C端子が配置されています。
FMラジオに対応しており、radiko+FMのラジスマにも対応しています。
コロナ禍でさらにうれしい、ハンドソープでの丸洗い+アルコール除菌、両方とも対応!
コロナ禍はさらに続き、日常の手洗いと除菌は非常に大切です。
そのなかでも、スマートフォンは持ち歩くものの中でもさらに汚れやすく、知らぬ間にばい菌やウイルスが貯まりやすいです。
やはり、ちゃんと洗えた方がいいですよね。
実際に、ハンドソープで洗ってみました(下の動画再生で、丸洗いの個所から再生します)
さらに、アルコール除菌にも対応しています。
お店などでの食事の前など、手軽にさっとアルコール除菌できるのはうれしいですね!
マスク通話でもクリアに聴こえる、「マスク通話モード」を搭載!
ビジネスシーンではやはり電話をする機会も多いですが、マスクをしていると声がこもったり、聴こえにくいことも多いですよね。
相手がマスクをしていても聞こえやすくなる「マスク通話モード」や、自分の声がはっきり聞こえる「はっきりマイク」といった設定により、より会話がクリアに聴こえるようになります。
大好評だった「プライバシーモード」が復活!即座にアプリ表示や着信・通知オフを切り替えられる、画期的な機能
富士通製ケータイでは非常に人気を博していた「プライバシーモード」が復活しました。
即座にプライバシーモードをON/OFF切り替えることができ、非常に便利なのです。
動作の解説は動画でもがっつり説明しています(再生で、該当箇所から再生しています)
プライバシーモードONのときにできること
あらかじめ、プライバシーモードで隠すアプリや通知・着信者など、設定しておくと、プライバシーモードONの際には表示されないようになります。
上の絵では、あとでインストールしたSNSやPayPayなどの決済アプリを全部隠すアプリに指定してみました。
プライバシーモードONでは表示されません。また、壁紙もプライバシーモードONの場合変えることができます。
通知も、ご覧の通りプライバシーモードONの際には一部のアプリの通知が見えなくなっています。
プライバシーモードの利用方法
設定自体は、arrowsおススメ機能>プライバシーモード、というところがあります。
ここで、プライバシーモードの利用をONにしておくことで、簡単に切り替えることができるようになります。
プライバシーモードの利用をONにしている状態で、プライバシーモードON/OFFを切り替えるには、スマホの通知ドロワーを出した状態で、左上の時計表示を右にスワイプします。
プライバシーモードを解除する際には、指紋認証などの認証が必要です。
また、指紋の設定をあらかじめしておけば、ロック状態から画面を起動する際に自動でプライバシーモードON/OFFを切り替えることができます。
ON・OFFでそれぞれ対応する指を割り当てます。
後述するFASTフィンガーランチャーでも指ごとのアプリ設定が可能ですが、それとダブルで機能します。
プライバシーモードで設定できること
プライバシーモードでは、アプリ・通知・着信を隠す機能があります。
アプリやアプリの通知を隠す場合は、隠すアプリを選択します(すべて選択、も選べます)
着信を隠す場合は、相手の番号を入力します(連絡先から選ぶこともできます)。
ただし、着信を隠す場合は、SMSで自動的に応答メッセージが送信されます。
(SMSは利用している回線から、1通3円かかります)
また、LINE通話に関しては「着信を隠す」では隠れません。
LINE通話を隠したい場合は、「通知を隠す」でLINEを選択する必要があります。
設定した場合、LINEのメッセージと音声通話、両方隠されることになります(片方をONにしたり、特定の相手のLINEでの通知をOFFにする、といったことはできません)
FASTウォレットで、ポイントカードとQRコード決済の組合せを簡単に!
FASTウォレットは、2つのアプリを組み合わせて簡単にアプリ切替ができます。
たとえば、コンビニやドラッグストアでは、ファミマみたいに1回QRコードを読み取れればポイントもついて決済もできればいいですが、ほとんどのお店ではポイントアプリとQRコード決済アプリは別になっています。
そんなときには、このFASTウォレットを使ってアプリを起動すると、QRコード決済アプリの端に、もう一つ選択していたポイントアプリのショートカットが表示されます。
そのショートカットの窓を選択すると、もう一つのポイントアプリのほうが表示されます。
このように、レジ前で、「あれ…あのアプリどこだったっけ…」と手際が悪くなってしまうのを防げますね。
「+追加」をタップして店を追加すれば、自動的に決済アプリとポイントアプリの組み合わせを追加できるのが便利です。
いざというときにも安心。迷惑電話対策機能
arrows Weは、全防連(全国防犯協会連合会)が認定する優良迷惑電話防止機器となっています。
電話帳に登録していない連絡先から着信した場合「迷惑電話の疑いあり」と教えてくれたり、相手にも「録音されます」と通知して録音してくれる機能があります。
実際に流れる音声なども動画でご紹介しています(再生で迷惑電話対策機能の個所から再生されます)
また、SMSになりすましで怪しいサイトに誘導しようとするフィッシング詐欺も、警告機能として注意喚起を表示してくれます。
このような詐欺被害は、起きてからでは遅いですよね。
対応スマホを使い、未然に防ぐ、万が一被害にあってしまっても手掛かりを残しやすくできるのは非常に大事なことです。
シニアでも、子どもでも使いやすい「シンプルモード」「ジュニアモード」搭載
arrows Weでは、シニアでも簡単操作ができる「シンプルモード」と、子どもが適度な時間スマホを楽しめる「ジュニアモード」が搭載されています。
シンプルモード
シンプルモードは、らくらくスマートフォンやかんたんスマホのような、タッチで簡単操作ができるホーム画面・アプリを採用しています。
画面上によく使うアプリを登録しておき、着信などの通知もわかりやすくホーム画面上に通知してくれるので、通知も見逃さず簡単にアクセスできます。
特にシニアの方やスマートフォンを使い慣れない方には、先ほどの「迷惑電話防止機能」と合わせておススメです。
ジュニアモード
ジュニアモードは、子どもがスマホを使い過ぎないよう、利用時間帯や利用時間の制限、アプリの制限を保護者が欠けることができるモードです。
ジュニアモードは、保護者が管理するためのパスワード・秘密の質問、電話番号を登録します。
OFFの他は小学生・中学生・高校生の3つが選べます。
この3つは、基本的には「使用できない時間帯」や「使用可能時間の上限」などのプリセットの設定が異なっています。
機能の差や、漢字の表示などは基本的に一緒です。
時間帯はプリセットの他に追加登録することもできます。曜日などの設定も可能です。
習い事などの用事にも柔軟に設定できます。
1日の総利用時間の上限も定めることができ、10分単位で細かく調整ができます。
アプリの選択は、チェックを外すことでジュニアモード中に使わせないように設定することができます。
このように、子どもがスマホを使いすぎるのを防ぐ機能も盛り込まれています!
arrows Weの動作は、実際には快適?
それでは、 arrows We のスペックと動作について簡単にご紹介します。
arrows Weと2万円台スマホのスペック
簡単に、arrows WeとGalaxy A22 5G・ Xperia Ace II ・AQUOS wishの4機種の2万円台スマホのスペックを比較します。
項目 | arrows We | Galaxy A22 5G | Xperia Ace II | AQUOS wish |
---|---|---|---|---|
発売キャリア | NTTドコモ F-51B au FCG01 UQ FCG01 ソフトバンク A101FC | NTTドコモ SC-56B | NTTドコモ SO-41B | au SHG06 UQ SHG06 ソフトバンク(法人向け) |
サイズ | 147x71x9.4mm | 150x71x8.9mm | 140x69x8.9mm | 147x71x8.9mm |
画面 | 5.7インチ HD+/TFT | 5.8インチ HD+/TFT | 5.5インチ HD+/TFT | 5.7インチ HD+/TFT |
CPU | Snapdragon 480 5G | MediaTek MT6833V (Dimensity 700) | MediaTek Helio P35 | Snapdragon 480 5G |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB | 64GB | 64GB |
アウトカメラ | 広角:1,310万画素 マクロ:190万画素 | 広角:1,300万画素 | 広角:1,300万画素 | 広角:1,300万画素 |
インカメラ | 500万画素 | 500万画素 | 800万画素 | 800万画素 |
電池 | 4,000mAh | 4,000mAh | 4,500mAh | 3,730mAh |
大きさは Xperia Ace II が少し小さ目で、それ以外の3機種はほぼ同等の大きさとなっています。
メモリ・ストレージも4機種同じです。
電池の容量は Xperia Ace II が4,500mAhと少し多めですね。
ただ、arrows Weは結構使ってみると電池持ちもいい印象があります。
ベンチマーク比較
arrows Weのベンチマークは、以下の通りです。
GeekBenchは、CPUを中心に測るベンチマークアプリです。
CPU性能は、2万円台のスマホにしてはいいほうだと思います。
他の機種とも比較してみると、以下の通り。
arrows We | Galaxy A22 | Xperia Ace II | (参考) AQUOS sense6 | |
---|---|---|---|---|
Antutu総合スコア | 216167 | 290785 | 112731 | 313447 |
CPU | 98202 | 100207 | 32969 | 109531 |
GPU | 0 ※測定されず | 57613 | 17834 | 58158 |
MEM | 52906 | 67067 | 26611 | 62931 |
UX | 65059 | 65898 | 35317 | 82827 |
Geekbench シングル | 500 | 534 | 169 | 578 |
Geekbench マルチ | 1532 | 1676 | 929 | 1555 |
CPU | Snapdragon 480 5G | MediaTek MT6833V (Dimensity 700) | MediaTek Helio P35 | Snapdragon 690 5G |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB | 64GB | 64GB |
最新の2万円台3機種を比べると、arrows WeやGalaxy A22は比較的いいスコアであることがわかると思います。
arrows WeのAntutuベンチマークはGPU測定が非対応のためできず、0となっています。
それ以外のスコアは、CPU・メモリ・UXともにGalaxy A22と互角。 Xperia Ace II より倍のスコアとなっています。
GPU以外のスコアについては、4万円台で発売されている最新のAQUOS sense6やOPPO Reno5 Aとも同等で、ゲームなどヘビーな用途でなければ結構快適に動作できます。
機種 | CPU・メモリ | 価格 | Antutu v9 | GeekBench |
---|---|---|---|---|
arrows We F-51B | Snapdragon 480 5G/4GB | 21,450円 | 216167 ※GPU非測定 | S 500 M 1532 |
Galaxy A22 SC-56B | MediaTek MT6833V/4GB | 22,000円 | 290785 | S 534 M 1676 |
Xperia Ace II SO-41B | Helio P35 / 4GB | 22,000円 | 112731 | S 169 M 929 |
AQUOS sense6 | Snapdragon 690 5G /4GB | 57,600円 | 313447 | S 578 M 1555 |
OPPO Reno5 A | Snapdragon 690 5G / 6GB | 43,000円 | 377873 | S 552 M 1668 |
Xperia 10 II | Snapdragon 660 / 4GB ※2020年の4万円モデル | 41,976円 | 192783 | S 310 M 1400 |
arrows Weを実際に使ってみた様子
arrows Weを実際に使ってみた様子は、以下の動画にてご確認ください。
(再生ボタンで、実際に動作しているところから再生されます)
動作はかなり快適で、以前のarrows Be4などとは比べ物にならないほど快適です。
SNS(Twitter)やブラウザでのスクロール操作もしていますが、快適に操作できます。
動画では「ポケモンGO」をプレイしてみていますが、たまにワンテンポ待たされる場面はある気もしますがプレイに支障はありません。非常に便利に使えます。
GPUが弱めですので、画像処理を多用するようなヘビーなゲームは一応お勧めできませんが、SNS・LINEやブラウザなど、普通に使う分にはかなり快適に使えます。
arrows Weのカメラはきれい?arrows Weの写真の作例
arrows Weのカメラはきれいに撮影できるでしょうか?
簡単に、arrows Weのカメラの作例をご紹介します。
arrows Weのカメラ構成
標準カメラは1,300万画素、マクロカメラは190万画素の2カメラ構成となっています。
2万円台で2カメラ構成は、片方はマクロとはいえ珍しいでしょう。
また、Adobe Photoshop Expressモードも搭載され、撮影から加工までシームレスに利用できます。
今回の作例については、Photoshopを通さずに素の写真をご紹介します。
外の風景
いつもの尾道の海です。
日が差し込むと明るく撮れますが、ほかのカメラと比べると少し暗めに撮れる印象があります。
マクロ
椿の写真を標準レンズで撮るとこんな感じ。
先ほどの風景の写真もそうなんですが、ほかのスマホに比べるとブレを拾いやすい印象があります。
椿のおしべ・めしべの部分によって撮影できました。
マクロ撮影の距離はだいたい4cm程度まで寄れるとのことで、結構寄れます。
食事の写真
食事の写真も、明るければおいしく撮れると思います。
SNS映えの加工ゴリゴリというよりは、自然な感じで撮れる印象です。
arrows Weのカメラは、若干ブレには弱いかな?と思うときもありますが、明るい環境では比較的きれいに撮れると思います。
ただ、カメラにこだわりたい方や動画もきれいに撮りたい方は、もう少し上の価格帯のスマホを使ったほうが幸せになれるかもしれません。
2万円と侮ることなかれ…機能も豊富、結構快適で、幅広い年代で使いやすいarrows We!
今回は、arrows Weをレビューしてみました。
コロナ禍だからこその、丸洗いやアルコール消毒だけでなく、マスク通話モードなど機能も充実。
復活のプライバシーモードやPayトリガー、FASTウォレットなど、ビジネスシーンや普段使いに便利な機能が盛りだくさんです。
また、シニアの方には「迷惑電話防止機能」と「シンプルモード」、小中高生は使いすぎを防止できる「ジュニアモード」と、子どもから大人まで幅広い層に必要な機能が盛り込まれています。
機能が充実している反面、動作はモッサリ…ではありません。
SNS・LINEやブラウザなど、ヘビーなゲームなどでなければかなり快適に利用できます。
ゲームや動画編集、カメラにこだわりたい方であればもう少し高い価格帯のスマホを選んだほうがいいですが、そうでない方やスマホの機能重視な方は、arrows Weはかなりコストパフォーマンスの高い買い物になります。
arrows Weをぜひ使ってみてくださいね!!
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