こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
コストパフォーマンスの良いスマートフォン「OPPO Reno9 A」が2023年6月に発表・発売されました。
高性能な10万円以上のスマートフォンと異なり、とくにOPPO Reno9 Aは定価4万円台と買いやすい価格帯になっています。
買いやすいスマホ、という点では、同じ価格帯に先代のOPPO Reno7 AやAQUOS sense7、1.5万円ほど高い価格帯にPixel 7aもいますが、どれを買うべきでしょうか?
今回は、メーカー様より実機をお借りし、OPPO Reno9 Aを購入するのがおススメな方は?というポイントでレビューしていきます。
商品貸出:オウガジャパン株式会社
OPPO Reno9 Aの見た目、大きさを比較
OPPO Reno9 Aは、6.4インチのスマートフォンです。
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 Aを比較すると…
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 Aの大きさを比較すると、以下の通り。
大きさや外観のフォルム自体はあまり変わっていません。
OPPO Reno9 AにOPPO Reno7 Aの付属ケースをつけると、はまるものの少しだけ広がった形で装着されます。
微妙にOPPO Reno9 Aのほうが大きいようです。
見た目の最大の違いは、背面の仕上げです。
OPPO Reno9 Aはガラス素材になっており、カメラ周辺部の一部は光沢感のある仕上げに、それ以外の部分は「OPPO Glow」と呼ばれるさらさらとした仕上がりになっています。
OPPO Reno9 Aは少しひんやりとしていて、特に今は夏場なので触っていると気持ちいいです。
それ以外の見た目は変わっていません。
OPPO Reno9 Aは、右側面に電源ボタン、左側面に音量ボタンが配置されています。
下面に3.5mmイヤホンジャックとUSB Type-Cポート、スピーカーがついています。
このあたりの配置は、OPPO Reno7 AやOPPO Reno5 Aと変わっていません。
OPPO Reno9 AとPixel 7a、AQUOS sense7を比べると…
OPPO Reno9 Aは、4~7万円台のスマートフォンの中では比較的大きいほうです。
Pixel 7a・AQUOS sense7は6.1インチのため、一回り大きいです。
OPPO Reno Aシリーズは、今までも同価格帯のスマホより大きいため、画面や文字が大きいほうがうれしい方にとってはいいかもしれません。
特に、Pixel 7aとOPPO Reno9 Aは、有機EL・フルHD+・リフレッシュレート90Hzの点で、画面の使用は共通しています。
ボタン配置はそれぞれ異なります。
Pixel 7aは、ほかのPixelシリーズと同様に、電源ボタンが上、音量上下ボタンが下に配置されています。
AQUOS sense7は、多くのAndroidスマートフォンと同様に音量上下ボタンが上、電源ボタンが下に配置されていますが、側面指紋センサーが電源ボタンと別です。
2023年夏モデルの低価格帯AQUOS wish3は電源ボタンに指紋センサーが統合されたため、今年のAQUOS sense新モデル(AQUOS sense8?)はもしかすると同様に統合される可能性あるかもしれませんね。
OPPO Reno9 Aは、Android OS 13ベースのColor OS 13搭載
OPPO Reno9 Aは、Android OS 13ベースの「Color OS 13」が搭載されています。
ほぼAndroidと同じと思っていいと思いますし、Google Playストアからのアプリインストールも問題なく可能です。
すこしiPhoneに似た形で作られているため、OPPOスマートフォンがはじめての方は使い勝手に悩むかもしれません。
初期状態では、ホーム画面にすべてのアプリが表示され、ドロワー(アプリ一覧)が表示されません。
ほかのAndroidと同様に、ドロワー画面が欲しい場合は、ホーム画面の空きスペースを長押しし右下の「詳細」>「ホーム画面モード」>「ドロワーモード」に変更すれば大丈夫です。
ホーム画面で下から上にスワイプすると、アプリ一覧画面を表示することが可能です。
OPPO Reno9 Aの動作は快適?スペック・ベンチマーク・スピーカー音質を比較
OPPO Reno9 Aはどの程度快適でしょうか?
動作面を中心に比較していきましょう。
OPPO Reno 9 AとOPPO Reno 7 Aのスペックの違い
OPPO Reno9 A | OPPO Reno7 A | OPPO Reno5 A | |
大きさ | 160x74x7.8mm, 183g | 159.7×73.4×7.6mm, 175g | 162x75x8.2mm, 182g |
ディスプレイ | 6.4インチ FHD+, 有機EL 90Hz | 6.4インチ FHD+, 有機EL 90Hz | 6.5インチ FHD+, TFT 90Hz |
CPU | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 765G |
メモリ(RAM) | 8GB(+8GB拡張可能) | 6GB(+6GB拡張可能) | 6GB |
ストレージ(ROM) | 128GB | 128GB | 128GB |
バッテリー | 4500mAh | 4500mAh | 4000mAh |
生体認証 | 指紋(画面内)、顔 | 指紋(画面内)、顔 | 指紋(背面)、顔 |
カメラ | メイン48MP 超広角8MP マクロ2MP | メイン48MP 超広角8MP マクロ2MP | メイン64MP 超広角8MP モノクロ2MP マクロ2MP |
おサイフケータイ | 〇 | 〇 | 〇 |
防水防塵 | IP68 | IP68 | IP68 |
販路 | メーカー版 46,800円 楽天モバイル 53,900円 ワイモバイル 41,400円 | メーカー版 44,800円 au・UQ mobile、 楽天モバイル、 ワイモバイル | メーカー版 43,800円 楽天モバイル ワイモバイル |
OPPO Reno9 Aは、OPPO Reno7 Aと比べるとスペック表上の進化点は
・メモリ(RAM)が8GBに増量
というポイントのみとなります。
それに伴い、ストレージ(ROM)の空き領域が十分にある場合にメモリを拡張できるのですが、最大拡張容量が+8GBまで、合計16GBのメモリとして使えます。
ベンチマーク測定結果と、動作の快適さ比較
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 Aでベンチマークを測定した結果をご紹介します。
スコアとしてはほとんど同じ。
各項目の数字もほぼばらつきの範囲内で、ほとんど同じなのがわかるでしょう。
▼動作の様子も以下の通り。再生ボタンで動作の様子から再生されます。
多数のアプリを併用する場合などにはメモリ増量の効果があるのかもしれません。
ただ、日常使いではそこまで動作の差は感じないです。
Pixel 7aやXperia 10 V・AQUOS sense7など、他社スマートフォンとのスペック比較
他社スマホとの比較もしておきましょう。
OPPO Reno9 AとAQUOS sense7は4万円台、Pixel 7a・Xperia 10 V・Galaxy A54は6~7万円台と、価格帯が若干異なる点にはご注意ください。
OPPO Reno9 A | AQUOS sense7 | Google Pixel 7a | Xperia 10 V | Galaxy A54 5G | |
大きさ | 160x74x7.8mm, 183g | 152x70x8.0mm, 158g | 172×72.9×9.0mm, 193.5g | 155x68x8.3mm, 159g | 158x77x8.2mm, 201g |
ディスプレイ | 6.4インチ 有機EL FHD+ 90Hz | 6.1インチ IGZO OLED FHD+ 60Hz | 6.1インチ 有機EL FHD+ 90Hz | 6.1インチ 有機EL FHD+ 21:9 60Hz | 6.4インチ FHD+ Super AMOLED 120Hz |
CPU | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 695 5G | Google Tensor G2 | Snapdragon 695 5G | Exynos 1380 |
メモリ(RAM) | 8GB | 6GB | 8GB | 6GB | 6GB |
ストレージ(ROM) | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB |
バッテリー | 4500mAh | 4570mAh | 4,385mAh ワイヤレス充電対応 | 5000mAh | 5000mAh |
カメラ | メイン48MP 超広角8MP マクロ2MP | メイン50.3MP 超広角8MP | メイン64MP 超広角13MP | メイン48MP(記録12MP) 超広角8MP 望遠8MP | メイン 50MP 超広角 12MP マクロ 5MP |
おサイフケータイ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
価格 | メーカー版 46,800円 楽天モバイル 53,900円 ワイモバイル 41,400円 | メーカー版 44,000円(Amazon) ドコモ版 54,230円 au版 59,500円 楽天版 49,980円 | メーカー版 62,700円 ドコモ 75,350円 au 63,890円 ソフトバンク 79,920円 | メーカー版 67,100円 ドコモ版 79,860円 au・UQ版 69,550円 SB版 79,920円 楽天版 72,800円 | ドコモ版 69,850円 au版 74,730円 |
ベンチマークを比較すると、以下の通りです。
Pixel 7aは、上位機種と同じGoogle Tensor G2を搭載しているため、スコアとしても頭一つ抜けています。
Snapdragon 695 5G搭載のOPPO Reno9 AとAQUOS sense7はともに、同程度です。
「長く使う」にはふさわしい、「システム劣化防止機能」搭載
OPPO Reno9 Aは、OPPO Reno7 Aから搭載されている「システム劣化防止機能」を搭載しています。
36か月使ってもサクサク操作感を維持。
メモリ圧縮方式を変更することで、システム劣化具合は36か月で5%以内となっています。
長く使う、という意味では、Google Pixel 7aも適しているかもしれません。
Googleが手掛けるスマートフォンということで、OSアップデートなどの提供期間も長く、長期間最新を維持できます。
スピーカー音質はどう?比較
OPPO Reno9 Aは、モノラルスピーカーを搭載しています。
競合機種としては、AQUOS sense7は同じモノラルスピーカー搭載。
Pixel 7aやXperia 10 Vはステレオスピーカーが搭載されています。
下の動画では、Pixel 7aとAQUOS sense7・OPPO Reno9 Aで音質を比較しています。
OPPO Reno9 Aは、1音1音がはっきりと聞こえるような、メリハリのある感じ。
価格帯の少し上なPixel 7aのほうが、ステレオスピーカーということもありきれいに聴こえるところではありますが、OPPO Reno9 Aも健闘している気がします。
なお、3.5mmイヤホンジャックはPixel 7aには搭載されていません。
OPPO Reno9 Aや、AQUOS sense7、Xperia 10 Vには搭載されています。
OPPO Reno9 Aは、物理SIM2枚挿しのDual SIMも対応!
OPPO Reno9 Aは、物理SIM2枚挿しのDual SIMにも対応しています。
物理SIM(nano SIM)はSIMスロットに2枚挿すことができます(Y!mobile版を除く)。
また、eSIMにも対応しており、nano SIM+eSIMの組み合わせでのDual SIMも可能です。
物理SIMを2枚挿せるスマホは、最近では少なくなってきました。貴重な存在です。
OPPO Reno9 Aの対応バンドとしては、ほとんどのバンドはきちんと対応しています。
ドコモの5G n79のみ対応していないので、5Gをきちんと味わいたい方はご注意ください。
AQUOS sense7やPixel 7aは、プラチナバンド・5G n79含めしっかり対応しています。
ただし、Pixel 7a・AQUOS sense7ともに、物理SIM1枚+eSIMのDual SIMのみに対応しております。
物理SIMを2枚挿したい方はご注意ください。
OPPO Reno9 Aのカメラ品質はどう?OPPO Reno7 A・Pixel 7a・AQUOS sense7と比較
OPPO Reno9 Aのカメラ品質はどうでしょうか?
先代のOPPO Reno7 Aや、同じミドルレンジのPixel 7a・AQUOS sense7と比較してみます。
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 Aのカメラスペックの違い
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 Aのカメラスペックは、同一です。
見た目としても、ほぼ同じであることがわかるでしょう。
メインの広角カメラが48MP、超広角8MP、マクロ2MPの3眼構成です。
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 A・Pixel 7a・AQUOS sense7のカメラ作例の違い
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 A・Pixel 7a・AQUOS sense7のカメラ作例を比較すると、以下の通りです。
風景
多くのシーンでは同じように撮れますが、太陽光の下では少しAI補正が異なるのか、OPPO Reno9 Aのほうが明るくとれる場合があります。
Pixel 7aは、少し黄色も入ったような味付けに。AQUOS sense7は少し黒めに撮影できます。
次に、植物なども映ったシーンです。
OPPO Reno7 AとReno 9 Aの明るさに少し差があるのがわかりますよね。
Pixel 7aやAQUOS sense7にくらべ、OPPO Reno9 Aがめちゃくちゃ明るくとれているのが印象的です。
このシーンの2倍は、特に顕著でした。
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 Aでは、かなり色合いが異なるのにびっくりしました。
だいぶ映りが異なりますよね。
屋内
屋内では、OPPO Reno9 AとReno7 Aでは、ほとんど同じ写真が撮れます。
屋内ですが、窓の外の風景も映りに差が見えます。
上の作例だと、自動窓の先の道は白飛びしやすいです。
また、木の色がOPPO Reno9 Aは赤くなりやすいですね。
夜景
OPPO Reno9 Aは、(Reno7 Aもあまり変わりませんが)夜景は少し粗めに映ります。
特に2倍だとわかりやすいかもしれません。
Pixel 7aが頭一つ抜けてきれいな印象がありますね。
OPPO Reno9 Aは荒い感じ、AQUOS sense7はつぶつぶ感があるのと、白いライトが緑っぽく見えます。
食事
OPPO Reno9 AとReno7 Aでは、晴天下以外のシーンでは、いろいろなシーンの撮影を試みましたがほぼ作例は同じでした。
晴天下のシーンのみ、AI判定・補正でチューニングされているのかな?という感じがします。
Pixel 7aやAQUOS sense7と比べると、OPPO Reno9 Aはかなり明るめに寄っている印象があります。
ふと見ると、なかなか印象がいいんですよね。
動画作例比較
OPPO Reno9 AとOPPO Reno7 Aの動画作例は、以下の動画で比較できます。
再生ボタンで、該当箇所から再生されます。
やはり、動画でも性能としてはそこまで変わらなさそうな印象を受けます。
OPPO Reno9 AとPixel 7a・AQUOS sense7の動画作例は、以下の動画で比較できます。
再生ボタンで、該当箇所から再生されます。
とくに夜景での動画は、Pixel 7aが頭一つ抜けている印象があります。
2万円弱の価格差はありますが、より動画をきれいに撮りたいのであれば、Pixel 7aはおススメかもしれません。
OPPO Reno9 Aは、どんな人におすすめ?Pixel 7aを選ぶべき?
OPPO Reno9 Aと、特にPixel 7aで迷う方は多いかもしれません。
OPPO Reno9 Aの優位な点は、
・定価4万円台、チャネルや買い方によっては、それ以下で買える、買いやすい価格
・大きめな画面で、文字も読みやすい!
・システム劣化防止機能で、サクサクが持続できる
・物理Dual SIMも対応。物理SIMを2枚入れられる(物理SIM+eSIMの組み合わせのDual SIMも対応)
一方、Pixel 7aの優位な点は、
・上位グレードと競えるレベルのサクサク動作
・カメラのクオリティも一段上
・Google純正だからこその、最新アップデート長期間配信
・物理SIM+eSIMのDual SIMに対応
Pixel 7aは定価6万円台のため、2万円弱の価格差はあるのですが、特に「長く使う」という点でも競えるこの2台はなかなか面白い関係のように思います。
個人的には、Pixel 7aが買える程度お金を出せるなら、Pixel 7aのほうがいいと思います。
もう少し安いスマホがいい、という方は、OPPO Reno9 Aのほうがいいように思います。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!