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保育園転園のからむ4月転勤・遠距離異動が無理ゲー過ぎる問題

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こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。

MATTU一家は、10年住んでいた広島県から神奈川県横浜市へ引っ越すことになりました。
詳しくは前回の記事をご覧ください。

夫婦と3歳半の息子(次の4月で3歳児クラスの保育園通い)の3人家族。
だいぶ距離があるうえに、保育園の転園も絡むので、ただただ大人が物件選んで引っ越す、とはいかないのが現実です。

突きつけられたのは、あまりにも転勤族にはつらい保育園入園制度でした。

目次

4月1日に保育園に入園するために必要なこと

保育園は、4月が最も入りやすいといわれています。

学年が上がることで、定員が増えることも多いこと、また転勤等で転園を余儀なくされる方も増えるためです。

ただ、4月入園はほかの時期よりも高いハードルが課せられます。

4月1日に保育園に入園するには、2月上旬までに申請書類を提出しないといけない

年度の途中で入園する場合は、前月上旬に申請書類をまとめて提出する必要があります。

しかし、4月入園の場合は、少し異なります。

年度初めのため、前年10月より申請が始まっているのです。

申請期間郵送受付窓口受付
一次申請10/12~11/2(消印有効)~11/16
二次申請1/4~2/10(必着)1/4~2/10
令和5年4月入園の申請スケジュール(横浜市の場合)

横浜市以外の自治体も一次申請・二次申請というスタイルを取っているところが多く、スケジュールに若干前後はありますがだいたい同程度の期間となっています。

一次申請は前年10月~11月に行われており、育休明けのご家族が入りやすくなっているのがわかるのですが、二次申請の締め切りが2月10日なんですよ。
この日までに出せなかったら、4月入園できなくなります。次は3/13~4/10に、5月入園の受付が開始されます。

転職や、自分都合で示しを合わせて4月から転勤が1月までに決まっていれば動けますが、普通転勤はそんなに早く決まらないですよね……。
辞令も、早くて2週間前。内示も早くても1か月前ぐらいではないでしょうか(会社によってはもっと短いところもあるようで…)

なかなかにハードなスケジュールです。これだけでも無理ゲー。

現在住んでいる市町村経由で提出しないといけない(自治体による)

横浜市では、ほかの市から転入する人向けに、以下のPDFが配布されています。

横浜市への保育園の申請でも、現在住んでいる市町村からの提出が必要なのです。

これは、行政用語で「管外協議」というようで、市町村経由で推薦状を添付して頂くような形となります。
自治体によっては、この管外協議をせず、市外からでも直接申し込めるところもありますので、要項をご確認ください(西日本に多いようです)

直接提出できない、というのは若干不利に働くのです。
横浜市の場合、二次申請の提出期限が2月10日必着ですが、お住まいの市役所(私の場合は東広島市)の保育課の方に書類作成をしていただかないといけないので、郵便事情も考慮して原則1週間前には提出することが必要です。

つまり、2月3日。さらに提出期間が前倒しに……。

後述の通り、物件探しもしないと行けず、これはさすがに難しい。
なんとかお住まいの市役所にお願いをして、レターパックライトの封筒を一緒に提出。
レターパックライトを使ってもらい、ほぼ速達のような形で提出してもらうことで、2月6日提出→2月9日到着で間に合わせました。

物件の「印鑑付き契約書」が必要

基本的には、保育園の入園は現在住んでいる住民の方が優先されるので、転勤族のランクは下がってしまいます。
まあ、仕方がないことです。

ただ、一部の自治体では救済措置も用意されています。

横浜市の場合、住居が確定している証拠として「物件の印鑑付き契約書」が必要です。

なので、物件を探し終わって申込・審査完了までではなく、ちゃんと印鑑付きの契約書をコピーして添付する必要があります。
契約書は完成まで時間がかかるので、2月上旬の提出に間に合わせるには年末~1月上旬ぐらいから家探しを始めておかないと、間に合わないんじゃないかと思います。特に都会は。

ちなみに、実家が新しい職場に近ければ、一度実家に住んでしまう、という選択肢もあります。
実家の家主(祖父か祖母)に「一緒に同居します」というサイン(申立書)を書いてもらえば、物件の印鑑付き契約書の代わりになるのです。

あくまで実家近くで保育園がまだ空いている、という条件下ではありますが、実家の近くの通える範囲で家を探しながら、とりあえず4月ぐらいだけ同居する、というのもありなのかもしれません。

いずれにしても、保育園入園の前月末までに住民票を移しておく必要がありますので、ご注意ください。

就業証明書も、もちろん必要

ほかの提出書類ももちろん必要です。
就業証明書は一つハードルになる可能性があります。

この保育園の2次申請に転勤で動く場合、提出期限が2か月前のため辞令は出ていない可能性が濃厚
内示・または内々示ぐらいの状況だと思うので、就業証明書を発行する人事部の理解が得られるかがカギとなると思います。

就業証明書に記載する就労先住所は現住所で記載しておき、備考欄に「4月1日より●●(新住所)へ就労予定」と記載してもらうといいでしょう。

これを夫婦両方でやらないといけないので、なかなかしんどいですね……。
タイミングが合わなければ、数か月は単身赴任を覚悟するのもありでしょう。
(MATTU家の場合は、私がほぼ自営業者のため、妻に合わせて異動することは可能でした)

なお、実際の引っ越しの時期が4月1日の直前とも限らないですよね。
3月上旬~中旬での引っ越しの場合、3月中は一時保育でしのぐしかありません。
(3月1日から保育園に入るためには、2月28日までの住民票の移動が必須)

重要なはずの保育園見学が、完全に無理ゲー

保育園申請にあたって、一般的に重要なのが保育園見学です。
私も今回、実家が近いので帰省の合間に保育園見学をいくつもしてきました。

が、実は物件探しに非常に難儀しました。

いいなと思った物件が秒で取られたり、一番手で申し込んだと不動産屋にも管理会社にも言われたのに理不尽に別の方に取られたり……。

物件は三転・四転し、なんとか決まったのはいいものの、さすがにコツコツと下見し続けていたエリアからは若干離れてしまい、一からやり直し。

転勤族に保育園見学は、ほんと無理ゲーです。

保育園に入れなければ、幼稚園も。横浜市型預かり保育は、無償化の対象

保育園に入れない場合は、3~5歳児の場合幼稚園を考えるのも手です。

例えば、横浜市の場合、「市型預かり保育」という事業が展開されています。
保育園に入れる2号認定を受けた子どもであれば、幼稚園の標準時間以外の時間に預かり保育が受けられます。
園によって保育時間が異なるので、詳細は要確認ですが、基本的には保育園とほぼ同等の時間を預けられるのです。

日中は幼稚園の他の子とおなじ教育を受けながら、朝と夕方は保育園と同等の時間まで預けられるので、結構うれしい制度だと思います。

さらに、横浜市の場合は預かり保育の部分も無償化の対象となります。

なお、保育園と異なるのは給食の有無かも。
保育園は給食が出るところが多いですが、幼稚園はお弁当持参しなければならないところも多いです。
最近では、外部の業者からお弁当を買えるシステムの幼稚園も増えているようですが、システムは確認しておく必要があります。

保育園申請で難儀すること、多すぎる……。都会の保育園探しで最も苦労したのは、物件探しかもしれない

今回、転勤に伴う保育園申請をしましたが、引っ越し族がやるにはあまりにもハードでした。

その中でもかなりハードだったのが、物件探しだと思います。
物件未確定のまま保育園なんてまず決められませんし、保育園申請者の優先ランクの絡みは関係なく、住まいは確定しておいたほうがいいと思います。

しかし、都会は「ファミリー向け賃貸」(3LDKぐらいの間取り)がかなり少なく、出てもすぐ取られるのが本当にしんどかったです。
今回は妻の会社の借上社宅が「一戸建てNG」という意味の分からない状態だったので、なお選択肢が狭まり難しい状況でした。
とくに4月入園の申請を行う1月時期は、新規物件が出にくい状況とのことで、物件も椅子取りゲームのような感じでどんどん取られてしまいます。
保育園探しより先に、物件探しを前倒ししておけばよかったなぁ、と今では思います。

いずれにせよ、辞令・内示の時期によりますが急な転勤が決まった際には、少なくとも1~2か月は保育園に入れることはできなさそうです。
その場合、実家が近ければ実家に預けるか、保育園の一時保育を活用するしか道はなさそうです。
(子どもが家にいる状態でリモートワークしても、ろくに仕事できないので…)

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