こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Xperia 10 IVは、定価6万円台の、ソニーのXperiaスマートフォンです。
昨年のXperia 10 IIIと同様の価格帯ながら、CPUはSnapdragon 695を採用、動作はサクサク。
Xperia 10 IVなど、6インチXperiaの持ち心地は抜群で、コンパクトながら快適に仕上がっています。
ほかの4~6万円台スマホと比べて、動作は?カメラは?仕上がりはどうなっているのでしょうか。
今回は、Xperia 10 IVを実機レビューしていきます。
Xperia 10 IV、実際に使っていいと思ったポイント
それでは、Xperia 10 IVを使って感じたメリットから紹介していきます。
横幅の持ち心地抜群!側面がフラットで、より持ちやすく
Xperia 10 IVのドコモ版、ブルーを入手しました。
今回のXperia 10 IVもパステルカラーのポップな展開。ブルーは淡いカラー、なかなかおしゃれな印象です。
サイズ感は、昨年のXperia 10 IIIやXperia 5 IIIと同程度の大きさです。
ただ、今年のXperia 10 IVは、側面がフラットになっています。
昨年のXperia 10 IIIやXperia 5 IIIは、円を描くような丸い側面だっただけに、少し新鮮な印象を抱きます。
側面フラットではありますが、Xperia 1 IVほど角ばってはおらず、角は丸みを帯びているため持ちやすいです。
個人的には、6インチXperiaの横幅が非常に持ちやすい印象ですが、さらに形状変更で持ちやすくなった印象があります。
Xperia 5 IVが発売されるとしたら、同様な少しフラットなデザインになるのでしょうか。これも楽しみ。
Googleアシスタントボタンはなくなり、すっきり。3.5mmイヤホン端子も継続搭載
側面のボタンは、電源ボタン(兼・指紋センサー)、音量上下ボタンがついています。
Xperia 10 IVには、Googleアシスタントボタンがなくなっており、非常にすっきりとしたデザインになっています。
Googleアシスタントボタンはがなくなった代わりに、初期設定では、電源ボタン長押しでGoogleアシスタントが起動されるようになっています。
(AQUOS・Pixelなどほかのスマホでも同様です)
設定から、電源ボタン長押しで電源メニューを表示できるように変更できますが、初期設定では音量上+電源ボタンで電源メニューを表示できます。
電源ボタン2回押しも、ドコモ版では「my daiz」が選択されています。
カメラに変えておくと便利です。
さらに明るく、外でも画面が見やすい
画面は、21:9のシネマワイドディスプレイ。
細長い画面は人を選びますが、InstagramやTikTok、YouTubeショートなど、縦長でスクロールするようなアプリだとスクロール頻度が若干減って、見やすい印象です。
ただし、横画面で動画を見る際には、細長くないXperia Ace IIIと大きさはそう変わりません。
Xperia 10 IVの画面は、輝度が向上している印象です。
晴天下に外で撮影に使っていても、Xperia 10 IVではちゃんと画面を確認できました。
2万円台スマホのXperia Ace IIIと比較すると、だいぶ明るさが違います。
有機ELの画面で非常にきれいですね。
サイドセンスで2画面も簡単に!ポップアップウインドウで「動画見ながらブラウジング」も簡単に!
Xperia 10 IVは縦長です。2画面分割も快適に利用可能です。
この縦長画面を最大限に生かせるのが、「サイドセンス」の機能。
サイドセンスとポップアップウインドウ
サイドセンスは、画面右端についているバーをダブルタップすることで、使いたいアプリのショートカットを表示してくれます。
さらに、下側には「ポップアップウインドウ」の選択も。
Xperia 10 IVやXperia 1 IVでは、下側の6つのアプリから選ぶことで、Windowsのような小窓ウインドウで楽しむことができます。
ポップアップウインドウを最大表示すると、全画面表示のアプリを上にちょっとだけ残して、ポップアップウインドウ側のアプリもほぼ通常のアプリ表示のように利用できます。
YouTubeの動画を後ろで再生しながら、Twitterやブラウザアプリをポップアップウインドウで使う、といった利用も可能。
YouTubeでは動画より音楽・ラジオ的に楽しみたい!という方は、このポップアップウインドウは非常に便利です。
マルチウインドウ
マルチウインドウは、画面左端のバーを上にフリックすると利用できます。
21:9の画面は2画面に分割しても、それぞれ表示領域が比較的広く見やすいのが特徴です。
例えば、上部でYouTubeを見ながら、下部でTwitterやブラウジングをしても、かなり快適に使えます。
動画を見ながら、など、ながら作業には非常に便利!
動作快適!Xperia 10 IVのスペックとベンチマーク、動作の様子は
Xperia 10 IVは、Snapdragon 695 5Gを搭載していることもあり、非常に快適に使えます。
Xperia 10 IVのスペックを比較!
Xperia 10 IVのスペックを整理すると、以下の通り。
スペック | Xperia 10 IV | Xperia 10 III Lite | Xperia 10 III |
---|---|---|---|
CPU | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 690 5G |
メモリ(RAM) | 6GB | 6GB | 6GB |
ストレージ(ROM) | 128GB | 64GB | 128GB |
ディスプレイ | 6.0インチ 有機EL Full HD+ | 6.0インチ 有機EL Full HD+ | 6.0インチ 有機EL Full HD+ |
大きさ | 67×153x8.3mm 161g | 68x154x8.3mm 169g | 68x154x8.3mm 169g |
メインカメラ | 標準 12MP 望遠 8MP 超広角 8MP | 標準 12MP 望遠 8MP 超広角 8MP | 標準 12MP 望遠 8MP 超広角 8MP |
5G対応 | 5G Sub 6 | 5G Sub6 | 5G Sub6 |
SIM | nano SIM+ eSIM (ドコモ版のみ eSIM非対応) | nano SIM+ eSIM | nano SIM x1 |
電池 | 5000mAh | 4500mAh | 4500mAh |
ラジオ | 〇(ドコモ・au・SB版) ×(XQ-CT54) | × | 〇 |
前章のようにバンド対応が拡充されただけでなく、大きさも1mmずつ小さくなり過去最軽量。
バッテリー容量は5000mAhと大容量で、電池持ちも安心。
Xperia 10 IVと競合機種のベンチマーク比較
機種 | CPU・メモリ | 価格 | Antutu v9 | GeekBench 5 |
---|---|---|---|---|
Xperia 10 IV | Snapdragon 695 5G / 6GB | 64,152円 | 388856 | S 667 M 1894 |
OPPO Reno7 A | Snapdragon 695 5G / 6GB | 44,800円 | 381825 | S 625 M 1674 |
AQUOS sense6s | Snapdragon 695 5G / 4GB | 39,800円 | 362293 | S 672 M 1761 |
AQUOS sense6 | Snapdragon 690 /4GB | 34,980円 | 313447 | S 578 M 1555 |
Google Pixel 6a | Google Tensor / 6GB | 53,900円 | 683232 | S 1048 M 2826 |
OPPO Reno5 A | Snapdragon 765 /6GB | 43,800円 | 377873 | S 552 M 1668 |
AQUOS sense5G | Snapdragon 690 5G /4GB | 39,600円 | 244895 | S 587 M 1338 |
OPPO Reno3 A | Snapdragon 665 /6GB | 33,700円 | 213028 | S 390 M 1400 |
Xperia 10 IVは、ほかのSnapdragon 695 5Gとほぼ同等のベンチマークスコアとなっています。
実際の利用でも、比較的サクサクと動作できます。
Google Pixel 6aは、同等の価格でもハイエンドと同等のCPUを搭載しているためスコアも上、体感もサクサク使えます。
他の競合機種で考えれば、標準的、と言っていいでしょう。
Xperia 10 IVを使って感じた、ちょっと残念なポイント
Xperia 10 IVを使って感じた、マイナスポイントを解説していきたいと思います。
個人的には、Xperia 10 IVよりXperia 10 IIIのほうが、機能・使い勝手を総称するといい気がしてしまっています。
HDMI出力に非対応
Xperia 10 IIIは、USBケーブルからのHDMI画面出力に対応していました。
HDMIケーブルを、USB Type-Cに変換するアダプターなどを使って接続すると、スマホ画面をTVなどに表示できます。
▼実際に検証している様子は以下の通り
Xperia 10 IIIは5万円台スマホにしては異例の「HDMI出力」対応でした。
競合であるAQUOS sense・OPPO Reno Aシリーズも最新モデルを含め非対応、Google Pixel aシリーズも非対応です(もともとPixelはハイエンド含め非対応)。
Xperia 10 IVは、再びHDMI出力非対応になってしまいました。
4~6万円台のミドルレンジスマホとしては貴重な存在だったので、ちょっと残念です。
SIMトレイは再び片面仕様に…
Xperia 10 IIIのSIMトレイは、両面仕様でした。
Xperiaスマートフォンとしては、両面仕様は初搭載となりました。
このあと、この両面仕様はXperia PRO-IやXperia 1 IVに続いていくことになります。
Xperia 10 IIIでの両面仕様SIMトレイは、実験的な要素もあったのかもしれません。
しかし、今回のXperia 10 IVのSIMトレイは、片面並列仕様に戻っています。
両面仕様のほうが、挿入している最中にSIMやmicroSDカードが離脱せず、入れやすいのです。
片面仕様だと途中で離脱し、正常に入れられず何度も入れ直しを余儀なくされることが多いです。
また、両面仕様に戻ってほしいですね……。
カメラアプリのシャッターやレンズ切り替え、改善はしているけどやっぱり時間がかかる
Xperia 10 IVのカメラアプリは、やっぱりちょっと重い印象があります。
▼実際に動作している様子は以下の通り。
歴代Xperia 10シリーズは、シャッターを押してから緑色の丸が表示され、ピントを合わせてからシャッター音が聞こえます。
この押してからシャッター音までの時間が、やはり長い印象があります。
Xperia 10 IV、カメラの出来は?カメラ作例比較
Xperia 10 IVのカメラの出来を、同価格帯のスマホと比較してみます。
Xperia 10 IVのカメラスペック
Xperia 10 IVのカメラは、超広角・広角・望遠の3レンズ構成です。
16mm・27mm・54mmと、Xperia 10 IVはXperia 10 IIIとスペック的にはあまり変化がありません。
外の風景
外の風景を撮影してみました。
Xperia 10 IVの1倍や超広角では、比較的暗めにとれる傾向があります。
逆に、Xperia 10 IVの2倍では、明るめに撮れます。
動画作例も下の動画でお見せしておりますが、特に望遠レンズでは結構明るさが動いているのが気になります。
別シーンですが、横浜ベイブリッジの写真。
Xperia 1 IVと比較すると、どちらも比較的暗めではありますが、青の発色が異なりますね。
青のバランスは、Xperia 10 IVはXperia 1 IV・Xperia Ace IIIのちょうど真ん中ぐらいの印象を持ちます。
屋内での作例
Xperia 10 IVでもきれいに撮れています。
窓の外の風景も含めたバランスでは、Xperia 1 IVのほうがよさそう。
Xperia Ace IIIでは、確かに輝度調整はうまくいっていますが、拡大すると粗が目立ちます。
Xperia 10 IVでは、それなりにきれいに撮れている印象です。
Xperia 1 IVとXperia 10 IVでは少し焦点距離が異なりますので、画角も少し変化しています。
細かいところを見ていくと、実はXperia 10 IVのほうがはっきりと映っている印象です。
ホワイトバランスで言うとXperia 1 IVのほうが美しい印象ではありますが……。
別シーンの写真も。
Xperia Ace IIIは少し赤・黄に寄った、少し枯れかけたような写真になってしまっています。
OPPO Reno7 Aが最も明るく生き生きとした写真に仕上がっています。
明るすぎて若干の不自然さはありますが、迫力を感じます。
こうみると、昼間のPixel 6aとXperia 10 IVは結構似た傾向に見えます。
食事の作例
Xperiaの料理写真は、最近では少し赤を盛ったおいしそうな写真に仕上がる傾向にあります。
上記のドリアの写真も同様な気がしますよね。
後ろのボケ感や色の緩急を考えると、Xperia 1 IVはさすがだと思いますが、Xperia 10 IVもなかなかですね。
食事の写真では、Xperia 10 IVとPixel 6aは似た傾向ですがXperia 10 IVのほうが少し明るいです。
OPPO Reno7 Aは少し黄色気味、AQUOS sense6sは結構暗め。
ハンバーガーの食事の色の傾向も、先ほどと同じように感じますね。
夜景の作例
Xperia 10 IVと比べると、やはりXperia 1 IVのほうが細かく表現できている印象を受けます。
Xperia 10 IVはナイトモードで、Xperia 1 IVはナイトモードがないのでAIの低照度認識での撮影ですが、Xperia 1 IVもさすがですね。
Pixel 6aは、4~6万円台スマホの中ではとびぬけている印象があります。
写真の面では違いが少し出にくいところもありますが、動画も含めるとなかなかです。
動画の作例
動画は、昼と夜の2本を撮っています。
Xperia 10 IVの動画では、日中は標準・超広角で暗め、望遠では明るさが安定しない印象があります。
夜景のシーンでは、写真では数秒かけて集光するためそれなりの写真が撮れますが、動画では一瞬できめ細かさにだいぶ差が出ます。
Pixel 6a、さすがですね。
Xperia 10 IVの魅力と残念ポイント、Xperia 10 IVは選ぶべき?
Xperia 10 IVの魅力は持ちやすい大きさと握りやすさ、サイドセンス・ポップアップウインドウなどの機能面にあります。
残念ポイントを挙げるなら、目立つのは「改善したと思っていたXperia 10 IIIのメリットがつぶされてしまった」点でしょうか。
HDMI出力非対応・SIMトレイなどはまさにそうです。
個人的には、Xperia 10 IIIでも在庫が残っていれば、そちらを選ぶのも十分価値があると思います。
ただ、動作やカメラの出来(ホワイトバランスに課題はありますが)など、Xperia 10 IVでも結構バランスがいいと感じるものはいくつかあります。
ぜひ、Xperia 10 IVを一度手に取ってみながら、考えていただければと思います!
Xperia 10 IVの価格・割引一覧
Xperia 10 IVの価格は以下の通り。
※価格はXperia 10 IV発表・発売開始時点(2022年7月時点)の価格です。現在は、多くのキャリアで発売を終了しております。
発売キャリア | 定価 | 割引 |
---|---|---|
ソニーストア直販 Xperia 10 IV | 53,900円 | 2023年3月2日予約開始、3月10日発売 |
NTTドコモ Xperia 10 IV SO-52C | 64,152円 (実質41,712円) | MNP 33,000円割引 31,152円(2年後返却時実質8,712円) 新規 11,000円割引+20,000pt還元 機種変更・契約変更 11,000円割引 |
au Xperia 10 IV SOG07 | 69,985円 (実質34,960円) | MNP 22,000円割引 新規 11,000円割引 機種変更 5,500円CB |
UQ mobile Xperia 10 IV SOG07 | 69,985円 | MNP 22,000円割引 新規 11,000円割引 |
ソフトバンク Xperia 10 IV | 74,880円 (実質37,440円) | MNP+メリハリ 21,600円割引 MNP・新規(スマホ乗り換え.com) 特価:2年後返却で24円 機種変更(スマホ乗り換え.com) 5,000円還元 |
楽天モバイル Xperia 10 IV XQ-CC44 | 59,800円 | 8,000ポイント還元 |
NUROモバイル Xperia 10 IV XQ-CC44 | 54,780円 (7/22発売) | ソニーお買い物券5,000円分還元 |
IIJmio Xperia 10 IV XQ-CC44 | 54,800円 (7/22発売) | ギガプランMNP限定特価39,800円 ※端末のみ購入で5,000円ギフト券還元 |
mineo Xperia 10 IV XQ-CC44 | 59,400円 (7/22発売) | ソニーお買い物券5,000円分還元 |
OCNモバイルONE Xperia 10 IV XQ-CC44 | 44,900円 (7/22発売) | MNPは39,400円 ソニーお買い物券5,000円分還元 |
SIMフリーで購入+UQ mobileのSIMで使う、というのもおすすめ!
UQ mobileではXperia 10 IVの販売を終了しています。
Xperia 10 VはUQ mobile公式サイトで購入することはできますし、AmazonやソニーストアなどでもXperia 10 IV・Xperia 10 Vをお得に購入することは可能です。
SIM単体で契約することで、au PAY残高のキャッシュバックを受けられます。さらにお得に購入することが可能です!
UQ mobileでは、SIMカード・eSIMのどちらでも申し込むことができます。
最新のiPhoneではSIMカード・eSIMの両方に対応しているので、簡単に契約を済ませたい方はSIMカードで、すぐに開通して使い始めたい場合はSIMカードの郵送がいらないeSIMがお勧めです。
(eSIMの場合、ご自宅等でWi-Fiや旧スマホ回線などのデータ通信環境が必要です)
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