こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
ついに、デジタルペーパーの本命が進化しました!
富士通FCCL製のクアデルノが進化した「QUADERNO A4/A5(第2世代)」が絶賛発売中です。
以前、ソニーのデジタルペーパー「DPT-RP1」(A4判)をレビューしましたが、ビジネス視点で見ると結構使い勝手がいいのです。
ただし、ペンの書き心地や(主に画面端での)反応、レスポンスなど、改善してくれると嬉しいポイントもいくつかありました。
クアデルノの第1世代では、ソニーの「DPT-RP1」「DPT-CP1」とほぼ同じ展開で、使用感もほぼ変わりませんでしたが、今回の第2世代は違います。
Wacom Feel IT Technology採用で、ペンは電池不要で書き心地がかなりいい!
また、レスポンスも改善され、E Inkディスプレイも最新のものが搭載されたおかげでよりくっきり見えるようになった気がします。
今回は、QUADERNO A5(第2世代)本体のレスポンス・操作感、書き心地を中心にレビューしていきます。
※このレビューは、QUADERNO A5(第2世代)発売開始時点での購入・開封レビューとなります。
[2024/11/20更新] クアデルノのカラーモデル 「QUADERNO Gen. 3C」が11/22より発売となります。
待望のカラー版で、今回もA4/A5の2機種が用意されています!
QUADERNO A5(第2世代)とアクセサリーを開封!
QUADERNO A5(第2世代) は、2021年7月8日に発売されました。
私も発表日の夜に購入手続きしたのですが、結構人気だったようで発売日に届かず、7月10日(土)に到着しました。
QUADERNO A5(Gen.2)を見てみよう
QUADERNO A5(第2世代) を開封していきましょう。
QUADERNO A5(第2世代) の中身は、保証書類のほかに、本体、付属ペン、ペン先、USBケーブル(Type-A⇔Type-C)が付属されています。
側面は、上面のみ電源ボタン、USB Type-Cポートがついています。
USBポートは、先代のmicroUSBからUSB Type-Cに進化しました。
持ち運ぶケーブルが減ってうれしいですね。
背面はしなやかなカーブを描いており、先代同様美しいデザインです。
側面は、DPT-RP1/CP1や先代のクアデルノでは、ペンをくっつける切り欠きの穴があったのですが、今回はなくなっています。
QUADERNO A5(第2世代) とSony デジタルペーパーDPT-RP1を比べると以下の通り。
DPT-RP1はA4判で、 QUADERNO A4(第2世代) ともほぼ同じ大きさと思われます。
QUADERNO A5(第2世代) は、A5と表記がありますが、
・画面はA5サイズ
・端末自体はA5とB5の間ぐらい
のサイズ感なので注意が必要。
DPT-RP1や QUADERNO A4(第2世代) は、本体サイズがA4サイズです。
アクセサリーのLAMYスタイラスペンとカバーも開封!!
続いて、アクセサリーのLAMYスタイラスペンと、カバーも開封していきます。
QUADERNO x LAMY スタイラスペン
まずは、クアデルノラミースタイラスペンです。
クアデルノとラミーのコラボで、美しいデザイン。
開けると、シルバーのラミースタイラスペンがお目見えします。
美しいですね。
クアデルノとLAMYのコラボスタイラスペンは、胴体テール側とキャップがシルバーで、ペン先・持ち手のユニットは通常品と同じです。
通常のLamy AL-star EMR digital penと同様、先代のペンと比べても書き心地がよく、ペンも少し軽めで、持ち手も適度に太く書きやすいです。
クアデルノカバー A5 ネイビー
クアデルノカバーは、ベージュとネイビーの2色展開。
私はネイビーを選びました。
ネイビーはややつやのある高級な皮テイスト。一応人工皮革ではあるのですが、高級感がいい感じ。
ロゴは「QUADERNO」が左下ワンポイントだけあり、FUJITSUのロゴなどはないです。
カバーの中はこのように、切り欠きの中にカードや数枚の書類を入れられるようになっています。
クアデルノ本体は、粘着シールで貼り付けて固定します。
上下対象になっているので、右利きの方はこの向きで、左利きの方は上下ひっくり返して貼り付ければ使えるのは高ポイント!
なお、ラミースタイラスペンはペンホルダーに入れられません。
ラミースタイラスペンは胸ポケットに入れていたほうが映えますよ!
個人的には、本体のみでなく、カバーとラミースタイラスペンはいっしょに買っておいたほうがいいと思います。
書き心地のことを考えると、ラミースタイラスペン必須です。
持ち運びも、カバーがないと薄くて不安になります。
クアデルノはどう進化した?QUADERNO A5(第2世代)の操作感、書き心地の進化を解説!
それでは、続いて QUADERNO A5(第2世代) 本体の操作感や書き心地をチェックしていきましょう。
QUADERNO A5(第2世代)のレスポンス改善!動作の立ち上がりやシステムツールの表示が速くなった
QUADERNO A5(第2世代) のレスポンスは、先代に比べそこそこ改善しています。
下の動画で、DPT-RP1と動作比較しています。
(動画再生で、該当箇所から再生します)
全体的にめっちゃ速くなった!というよりは、動作の立ち上がりが速くなった印象。
例えば16画面分割表示をさせる際は、最初の数枚は QUADERNO A5(第2世代) のほうが速く、最後のほうはそこまで表示スピードは変わらないようにも感じます。
また、システムツール(設定やフォルダ表示)などの表示はかなり速くなっている気がします。
ファイル一覧表示でのページ送りは、レスポンスかなり速く合格点。
電子ペーパー端末ならではの独特なレスポンスではありますが、結構いい感じ。
採用されたペン方式が変更!!WACOM Feel IT Technologyで、充電不要で高精度に書けるように!!
個人的に最も大きな変化だと思いますが、ペン方式が大きく変わりました。
今回採用されたのは、WACOM Feel IT Technologyの方式。
最近の電子ペーパー端末でも採用されることの多いこの方式ですが、Galaxy Noteシリーズはずっとこの方式です。
Sペンでもきれいに書けます。
Galaxy NoteシリーズのSペンは歴代細めなのですが、スマートフォンの画面はツルツルしているためペン先が細いほうが筆のように書きやすいです。
クアデルノの表面が少しザラっと(ザラザラより”さらさら”に近い)しており、ペン先は若干太めのほうが書きやすく、安定感があります。
ペンの書き味は、サインペンのような感じ。結構書きやすいです。
そして、非常に精度がいいです。
ペン先より細い線で、ペン先程度の大きさの文字も書けます。
DPT-RP1ではこの大きさの文字書けませんでした。このサイズはすごいです。
下の動画で書き心地をレビューしています(該当箇所から再生されます)
※上の写真の細かい字を書いているシーンは、21分12秒にあります
メニュー表示、ファイル一覧表示の変更点
メニュー表示はこんな感じ。画面上中央のボタンを押すと出てきます。
クアデルノならではなのが、「スケジュール」と「Scansnapから取り込む」でしょう。
「スケジュール」は、本体内の「スケジュール」フォルダーに入っているファイルが表示されます。
「ScanSnapから取り込む」は、ScanSnapと接続することで、直接取り込むことができます。
私はScanSnapを持っていないのですが、ScanSnapも欲しくなりますね!
ソフトウェアアップデートは、端末のみでできるようになりました。
「一覧から探す」や「フォルダーから探す」、「スケジュール」ではフォルダー内のpdfファイルを表示できます。
ファイル表示では、一覧表示だけでなくサムネイル表示も可能。
また、表示するドキュメントをクアデルノ内で作成した「ノート」のみに絞ることもできます。
エクスプローラーがだいぶ使いやすくなりました。
ペンのパレットは常時表示に。ペンの色・太さの変更もかなり便利!
ペンのパレットが常時表示になりました。
今までは、右上のペンボタンをタップしたときに表示され、ペンの色・太さ・消しゴムの大きさが変更可能でした。
パレットが常時表示されたことで、ワンタップで太さや消しゴムの大きさが変更可能となります。
また、今回ペンのボタンが一つになりましたが、パレットにハイライト(蛍光ペン)も追加されています。
蛍光ペン自体は、テキスト文字列のみにひくことができます。
手書き文字に重ねたり、フリーに蛍光ペンを使ったりすることはできませんので、ご注意ください。
パレットは、画面の上下左右端の4か所に動かすことができます。
自由には動かせないのですが、端を攻めたい場合に別の端に動かすことはできます。
QUADERNO A5(第2世代)、書き心地が特に向上!操作性も、細かい配慮がうれしい
QUADERNO A5(第2世代) を使い始めましたが、書き心地がかなり上がったのは非常にうれしいです。
DPT-RP1を使っていて感じていたのは、ペンの充電の煩わしさと重さでした。
充電不要のペンを使って、高精度にメモができるのは非常にうれしいです。
ここが改善しただけでも、前作から買い替えの価値はあると思います。
万人受けする端末ではありませんが、特にビジネス用途や手帳代わりに、一度使ってみる価値はあるでしょう。
クアデルノの魅力は、クアデルノ単体の使い心地だけではありません。
PCとの連携、「印刷」機能こそが、さらに魅力を上げる機能なのです。
PC・スマホとの連携については、次回のレビュー記事にて解説します。
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